そういえば今年は落語協会の寄席に行ってなかったな。
ちょくちょく番組をチェックはしているが、なかなか食指が動かなくなりました。あらかたあの世に行っちゃってますからね。
池袋演芸場の夜が今や人気ナンバーワン?の勢い一之輔、って事で千秋楽に足を運ぶ。
昼の部番組に三三師、川柳師の名があったけれどこの日は両名お休みと言う事で昼の部主任の伯楽師から。
2016(平成27)年12月10日
池袋演芸場12月上席
昼の部
金原亭伯楽 「井戸の茶碗」
夜の部
開口一番 春風亭きいち 「芋俵」
春風亭朝也 「新聞記事」
柳家小かじ 「道具屋」
すず風 にゃん子・金魚 漫才
古今亭志ん陽 「猫と金魚」
桂扇生 「親子酒」
伊藤夢葉 奇術
橘家蔵之助 「饅頭怖い」
三遊亭歌奴 「掛け取り」
中入り
春風亭柳朝 「蜘蛛駕籠」
むかし家今松 「半分垢」
柳家小菊 俗曲
春風亭一之輔 「妾馬」
昼の部主任は金原亭伯楽師で久しぶりに高座を見るのでたいそうお年を召されている事だろうと想像したが、これがまったく変わってないので驚き。桂太の頃から変わってないといっても過言でないほど若々しい。あの頭髪は染めているのだろうか。
一席終わって自身の小説(落語協会分裂騒動を描いた)の宣伝。
夜の部前座さんは一之輔師のところのきいち君、多分素人の頃から相当落研等でやってたんじゃないか。前座でも聴き入ったので大したものです。
寄席に年1回来るかこないかという状況なので必然、馴染みのない落語家さんが増えるわな。
この日の初見は、寿二つ目昇進の小かじ君、三三師の所の長身のお弟子さん、三三師の弟子が二つ目になる時代ですね。それと志ん陽さん、扇生さん。
志ん陽さんはマンガチックな「猫金」権太楼とも円蔵とも違う切り込みは人に合っていて良かった。にゃん子・金魚のすぐ後に「猫金」って・・・
扇生さんは芸協から移ってきた方だが白髪の角刈りが似合う落語家さんらしい風情が良い。
年齢不詳女性漫才。、にゃん子・金魚さん。金魚さんの頭上にクリスマス・ツリー。相変わらずの身体能力。
最近は寄席ではむしろ色物が楽しみだったりする。
伊藤夢葉さん。例によって牛追い鞭ふりからコミカルに奇術小ネタを矢継ぎ早に。伊藤一葉の芸風をしっかり受け継いでます。
歌奴さん、この人は真打になって久々に見たが腕を上げた印象。歌彦の頃から良いとは思ったが。中に寅さん映画を挟んで狂歌家主と芝居、最後は喧嘩で借金取りを追い払う掛取り風景。
柳朝くんもヤサ男な所が良い。時たま若者らしいギャグが入る。「蜘蛛駕籠」は酔っ払いの段がくどくてあまり好きな話ではないが、酔っ払いの段があっさり目なのが良かった。
むかし家今松さん。この人もずいぶん久しぶりで昭和55年以来かと思ったが、記録を見たら5年前に新宿で見ていた。すっかりベテランの風格で、膝代わりにも関わらず、出の時に客席から「待ってました」の声がかかった。
小菊さんは都々逸の後に、仮名手本忠臣蔵の全段を3分弱でまとめた曲。いいね。
主任、一之輔師。間違いは無い。この若手人気落語家さんは、「そこまでクスグリ、笑いを入れなきゃあかんのか?」という気持ちが無いでもなかったが、もともとギャグの多い「妾馬」なら鬼に金棒。大いに楽しませてもらいました。
「友達のようにしゃべっても良いが友達ではない」殿さまの首をかしげる様が面白い。
この噺は前半のギャグ満載から、八五郎の妹思い、母親思いにちょっぴりしんみりする噺だけれど、しんみり部分をあっさり目に切り抜ける一之輔妾馬はかなり正解かもしれん。
やはり来てみると寄席は良いね。なかなか平日には来れんけど、今後もプログラムチェックしていきましょう。
ただ池袋は席が狭くて、途中着席、退席とかが煩わしいのが荷だ。空いてる時にこその場なんだが。
ちょくちょく番組をチェックはしているが、なかなか食指が動かなくなりました。あらかたあの世に行っちゃってますからね。
池袋演芸場の夜が今や人気ナンバーワン?の勢い一之輔、って事で千秋楽に足を運ぶ。
昼の部番組に三三師、川柳師の名があったけれどこの日は両名お休みと言う事で昼の部主任の伯楽師から。
2016(平成27)年12月10日
池袋演芸場12月上席
昼の部
金原亭伯楽 「井戸の茶碗」
夜の部
開口一番 春風亭きいち 「芋俵」
春風亭朝也 「新聞記事」
柳家小かじ 「道具屋」
すず風 にゃん子・金魚 漫才
古今亭志ん陽 「猫と金魚」
桂扇生 「親子酒」
伊藤夢葉 奇術
橘家蔵之助 「饅頭怖い」
三遊亭歌奴 「掛け取り」
中入り
春風亭柳朝 「蜘蛛駕籠」
むかし家今松 「半分垢」
柳家小菊 俗曲
春風亭一之輔 「妾馬」
昼の部主任は金原亭伯楽師で久しぶりに高座を見るのでたいそうお年を召されている事だろうと想像したが、これがまったく変わってないので驚き。桂太の頃から変わってないといっても過言でないほど若々しい。あの頭髪は染めているのだろうか。
一席終わって自身の小説(落語協会分裂騒動を描いた)の宣伝。
夜の部前座さんは一之輔師のところのきいち君、多分素人の頃から相当落研等でやってたんじゃないか。前座でも聴き入ったので大したものです。
寄席に年1回来るかこないかという状況なので必然、馴染みのない落語家さんが増えるわな。
この日の初見は、寿二つ目昇進の小かじ君、三三師の所の長身のお弟子さん、三三師の弟子が二つ目になる時代ですね。それと志ん陽さん、扇生さん。
志ん陽さんはマンガチックな「猫金」権太楼とも円蔵とも違う切り込みは人に合っていて良かった。にゃん子・金魚のすぐ後に「猫金」って・・・
扇生さんは芸協から移ってきた方だが白髪の角刈りが似合う落語家さんらしい風情が良い。
年齢不詳女性漫才。、にゃん子・金魚さん。金魚さんの頭上にクリスマス・ツリー。相変わらずの身体能力。
最近は寄席ではむしろ色物が楽しみだったりする。
伊藤夢葉さん。例によって牛追い鞭ふりからコミカルに奇術小ネタを矢継ぎ早に。伊藤一葉の芸風をしっかり受け継いでます。
歌奴さん、この人は真打になって久々に見たが腕を上げた印象。歌彦の頃から良いとは思ったが。中に寅さん映画を挟んで狂歌家主と芝居、最後は喧嘩で借金取りを追い払う掛取り風景。
柳朝くんもヤサ男な所が良い。時たま若者らしいギャグが入る。「蜘蛛駕籠」は酔っ払いの段がくどくてあまり好きな話ではないが、酔っ払いの段があっさり目なのが良かった。
むかし家今松さん。この人もずいぶん久しぶりで昭和55年以来かと思ったが、記録を見たら5年前に新宿で見ていた。すっかりベテランの風格で、膝代わりにも関わらず、出の時に客席から「待ってました」の声がかかった。
小菊さんは都々逸の後に、仮名手本忠臣蔵の全段を3分弱でまとめた曲。いいね。
主任、一之輔師。間違いは無い。この若手人気落語家さんは、「そこまでクスグリ、笑いを入れなきゃあかんのか?」という気持ちが無いでもなかったが、もともとギャグの多い「妾馬」なら鬼に金棒。大いに楽しませてもらいました。
「友達のようにしゃべっても良いが友達ではない」殿さまの首をかしげる様が面白い。
この噺は前半のギャグ満載から、八五郎の妹思い、母親思いにちょっぴりしんみりする噺だけれど、しんみり部分をあっさり目に切り抜ける一之輔妾馬はかなり正解かもしれん。
やはり来てみると寄席は良いね。なかなか平日には来れんけど、今後もプログラムチェックしていきましょう。
ただ池袋は席が狭くて、途中着席、退席とかが煩わしいのが荷だ。空いてる時にこその場なんだが。