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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」

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「妄執、異形の人々?」

「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」1970年 東宝 監督:山本迪夫

半年ぶりに帰国した佐川は恋人の野々村夕子に逢いにいったきり、何の音沙汰もなかった。不信に思った妹の圭子と婚約者の高木は、蓼科山中の野々村家を訪れるが、母親の志津から、佐川は四日前に帰ったこと、夕子は死んでいることを知らされて、途方にくれた。しかし、夕子の墓の近くで佐川のカフスボタンを拾った二人は何か秘密めいたものを感じ、野々村家に一泊することに・・・。

このシーリーズ初めて。
岸田森は出ていない。その代り、ウルトラセブン「アンドロイド01号」の小林夕岐子が吸血人形として登場するので、そいつを目当てに。
流石に非人間的なまでの美しさの小林夕岐子だからこそ、これははまり役。
金色の眼。殺害前の不気味な笑み。
白い衣装でぼうと佇む様は「世にも怪奇な物語」の少女を思い出す。

話自体の恐怖度はそこそこのはずなのに、ショック効果の入れ処が絶妙なため、何度と無く全身に鳥肌が這い回るのを覚える事ができて満足。それだけで恐怖映画としては傑作。

プロットも母親と下男の源蔵にだけは襲い掛からない設定を都合良く使うなど。
操っていた催眠術の施主を殺害して目出度く成仏する展開も見事でした。

若き松尾嘉代、そのはずなんだけど、何?この色気?
それに対して恋人の中尾彬の若々しさも印象的。
松尾嘉代がミニスカートで悲鳴を上げます。
ベッドに倒れこみ襲われそうになるシーンでは見えそうで見えないパンチラ(memo:再見の機会があったら、ここは眼を皿にして鑑賞を要す。)もあるでよ。
それにしてもこの人の顔は登場の寝汗シーンから、強烈なインパクトを保つなぁ。

夕子の母親、志津役の南風洋子。この方の静かな演技もナイスでした。

シネマヴェーラ渋谷

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