「老人とラブドール 私が初潮になった時」2009年 エクセス 監督:友松直之
夜の街を歩く女が薄暗い路地で突然ロボット犬に襲われ犯される。警察署では指揮官の友梨をはじめ刑事たちが事件の真相を探っていた。どこのロボットメーカーも自社アンドロイドが犯罪に関わることはないと主張する。そんな中、郊外に住む老人・上野がメイドアンドリドのマリアの身体を拭いていた。マリアは上野の元で60年余り勤めて来たが、バッテリー不良のため機能がすべて停止していた。上野は壊れたバッテリーを今でも探し続けていた・・・。
2作目の「私大人のオモチャ止めました」を先に観ちゃったけど、こちらが1作目。違う話なので順番は気にする必要なし。
2作目を堪能したのでこちらはDVDの「AI(アイ)高感度センサー搭載 メイドロイド」で鑑賞しようと思っていたところに池袋でかかったのは嬉しい限り。
2作目のノリノリ感とはちょっと違ったSF純愛ラブストーリー、傑作!
最近、ピンク映画のハートウォーミング展開に辟易していたけれど、これは素直に入れて感動できる。本物かもしれない。
監督はマドンナメイトから「私大人のオモチャ止めました」を小説化、読んでみたいと思っているのだが、こちらの作品も小説化してくれないのかしら。
老人、野上正義の純粋なる愛の物語はそれだけで心洗われる傑作だけれど、それだけにとどまらず、並行して描かれる世界が面白い。
機能停止したマリアに語りかける上野での背後かかっているTVからは連続暴行魔事件のニュース、女アンドロイドを偏愛するオタクな評論家と生身の女の討論バトルが流れている。
女捜査官と連続暴行ロボットAIBUのストーリーでは男女の性の差違、捨てられていくAIBUの悲しさが描かれる。
吉沢明歩のメイドロイドはやはり嵌り役でこの人ならでは。デコトラギャルと違って誰にも渡さないで欲しい(とはいえ3作目は無いようだけど)
なんとマリアはセックス機能が搭載されていないので一切カラミのシーンが無いのです。
その代わり違法改造したセクサロイドT-3356・イヴちやん(吉沢明歩2役)として目いっぱいエロで登場しますのでご心配無く。
この改造セクサロイドを推薦する店員の商品説明も珍妙なる名調子ぶっ飛んでいて良い。
精密なアンドロイドが当たり前の未来にあって、女刑事友梨に情報提供するミスターXが、チェコアニメを連想するアンティークな木製人形として登場。このあたりも監督のセンスの良さが窺える。
現在、ピンク映画を撮る監督として一種別格扱いとして今後も注目していきたいです。
アンドロイドが人間に生まれ変わる事を少女が大人の女になる初潮とひっかけ、初経に相当するアンドロイドの初涙と、この劇場公開タイトルもピンク映画としては珍しく秀逸であります。
シネロマン池袋
夜の街を歩く女が薄暗い路地で突然ロボット犬に襲われ犯される。警察署では指揮官の友梨をはじめ刑事たちが事件の真相を探っていた。どこのロボットメーカーも自社アンドロイドが犯罪に関わることはないと主張する。そんな中、郊外に住む老人・上野がメイドアンドリドのマリアの身体を拭いていた。マリアは上野の元で60年余り勤めて来たが、バッテリー不良のため機能がすべて停止していた。上野は壊れたバッテリーを今でも探し続けていた・・・。
2作目の「私大人のオモチャ止めました」を先に観ちゃったけど、こちらが1作目。違う話なので順番は気にする必要なし。
2作目を堪能したのでこちらはDVDの「AI(アイ)高感度センサー搭載 メイドロイド」で鑑賞しようと思っていたところに池袋でかかったのは嬉しい限り。
2作目のノリノリ感とはちょっと違ったSF純愛ラブストーリー、傑作!
最近、ピンク映画のハートウォーミング展開に辟易していたけれど、これは素直に入れて感動できる。本物かもしれない。
監督はマドンナメイトから「私大人のオモチャ止めました」を小説化、読んでみたいと思っているのだが、こちらの作品も小説化してくれないのかしら。
老人、野上正義の純粋なる愛の物語はそれだけで心洗われる傑作だけれど、それだけにとどまらず、並行して描かれる世界が面白い。
機能停止したマリアに語りかける上野での背後かかっているTVからは連続暴行魔事件のニュース、女アンドロイドを偏愛するオタクな評論家と生身の女の討論バトルが流れている。
女捜査官と連続暴行ロボットAIBUのストーリーでは男女の性の差違、捨てられていくAIBUの悲しさが描かれる。
吉沢明歩のメイドロイドはやはり嵌り役でこの人ならでは。デコトラギャルと違って誰にも渡さないで欲しい(とはいえ3作目は無いようだけど)
なんとマリアはセックス機能が搭載されていないので一切カラミのシーンが無いのです。
その代わり違法改造したセクサロイドT-3356・イヴちやん(吉沢明歩2役)として目いっぱいエロで登場しますのでご心配無く。
この改造セクサロイドを推薦する店員の商品説明も珍妙なる名調子ぶっ飛んでいて良い。
精密なアンドロイドが当たり前の未来にあって、女刑事友梨に情報提供するミスターXが、チェコアニメを連想するアンティークな木製人形として登場。このあたりも監督のセンスの良さが窺える。
現在、ピンク映画を撮る監督として一種別格扱いとして今後も注目していきたいです。
アンドロイドが人間に生まれ変わる事を少女が大人の女になる初潮とひっかけ、初経に相当するアンドロイドの初涙と、この劇場公開タイトルもピンク映画としては珍しく秀逸であります。
シネロマン池袋