「奴隷」

「新東宝ピンク映画　ラスト・フィルムショー　in ラピュタ阿佐ヶ谷Vol.3」

「奴隷」2007年　新東宝　監督：佐藤吏
プリントタイトル「奴隷　濡れた股間を開け」

十代でマゾであることに目覚めた梨奈は短大を出て就職した会社の社長の田丸の奴隷となって様々なプレイをして楽しむが･･･。あっけらかんとした倒錯ぶりをリアルにかつどこかとぼけたユーモラスな演出で描いた「SMグラフィティ」ともいうべき一編。平沢里菜子の体当たり演技に注目。

5月鑑賞分

何年かに一度は鑑賞したくなる、つまらなくなんてない平沢里菜子のどうでも良くなんかない大好きなSM作品。
7年ぶり鑑賞。



美人でもとりたてて可愛いわけでもない平沢里菜子の魅力はいったい何処から来るのか。その解答がある作品。
本作は自伝的作品とのことでモノホンのマゾ女であったわけだ。
出演作の中で見せるちょっとした軽めのSプレイやMプレイに光ものがあるのはこのためか。

相変わらず、一瞬のうちにご主人様を認めMに落ちるシーンは数多のSM作品の中でも白眉であろう。
本来幸せなはずの千葉尚之との夫婦生活を経て落ちぶれたご主人様との再会。
淡島小鞠から蔑みの視線をみ意に介さない、奇妙な三人の関係。



ラストは究極の屋外放置プレイ。あっけらかんとした「つまらないあたしのどうでもいい物語」はせつなく終わる。



女優業を引退されてしまっているのは何とも惜しい。
特集上映でまとめて出演作が見られる企画があったら、通ってしまうだろうな。





奴隷　2012年鑑賞

ラピュタ阿佐ヶ谷