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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「宇宙戦争」 TV映画

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「宇宙戦争」2005年 米 監督:スティーブン・スピルバーグ
War of the Worlds

アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだった。

サッカー日本代表の試合を見ていたらその後の洋画劇場で「宇宙戦争」が始まった。
公開時、スピルバーグとH.G.ウェルズの組合せにハリウッド映画ながら珍しく関心を寄せたものの、作品評価の賛否(否の方が多かったと思う)を耳にして、パスする事にした奴だ。(いつもたいがいそうなんですがね。そっちの方まで回りきれない

原作のSF古典の名品「宇宙戦争」は子供の時に読み忘れてきた作品として、今更ながらに読んでみたいと思ったりもしていた。

どうせ、TV放映の映画だから、途中までちょっと見るだけになるだろうと、見始めたんだが・・・。
流石にスピルバーグ、侵略者の予期せぬ攻撃に、これはいったいどうなる事かと、見事に食いつかされてしまう。
その情け容赦のない攻撃はE.Tなどエイリアンと友好的な作品を作ったスピルバーグとは思えないほど。
さらに単なるSF終末物で終わらせず、ダメな父親が家族を守り抜くというドラマも入れようとしているようで、父親が娘のお気に入りの子守歌を知らず、ビーチボーイズを歌ってみせたり、息子から「ママの所に行こうとするのは僕たちをママに押しつけるために決まってる。あなたは何時だってそうだった」なんて罵られたり・・・。(期待の高まる台詞ですね)こっちの方も、どうなる事かと興味深々。
と言う事で、とうとう最後まで見ちゃいました。

で・・・、あの最初のワクワク感は完全に裏切られた感じ。

宇宙人の侵略方法も納得しかねるし、地下室で出会った男を始末する段とか、いったい何なんだろ。
物語が進むにつれて疑問が集結してくるには至らず、中途半端な印象しか残らない。それで、あの落ちは無いでしょう。
なんでも結末は原作に忠実だったとか・・・。

SFというジャンルでは古典的名作に限界があるのかな。

パニック映画として上手いなと思う面はあるけど、結局家族皆無事でハッピーエンドも、「良かったね。」と思えない。提示してみた家族愛も描ききれてないんじゃない。いっそ、家族からも犠牲者が出た方が良かった。あの娘の悲鳴、絞め殺したくなる・・・。

スピルバーグもたまにやらかす。

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