「愛の嵐」

「オトナの恋愛映画特集〈北川れい子セレクション〉」

「愛の嵐」1973年　イタリア　監督：リリアーナ・カヴァーニ
原題：IL PORTIERE DI NOTTE　（THE NIGHT PORTER）

かつてナチス親衛隊員だったマックスは、今はホテルの夜のフロント係として身元を隠して働いているが、ある日、収容所時代にもてあそんだルチアと再会する。当時の二人は、支配する者とされる者との関係を超えて、異様な愛の絆で結ばれていた。ルチアは今は有名な指揮者の妻に収まっていたが、再会したマックスとなぜか離れられなくなる。そして二人は再び愛の嵐に身を委ねていく・・・



ついに念願かなって観ました。
ポスターのボーイッシュな女性のトップレス軍服姿に、当時中学生は妄想をたくましくしておったものです。

思った通りの変態映画で満足。
ナチズムの狂気の中での頽廃に彩られた狂気の愛。
「愛の嵐」なんて野暮ったい邦題ですが、まさに愛の映画でした。


仮面を被ったナチスと微乳軍服コスプレで歌うルチア（シャーロット・ランプリング）
マックス（ダーク・ボガート）がプレゼントしたものは・・・

なんと言ってもシャーロット・ランプリングの三態。
収容所で髪を短く刈られた少女時代。
マックスと再開して恐怖する気品ある人妻。
再びマックスと愛の関係に入って部屋に篭り衰退していく女。
どれもこれも素晴らしい三様。
特にマックスと再び愛の生活に入ってからのSとMを兼ね備えた小悪魔的魅力。
はしゃいで浴室に隠れてグラスを割りマックスに踏ませる。傷ついた足を庇うルチアの手もガラスの上に踏みしだく。

残念なのは、マックスの部屋のクローゼットにナチ軍服を発見するのだけど、ここでもう一度シャーロット・ランブリングに纏ってもらいたかった。着るのは持ち主であるマックスでした・・・

変態性として輝くのはダーク・ボガート、マックスの癖の仕草。
両手を合わせ口の前に持って行き薄気味悪い笑みを浮かべる。ゾクッとします。

他にはホモっぽいバレエダンサーの尻にするお注射。

ナチスの問題を抉るというよりもあくまで2人の死と背中合わせの愛を描ききっているのが好ましかった。あっけないラストシーンも印象的。

仮面を被ったナチスと微乳軍服コスプレで歌うルチア（シャーロット・ランプリング）
マックス（ダーク・ボガート）がプレゼントしたものは・・・



なんと言ってもシャーロット・ランプリングの三態。
収容所で髪を短く刈られた少女時代。
マックスと再開して恐怖する気品ある人妻。
再びマックスと愛の関係に入って部屋に篭り衰退していく女。
どれもこれも素晴らしい三様。
特にマックスと再び愛の生活に入ってからのSとMを兼ね備えた小悪魔的魅力。
はしゃいで浴室に隠れてグラスを割りマックスに踏ませる。傷ついた足を庇うルチアの手もガラスの上に踏みしだく。

　

残念なのは、マックスの部屋のクローゼットにナチ軍服を発見するのだけど、ここでもう一度シャーロット・ランブリングに纏ってもらいたかった。着るのは持ち主であるマックスでした・・・

変態性として輝くのはダーク・ボガート、マックスの癖の仕草。
両手を合わせ口の前に持って行き薄気味悪い笑みを浮かべる。ゾクッとします。

他にはホモっぽいバレエダンサーの尻にするお注射。
ナチスの問題を抉るというよりもあくまで2人の死と背中合わせの愛を描ききっているのが好ましかった。あっけないラストシーンも印象的。







渋谷　シネマ・アンジェリカ
2009年10月投稿分再掲