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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「恋の墓」

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「恋の墓」2020年 ライツキューブ 監督:鳴瀬聖人

カメラが趣味のお坊さん、堀川ユウタの唯一の楽しみは、毎日寺の前を通る名前も知らない看護学生の“あの子”の姿をファインダーに収めること。そんなユウタはある日、自分と名前が一文字違いの幼なじみユウカと再会し、思い出話に花を咲かせる。そして、ユウカから突然キスを迫られたユウタだったが、動揺して思わずユウカを突き放してしまう。後日、“あの子”がマッチングアプリを使って男性と会っているところを目撃したユウタは、彼女と出会うためにマッチングアプリを始めるのだが……。



三題噺「マッチングアプリ」「百人一首」「お墓」みたいな映画、まだまだ四題五題と何でもありに大林オマージュまで詰め込んで。無駄の中にも光るものが…監督さん25歳。
変なところでタイトル入ると思ったら、これ、Vシネ2本を合わせてあるのね。
とにかくキャストの選び方がド・ストライク。特にマッチング10人斬りのラスト3人。メンヘラのしじみ、熟女人妻の若林美保、見合い相手の処女に富岡んみ。母親で里見瑤子。親友には新橋探偵の長野こうへい。



そんな中、初めて見た主演のアベラヒデノブが魅力的。かわゆくかっこよくばかでまじめでまっすぐな童貞坊主。ま、やってる事は盗撮ストーカーだが。。



読経の声が良い。
ラスト、ショパン「別れの歌」で男のけじめをつけるシーン。
あそこに読経を被せるのは度胸がいるから無理かw怒られそうだもんね。



幼馴染の架乃ゆらの性格はどうかと思うし、人はそんなに簡単に自殺せんぞってのが突っ込み処だが、まあいい。



本作、鳴瀬聖人監督は若くして他界されたご尊父に思いを寄せ本作を捧げている。

アフタートークで、無駄の多い映画は好きという山口雄大監督が「しばりの中でも個性があふれ出てしまう、そんな作品も観たい」と、確かに・・・

長編デビュー作「温泉しかばね芸者」って気になる。


あ、そうそうヒロインのあの子は小倉由菜ちゃんね。



UPLINK渋谷
2021年3月

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