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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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内田樹「戦後民主主義に僕から一票」

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久しぶりに本を買って読んだ。活字離れを老眼のせいにしているが、そうではないスマートフォンとSNS、radikoのせいなのである。
10日ほど自宅WiFiが死んでたので、この際スマートフォンを断って、読書の時間を作ろうと。
本屋徘徊中に見つけて衝動買い。
内田樹は「日本辺境論」がとても面白かったけれど、それ1冊しか読んだことない。
この新刊、戦後民主主義に惹かれてしまった。そして腰巻に「この国に絶望しないための21の論考」とある。ちょっと絶望しちゃいそうだったしね。

ここ最近発表された物を再編集したアンソロジーもの。
「僕意外にそんなことを言う人がほとんどいないような話を書く」をモットーにしているだけに視点が面白いし、なるほどねー、となる。

民主主義から始まって、政治の劣化、憲法の主体の話。
最後の教育に関しては、当初あまり関心が無かったのだけれど、これがまたメチャ面白い。論理的思考と名探偵から卓越した「跳ぶ」知性。

ただ、腰巻にあるように「この国に絶望しないため」という効能はあまりなく、どうしても不安は解消されない。
日本が、いろんな物が劣化していく。それは何故なのかを紐解く論考。ではその次はどうすれば良いのかという事になるけど、「そんな事を言う人がほとんどいない」からでしょうか、なかなか難しいし、こういう声が届きにくい状態に陥っていませんか。

この手の本はあまり読まないのだけれど、そして、ちっとも読まないくせに、今、この内田樹氏と岩田健太郎氏の思考はとても好きなんだと思いましたとさ。

もう1冊買ってある(内田樹じゃない)のだけれどWiFiが復旧した。また読書が続かなくなるかな。そこで9年ぶりに眼鏡を新調した。遠視眼鏡。ただ手元用に設定せずにPCモニターの距離に合わせているので読書に最適ではない。Hazukiで補うしかないな。あーやだやだ。

戦後民主主義に僕から一票 (SB新書)著者 : 内田樹SBクリエイティブ発売日 : 2021-11-06ブクログでレビューを見る»

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