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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「殺られる」

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「奇想天外映画祭2022」

「殺られる」1959年 仏 監督:エドウアール・モリナロ
Des Femmes Disparaissent

50年代末にフランス映画界に登場したモダン・ジャズと犯罪映画の結びつきがあり、『死刑台のエレベーター』とマイルス・デイヴィスや『大運河』とMJQなどに次いで登場したのが『殺られる』である。当時にしては珍しく暴力とエロティシズムを随所に盛ったノワールの佳作であり主演のロベール・オッセンが素晴らしい。

ピエールがある日家へ帰ると、フィアンセのベアトリスがどこかへ出ていったあとだった。今日は縫い子仲間のコラリーヌの結婚を祝って、みんなは裁縫屋へ集まっているはずだった。ベアトリスが出てくるのを裁縫屋の入口で待っているピエールを数人の男たちが襲った。彼らの魂胆は、パーティーだと言って若い娘を集め、彼女らの処女を奪い、海外へと売り飛ばそうというものだった。ピエールは、ベアトリスを連れ戻すために、彼ら暗黒街の男たちに敢然と立ち向かっていく。



10年ぶり鑑賞
前回は途中ダレてしまったので。
中盤も覚醒して観ると結構変な映画だけどまあ、面白い。
伏線かと思った物が案外放置されてたり、裁縫の婆が悪と繋がってた展開は良かったけどあの婆、結局どうなったん?

処女人身売買を扱ってるが、結婚前に夜遊び堪能するとか、医者や弁護士など金持ちに扮したギャング一味のオジさんたちにメロメロになる娘さんたちとかもどうなん?
当時としてはエロ頑張ってて良いけど。



ラストの警官との派手ドンパチはお遊びが過ぎませんか。屋敷に娘達拉致されてるもお構い無し。

殺し屋のフリップ・クレイの姿が良い。
スーツのシルエットがまさにハードボイルド。
チューインガム
「なんて夜だ」の連発に小峠思い出しちゃうけど。



ジャズメッセンジャーズの劇伴はなんのかんの言ってやはりカッコ良い。
アート・ブレイキーがノリノリでSEまでやってる。
テーマはガキの頃から親父所有のレコードで良く聴いてて映画見たいとずっと思ってた奴だからね。

「殺られる」2012年鑑賞分



新宿K’sシネマ
2022年9月

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