こはるの勉強会、裏を返しに。
この日は春の嵐になるという予報。
だから予約して落語会に行くのは嫌なんですよね。本当は気が向いた時にふらっと行きたい。
落語を聴く者ならこんな日にわざわざ出掛ける場合、どうしたって「決死隊」という言葉が浮かぶよね。
でも昼の部予約だったため幸い天候被害なく無事帰宅。
立川こはるさん自身は入りに影響する天候とかぜんぜん気にしてないんだなぁ。いいなぁ。
今回から昼、夜の2回興行となってます。天候のせいと分割のおかげでゆったり。
2013年4月6日
第九回立川こはる勉強会
高円寺 GALLERY 工
立川こはる 「鮑のし」
立川こはる 「長屋の花見」
中入り
立川こはる 「不動坊」
貧乏芸人のため野草を取っておかずにしているという、こはるさん。
多摩川の河川敷で迷子になりそうになった話から「鮑のし」に入ったので、これは多摩川繋がりかと思ったが、口上の「受け多摩川に行きますか」は出ずにあっさりめ。
長屋から津波も来ないのは、これってひょっとして、もしかして東北への配慮?
「鮑のし」という話は落語の中でも特に好きな一席。何しろ私の理想は甚兵衛さんかバカボンのパパですから・・・。
女流がやるとしっかり者のかみさんがどうなるのか興味がありました。でもあまり女流を意識させないこはるさんの男前の高座は、むしろ、甚兵衛さんのすっトボケた開き直りの顔がいいんですね。
現代では解りにくい杖つき熨斗の落げまで。
こはるさん、満面の笑みでの高座だけれど、まともな人物よりバカが意気まいた時の表情の男前さがとても良い。
「長屋の花見」
現代では貧乏が解らなくなって・・・、と嘆いていたのは家元だったか?
ところが、こはるにとってはリアルすぎてやりずらいって言うのだから・・・
演じる方がリアルに感じても、聴く側の大衆はリアルでない、このギャップが面白い。
「不動坊」は師匠、談春でメチャクチャ笑わされた憶えがある。
未亡人おたきさんを嫁にもらう吉公に対して、聴いてるこちらも漉返し屋の徳さん達と一緒に焼き餅ちを妬くような共感を憶える話。
確かに、よく考えると吉は落語国の住人にしては小金も貯めて嫌な野郎だし、不動坊の幽霊にも動じず徳さん等の目論見がドジのため不首尾に終わってしまうのだけれど、前半におたきさんを迎える事によるはしゃぎっぷりが可愛いので後味はちっとも悪くない。そして屋根上のドジごしらえに爆笑しちゃう。
特にこはるさんの「不動坊」は前半の吉のはしゃぎぷりが楽しく、銭湯の番台の主人も祝っている様子が良かったりして、あまり徳さん側に共感するような感じでは無く、ただただ爆笑。チンドン屋の万さん、最高!
精進を続けている二つ目こはる。
いつか、聴いているこっちより所得が上回る時が来るでしょうからこれからも頑張って。
この日は春の嵐になるという予報。
だから予約して落語会に行くのは嫌なんですよね。本当は気が向いた時にふらっと行きたい。
落語を聴く者ならこんな日にわざわざ出掛ける場合、どうしたって「決死隊」という言葉が浮かぶよね。
でも昼の部予約だったため幸い天候被害なく無事帰宅。
立川こはるさん自身は入りに影響する天候とかぜんぜん気にしてないんだなぁ。いいなぁ。
今回から昼、夜の2回興行となってます。天候のせいと分割のおかげでゆったり。
2013年4月6日
第九回立川こはる勉強会
高円寺 GALLERY 工
立川こはる 「鮑のし」
立川こはる 「長屋の花見」
中入り
立川こはる 「不動坊」
貧乏芸人のため野草を取っておかずにしているという、こはるさん。
多摩川の河川敷で迷子になりそうになった話から「鮑のし」に入ったので、これは多摩川繋がりかと思ったが、口上の「受け多摩川に行きますか」は出ずにあっさりめ。
長屋から津波も来ないのは、これってひょっとして、もしかして東北への配慮?
「鮑のし」という話は落語の中でも特に好きな一席。何しろ私の理想は甚兵衛さんかバカボンのパパですから・・・。
女流がやるとしっかり者のかみさんがどうなるのか興味がありました。でもあまり女流を意識させないこはるさんの男前の高座は、むしろ、甚兵衛さんのすっトボケた開き直りの顔がいいんですね。
現代では解りにくい杖つき熨斗の落げまで。
こはるさん、満面の笑みでの高座だけれど、まともな人物よりバカが意気まいた時の表情の男前さがとても良い。
「長屋の花見」
現代では貧乏が解らなくなって・・・、と嘆いていたのは家元だったか?
ところが、こはるにとってはリアルすぎてやりずらいって言うのだから・・・
演じる方がリアルに感じても、聴く側の大衆はリアルでない、このギャップが面白い。
「不動坊」は師匠、談春でメチャクチャ笑わされた憶えがある。
未亡人おたきさんを嫁にもらう吉公に対して、聴いてるこちらも漉返し屋の徳さん達と一緒に焼き餅ちを妬くような共感を憶える話。
確かに、よく考えると吉は落語国の住人にしては小金も貯めて嫌な野郎だし、不動坊の幽霊にも動じず徳さん等の目論見がドジのため不首尾に終わってしまうのだけれど、前半におたきさんを迎える事によるはしゃぎっぷりが可愛いので後味はちっとも悪くない。そして屋根上のドジごしらえに爆笑しちゃう。
特にこはるさんの「不動坊」は前半の吉のはしゃぎぷりが楽しく、銭湯の番台の主人も祝っている様子が良かったりして、あまり徳さん側に共感するような感じでは無く、ただただ爆笑。チンドン屋の万さん、最高!
精進を続けている二つ目こはる。
いつか、聴いているこっちより所得が上回る時が来るでしょうからこれからも頑張って。