「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」1966年 大映 監督:田中重雄
「大怪獣ガメラ」から半年後、戦時中にニューギニアで発見されたオパールが日本に持ち帰られ、巨大怪獣バルゴンが誕生する。背中の7つのプリズムから虹色の殺人光線を放ち、舌先からは零下100度の冷凍液を噴出し、たちまち大阪一帯を真っ白に氷結させてしまう。そこにZプランロケットから脱出したガメラが登場し、火と氷の一騎打ちが展開される。
この2月に亡くなった本郷功次郎を偲んでレンタルBlu-rayにて再見(何度目かな3回か4回?)
久しぶりの鑑賞だったが、今回はカメさんとトカゲさんの対決よりも本郷さんを始めとする人々に注目してみようと・・・
これがなかなか面白いんですね。
後年の作品のように子供は出てきませんが、出ている大人たちがほとんど子供のように直情し取っ組み合いの喧嘩を始めます。
二枚目で油できっちり整髪した本郷さんは聞くところによると自分の目指す物と違うというので仮病を使ってまでこの平田圭介の配役から逃げようとしたらしい。当時の怪獣映画では本物志向の役者さんにありがちな話ではありますね。
そのためかどうか、今一、二枚目本郷さんは面白みに欠けます。
どうしても脇の悪役である藤山浩二の小野寺のキャラ魅力に心奪われますね。
ジャングルで沼にはまるドジをやらかしますが、悪者要素に溢れた外道ぶり。
そのドジが元で水虫を患い、治療用のい赤外線を消し忘れ、バルゴンの卵に照射され続けたため、怪獣バルゴンが急激に巨大化してしまうというのですから・・・
果ては、国家としてバルゴン退治作戦の遂行を遮りダイヤモンドをまんまと強奪。
これ、欲の皮というよりもやけっぱちでしょ。ダイヤもろともバルゴンに食われあっけなく退場。
ニューギニアで何故か日本語をしゃべる松下博士の助手・カレンの江波杏子がまた素敵。
いつのまにか本郷さんと恋に落ちるのですが、そのきっかけともなった、圭介と小野寺の格闘後、傷を負った圭介の腕を唾液で消毒するシーン・・・、舐めているのはあくまで腕なんですが構図角度から、江波さんの上目使いと、エロい事を想像するのに充分・・・って、何言ってんでしょう、私。
このように(どのように)人間ドラマ部分も充分見ごたえがあり、やはりガメラも子供に味方であり正義の味方という図式になるまでは、本家東宝のゴジラとも遜色のない怪獣特撮映画の秀作ですね。
カメさん、トカゲさん対決シーン
今見てもその対決構図の素晴らしさは色褪せません。そりゃ、現在、特撮技術は格段の向上を見せていますが、かえってこの手作り感は製作者側の情熱を感じ取り易いため、ほとんど感動的な効果があります。
続編のお約束で狙われるのは関西。
マリンタワーをベロパンチ2発で根こそぎ倒すバルゴン。
通天閣を凍らせるバルゴン。
大阪城をバックにした対決。バルゴンのフライング・ボディ・アタック。
総天然色映画の醍醐味を活かした紫の血液。
あの手この手と人間側がバルゴン退治作戦で対抗していきますので、ガメラ無しのバルゴン単体怪獣映画だったとしても成功したんじゃないでしょうか。
ガメラのリベンジマッチは琵琶湖にバルゴンを引きずりこむだけでかなり淡泊です。
登場する女性に着物姿が多かったり、タクシーで避難しようとするのが芸者さんぽかったり、避難所で流れる琴の音色などは海外輸出を睨んでの事でしょう。
ニューギニアの初心っぽい土人娘は賀川雪江、本作がデビュー作となる。クレジットは西尋子。
「大怪獣ガメラ」から半年後、戦時中にニューギニアで発見されたオパールが日本に持ち帰られ、巨大怪獣バルゴンが誕生する。背中の7つのプリズムから虹色の殺人光線を放ち、舌先からは零下100度の冷凍液を噴出し、たちまち大阪一帯を真っ白に氷結させてしまう。そこにZプランロケットから脱出したガメラが登場し、火と氷の一騎打ちが展開される。
この2月に亡くなった本郷功次郎を偲んでレンタルBlu-rayにて再見(何度目かな3回か4回?)
久しぶりの鑑賞だったが、今回はカメさんとトカゲさんの対決よりも本郷さんを始めとする人々に注目してみようと・・・
これがなかなか面白いんですね。
後年の作品のように子供は出てきませんが、出ている大人たちがほとんど子供のように直情し取っ組み合いの喧嘩を始めます。
二枚目で油できっちり整髪した本郷さんは聞くところによると自分の目指す物と違うというので仮病を使ってまでこの平田圭介の配役から逃げようとしたらしい。当時の怪獣映画では本物志向の役者さんにありがちな話ではありますね。
そのためかどうか、今一、二枚目本郷さんは面白みに欠けます。
どうしても脇の悪役である藤山浩二の小野寺のキャラ魅力に心奪われますね。
ジャングルで沼にはまるドジをやらかしますが、悪者要素に溢れた外道ぶり。
そのドジが元で水虫を患い、治療用のい赤外線を消し忘れ、バルゴンの卵に照射され続けたため、怪獣バルゴンが急激に巨大化してしまうというのですから・・・
果ては、国家としてバルゴン退治作戦の遂行を遮りダイヤモンドをまんまと強奪。
これ、欲の皮というよりもやけっぱちでしょ。ダイヤもろともバルゴンに食われあっけなく退場。
ニューギニアで何故か日本語をしゃべる松下博士の助手・カレンの江波杏子がまた素敵。
いつのまにか本郷さんと恋に落ちるのですが、そのきっかけともなった、圭介と小野寺の格闘後、傷を負った圭介の腕を唾液で消毒するシーン・・・、舐めているのはあくまで腕なんですが構図角度から、江波さんの上目使いと、エロい事を想像するのに充分・・・って、何言ってんでしょう、私。
このように(どのように)人間ドラマ部分も充分見ごたえがあり、やはりガメラも子供に味方であり正義の味方という図式になるまでは、本家東宝のゴジラとも遜色のない怪獣特撮映画の秀作ですね。
カメさん、トカゲさん対決シーン
今見てもその対決構図の素晴らしさは色褪せません。そりゃ、現在、特撮技術は格段の向上を見せていますが、かえってこの手作り感は製作者側の情熱を感じ取り易いため、ほとんど感動的な効果があります。
続編のお約束で狙われるのは関西。
マリンタワーをベロパンチ2発で根こそぎ倒すバルゴン。
通天閣を凍らせるバルゴン。
大阪城をバックにした対決。バルゴンのフライング・ボディ・アタック。
総天然色映画の醍醐味を活かした紫の血液。
あの手この手と人間側がバルゴン退治作戦で対抗していきますので、ガメラ無しのバルゴン単体怪獣映画だったとしても成功したんじゃないでしょうか。
ガメラのリベンジマッチは琵琶湖にバルゴンを引きずりこむだけでかなり淡泊です。
登場する女性に着物姿が多かったり、タクシーで避難しようとするのが芸者さんぽかったり、避難所で流れる琴の音色などは海外輸出を睨んでの事でしょう。
ニューギニアの初心っぽい土人娘は賀川雪江、本作がデビュー作となる。クレジットは西尋子。