「死霊のはらわた」2013年 米 監督:フェデ・アルバレス
サム・ライミの監督デビュー作で、一躍その名を世界に広めたスプラッターホラー「死霊のはらわた」(1981)をリメイク。薬物依存症のミアは、リハビリのため兄や友人たちと5人で山奥の小屋を訪れるが、そこで禁断の「死者の書」を見つけて死霊を甦らせてしまう。姿なき死霊にとりつかれたミアは豹変し、次々と仲間たちを襲っていく。
このリメイク作品、プロデューサーにサム・ライミ、ブルース・キャンベルが名を連ねているので、そうそう大きくはずす心配は無いだろうと楽しみにしてました。
と、言いながらずいぶん鑑賞は遅くなってしまい、このまま行くと見逃してしまいそうな様相。
「それはいかん!」とある筋からお叱りも受けたので。
実際、まだまだホラー・スプラッター初心者の身にしてみれば本作は充分ホラーとして楽しめた。いちいちの仕掛けにも素直に反応ができたし、とても面白く満足しましたよー
ただ、笑いの要素を排除した本寸法ホラーというのは慣れていないし、「おい、マジかよ」という感じであまり好みじゃないんだな。
でもいくら本寸法でもホラーって何故か笑いが零れるんだね。本作でも2、3回笑った。恐怖と笑いの不思議な関係?
これはオリジナル1981年の「死霊のはらわた」での予習だけにしておけば良かったものを、「2」、「3」まで予習しちゃったから尚更そう感じたんかも。
フェデ・アルバレスは1981年版の不完全な部分を完全に仕上げて行くんだと意気込んでいたという話だが、それは余計な事だったように思える。
ついでに言えばミアの薬物依存や、デビットと家族の関係といった背景なんかも、余計な事のように思えちゃう。
不完全故の新鮮さ、デビュー作としての意気込み、勢いが弾けた感のサム・ライミ作の、あのなんともいえない味わいは薄まってしまったようです。
特に憑依という笑いを伴う不気味さが薄れているのが残念。
その分、サム・ライミ以降のホラー集大成として次から次へと楽しませてくれるんですけどね。
ホラーに詳しくない私でもその辺は想像が付く。ジャパニーズ・ホラーの貞子みたいなシーンもあったし(もちろん、私「リング」とか一連の作品、何一つ観てないのです)
サム・ライミ作よりパワー・アップしていてご機嫌だったのは肉体破壊ですね。
怖い映画というより痛い映画。
作り物であっても何度も顔をゆがめて観てました。
面白かったのですからちゃんと褒めておかなきゃ・・・。
ホラー・スプラッターは女優さんたちの頑張りが素晴らしいと傑作が生まれるようで、その点では大満足のお三方。
特に、当初は色白なだけで目立たなかったナタリー(エリザベス・ブラックモア)の腕落としは最高でした。手首じゃなくて上腕かなり上部からバッサリ、もう片方も鉄砲で吹っ飛ばされ・・・
ミア(ジェーン・レヴィ)の手首はあり得ない、馬鹿力で引きちぎりました。
チェーンソーに届かず楽に行けない。
ジェーン・レヴィ。このスチール素晴らしいですね。現在全画面で私のPC壁紙として採用させていただいております。
オリビア(ジェシカ・ルーカス)は憑依の瞬間、足元のアップになって失禁の黄金水が垂れる所がとっても私のツボ。名シーンでした。
本寸法すぎて「何かが違うなぁ」という思いを吹っ飛ばしてくれたのが、エンドロール後のブルース・キャンベル。普通、ホラーだと、最後の最後にもう一度ドキッとさせられるのが常套と思うけど、これは何かバカバカしくて良かった。
でも、好みはあくまでオリジナル版。ごめんね、面白かったのに。
新宿ピカデリー
サム・ライミの監督デビュー作で、一躍その名を世界に広めたスプラッターホラー「死霊のはらわた」(1981)をリメイク。薬物依存症のミアは、リハビリのため兄や友人たちと5人で山奥の小屋を訪れるが、そこで禁断の「死者の書」を見つけて死霊を甦らせてしまう。姿なき死霊にとりつかれたミアは豹変し、次々と仲間たちを襲っていく。
このリメイク作品、プロデューサーにサム・ライミ、ブルース・キャンベルが名を連ねているので、そうそう大きくはずす心配は無いだろうと楽しみにしてました。
と、言いながらずいぶん鑑賞は遅くなってしまい、このまま行くと見逃してしまいそうな様相。
「それはいかん!」とある筋からお叱りも受けたので。
実際、まだまだホラー・スプラッター初心者の身にしてみれば本作は充分ホラーとして楽しめた。いちいちの仕掛けにも素直に反応ができたし、とても面白く満足しましたよー
ただ、笑いの要素を排除した本寸法ホラーというのは慣れていないし、「おい、マジかよ」という感じであまり好みじゃないんだな。
でもいくら本寸法でもホラーって何故か笑いが零れるんだね。本作でも2、3回笑った。恐怖と笑いの不思議な関係?
これはオリジナル1981年の「死霊のはらわた」での予習だけにしておけば良かったものを、「2」、「3」まで予習しちゃったから尚更そう感じたんかも。
フェデ・アルバレスは1981年版の不完全な部分を完全に仕上げて行くんだと意気込んでいたという話だが、それは余計な事だったように思える。
ついでに言えばミアの薬物依存や、デビットと家族の関係といった背景なんかも、余計な事のように思えちゃう。
不完全故の新鮮さ、デビュー作としての意気込み、勢いが弾けた感のサム・ライミ作の、あのなんともいえない味わいは薄まってしまったようです。
特に憑依という笑いを伴う不気味さが薄れているのが残念。
その分、サム・ライミ以降のホラー集大成として次から次へと楽しませてくれるんですけどね。
ホラーに詳しくない私でもその辺は想像が付く。ジャパニーズ・ホラーの貞子みたいなシーンもあったし(もちろん、私「リング」とか一連の作品、何一つ観てないのです)
サム・ライミ作よりパワー・アップしていてご機嫌だったのは肉体破壊ですね。
怖い映画というより痛い映画。
作り物であっても何度も顔をゆがめて観てました。
面白かったのですからちゃんと褒めておかなきゃ・・・。
ホラー・スプラッターは女優さんたちの頑張りが素晴らしいと傑作が生まれるようで、その点では大満足のお三方。
特に、当初は色白なだけで目立たなかったナタリー(エリザベス・ブラックモア)の腕落としは最高でした。手首じゃなくて上腕かなり上部からバッサリ、もう片方も鉄砲で吹っ飛ばされ・・・
ミア(ジェーン・レヴィ)の手首はあり得ない、馬鹿力で引きちぎりました。
チェーンソーに届かず楽に行けない。
ジェーン・レヴィ。このスチール素晴らしいですね。現在全画面で私のPC壁紙として採用させていただいております。
オリビア(ジェシカ・ルーカス)は憑依の瞬間、足元のアップになって失禁の黄金水が垂れる所がとっても私のツボ。名シーンでした。
本寸法すぎて「何かが違うなぁ」という思いを吹っ飛ばしてくれたのが、エンドロール後のブルース・キャンベル。普通、ホラーだと、最後の最後にもう一度ドキッとさせられるのが常套と思うけど、これは何かバカバカしくて良かった。
でも、好みはあくまでオリジナル版。ごめんね、面白かったのに。
新宿ピカデリー