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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「愛の嵐の中で」

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「映画プロデューサー 藤井浩明 大いなる軌跡」

「愛の嵐の中で」1978年 東宝 監督:小谷承靖

モダンバレエに励むヒロインが、姉の不可解な死の謎を追求。事件を追う過程で姉の実像を知るとともに、葛藤しながらも少女から大人へと成長していく──。人気アイドル・桜田淳子主演映画のなかでもひときわ異彩を放つ哀しい愛のミステリー。

「桜田淳子さんのシングル盤いろいろ持ってますよ。」のカミングアウトから4年。
桜田さんのアイドル映画を観てみました。1978年作ですから、もうポイント貯めても桜田さんのレコードは買っていなかった。というか、はしかのように過ぎ去って興味の欠片も無くなった頃ですね。
それでも久しぶりに見るアイドル桜田さんが懐かしい。
映画は高校の時に見に行った「スプーン一杯の幸せ」以来。当時、年齢到達せずにロマンポルノを見に行くのより恥かしかったよ。

こんにちはさくらだじゅんこです。

まだまだ若い桜田さんの、皆からよく物真似される「こんにちは、桜田淳子です」と鼻にかかった声が聞こえてきそうな唇。やや二重の入った顎。左右アンバランスな目。映画内で美容師の岸田森にサラサラと褒められていたとてもサラサラには見えないウェーブのかかったショートヘア・・・

先日サンミュージック会長の葬儀で久しぶりに公の場に登場した桜田淳子さん。
あまりの変わりようで記者たちは気付かなかったって報道があったけど、確かにふくよかになったけど、あれはすぐ判る。どう見ても桜田さんじゃないですか。
記者たちは桜田リアルタイムの我々世代より遙か下だったのでしょうね。



映画は火サスのような趣でそこそこ。
冒頭で姉の夏純子が投身する特撮が問題。1978年の特撮技術ってこんなもんじゃなかったはず。裏事情が知りたい。マネキン落としの撮影が失敗甚だしく急遽とか・・・

桜田淳子さんの役はキャラ設定がよう解らん。純情そうだけどかなり遣り手の探偵ぶり。女コロンボとか言われてる。世間知らずの田舎者故の大胆さとも取れますが・・・。
大人の男の扱いも上手いようで、そうでもないようで・・・
姉の真相を知ってくると、「大人なんて汚いわ」ですって。

犯人の疑惑を持つ男に一人ずつ当たって行く。なんと最初は植草甚一。
岸田森と田中邦衛が怪演なんだけど、岸田森は流石に良いですよ。田中邦衛の扱われ方は酷い。単に基地外ですから。田中邦衛に桜田さんは縛られ拘束されるけどちいともエロくない。
岸田森が夏純子の気を引こうと黄色のポルシェを購入すれば(夏純子がお金のために外車販売を手伝っていた)会えると思ったのに、「その後は関西弁のディーラー(岸辺シロー)ばかりが来て・・・」に爆笑。この映画、ここが一番。
最も怪しいと思われる地井武男はやはり犯人じゃない。夏純子に自分以外の男が居た事を知って喜ぶ、喜ぶ。
シブい中村敦夫にさわやか篠田三郎・・・豪華なキャストですね。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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