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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「おんな番外地 鎖の牝犬」

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「PRISONER♀ 残酷!女鑑別所」

「おんな番外地 鎖の牝犬」1965年 東映 監督:村山新治

自分を騙し弄んだ男二人を殺傷、七年の刑を言い渡されたヒロインが、雑居房仲間や看守たちとの触れあいに、女の歓び、哀しみを知る──。魅力たっぷり!強烈な魔子ムードで贈るヒューマンな女囚映画。春川ますみ、浦辺粂子ら同房の女たちも個性派揃いで◎。

1960年代銀幕女優の中でももっともFavoriteなお二人。緑魔子様と原知佐子様が女囚として競演。
もう、これだけで何の文句がありましょうか。
今回特集でも目玉中の目玉でニュープリント2週間上映でしたもんね。
サボっているうちに随分、時が経ってしまったが・・・記憶も薄れつつありますが。

注目のお二人。通常は一に緑、二に原、という順列になるわけですが本作においては原知佐子に、より魅力を感じてしまいました。
まず、平山妙子(緑魔子様)が入牢するシーン。牢名主以下ずらっと並んだ先輩女囚の中端っこの原さんが暗い顔で後ろを向いている。もうこのシーンだけでドキドキワクワクです。
原さんの役は小児麻痺でチンバの無期懲役囚、藤崎悦子。顔に痣をこしらえてのチンバレズです。主演された「女ばかりの夜」に次ぐ女囚知佐子さんが良いの、良いの。
そう緑魔子様とレズまでみせてくれるんですから。
緑魔子様の方はレズには冷静で、それしか楽しみの無い無期懲役の原さんに同情して相手をしてあげているといった様子。
さて、平山妙子が監獄に来たわけは回想シーンによると葉山雄作(梅宮辰夫)という男に騙されたのが原因で、男に対して怨みを持っています。
梅宮辰夫と緑魔子の共演も当時の東映ならではでコンビ作品が沢山撮られているので、一杯観たいところです。

緑魔子様の平山妙子はとにかく純で、純であるが故に反抗してしまう感じが可愛い。脱走を試みますが本当に逃げようっていうよりも独房で悲しい死を遂げた藤崎悦子を思って、そして恋愛問題にキツい久保看守の中北千枝子(これまたド嵌り役)を痛めつけようという魂胆。
キツ〜い久保看守ですが、彼女にも背負った女の人生が有りぃの・・・

そんな純な緑魔子様が後半では流産してしまい、鑑別所の先生がたの心に触れ更生していくといった女囚物というよりも教育映画になっちゃっていて、ちょっと驚いた。というか気が抜けちゃったやい。

脇役は気弱な春川ますみや瓢軽な女スリ常習の若水ヤエ子等、楽しい。
岸本管理部長の荒木道子さんが冷静で凛々しく、とても良かったです。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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