たまにはホール落語に行きたいな、と立川まで足を延ばしました。
前売りチケット購入してね。
2014年1月19日
立川 たましんRISURUホール大ホール
開口一番 柳亭市江 「転失気」
柳家三三 「金明竹」
柳家喬太郎 「時そば」
中入り
柳貴家 雪之介 太神楽
柳亭市馬 「御神酒徳利」
大きなホールをやや高目から見下ろしてみると噺家さんの出の様子が良く解る。
三三師はぴょこたんぴょこたんと跳ねるように出て、同じように帰る。からくり人形みたいだ。
彼がイメージしてやりたい事が垣間見えて微笑ましい。
ネタは笑いの多い「金明竹」。この噺は与太郎が強烈だった故古今亭志ん五のが最高だったけど、懐かしいな。
入れごとに前座の転失気を入れるサービス。それとやたらとエビで引っ張る金明竹。
喬太郎師は二日酔いらしい。いかにして高座で酒を抜くかがテーマって?
学生コンパで店前でたむろする連中を再現。この手の物は昔は小朝が第一人者だったが、喬太郎師のその観察力や高座での運動神経というか反射神経は見事。
奥多摩そばをヨイショして立ち食い蕎麦の話へ、コロッケ蕎麦のネタのカリカチュアされた芸風はまるでマンガをみているようでドッカンドッカン、そりゃ受ける。
そういえば「おでんくん」でこんなネタあったような・・・、
中入りで小学生の客が大層気に入ったらしく友達と反芻して笑ってた。
最早落語家の域を超えているね。「古典落語もできる爆笑芸人って感じか」、などと思う観客の心理も素早く読んで、「今日、落語聞きたいですか?」もグッドタイミング。
結局、強引に「時そば」に入った。
マクラでたっぷり笑わせて、スピーディーに「時そば」をやって、とっとと降りる魂胆?
でも、この「時そば」がまた良かった。
「出汁が渋いってのは初めてだ。お茶じゃないんだから、あ?茶そば?それで器を回すの?」が良かった。
あと、「よくしゃべりやがった」と「金明竹」のフレーズも入れて見せる。
今や、前に上がった者のネタを使うのは常套なのか。
柳貴家雪之介は初見。
技の力量は充分と思うけど、言葉での説明がとっても普通なので素人芸のようだ。しゃべりも微妙な茨城なまり。もっと強烈に訛れば、それも面白いかも。粋が無理なら野暮に徹底するのも手か。
市馬師、もう安心して聴ける。でもただそれけな時が多い。この日もネタが今一なせいもあり、前2人に力量で引けを取らないのに面白みは少ない。それで良いのでしょうけど。
運のいい奴ということで運が良ければ「コロッケそば」から「時そば」にも入れると入れて、御神酒徳利。
番頭の善六は運も良いが、親孝行の徳で女中に金を渡してやるなど人徳もあるって事で・・・
それを脇で見ていたのが我々同様ぽーっとした奴でと真似して失敗でもすりゃいいんだけれど、それじゃ「ぞろぞろ」か。
落ちは、「嬶大明神のお陰」の方。
今、最も旬な柳の家の三人衆の芸に満足。
追伸。雪の介が同郷、稀勢の里の話を出すと、市馬師も得意の喉で呼び出ししてみせ、エールを贈る。
僅かな望みをつないで欲しいのと来場所へ繋がって欲しいという日本中の思い。
それでも勝負弱いにもほどがある稀勢の里はこの日も負けて綱取りは消えちゃいました。トホホ・・・
まぁ、栃東も武双山も魁皇も横綱になれなかったわけで、その無念さを全て背負わせても可哀想か。
前売りチケット購入してね。
2014年1月19日
立川 たましんRISURUホール大ホール
開口一番 柳亭市江 「転失気」
柳家三三 「金明竹」
柳家喬太郎 「時そば」
中入り
柳貴家 雪之介 太神楽
柳亭市馬 「御神酒徳利」
大きなホールをやや高目から見下ろしてみると噺家さんの出の様子が良く解る。
三三師はぴょこたんぴょこたんと跳ねるように出て、同じように帰る。からくり人形みたいだ。
彼がイメージしてやりたい事が垣間見えて微笑ましい。
ネタは笑いの多い「金明竹」。この噺は与太郎が強烈だった故古今亭志ん五のが最高だったけど、懐かしいな。
入れごとに前座の転失気を入れるサービス。それとやたらとエビで引っ張る金明竹。
喬太郎師は二日酔いらしい。いかにして高座で酒を抜くかがテーマって?
学生コンパで店前でたむろする連中を再現。この手の物は昔は小朝が第一人者だったが、喬太郎師のその観察力や高座での運動神経というか反射神経は見事。
奥多摩そばをヨイショして立ち食い蕎麦の話へ、コロッケ蕎麦のネタのカリカチュアされた芸風はまるでマンガをみているようでドッカンドッカン、そりゃ受ける。
そういえば「おでんくん」でこんなネタあったような・・・、
中入りで小学生の客が大層気に入ったらしく友達と反芻して笑ってた。
最早落語家の域を超えているね。「古典落語もできる爆笑芸人って感じか」、などと思う観客の心理も素早く読んで、「今日、落語聞きたいですか?」もグッドタイミング。
結局、強引に「時そば」に入った。
マクラでたっぷり笑わせて、スピーディーに「時そば」をやって、とっとと降りる魂胆?
でも、この「時そば」がまた良かった。
「出汁が渋いってのは初めてだ。お茶じゃないんだから、あ?茶そば?それで器を回すの?」が良かった。
あと、「よくしゃべりやがった」と「金明竹」のフレーズも入れて見せる。
今や、前に上がった者のネタを使うのは常套なのか。
柳貴家雪之介は初見。
技の力量は充分と思うけど、言葉での説明がとっても普通なので素人芸のようだ。しゃべりも微妙な茨城なまり。もっと強烈に訛れば、それも面白いかも。粋が無理なら野暮に徹底するのも手か。
市馬師、もう安心して聴ける。でもただそれけな時が多い。この日もネタが今一なせいもあり、前2人に力量で引けを取らないのに面白みは少ない。それで良いのでしょうけど。
運のいい奴ということで運が良ければ「コロッケそば」から「時そば」にも入れると入れて、御神酒徳利。
番頭の善六は運も良いが、親孝行の徳で女中に金を渡してやるなど人徳もあるって事で・・・
それを脇で見ていたのが我々同様ぽーっとした奴でと真似して失敗でもすりゃいいんだけれど、それじゃ「ぞろぞろ」か。
落ちは、「嬶大明神のお陰」の方。
今、最も旬な柳の家の三人衆の芸に満足。
追伸。雪の介が同郷、稀勢の里の話を出すと、市馬師も得意の喉で呼び出ししてみせ、エールを贈る。
僅かな望みをつないで欲しいのと来場所へ繋がって欲しいという日本中の思い。
それでも勝負弱いにもほどがある稀勢の里はこの日も負けて綱取りは消えちゃいました。トホホ・・・
まぁ、栃東も武双山も魁皇も横綱になれなかったわけで、その無念さを全て背負わせても可哀想か。