「エッチな襦袢　濡れ狂う太もも」

「エッチな襦袢　濡れ狂う太もも」2009年　大蔵映画　監督：池島ゆたか

ある日、自称23歳の愛子は、行きつけのバーで居合わせた客と会話を楽しんでいた。はしゃぐ愛子を一見の客・幸之助は覚めた目で見ていたが、酔った愛子に誘われホテルに行く。事後、お金を置いていこうとする幸之助に、自分はお嬢様でお金に困ってないからと断る愛子。それで幸之助もつい自分も親が会社を経営していると嘘をついた。本当は元高校教師のヤミ金業者。兄貴分の勝俣の下で借金取りをしていた。しかし、元々気弱な性格、教師も生徒になめられストレスで辞めていた。だから金も徴収できず、これまたストレスで下痢を繰り返していた。

多くのピンク映画を送り出している巨匠・池島ゆたか。
その作品の安定度、完成度はピンク界でも随一なんだと思う、が、好んで観ようと思うには何かが足りない･･･ように思ってしまう。まともすぎるのかしら。多分、根拠の無い先入観でしょう。もし監督作品でぶっ飛んだ物があればどなたか教えてください。

今回、これは傑作だという情報があったので観てみる事に。同時上映が池島監督の新作のようだし。
主演、日高ゆりあがチビでヘチャなので実はあまり好ましく思っていなかった。今やピンク女優の中堅として活躍は見事であるし、本作などから窺える力量はたいしたものです。あとは好みの問題だから仕方ない。

見栄張った嘘つき同士が騙し騙されって展開だけれど、その嘘が双方一挙に露見する件からラストがとても良く、満足の行く作品でした。所謂、ハートウォーミングなハッピー・エンド。

シナリオタイトルは「嘘つき女と下痢男」と痛々しい。
襦袢は風俗店での衣装だから公開タイトルは比較的まとも。
八重歯の印象的な下痢男野村貴浩もとても良い、主演男優賞です。
幸之助が風俗嬢になった元カノから受ける必殺性技。お嬢様を偽る実は同店の同僚である愛子から同じ性技を受けて「あれれ？」となるのが笑える。

ぼかしの中での下痢男のイボチ○ポとか出てくるけれど、エッチ・シーンの1番はバーのマスターなかみつせいじの一発。物語に直接関係しない濡れ場要員だけれど、女優さん（上原優）ともども、これぞ正しい脱ぎ要員て感じです。




愛子には死別した夫との間に息子が1人居るんだけど、このこまっしゃくれた小学生が良い。登場の度、台詞を吐く度、ユニークで感心してしまう。玉の輿かと浮き足立つ母親に意見したり･･･。母親の女としての人生をさりげなく応援していたり･･･。ピンク映画で子役に感心するとは思わなんだ。

ジャイアンのなぞなぞ。有名なんですか？いいですね。
「東京タワーより高くジャンプする方法は？」
「その場で普通にジャンプすればOK、何故って、東京タワーはジャンプしないから」



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