「わたしたちの芹明香」
「狂棲時代」1973年 日活 監督:白鳥信一
予備校生の水口公平の父・浩一郎と母・志津子は別居中で、公平は母と二人暮しをしている。ある日、公平はガールフレンドの典子と別れた後、中年の女に呼び止められた。そして、公平は好奇心からその女のマンションについていき、初めての性経験をした。数日後、公園で典子に強引に抱きつこうとすると、典子は必死に拒んだ。以来、公平の生活は次第に荒れて行き、父の愛人、路子に魅かれていく・・・・。
いどあきおの脚本が光る青春の「わたしのロストラブ」映画。
風間杜夫は童貞喪失から数名との経験を重ねて行く予備校生。鼻血なんか出しちゃったりしてなんとも初々しい。台詞がちょっぴりぎこちないのも可愛い。
あの鼻血は笑っちゃうけど女性陣の処女喪失(本作で2名女子のロストバージンシーンがあります)の証に対応するマークとして使われてんでしょうね。
筆おろしをしてくださる白い服の年上女性が絵沢萌子さん。ここでの絵沢さんの若作りはただものではない。
今まで見た絵沢さんで一番おぞましい。
女性器以上に猥褻な鼻腔にはぼかしを入れなくていいんでしょうか・・・
主役は風間杜夫でありガールフレンドの山科ゆり。
芹明香さんは公園で野宿していた家出少女(ラピュタチラシによる)って事で期待していたけれどいつまでたっても野宿している芹明香さんが出てこない。
出てくるのは同棲中の女子大生で妊娠してしまった島子役の芹明香さん。
明らかなチラシ解説の間違いだけれど、今回のチラシはアートワークが素晴らしいので許しちゃう。
特集で取り上げるにはあまりにも脇役で露出度も少ないんだけれど、娼婦でもストリッパーでもない芹明香は新鮮で可愛い。
しかも子供はおろす事に話がまとまっていて、彼氏に台所で迫られた時、「赤ちゃんいるんだから」とやや拒絶しようとすると「いいじゃないか、どうせおろしちゃうんだから」なんて言われてたりするけど、結局最後には産むことに話がまとまり彼氏も父親になる事にまんざらでもないという幸福な女子大生。こんな役、貴重ですよね。口調の気だるさは変わりませんけど。山科ゆりがこの2人の事を「羨ましいと思う」とポツリと言うシーンが象徴的。
結果として本作を芹明香特集にラインアップしたのは大正解。
でも野宿している家出少女の芹明香も捨てがたい。見たかったなぁ。
音楽の使い方が良きにつけ、悪きに付け面白い。
餃子臭い娼婦とのシーンで聞こえてくる金井克子の「他人の関係」
効果素材としては芹明香の濡れ場、安アパートに聞こえてくるチリ紙交換。
そうかと思えばやたらメロドラマっぽい劇伴。
風間杜夫が林の中で父親の愛人、路子と見つめ合うシーンの劇伴なんか思わず笑っちゃうほど。
そして、親父の愛人と親子丼になるシーンでの昭和歌謡曲。これは聞いたことない曲でした。誰の何と言う曲なんでしょうか。解りませんがとても良い曲。
愛人役の司美智子という方もインパクト強いな。絵沢さんと二大熟女競演。
ついでにもう一人インパクトの強い熟女優を挙げれば公平の母親役の方、主婦連だかなんかの仕事してるってのが実に嵌っているおばさん。脱ぎはありません。見たくもないけど。
山科ゆりの女子大生も不細工と知性の按配が絶妙で大変よろしい。
初体験は案外意中の人とはできない、というちょっと哀しく、もんもんとした青春のありようが面白かった。
行きづりの人と関係するってのも男と女じゃ意味合いが大きく違った昭和。今の世でも違いますか。大丈夫ですか。すみません。
ラピュタ阿佐ヶ谷
「狂棲時代」1973年 日活 監督:白鳥信一
予備校生の水口公平の父・浩一郎と母・志津子は別居中で、公平は母と二人暮しをしている。ある日、公平はガールフレンドの典子と別れた後、中年の女に呼び止められた。そして、公平は好奇心からその女のマンションについていき、初めての性経験をした。数日後、公園で典子に強引に抱きつこうとすると、典子は必死に拒んだ。以来、公平の生活は次第に荒れて行き、父の愛人、路子に魅かれていく・・・・。
いどあきおの脚本が光る青春の「わたしのロストラブ」映画。
風間杜夫は童貞喪失から数名との経験を重ねて行く予備校生。鼻血なんか出しちゃったりしてなんとも初々しい。台詞がちょっぴりぎこちないのも可愛い。
あの鼻血は笑っちゃうけど女性陣の処女喪失(本作で2名女子のロストバージンシーンがあります)の証に対応するマークとして使われてんでしょうね。
筆おろしをしてくださる白い服の年上女性が絵沢萌子さん。ここでの絵沢さんの若作りはただものではない。
今まで見た絵沢さんで一番おぞましい。
女性器以上に猥褻な鼻腔にはぼかしを入れなくていいんでしょうか・・・
主役は風間杜夫でありガールフレンドの山科ゆり。
芹明香さんは公園で野宿していた家出少女(ラピュタチラシによる)って事で期待していたけれどいつまでたっても野宿している芹明香さんが出てこない。
出てくるのは同棲中の女子大生で妊娠してしまった島子役の芹明香さん。
明らかなチラシ解説の間違いだけれど、今回のチラシはアートワークが素晴らしいので許しちゃう。
特集で取り上げるにはあまりにも脇役で露出度も少ないんだけれど、娼婦でもストリッパーでもない芹明香は新鮮で可愛い。
しかも子供はおろす事に話がまとまっていて、彼氏に台所で迫られた時、「赤ちゃんいるんだから」とやや拒絶しようとすると「いいじゃないか、どうせおろしちゃうんだから」なんて言われてたりするけど、結局最後には産むことに話がまとまり彼氏も父親になる事にまんざらでもないという幸福な女子大生。こんな役、貴重ですよね。口調の気だるさは変わりませんけど。山科ゆりがこの2人の事を「羨ましいと思う」とポツリと言うシーンが象徴的。
結果として本作を芹明香特集にラインアップしたのは大正解。
でも野宿している家出少女の芹明香も捨てがたい。見たかったなぁ。
音楽の使い方が良きにつけ、悪きに付け面白い。
餃子臭い娼婦とのシーンで聞こえてくる金井克子の「他人の関係」
効果素材としては芹明香の濡れ場、安アパートに聞こえてくるチリ紙交換。
そうかと思えばやたらメロドラマっぽい劇伴。
風間杜夫が林の中で父親の愛人、路子と見つめ合うシーンの劇伴なんか思わず笑っちゃうほど。
そして、親父の愛人と親子丼になるシーンでの昭和歌謡曲。これは聞いたことない曲でした。誰の何と言う曲なんでしょうか。解りませんがとても良い曲。
愛人役の司美智子という方もインパクト強いな。絵沢さんと二大熟女競演。
ついでにもう一人インパクトの強い熟女優を挙げれば公平の母親役の方、主婦連だかなんかの仕事してるってのが実に嵌っているおばさん。脱ぎはありません。見たくもないけど。
山科ゆりの女子大生も不細工と知性の按配が絶妙で大変よろしい。
初体験は案外意中の人とはできない、というちょっと哀しく、もんもんとした青春のありようが面白かった。
行きづりの人と関係するってのも男と女じゃ意味合いが大きく違った昭和。今の世でも違いますか。大丈夫ですか。すみません。
ラピュタ阿佐ヶ谷