「グランド・ブダペスト・ホテル」2013年 英独 監督:ウェス・アンダーソン
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。
今年は新作の一般映画を少しでも多く観ましょうと決めていたのに、どうも食指の動く作品が無い。
とうとう「ダージリン急行」が好印象だったウェス・アンダーソン監督の新作公開の6月になっちまったい。
という事で楽しみにしていたのですが・・・・
結果から言うとちょっと残念な期待はずれでした。
いや、偉そうな事言える立場じゃない。開巻間もなく眠りに落ちましたから・・・通常料金鑑賞なのにぃ。
必至に目を覚まして途中から頑張りましたが・・・
建物、風景、構図、色彩と、どうもお洒落感ばかりが勝ってしまって、いけません。
このお洒落な可愛らしさは人気になるでしょう。ピンクのホテルの外観をどーんと引き延ばした宣伝も効果があって、劇場は盛況です。
ストーリーは60年代のシーンと30年代の入れこ構造で、30年代のグスタヴ・Hとゼロの冒険活劇がテンポ良くスラプスティックばりに展開するんですけれど・・・コンセルジュのネットワークを駆使するあたりはスパイ活劇ばり。
細部まで拘り凝りに凝る監督さんは、この30年代のシーンをシネスコからスタンダードに代えてしまった。大胆な決断だけれど、これはどうだったのかな。シネスコのまま両サイドが黒味になって繰り広げられるシーンが窮屈な感じになってしまって逆効果に感じましたが・・・
ましてや、盛況のシネマカリテ、スクリーン1の残席僅かで向かって左側。この劇場、横に長くてスクリーンからかなり外れた側面からの鑑賞になる。
「早熟のアイオワ」の時もそうだったけれど、この席では映画の評価が8割欠けになるんじゃないか。
今後、混んでて左側しか空いてない時はパスしよう。
窮屈なスクリーンが箱庭感覚とお菓子箱のような可愛らしさを産んでいるのかもしれませんけど、こっちはそういうのは好まないんでね。
同じお洒落感覚でもバランス感覚に長けていた「タイピスト」とは大違いで、策に溺れた感じを受けました。
お洒落で可愛らしいのに出ている若い女優さんはアガサのシアーシャ・ローナンさんだけだし・・・
アガサさん、モミアゲみたいな痣だか(チャームポイント)があるのは何?眠ってたから解らんの?
音楽も拘っていて、バラライカみたいのを使ってますが良いと思ったのはエンドロールのテーマだけ。
ズフロフカ共和国なんて酔ってしまいそうな架空の国を拵えておきながらブダペスト・ホテルと実在する地名をホテル名に持ってくるのは、人を食っていてなんだか面白いけんども。
「ダージリン急行」のオフビート感覚は良かったのになぁ。
不利な条件が揃ってもいたので、気が向いたらレンタル解禁後、リベンジしてみるか。
シネマカリテ新宿
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。
今年は新作の一般映画を少しでも多く観ましょうと決めていたのに、どうも食指の動く作品が無い。
とうとう「ダージリン急行」が好印象だったウェス・アンダーソン監督の新作公開の6月になっちまったい。
という事で楽しみにしていたのですが・・・・
結果から言うとちょっと残念な期待はずれでした。
いや、偉そうな事言える立場じゃない。開巻間もなく眠りに落ちましたから・・・通常料金鑑賞なのにぃ。
必至に目を覚まして途中から頑張りましたが・・・
建物、風景、構図、色彩と、どうもお洒落感ばかりが勝ってしまって、いけません。
このお洒落な可愛らしさは人気になるでしょう。ピンクのホテルの外観をどーんと引き延ばした宣伝も効果があって、劇場は盛況です。
ストーリーは60年代のシーンと30年代の入れこ構造で、30年代のグスタヴ・Hとゼロの冒険活劇がテンポ良くスラプスティックばりに展開するんですけれど・・・コンセルジュのネットワークを駆使するあたりはスパイ活劇ばり。
細部まで拘り凝りに凝る監督さんは、この30年代のシーンをシネスコからスタンダードに代えてしまった。大胆な決断だけれど、これはどうだったのかな。シネスコのまま両サイドが黒味になって繰り広げられるシーンが窮屈な感じになってしまって逆効果に感じましたが・・・
ましてや、盛況のシネマカリテ、スクリーン1の残席僅かで向かって左側。この劇場、横に長くてスクリーンからかなり外れた側面からの鑑賞になる。
「早熟のアイオワ」の時もそうだったけれど、この席では映画の評価が8割欠けになるんじゃないか。
今後、混んでて左側しか空いてない時はパスしよう。
窮屈なスクリーンが箱庭感覚とお菓子箱のような可愛らしさを産んでいるのかもしれませんけど、こっちはそういうのは好まないんでね。
同じお洒落感覚でもバランス感覚に長けていた「タイピスト」とは大違いで、策に溺れた感じを受けました。
お洒落で可愛らしいのに出ている若い女優さんはアガサのシアーシャ・ローナンさんだけだし・・・
アガサさん、モミアゲみたいな痣だか(チャームポイント)があるのは何?眠ってたから解らんの?
音楽も拘っていて、バラライカみたいのを使ってますが良いと思ったのはエンドロールのテーマだけ。
ズフロフカ共和国なんて酔ってしまいそうな架空の国を拵えておきながらブダペスト・ホテルと実在する地名をホテル名に持ってくるのは、人を食っていてなんだか面白いけんども。
「ダージリン急行」のオフビート感覚は良かったのになぁ。
不利な条件が揃ってもいたので、気が向いたらレンタル解禁後、リベンジしてみるか。
シネマカリテ新宿