「岸田森特集」
「可愛い悪魔」1982年 テレビ作品 監督:大林宣彦
留学先から帰国した涼子は、結婚式の最中に転落死した姉の夫・浩二と再開。彼の姪・アリスのピアノ教師となるが・・・。
大林宣彦監督初のテレフューチャーとなる傑作ホラー。美少女、古い洋館、フリルやレースのドレスといったディティールと容赦ない残酷描写の対象が衝撃的で、子供のころ観てトラウマになった人も多数とか。
今更のUPですが・・・
4月26日から5月16日、シネマヴェーラでの岸田森特集
数年前、ラピュタでの特集に通ったので観たものも多く、今回は未見るの「血を吸うシリーズ」とテレビの2作品「白い手美しい手呪いの手」「可愛い悪魔」だけは観ておこうと思って準備していたものの、なかなかこの時期忙しくて行けんかった。特に第一のお目当て「白い手・・・」を見逃したのが残念で、こちらの「可愛い悪魔」だけはなんとしてもと劇場に・・・
気付かなかった。シネマヴェーラのチラシ説明文を読んでさえも気付かなかった。
上映が始まってすぐに「あっ!」と気付いた。
火曜サスペンス劇場なんて普段見ないのだけど、この回の時だけ何故か見ていて衝撃を受けた作品ではないの。再放送もあって、その時ビデオに録って何回か見たように記憶している・・・
「死んじゃぇー」の花火とか、花瓶を被ってクルクル回るとか、落下時の瞼に描かれた目とか、異様な世界が気に入ってたんでした。
世代としてはウルトラQの「悪魔っ子」が恐くてトラウマになっていたし、このドラマからずっと後から知ることとなる「世にも奇妙な物語」の
そういうテイストを受け継いだ大林監督初のテレフューチャーって事だ。
しかし火曜サスペンス劇場の劇って、こんなにもシツコイんか?大袈裟なBGMが鳴り止む事なく延々と続く。はっきり言って煩いです。CMこそ入りませんが、そのタイミングで挿入される火サスのジングルがご愛嬌。
それにしても岸田森のミリタリー風の変な服装の別荘番人としてほんのちょっとだけ登場。しかも台詞は単語を数点並べるだけ(けっこう笑えます)
この端役が作品の異様な雰囲気にマッチしてそれなりの効果を挙げていると思うけど
何も岸田森特集として上映するってのはどうなのか。劇場側はこのカルト作品をいつか上映したくって、満を持していたんじゃないの?
1982年の作品ですから主役の秋吉久美子さんが旬で美しいです。
ファッションも良くって、特にみなみらんぼうに乱暴(洒落かい?)されそうになる時の服が良いです。
そのみなみらんぼうの怪しさと間抜けさがまた良いのです。
脇役陣も異彩を放っていて、大林監督の登場とともに出てくる秋川リサがなんとも嬉しい。
悪魔の娘の子役が微妙に可愛くなくて、小憎らしいのも、かえって恐怖を増幅してるかも。
ラストもちょっとゾっとしていいですね。秋吉さんが、ね・・・ホント、いいわ。
しかし、なんで見るまで気付かなかったんでしょう?
ま、懐かしくこのカルト作品に再会できた事を喜んでます。
シネマヴェーラ渋谷
「可愛い悪魔」1982年 テレビ作品 監督:大林宣彦
留学先から帰国した涼子は、結婚式の最中に転落死した姉の夫・浩二と再開。彼の姪・アリスのピアノ教師となるが・・・。
大林宣彦監督初のテレフューチャーとなる傑作ホラー。美少女、古い洋館、フリルやレースのドレスといったディティールと容赦ない残酷描写の対象が衝撃的で、子供のころ観てトラウマになった人も多数とか。
今更のUPですが・・・
4月26日から5月16日、シネマヴェーラでの岸田森特集
数年前、ラピュタでの特集に通ったので観たものも多く、今回は未見るの「血を吸うシリーズ」とテレビの2作品「白い手美しい手呪いの手」「可愛い悪魔」だけは観ておこうと思って準備していたものの、なかなかこの時期忙しくて行けんかった。特に第一のお目当て「白い手・・・」を見逃したのが残念で、こちらの「可愛い悪魔」だけはなんとしてもと劇場に・・・
気付かなかった。シネマヴェーラのチラシ説明文を読んでさえも気付かなかった。
上映が始まってすぐに「あっ!」と気付いた。
火曜サスペンス劇場なんて普段見ないのだけど、この回の時だけ何故か見ていて衝撃を受けた作品ではないの。再放送もあって、その時ビデオに録って何回か見たように記憶している・・・
「死んじゃぇー」の花火とか、花瓶を被ってクルクル回るとか、落下時の瞼に描かれた目とか、異様な世界が気に入ってたんでした。
世代としてはウルトラQの「悪魔っ子」が恐くてトラウマになっていたし、このドラマからずっと後から知ることとなる「世にも奇妙な物語」の
そういうテイストを受け継いだ大林監督初のテレフューチャーって事だ。
しかし火曜サスペンス劇場の劇って、こんなにもシツコイんか?大袈裟なBGMが鳴り止む事なく延々と続く。はっきり言って煩いです。CMこそ入りませんが、そのタイミングで挿入される火サスのジングルがご愛嬌。
それにしても岸田森のミリタリー風の変な服装の別荘番人としてほんのちょっとだけ登場。しかも台詞は単語を数点並べるだけ(けっこう笑えます)
この端役が作品の異様な雰囲気にマッチしてそれなりの効果を挙げていると思うけど
何も岸田森特集として上映するってのはどうなのか。劇場側はこのカルト作品をいつか上映したくって、満を持していたんじゃないの?
1982年の作品ですから主役の秋吉久美子さんが旬で美しいです。
ファッションも良くって、特にみなみらんぼうに乱暴(洒落かい?)されそうになる時の服が良いです。
そのみなみらんぼうの怪しさと間抜けさがまた良いのです。
脇役陣も異彩を放っていて、大林監督の登場とともに出てくる秋川リサがなんとも嬉しい。
悪魔の娘の子役が微妙に可愛くなくて、小憎らしいのも、かえって恐怖を増幅してるかも。
ラストもちょっとゾっとしていいですね。秋吉さんが、ね・・・ホント、いいわ。
しかし、なんで見るまで気付かなかったんでしょう?
ま、懐かしくこのカルト作品に再会できた事を喜んでます。
シネマヴェーラ渋谷