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「デメキング」

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「いまおかしんじの世界+」

「デメキング」1998年 国映 監督:いまおかしんじ 成人館公開題「痴漢電車 弁天のお尻」

いましろたかしの同名漫画を後年の映画化以前に、最初に映画化したのはピンク映画で実写化した本作。ピンク映画の定番シリーズ痴漢電車モノの枠で製作されながら堂々たる幻想特撮映画の傑作に昇華させた。現代に生きる疲弊した七福神 とデメキングとの対決には、おかしさと哀しさが漂う。鈴木卓爾、長曽我部蓉子など出演者も出色。

原作マンガの事も知らないし、なたぎ武の出ていたという映画「デメキング」2009年の情報もまったく知らないけれど。
そういう事らしいです。

本当に着ぐるみの巨大怪獣が出てくるとは思わなかった。チープの中にも怪獣造形としてはどことなく魅力的なデメちゃん。オリジナルなのか、使い古しなのか・・・

特撮映画の部分はこのワンシーンだけ。

幻想映画というのは嫌いじゃないけど、眠くなる事がよくある。
鈴木卓爾の意味不明な独り言や、出演者それぞれの空虚な鼻歌が、眠気に拍車をかけるが、なんと最後まで眠らずに観れた。

伊藤猛が射殺されるロケ地。赤羽一番街シルクロード商店街がめちゃくちゃカッコ良く撮られていて嬉しい。

デメキングと対決する七人。大黒と弁天はともかく、後の5人。
長曽我部蓉子の同僚売春婦で不感症の女、佐々木ユメカ。
その佐々木ユメカに痴漢行為の代償として1万円巻き上げられたふりして財布を掏ったスリの青年、岡田智宏。
会社の犠牲になって借金を作りサラ金にピカチュウお面で強盗に入ろうとする男、川瀬陽太。
そのサラ金のOLで、4年間も電車に乗って自分だけ触られた事がないと痴漢男に迫る、児島なお。
児島なおに迫られた痴漢男は実はスリで、子供の言葉から堅気になりたいと考えているおっさん、内藤忠司。

それぞれの閉塞感と孤独感がせつない。

この5人も強引に七福神にして、神様の装束を着せてしまうのも面白い。
でも最後はデメキングとおバカな対決が見たかった。そこは今岡さんに望むべきじゃないんだろう。

背中に弁財天の彫り物を入れた長曽我部蓉子。
何故かこの女優の脚にエロさが滲み出す。
デメキングの足形の上で寝そべるミニから出た脚。
ガラスを踏みにじって、血まみれになる足裏。
大黒に治療されている時の艶めかしい脚部ショット。
凶弾がかする太腿。いいよ。



ポレポレ東中野

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「処女が見た」

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昭和の銀幕に輝くヒロイン[第61弾] 伝説の美女・魅惑の独演 安田道代

「処女が見た」1966年 大映 監督:三隅研次

尼寺に預けられた非行少女。美しい庵主の道ならぬ情事を目撃した彼女は、やがて恐ろしい行動にでる──。安田道代の大映入社第一作。物おじしない度胸でタイトルの“処女”高校生を演じ、少女の無垢、生硬さをみごとに体現。

若尾文子と安田道代のコンビだから観に来たけど、実はそんなに期待していなかった。
しかし、これは良かった。

若尾文子の美しい庵主さん、西入庵の智英尼。
親寺永光寺の住職が亡くなり、その後釜に来た俗僧の行俊(若山富三郎)に蔵の中で無理やり犯される。
露出や濡れ場描写はほとんどないのに、このエロさ。事の最中は蔵の前に揃えられた二人の草履がきちんと並べられていて。
身の穢れを恥じた智英尼だったが、そこは男女の仲、奥底にねむっていた、女の性が呼び覚まされ、次第に行俊の魅力にとりつかれる。
人払いをした、西入庵に行俊が訪れての情事では、磨きぬかれた箪笥に事を終えた行俊の後ろ姿が映り込む。
若山富三郎のエロ坊主ぶりも良いためか、このエロティシズムは若尾文子の名作「雁の寺」にも匹敵、いや、それを凌駕しているかも。

和恵(安田道代)の方は育った環境などからちょっとグレてしまったようだが、まだまだ可愛らしく、智英尼への憧憬もあり、西入庵の生活での更正も時間の問題かと。
前半は若尾文子が、あくまで主演で脇役の感が否めない。
しかし、そんな和恵が智英尼の道ならぬ情事を目撃してしまう。

結局、行俊にもてあそばれていた事を知った智英尼は和恵に真相を認めた遺書を残し自殺してしまう。

ここから、和恵が智英尼の復讐をしようと永光寺を訪れるんだが、
真相を知っている彼女が寺の庭に立ち、意味ありげの、安田道代らしい、例の口元をキュッと上げる笑みを浮かべる。
主役の座が若尾文子から安田道代に入れ替わる瞬間だ。

俗人坊主の若山富三郎(ベレー帽なんか被ってる)を目いっぱい翻弄した挙句あっさり、復讐を遂げる。

智英尼の墓前で手をあわせていると、サイレンの音が聞こえてきてEND。

エロティック・サスペンスの秀作。サスペンスの方は兎も角、やはりシツコイようだが、若尾文子がエロい。
三隅研次、侮りがたし。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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ウルトラゾーン 第1回

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2012年には新作映画「ウルトラマンサーガ」の公開も決まった「ウルトラマン」シリーズ。その「ウルトラマン」シリーズに登場する怪獣が主役のバラエティ番組「ウルトラゾーン」。本物の円谷怪獣が登場するコントパート、本格特撮ドラマパート、新造形の「ウルトラQ」怪獣によるコメディなど複数のコーナーからなる30分番組です。

これ、楽しみにしていた第1回放映。
うちはテレ玉か千葉テレビで見る事ができるのでHero-Nに録画をお願いしておいた。テレ玉。

大人向け?怪獣バラエティ番組
微妙なユルい味はウルトラファイト以来のヒット。
夕方放映にすれば充分子供でも楽しめる。ピラメキーノ怪獣版といった趣。
ただ深夜枠というのが味噌なのかもしれない。


お、ザムシャーの切り絵。

タイトルは毎回少しづつ、新しい怪獣キャラの切絵を登場させてくれると、狂喜なんだけど、どうなんでしょ。

コントパートは「もしも怪獣が・・・」シリーズ。
コントの中でその怪獣の特徴や性質がお勉強できるようになっている。


サドラー君は転校生・・・
津田寛治の顔色とか画像処理が薄気味悪くてナイス。

怪獣ことわざや怪獣イングリッシュなんてコーナーも・・・

イングリッシュは赤くないのにレッドキング

I am not intelligent,but I have never seen such a viorent monster than me.

ウルトラ怪獣シリーズフィギュアを使ってのパペットマペット調漫才「キャタピラ地獄」

ことわざのカルタの絵とか番組合間のアイキャッチの絵がいかしてる。
カルタやカードにして発売して欲しい。

画像をかき集めておきました。


怪獣ことわざカルタ









え?本格特撮ドラマパートって?・・・・高田理穂の出ている、あれの事なのか・・・

取りあえず1回目を録画してみようと思ったわけだが、これは当分の間録画を続けて観察。

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「恋する。」

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「いまおかしんじの世界+」

「恋する。」1999年 国映 監督:今岡信治 (成人館公開題:愛欲みだれ妻)

若者の閉塞感を描いてきた初期作品から視線を変え、夫婦愛 をみつめるラブストーリーに挑戦した意欲作。子供ができない身体だと知らされた治子は、ある日「人造人間」に遭遇する。 そして優しく真面目な夫の浮気に動揺し若い男との不倫を企むが…。追いつめられた人妻がすべての現実をのみこんだ時、 奇蹟が起こり、その先にある夫婦の時間がやさしく照らされてゆく。

主演の諏訪光代。35歳のどこにでもいるようなぽっちゃりおばさんの人妻を好演。
涙の出ない号泣や、リアリティとは無縁な行動は一歩間違えれば、鼻に付くところを可愛く見せる。
電球を入れて靴下を繕う。背中に湿布を貼っての色気とはほど遠い状況でのからみ。
突然、夫を賭ける事となった麻丘珠里との腕相撲で反則したあと「私の勝ちだもん」
週刊誌の体力測定、チェックリストは全て×と老いを感じ不安を募らせていた彼女が、鬼の形相で全力疾走。

夫の浮気を知った治子は、数日前知り合った若い男の子を家に連れ込み、すきやきを御馳走。
「今日は帰らないで」に「ごめんデートがあるから」と逃げるように帰った男を追いかけるのだ。
彼女(吉沢一子)とのデートをストーカーのように尾行して、安アパートでの若い2人の情事が、治子と夫のプロポーズの夜へと変わる回想シーン・・・。
このあたりからの展開に素直にジーンと来させてしまう手腕は見事。

それにしても、可愛い奥さんが最後にはハッピーエンドになったのは良かったが、果たして人造人間は必要だったのかしら?
夫が蹴つまずいて、呆気なく絶命する必然性も疑問だっちゅうねん。

まぁ、成人映画としてもやるべきところはやっているし、面白かったからいいんだけど・・・。

シナリオタイトル、つまらないので、成人館タイトルを支持。なんの工夫もない在り来たりな題だけど人造人間の掌に書かれていた事でもあるし・・・。

ポレポレ東中野

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「それでも。」

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「いまおかしんじの世界+」

「それでも。」1999年 国映 監督:今岡信治 (成人館公開題:ぐしょ濡れ人妻教師 制服で抱いて)

キャベツを切っていると死にたくなる女教師とその夫、教師に恋心を抱く女子高生の奇妙な三角関係。すべてを超越した伊藤猛の女装がバラバラになった心と体を強引に引き合わせる。何が正しいかはわからない。この先どうなるかもわからない。それでも人は生きていく。憂き世へのいびつな人生讃歌を謡う。 突如人妻が包丁を持って踊り出す場面にはいまおか流軟調ミュージカルの萌芽が。

高校教師の直子は、情緒不安定で家事をしていて包丁を手にすると手首を切りたくなってしまう。ある日、彼女は生徒の君子にキスされた。直子の夫・良男は、最近マンネリ気味だからと、彼女にセーラー服を着せてセックスした。君子が学校を休んだので、直子が家を訪ねると、恋人の時男がいた。直子は時男のだらしなさに呆れ、君子を自宅に連れていった。その夜、君子は直子にレズ関係を求めてきた…。

英語字幕付き。
ピンクを字幕で鑑賞すると、英語力は欠除していても、けっこう楽しめる。フムフム・・・。

Sopping Wet Married Teacher: Doing It in Uniform.
「Despite All That」

2本立て(「恋する。」と)のこちらの方も主演は諏訪光代さん。
今回は、セックスにマンネリを感じている夫(伊藤猛)に要求されてセーラー服姿に。何かが足りないというのでルーズソックスをコンビニに買いに行くのだが、セーラー服のまんま買いに行っちゃうというオトボケぶり。

この、やっぱり可愛い三十路人妻教師が良いのだ。美人じゃないんだけどね。
もっと凄いのがその女教師にレズ行為を仕掛ける女子校生、君子の鈴木敦子
身長面、お顔つきが不憫ともいえる(しっかりした乳はしている)女優さんだが、その分凄味がある。
奥さんのレズの様子を騙りながら旦那の方も誘惑する君子のエロ度は高い。

レズ強要を仕掛けられた女教師が拒みながらも、感じてしまって、ついにはおねだりするという、所謂お決まりの展開はこの君子の告白によってのみ明かされるだけで、実際にところ、女教師はあくまで拒否で、本気で嫌がっていたようだ。「私、そういうのダメなの」

伊藤猛のライトな変態ぶりも可笑しさがある。長身の裸体に落書きを施され拘束され、君子の短い脚で蹴転がされる役が合っている。
そりゃ、ヤクルト2本では溢れで出してしまうだろ。という可笑しさ。

女装でのロング鬘を被ってみると、この人の顔ってこんなにもひょろ長かったかしらと思うほど異常に長い。
本当に髪形によってイメージは変わるもんだなぁって、感心。そんな事、感心させるための映画じゃないけど。
壊れていく、大事な者に対しての夫の変態的な優しさはまさに、それでも、生きていく。

包丁を持って人妻が踊り出す軟調ミュージカル萌芽シーンがとってもナイス!
なるほど今岡信次のピンク映画は一味違う。

ポレポレ東中野

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北杜夫さん死去

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「どくとるマンボウ」の北杜夫さん死去

どくとるマンボウの愛称で人気を集めた作家・北杜夫(きた・もりお、本名・斎藤宗吉=さいとう・そうきち)さんが24日午前6時2分、腸閉塞のため東京都内の病院で死去した。84歳。葬儀・告別式は親族のみで行う。喪主は妻・斎藤喜美子(きみこ)さん。

体調を崩して23日に入院した後、容体が急変。帰らぬ人となった。歌人・斎藤茂吉の次男で、兄は精神科医でエッセイストとして知られた斎藤茂太氏。東京に生まれ、旧制松本高校、東北大医学部を出て医師として働くとともに、学生時代に読んだ父の歌集などに影響を受け、作家を志した。

船医として調査船に乗り組んだ体験を基に書いた1960年の「どくとるマンボウ航海記」がベストセラーとなり、一躍人気作家に。ユーモアに富んだ文体が話題となったが、同年、ナチス支配下の精神科医の悲劇を描いた純文学作品「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞。硬軟を自在に使い分ける作家として知られた。

生涯で約130冊の著作を残したが、そのうち約50冊は、代名詞の「マンボウ」がタイトルの一部に。後輩作家・畑正憲氏の愛称「ムツゴロウ」は、マンボウ人気にあやかってデビュー当時の編集者から命名された。

阪神ファンとしても有名で、2003年にリーグ制覇を達成した翌年には「マンボウ阪神狂時代」を出版。テレビ観戦の際に「ヨガのポーズで念力を照射し」失点を防いだ、などと記している。

ひどい腰痛を抱えていた十数年前には、年賀状に「ではさようなら。世を捨てた北杜夫」と記したが、なかなか別れの日は来ず「世を捨てるとストレスがない。長生きしてしまった」と苦笑していたという。
______________________________

北 杜夫(きた もりお、1927年5月1日 - 2011年10月24日)

中学生の頃、読みまくった、と言うほどじゃないが、けっこう読んだ。
最初は「どくとるマンボウ航海記」
そのうち「高みの見物」を読んで嵌った。一気に読んだ。
カウンターの寿司屋に行きたいと親にせがんだ。
あの読書体験が無ければ、文庫本読書という事に無縁のままだったかも、と言っても過言じゃない。

当時の心情からして青春記というのは嫌う傾向があったのに、どくとるマンボウとショージ君のは許せた。
当時、勢いでトーマス・マンにまで手を出したが、これは見事に撃沈!

仲間うちでチーム名を「奇病連盟」(これは読んだが、ピンと来なかった)と名乗ったりしていた事もあったので、あきらかにブームだったんでしょう。

心酔していたんだろうけど、その後、筒井先生や立川談志家元に触れてからは北杜夫に立ち返る事は無かった。

追悼の意味で、久しぶりに何か未読のものを読んでみようかと思う。芥川賞受賞作は読んでなかったはずだ。

「楡家の人々」は再読してもよいかと思う。ほとんど憶えてない事だし。

ご冥福をお祈りいたします。

「四万人の目撃者」

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「世紀の大怪優 FANTASTIC 伊藤雄之助」

「四万人の目撃者」1960年 松竹 監督:堀内真直

白昼の球場、熱狂する大観衆の前で人気スラッガーが急死──。現場に居あわせた検事は、馴染みのベテラン刑事とともに事件を洗いはじめる。佐田啓二&雄之助コンビの息もぴったり、プロ野球界を舞台にした推理サスペンス。

四万人の大観衆が見守る中、セネターズの4番、キャッチャー新海、背番号25が長打を放ち三塁に滑り込んだまま動かなくなってしまう。狭心症による突然死と報じられるが、球場に居合わせた高山検事(佐田啓二)は不審を抱き、他殺の線を洗い始めるという・・・もうこれから始まるサスペンスはいったい、どのような事になっていくのかと、完全に引き付けられるのだが、その後の展開の意味不明、出鱈目ぶりにどんどん興醒めしていってしまう。
フィルム、音声の状態が悪くブチブチ途切れるのでがっかり度もいや増す。

そもそも、高山検事の抱く不審感に説得力がないうえ、結局、三塁塁上で新海選手が事切れたのは偶然だっていうんだから何をか言わんや。途中のお粗末な展開にいちいち突っ込みを入れる気にもならない。

サスペンスとしてはトホホだけれど、見るべきところが無いわけではない。

高岡検事と、その亡父に若いころ鍛え上げられたという笛木刑事(伊藤雄之助)のコンビネーションは楽しく、もっと納得の行く脚本の本格刑事ドラマであったらシリーズ化しても面白そう。
特に伊藤雄之助があくまでぼっちゃんを立てる立場であの飄々とした口ぶりで、何事ももソツのない敏腕刑事ぶりが魅力的。
野球にはまったく興味がなくても捜査がからめば一夜漬けで勉強して、いっぱしの野球通ぶりの口を利いたりするけれど、決して、野球の魅力に捕らわれたりはしない職人刑事ぶり。

オープニングでの当時の後楽園球場の俯瞰の絵から始まる球場風景に価値あり。
野球シーンは、実際のゲームの映像と映画で作った映像を合わせて見せる。
セネターズ矢後(杉浦直樹)の前で出塁する選手のユニフォームがGIANTSだったりするのもご愛嬌。読売巨人軍応援出演とある。
アンチGとしては対戦相手の方に目を凝らしてみたものの、気づきはなかった。グヤジィ。
矢後は背番号3なので、ヒットを打って走る実際のゲーム映像の後姿・・・あの3番であろう。
確かに子供のころから、あの人気選手と杉浦直樹の風貌には同類性を感じてたっけ。

あとは、若くて美しい岡田茉莉子。
新海選手の義妹で矢後選手と付き合っている長岡阿い子役だ。
新海選手の葬儀の場面で、高岡検事の解剖要求に目をむく登場シーンから、もう、お見事。
大きすぎる目が気になるが、気の強いお嬢さんの演技ぶりは大変よろしい。
それに、2度にわたっての杉浦直樹と濃厚なラブシーンがとってもとっても印象的GOOD!
この接吻は今見ても見応えあり。
その2回とも、不仕付けに乗り込んでくるのが高山検事なんだよね。

それにしてもこの高山検事、ほんと訳わかりませんから。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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2011年秋季高校野球東京大会 準決勝

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10月29日の神宮の杜は国立競技場でナビスコカップ決勝、神宮球場で早慶戦、神宮第2球場で高校野球。夜はセ・リーグのCSも始まるという盛況ぶり。

選んだのは勿論、高校野球の東京大会準決勝。

観戦よしみの国学院久我山と二松学舎大付、郁文館が敗れてしまったのは残念。
準決勝とはいえ、まだまだ格の違いがありそうな2戦。どちらも一方的な試合になる懸念はあるのですが・・・。

2011年秋季高校野球東京大会 準決勝
神宮第二球場
第一試合 
関東一高VS東亜学園

関東一高 000 240 7=13
東亜学園 000 000 0= 0
7回コールド
関東一 醍醐、上原=松谷
東亜学園 古川、福山、林=岩出
本塁打 関東一:安西2本、磯部



両チーム3回の攻防、それぞれピンチを凌ぎ、これはよい試合になるかとも思ったが、関東一の打棒強烈。
2本塁打の一塁手・安西は7番打者ながら立派な体格が第一打席より目立ち、いかにもパワーがありそうで一発屋の雰囲気。2本塁打7打点の大活躍にはあっぱれ。
東亜学園も強豪だが甲子園から遠ざかっている。
常連校の壁はまだまだ厚い。

第二試合 
帝京高校VS駿台学園

駿台学園 000 000 100=1
帝京高校 130 000 02X=6
駿台 北川=尾形
帝京 石倉=石川
本塁打 帝京:田中将

十条と王子の城北対決となった。
申し訳ないが私の中では駿台学園の野球部のイメージが沸かない。いつのまに強くなったのだ。
この準決勝進出は立派。それでも帝京相手では分が悪いだろう。

帝京、注目の石川捕手は9番。
甲子園での満塁被弾で呆然とした表情が印象的だった渡邉投手が10番を付けて4番ファーストに入っている。
序盤の戦況から、これは第一試合に続いてコールド展開かとも思われたが、駿台学園、北川投手が踏ん張る。
中盤、鋭い打球の帝京打線に耐える。(帝京の打撃があっさりしているようにも見えたが)
連続2塁打で1点を返し終盤に希望を持たせた。最後は、やはり力の差で仕方ない。
ナインとベンチに応援席のメンバーも加わって、必死に強豪に食い下がる姿は気持ち良く、本当によく頑張った。

帝京打線の迫力は相変わらず。
特に本塁打を打った1番(二)田中将とクリーンナップの、(遊)阿部、(一)渡邉、(投)石倉。
この試合で見る限り、まだまだ力頼りみたいなところがあったし、走塁にも課題がありそう。そこは帝京、前田監督の事。
もっともっと強いチームに育てていくでしょう。

明日、30日の関東一との対戦が楽しみです。

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2011年秋季高校野球東京大会 関東一高優勝

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10月30日

神宮第2球場
秋季高校野球東京大会
決勝
帝京高校VS関東一高

関東一高 000 000 200=2
帝京高校 000 000 000=0
関東一:中村=松谷
帝京:石倉-渡邊=石川

関東一高 4年ぶり2回目の優勝

夏の東東京大会決勝と同カードとなった秋季大会。
この組み合わせでの秋季大会決勝は過去にも3回あって、いづれも帝京が優勝している。
関東一に取ってみれば目の上のたんこぶだ。(夏の決勝カードは2勝2敗)

帝京は石倉の連投、関東一は昨日好投の左エース醍醐でなく10番の右腕、中村。
活発な打線のイメージのある両校だが、此処まで来るには、充実した投手陣を兼ね備えているわけで、試合はどちらが先取点を取るかの投手戦が展開された。
特に中村投手のピッチングが素晴らしく、帝京打線をわずか1安打と完全に封じ込んでしまった。
関東一も好機は作るが石倉投手から点を奪えず、膠着状態のまま終盤。
7回に先頭打者安打と盗塁、犠打で一死三塁として、投手の中村が自ら適時二塁打で先制。その後も、変わった渡邉の暴投で二、三塁とし、内野ゴロを二塁手が失策して、さらに1点。
終盤にかけても帝京打線は沈黙のまま。関東一が悲願の打倒帝京を成し遂げた。

これで関東一は来春の選抜を確実にし、明治神宮野球大会に東京代表として出場が決まった。
左右の1年生投手が強力な好チームで、活躍が楽しみ。

帝京の選抜はまだ微妙だが、関東大会との兼ね合いで望みがある。このところ東京は2校選出が続いているし、甲子園での実績も優秀なので朗報に期待。



閉会式の東京都高校野球連盟会長の挨拶でも
「帝京高校の諸君、今日は惜しくも敗戦してしまいましたが、良い知らせがある・・・かもしれません」なんて言ってた。
・・・そんな事言うんだ。

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亜大10季ぶり優勝(東都大学野球)

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亜大10季ぶり優勝!1失点完投の東浜がMVP…東都大学野球

東都大学野球優勝決定戦 亜大2―1青学大(2日・神宮) 亜大が競り勝ち、2006年秋以来10季ぶり18度目の優勝を決めた。亜大は23日から始まる明治神宮大会に出場する。

両校はリーグ戦の全日程を終えて勝ち点4で、勝率も並んだ。06年春以来11季ぶりに実施された優勝決定戦は亜大が3回2死一、二塁から暴投で先制点を奪い、さらに日下の中前適時打で2点目を挙げた。東浜は6回、青学大の井上に適時三塁打されたが、この1点に抑え、9奪三振で完投勝ちした。

今季の最終順位は亜大、青学大、東洋大、日大、駒大、中大となった。この日、1失点完投勝利で亜大を優勝に導いた東浜巨投手が最高殊勲選手に初めて選ばれた。
______________________________________________

ついに東浜巨(沖縄尚学・3年)に栄冠が輝きました。
MVPでありながら最優秀投手とベストナインは最多勝の藤岡(東洋大)
今季優勝の亜大を象徴していますね。

優勝決定戦
東浜巨の1失点完投。2安打で逃げきるという亜大らしい展開。
藤岡投手(桐生第一・4年=ロッテ1位指名)の最後のシーズン、まさに黄金期といえる東洋大が頭ひとつ抜けているかと思われましたが、中大(結局最下位)に連敗を喫したことにより、東洋、亜細亜、青学の争いが熾烈を極め、目が離せない面白いシーズンでした。

勝ち点、勝率で並んだ両校、リーグ直接対決では2勝1敗で亜大が勝ち点を取っていたので順当な結果と言えましょう。

http://blog.goo.ne.jp/imapon1960/e/81b0da845d780e5d44736dd6a0be150e

青学も2季連続で東洋大から勝ち点を取るなど名門復活はもうすぐそこ。打棒だけでなく次から次へと良い投手が出てくるので今後も更に強くなるのでは・・・石井(青森山田)が抜けても福島(大阪桐蔭)、斉藤(青森山田)に福本(大阪桐蔭)と・・・他チームは苦労しそう。

プレーオフの17時試合開始というのは、また、微妙な時間帯ですね。どうせなら18時開始にすれば良いものを・・・。

亜大は明治神宮大会に挑みます。東浜(亜大)VS野村(明大=広島1位指名)は実現しますでしょうか。
東海大の菅野投手は泣いてましたね。(横浜桐蔭大に敗れ、明治神宮大会出場を逃す)早く気持ちを切り替えて、日本ハムに行きなさい。

東海大・菅野、号泣終戦 9回2死から逆転サヨナラ負け…関東地区大学野球選手権

明治神宮大会も楽しみですが、その前に・・・
優勝を決めるプレーオフよりもっと厳しい最下位プレーオフで敗れた、古豪中央大が初の一部入りを目指す拓大の挑戦を受けます。
1部2部入替戦、都合がつけば神宮に行こうと思います。さて、どちらを応援したものか・・・。
島袋投手が2部に降りてくるのは脅威だけど、2部での活躍も見たいような・・・。

東都大学野球優勝回数

専修大・・・31
駒沢大・・・26
中央大・・・24
日 大・・・22
亜 大・・・18
東洋大・・・16
青学大・・・12
芝工大・・・ 3
学習院・・・ 1
国士大・・・ 1
立正大・・・ 1
國學大・・・ 1

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「女囚701号 さそり外伝」

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「女囚701号 さそり外伝」2011年 新東宝 監督:藤原健一

Y刑務所に収監された女・松島ナミ。彼女は自分を陥れた男・杉見への復讐のために生きていた。権力者の杉見は刑務所長に命じ、ナミを抹殺しようとする。果たしてナミの復讐の結末は・・・。

ついにピンク映画で篠原とおるのさそりが実現。
女囚物のポルノ、ピンクは数々あるわけで、さそりの影響は少なからずもあったとは思います。
堂々と篠原とおる原作と謳ってピンク映画が制作されたことだけでも喝采。

外伝というタイトルではあるものの、まったくオリジナルストーリーのリメイクであるなんて聞いちゃあ、見ないわけには行きませんとも。

梶芽衣子版のストーリーをしっかり踏襲するというのは、比較される危険はあるけどファンにとっては喜ぶべき所であって、あまり期待せずに見るのが得策。

まずは、主演の明日花きらら。有名AV女優さんですが、作品を拝見したことはない。
顔もボディも完璧といえる美しさ。ちょっと人造的であるとも言えますが・・・
影のある凄みと美しさのバランスという点では、梶芽衣子に1歩も2歩も及びませんけど、
暗い照明に青白く映える美しさだけでも満足していいんじゃない?
大きなお目々に囚人なのにばっちりメイク。
台詞の少ない役だからこそなんでしょうね。ご本人、やる気を出して演技の勉強を積んで、今後も映画方面で活躍してほしい。

IT業界の若き成功者杉見社長にだまされ、レイプに涙する普通の美人OLが(スポーツインストラクターで身体を動かすのが好きとは言ってたけど)クールで強靭な復讐鬼となる説得力の無さはオリジナル同様。そこは置いておきましょう。

AV女優、ピンク映画ならではというシーンはそほど無かったし(ピストル・フェラは笑ったが)、1人、穴堀り作業を続けさせられる場面もいかにも底が浅いんだけど・・・

むしろ、ピンク映画としての見所は、ピンク常連の脇役の女囚たちにありますね。
ほたる、しじみ、里見瑤子、倖田李梨・・・
中でも里見瑤子の役作りメイクが凄いことになってます。

さそりと言えば、ちょっと前に水野美紀でリメイクされてました。あちらはアクションに重きを置いてて水野さんの露出度が少なかったとかってんで劇場鑑賞をパスしたんです。そのうちレンタルで見ておこうとは思っております。

そんな作品を見たファンのフラストレーションが今回のピンク版さそり製作に繋がったのか・・・、なんて想像したりして。
フラストレーションは解消されましたでしょうか。



上野オークラ劇場

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「乱れ喰い」

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「乱れ喰い」2008年 マーメイド 監督:城定夫

ある日、隣にきれいなお姉さん・美樹が引っ越してきた。彼女はテレビの中で踊っている体操のミキお姉さんと瓜二つ・・・。彼女の事が気になる童貞の裕二と単身赴任中のサラリーマン繁。数日後、美樹の部屋から怪しい声が・・・。夢想していた裕二と繁は次第に彼女への卑猥な欲望が募っていった。

城定秀夫の城定夫名義で撮られたエロスドラマを見た。主演は平成生まれのHカップアイドル佐山愛。

城定夫名義の方が、よりAVに近いって事なのか?
男の身勝手な妄想がお約束だが、真相の方も妄想に劣らずスケベ男に好都合な事になってる。
「健全なコトばかりしていると、不健全なコトがしたくなるの・・・」ってもね。
教育番組「テケテケドンドン」の体操のお姉さん、赤いフレーム眼鏡に巨乳を強調。
「ソソラソラソラうさぎのダンス」(揺れ揺れ)
そりゃ、たまらんだろうが、オーディション時点で落とされるわ。
存在自体が既にファンタジーやね。
音程が不安定なのもプラス・ポイント!

童貞の裕二(吉川けんじ)って爆笑の田中裕二をイメージしてんだろうか、やっぱり。

例によってタルイタカヨシの音楽にも癒されます。



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「エロい血筋 交尾をあさる女」

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「エロい血筋 交尾をあさる女」OP映画 監督:森山茂雄
「好きもの家系 とろけて濡れる」2008年 改題

大阪から上京し映像の専門学校に進学した友美(結城リナ)は、学校に通わずキャバクラ嬢になり、無職でヒモ同然の彼氏アキラとの関係を続けている。ある日大阪に住む母タツコ(友田真希)から電話が入る。離婚した父・六三(佐野和宏)が半年ぶりに出所し東京に向かったというのだ。六三は窃盗の常習犯だった。出所した六三はタツ子を訪ね、心機一転東京でたこやき屋を開くと宣言していた。六三は留守の友美のアパートをこじ開け、友美の店を探し出す・・・。


シナリオタイトルは「大阪タコ焼きBLUES」
前編大阪弁のピンク映画。大阪弁の不自然さが残念なんですけど。
結城リナという女優はのっぺりとした顔なんだが、関西弁に合っていそうな気がする。
見ていくうちに、話が展開していくうちに結城リナの魅力がじわじわ染みてくる。
「たまに優しいから別れられない」と顔中にいたずら書きをされたヒモ君との情交。
美乳と美尻もナイスです。

ヒモとの生活に疲れた娘とダメ父のお話。
娘が映像の勉強をしているって事で8ミリの映像を使って物語をほんわり温めようという手法。これ、よくある手ですよね。
部屋のポスターや8ミリカメラを持って町に出たりする場面があるにはあるが、主人公のシチュエーションを軽く飛ばして、その分、盛り沢山の濡れ場を入れなきゃならないというピンク映画事情の悲しさ。8ミリフィルムを使用するラストがやや唐突に感じちゃうのは残念無念。

母親の友田真希。若い恋人にソフトSMの虜とされ、騙されちゃう。好きもの家系、エロい血筋ということで母と娘の血筋が描かれると思いきや、友田真希の存在にあまり意味を感じず、あくまで父と娘のお話。
意味はなくとも塾女、脱ぎ要員として十二分な活躍に満足。

もう一人の女優はキャバクラの同僚、愛乃彩音。この子も元彼と寄りをもどすようだが、完全に騙されてる。

六三父ちゃんのマメさが偉いね。真面目に稼ぐ事以外はしっかりとできる親父。

結局、作品としての脚本、演出よりも佐野和宏も含めた出演者の魅力で鑑賞すべきものだったか。
作品として見せてやろうという意図を感じさせちゃう脚本が返って悲しい。
これも一つのピンク映画のあり方として許してあげたい。結城リナちゃんに免じて・・・。

上野オークラ劇場

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「スパルタの海」

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「スパルタの海」1983年 東宝東和 監督:西河克己

登校拒否や家庭内暴力が噴出した80年代に非行少年の更生施設として話題となった“戸塚ヨットスクール合宿所“を題材としたヒューマン・ドラマ。公開直前に主人公モデルの戸塚宏校長が逮捕され、公開は中止。近年までお蔵入りとなっていた問題作。

非行少年や不登校児の更生施設として全国に知れわたる、愛知県美浜町の戸塚ヨットスクール。そこには、家庭や学校では、手に負えなくなった、全国の少年少女たちが、送りこまれ、日夜激しいスパルタ式ヨット訓練に励んでいるのだった。そして今日もまた、一人の少年が、はるばる東京から送りこまれて来た。少年の名は俊平(辻野幸一)。入校初日、校長(伊東四朗)のキックやパンチを食らい、檻の中にぶち込まれても、反抗を全く止めない手強い奴。「まるでウルフやなぁ」校長が思わずつぶやいた。俊平は壮大な大海原に浮かぶヨットの上で、再び人の戻る事が出来るのだろうか。

伊東四朗が戸塚睦夫、じゃなかった、普通よりてんぷくしやすいヨットの設計者戸塚宏を演じる、三波伸介も「びっくりしたな、もう」な映画。

冗談はさておき・・・
これは4年前、シネマヴェーラの異形・妄執特集でかかったのだが、その時は見逃した。そうそう観れる作品ではないので悔やまれた。
今年は東海テレビの「平成ジレンマ」も劇場で公開され、興味深々であったが、公開のポレポレさんは同時にこの「スパルタの海」を上映せずに「東海テレビドキュメント特集」にしてしまった。「スパルタの海」が見れないのならと、「平成ジレンマ」もパスしてしまったでないの。
今回の奇跡のロードショーは嬉しい限りですが、今度は「平成ジレンマ」を上映してくれないんだな。2本まとめて観たいなぁ。

「学級崩壊、引きこもり、無差別殺人・・・・・現代日本がこの映画に見出すものは何だ!」
所謂戸塚ヨットスクール事件、情緒不安定児を抱えて、手に負えなくなった親たちが必至の思いで戸塚校長に託すという内容から、重々しいものを想像していたのだけれど、これは娯楽映画、青春映画として最高に面白いじゃないですか。

校長のジレンマはこの当時からあったわけですね。
甘っちょろいヒューマニズム・・・。

情緒不安定児を抱えて、手に負えなくなった親たちの藁をもすがる思い、子供たちの自分ではどうしようもできない闇。体罰の是非・・・。
子育てって本当に難しい。その子にとって何が正解かというのはやってみなければ解らない。正解か否かは子供によって現実として付きつけられる。
結局、物事や子供といかに真剣に向き合えるかと言う事なんでしょう。ところがそれがなかなか難しい。両親では戸塚校長のようには行かない。
子供はしごきにあって可哀想だけれど、更生と成長ができるのであれば良いよね。では、そんな子供を育ててしまった親の方の成長はどうなるのよ。
今や、この時代の子供たち(情緒障害の兆候が見えなかった者も含めて)が潜伏的に親になっているのですから・・・
スクールでの体験によって俊平が劇的な変化を遂げ両親は大感謝だけれど、出来る事なら両親の手で更生させてあげたいじゃないですか。・・・できますか?
戸塚校長の「俊平はもう親を越えてるから大丈夫」という言葉が痛く、空しく響く。

強面の伊東四朗が見せる愛情ある優しい表情が印象的。
奥さんの変わり身が微笑ましい。

沢山の情緒障害児を治した実績のあるスクール。でも、もちろん適合できなかった子も居る。地元の女子中学生を人質に取った理屈屋の彼はどうなったんだろう。

渋谷 シアターN

スパルタの海

平成ジレンマ


戸塚宏   脳幹論

戸塚ヨットスクール

戸塚ヨットスクール事件

戸塚ヨットスクールを支援する会


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「緋ぢりめん博徒」

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「不良性感度100%のオンナノコ列伝 東映牝蜂NIGHTS」

「緋ぢりめん博徒」1972年 東映 監督:石井輝男

白い肌に鬼百合一輪…。美貌の女博徒・鬼百合お勝は出所すると、刑務所内で義兄弟の契りを交わした江戸幸組のお秀を訪ねるべく旅に出る。途中お勝はイカサマで窮地に陥るが、波千鳥のお紋の機転に助けられた。やがて2人はお秀の江戸幸組に草鞋を脱ぐが、再会の喜びも束の間、江戸幸組は組のシマを狙うさまざまな組織から狙われており、お秀はそれに悩む日々を送っていた。

藤純子の引退後、ポスト藤の期待をこめた中村英子ほかの新人女優たちが顔を揃えた女侠映画の怪作。

ポスト藤純子だってんですが鬼百合お勝の中村英子さん。いや、美貌の方は素晴らしいと思います。本家を凌ぐほどで、時に原田知世ばりの可憐さも見える。
しかし、台詞の方が新人の悲しさ。
いきなり仁義を切るシーン。口から出る仁義の台詞は確かにカッコ良いのだが、この人の口から出てくるとまったく台無し。
表情にしても、キリリと決めた表情よりも、時折見せる穏やかな笑みの方が素敵で、そもそも女博徒という役に合ってないんじゃないか。
その後もあまり活躍しなかった女優さんだと、調べてみると・・・・

この作品の2年後には山口組三代目田岡一雄の長男でプロデューサーの田岡満と大阪ロイヤルホテルで結婚。芸能界を引退して一女をもうけ、翌年には自宅でガス自殺されちゃってるんですね。
そうなると、やっぱりこの美貌、勿体無い事ですな。

同様に新人で棒読みの波千鳥のお紋・藤浩子。
しかし、こちらは役のキャラクターがとっても良いので、台詞を充分に補っているような・・・
盲目美人の女博徒。定まらない目線での殺陣、お勝との決闘、水神一家に単身殴りこみと進むにつれて監督の演出が冴え渡る。
・・・いいよ、お紋。このキャラでスピンオフ作れんかな。

女優陣の中では比較的安定したところを見せるのは、女だてらに兄貴と慕われる江戸川お秀・土田早苗ぐらい。

池玲子もちゃんと出ているけれど脱ぎ要員の域を出ない。
風呂場でお勝に親の敵討ちに至る。お勝は緋の襦袢で匕首に防戦。ここなんかも石井演出、光るんだけどなぁ、・・・中村英子さん。まぁ美人だから許しましょう。

菅原文太はお勝の初恋の男で、クールに決めているんだが、結局惚れていたのか、お勝を強引に犯しちゃう。

そうそう、この作品の原案は団鬼六です。
侍の女房が責め苦に会って見世物になるシーンは流石にエログロ石井輝男という感じですか。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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東都大学野球1部・2部入替戦 中央大VS拓殖大

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昨日とはうって変わってポカポカ陽気
神宮の杜では熾烈な東都入替戦が繰り広げられました。
ある意味優勝決定戦よりも面白い入替戦。
土日開催がまた嬉しい。
今季は優勝候補東洋大に連勝するも勝点はそれのみの1点、4勝8敗で駒大との最下位決定戦ではサヨナラ本塁打で敗れるというスリリングな状況でついに2部転落の危機まで追い込まれた名門中央大学。
國學大、立正大らとの激しい戦いの中、混戦2部を勝点4、9勝3敗1分と堂々と制し、創部以来初の1部昇格を目指す拓殖大学。

来春、島袋は第二球場で投げることになるのか、神宮にツートン・ユニフォームが踊るのか。
どちらも絶対に負けられない。
近年二部チームが勢いに乗って昇格を決める事が多いようです。
今季はプロ野球との日程の関係か、リーグ戦から少し間が空いた。
これはサヨナラ負けの中央にとってはプラス材料。

見やすい三塁側のスタンドに入ると学生から中大応援グッズである棒状風船を戴く。
今回、どちらを応援するでもなく公平な立場で観戦のため、これは膨らませずに大事に仕舞う。

試合は1回中大が安打の西銘を盗塁、犠打で三塁に送り、島田のたたきつけた打球のバウンドが内野の頭を抜け適時打。幸先よく先制。
5回には四球の西銘を送ろうと犠打を試みた山下の打球を拓大が見送るがファールにきれず内野安打。ここから島田、井上の連続適時打が見事に決まり3−0
島袋も安定した投球で淡々と進みこのまま中大が先勝しそうな雰囲気。
しかし、拓大も6回から登板の佃が中大打線を完璧に抑え反撃の機を窺う体制。
7回ピンチを迎え中大は鍵谷に継投。暴投もあり三塁に進んだ走者が内野ゴロの間に生還。1点を返す。
そして8回、二塁手西銘の失策を皮切りに拓大の反撃。馬淵が安打で一、三塁。一塁ベース上ガッツポーズの気魄に何かが起こりそう無雰囲気。俄然盛り上がる一塁側スタンド。
浦、周防の適時打でついに同点に追いつく。
延長に入って再び膠着状態、三番手入江、石橋の投手戦。
温かだったスタンドももう3時を回ると冷えてくる。トイレが近くなる。いつ決着がつくのか、15回引き分けまで行くのか。

延長13回、ついに勝利の女神は拓大に微笑む。
周防、吉池と安打が続き、そして最後、藤本の打球は右線フェアグランドに落ちサヨナラ二塁打。
二部拓殖大が嬉しい先勝。悲願の一部昇格に王手。
中央はとうとう土俵際まで追い詰められた。しかしこのままでは終わらないだろう。日曜の第二戦もまた神宮へ来るぞ。



初めて生で見る島袋トルネード


春夏優勝投手が東都に来たのは嬉しい事だが、二部落ちは避けたいよね。




ミーハーに追っかけてみたり・・・


モーション早い池田投手(拓大)


鍵谷(中大)このショットが同点のきっかけとなるワイルドピッチになった投球
島袋-鍵谷-浜田の豪華リレー。二部落ちするような投手力じゃないと思うが・・・


注目の拓大1年佃勇典。広島商の佃というと故人・佃正樹氏を思い出すのでこの子は広商時代から気になっていた。素晴らしいピッチングでした。


歓喜のサヨナラ!明日は2部暮らしにサヨナラか!?

2011年秋季東都大学野球1部・2部入替戦
中大(1部最下位)VS拓大(2部優勝)
神宮球場

中大 100 020 000 000 0=3
拓大 000 000 120 000 1X=4
中:島袋(興南・1年)-鍵谷(北海・3年)-●入江(浜田・4年)
拓:池田(佐久長聖)-佃(広島商・1年)-○石橋(明徳義塾)

中大

(二)西銘(沖縄尚学・3年)
(右)影山(桐蔭学園・2年)
(三)島田(常総学院・3年)
(一)井上(崇徳・4年)
(左)上嶋(常葉菊川・3年)
(D)杉沼(秋田中央・4年)
(捕)飯田(常総学院・3年)
(遊)平松(岡山理大付・2年)
 H 山元(興南・2年)
 遊 佐藤(大分舞鶴・4年)
(中)福田(習志野・1年)

拓大

(右)野添(天理・2年)
(左)小橋(武蔵工大二・4年)
 H左 鎌田(武相・3年)
(二)山下(八王子・1年)
(三)馬淵(明徳義塾・4年)
(捕)浦(明徳義塾・4年)
(中)周防(健大高崎・2年)
 R 伏見(西武台千葉・2年)
(D)石渡(志学館・4年)
 RD 垣花(糸満・1年)
 HD 吉池(水戸葵陵・2年)
(一)藤本(実践学園・3年)
(遊)安田(明徳義塾・3年)

東都大学野球1部・2部入替戦 中央大VS拓殖大 2回戦

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今日も晴天ポカポカ陽気
神宮球場両校必死の入替戦。
本日も三塁側、今日は拓殖大学生から「応援お願いします」と小旗を渡される。
この小旗は試合終了後回収。

どちらを贔屓にするわけでもないけど、明日は来れない。となると本日決着がつくのが良いということで拓大応援。
昨日は1部昇格への気魄が感じられました。

入替戦も春と秋とでは意味合いが大きく違ってきますね。
来春の一部をかけての戦い。残留しても昇格しても来春は新チーム。
それだけに4年生で迎える入替戦というのはまた特別な思いでしょう。
最上級生の責任として残留を死守したい1部中大
後輩への最高の置き土産を残して終わりたい2部拓大。
4年生選手に注目です。


中大の先発は渡邉洋平4年。

毎回のように1本ずつヒットが出る展開。
昨日に引き続き先制は初回の中大、満塁から4年主将杉沼が犠飛。


杉沼慶亮4年。足には自信があるみたい。

3回裏には、これも4年井上がソロ本塁打。


井上晴哉4年。左翼スタンドに叩き込みドスドスドスとホームへ。

5回表、今度は拓大の4年石渡の三塁打を1年山下が犠飛で返して追い上げ。
その裏、中央も一死三塁から島田の内野ゴロ、前進守備の拓大馬淵が本封を試みるも微妙なタイミングで野選となり1点。
山場は6回表、昨日殊勲打の藤本の安打を気合十分の4年馬淵がバスター安打でつなぎ一三塁。


馬淵烈4年、連日の2安打。

昨日同様拓大の気魄で俄然盛り上がってきました、三塁側スタンド。
ここで4年浦主将の左線に落ちるかという当りを左翼手上嶋が飛び込む美技。犠飛となり1点。その後も一死満塁と2番手入江を攻めるが、投ゴロ併殺で追いつけず。


浦翔太郎主将4年拓大明徳ラインの要。

結局この回追いつけずに終わった事が響いた。一旦掴みかけた流れを逃すと、もう戻す事はできずに、逆にその裏1点追加され、そのまま3番手鍵谷に抑えられた。
あの上嶋選手のプレーがポイントでしたか。抜けていれば一気に同点、昨日の再現になりかねない流れでした。

これで1勝1敗。勝負は明日に持ち越されました。
明日は中1日の島袋と石橋の先発でしょう。明日も好ゲームになりそう。
島袋の東都での勝負運の弱さに拓大の気魄が付込めば・・・。


2011年秋季東都大学野球 1部2部入替え戦 2回戦
神宮球場

拓大 000 011 000=2
中大 101 011 00X=4
拓大 池田(佐久長聖・3年)−小林(徳島東工・3年)−佃(広島商・1年)
中大 渡邊(日大東北・4年)−入江(浜田・4年)−鍵谷(北海・3年)
本塁打 中大:井上(3回ソロ)

拓大
(右)野添(天理・2年)
(左)鎌田(武相・3年)
(一)藤本(実践学園・3年)
(三)馬淵(明徳義塾・4年)
(捕)浦(明徳義塾・4年)
(中)周防(健大高崎・2年)
(D)石渡(志学館・4年)
(二)山下(八王子・1年)
 H 浅香(前橋育英・3年)
(遊)安田(明徳義塾・3年)
 H 川島(麗澤瑞浪・2年)

中大
(二)西銘(沖縄尚学・3年)
(右)影山(桐蔭学園・2年)
(三)島田(常総学院・3年)
(一)井上(崇徳・4年)
(D)杉沼(秋田中央・4年)
(左)上嶋(常葉菊川・3年)
(捕)飯田(常総学院・3年)
(遊)佐藤(大分舞鶴・4年)
 H 山元(興南・2年)
 R 広瀬(関東一・3年)
 遊 平松(岡山理大付・2年)
 H 河井(水戸桜ノ牧・2年)
 遊 羽山(静岡商・1年)
(中)福田(習志野・1年)



入替えの結果については決り次第追記。

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「ザ・ローリング・ストーンズ/サム・ガールズ・ライブ・イン・テキサス’78」

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「ザ・ローリング・ストーンズ/サム・ガールズ・ライブ・イン・テキサス’78」

ザ・ローリング・ストーンズの最絶頂期ともいえる1978年北米ツアーのライヴをとらえた歴史的ドキュメント『サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス'78』。1978年に撮影されて以来、今日まで映像化されることが無かった貴重な映像が、日本初出し映像としてワーナー・マイカルで緊急上映。映像のリマスターに加え、サウンドも5.1chに編集し、臨場感のある上質なライブ映像がスクリーンで甦る。冒頭にはミック・ジャガー最新インタビューの特典映像が入り。

またまたローリングストーンズのライブ映像が劇場で見れるというんで行ってきましたとも。
1978年です。
実を言うと自分の中ではっきりストーンズが最高だと認識したのは、かなり遅く1982年のライブ「Let's Spend the Night Together」を見てからなんだよね。
もちろん後買いだけどアルバム「Some Girls」はかなりお気に入りのアルバムです。

冒頭のミック・ジャガー・インタビューにびっくり。「Shine a Light」のように年はとっても年齢を感じさせないライブを見せてくれるミック・ジャガーがヨボヨボ。
そりゃ、無理もないけど、メイクの関係もあるのかな。お化けみたい。でも、それもだんだん慣れてきます。
笑顔のチャーミングさは健在。7歳の芦田愛菜と同じくらいキャワイイ。

「その頃ロックの人たちって何故かディスコが嫌いだった。」そうそう、そうなんですよ。でもミック・ジャガーはそんな小さい事は考えちゃいない。いつでも時代を貪欲に取り入れながらストーンズという不変の存在を保つという素晴らしさ・・・ですよ。当時、移り気な私はそろそろロックに飽きてきて、ジャズなんかを聴き始めちゃっていたんですね。
そうか、もうラップの時代が始まってたんか。以外と古いのねラップ・ミュージック。

さてお待ちかね、ライブ映像。
テキサス州フォート・ワースのウィル・ロジャース・メモリアル・センター。この器のサイズが程よいですね。スタジアムライブとは違った見せ方。
ミック・ジャガーは赤いハンチングに黄色のジャケット、レザーのパッパラ調パンツ、に帽子と同じ赤いソックス。勿論股間もっこりです。



The Rolling Stones – ‘Some Girls Live in Texas 1978’

1) Let It Rock
2) All Down The Line
3) Honky Tonk Women
4) Star Star
5) When The Whip Comes Down
6) Beast Of Burden *
7) Miss You *
8) Just My Imagination (Running Away With Me) *
9) Shattered *
10) Respectable *
11) Far Away Eyes *
12) Love In Vain
13) Tumbling Dice
14) Happy
15) Sweet Little Sixteen
16) Brown Sugar
17) Jumpin’ Jack Flash
*Some Girlsより、当時の新曲。

「レット・イット・ロック」のモンキーダンス、「ミス・ユー」の間奏パフォーマンス、神のような「シャッタード」が鋭すぎです。おサル、まサル、真猿ジャガー。
ロン・ウッドのトレードマーク煙草を取り上げ・・・足でもみ消す。

ただ、映画として撮られた作品ではないので、「The Rolling Stones Gimme Shelter」 「Let's Spend the Night Together」「Ladies & Gentlemen」「Shine a Light」に比べると満足度は低かったかな。

あれれ、後半はだんだん眠くなってきたぞ。
ウトウト・・・、確かに「スウィート・リトル・シックスティーン」までは覚醒していたのに
気づいたらお気に入りの「ブラウンシュガー」は終わっていて「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」でミックがバケツの水をぶちまけてました。
映像とはいえ、ストーンズのライブで眠っちゃうようじゃ、もうダメだな、オジサンは。

どうせなら吉祥寺の爆音で上映して欲しかった。マイカルのサウンドシステムでは I can't get no....

Rolling Stones/Texas July 1978 "Let It Rock"

サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス '78【初回限定盤Blu-ray+CD/日本語字幕付】ワードレコーズ発売日:2011-11-14ブクログでレビューを見る»

Some GirlsRolling StonesRepublic発売日:2011-11-21ブクログでレビューを見る»

ワーナーマイカルシネマズ板橋

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「焼け石に水」

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「フランス映画の現在」

「焼け石に水」2000年 仏 監督:フランソワ・オゾン
原題:Gouttes d'eau sur pierres brulantes

青年フランツ(マリック・ジディ)は、中年の男レオポルド(ベルナール・ジロドー)に誘われるがまま彼の家を訪れる。やがて2人は同棲を始めるが、次第にレオポルドは冷たくなっていった。そんなある日、フランツの恋人アナ(リュディヴィーヌ・サニエ)と、レオポルドのかつての恋人で女性に性転換したヴェラ(アンナ・トムソン)が現れる。2人の女を翻弄するレオポルドにフランツの心は引き裂かれていく。

オゾン初鑑賞。
ゲゲゲッ、ゲイの映画じゃないですか。
おかまちゃんとかニューハーフは許せるがこいういうガチなのはちょっと引いてしまう。偏見に満ちているのです。
原作がライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの未発表戯曲っていうんだから期待しつつも嫌な予感はあったんだよね。

ベルナール・ジロドーが嫌らしすぎます。若い男を自室に誘って、もう最初っから物欲しそう。青年の方もデートすっぽかして付いてくるんだからその気ありあり。

バイセクシャルを通して愛とは何かを、って、・・・そんなもんじゃなさそう。

中年レオポルドはよほどベッド・テクがあるのか、そっちの方は長けてるようでも、他人と共同生活をする事には、まずもって向いていない様子で諍いが絶えない。
かなり自己中なんじゃないのか。

「私は必要な無いんじゃない」に対して
「君が私を必要だ」なんて抜け抜けと言ったり、嫌な奴なんですが・・・
重い雰囲気になったら踊るのさ!と4人で踊るシーン(これが珍妙)では一番ノリノリで踊っていました。

頭の悪そうなリュディヴィーヌ・サニエの水色の下着と柔らかそうなおっぱい、それにあの4人のダンスによって、私の中でこの映画は救われた。

実際、ゲゲゲッと言いながら面白かったんですよ。
室内だけのショットや家具調度なんかも興味深い。

ラストの性転換ヴェラの行動がせつない余韻を残す。
なんとも不思議な映画でした。

シネマヴェーラ渋谷

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「スイミングプール」

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「フランス映画の現在」

「スイミングプール」2003年 仏 監督:フランソワ・オゾン

創作活動に行き詰まっていたイギリスの女流ミステリー作家サラはある夏の日、出版社社長ジョンの勧めで南仏の彼の別荘を訪れる。そこは明るく静かで、誰にも邪魔されずに執筆できる最適な場所だった。しかし、サラがいよいよ仕事に取り掛かろうとした矢先、社長の娘ジュリーが別荘にやって来る。裸でプールを泳ぎ、毎夜男を連れ込んでは嬌声をあげるジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。だがやがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった…。

オゾン2本目。
この物語の真相や謎解きは全て鑑賞者に委ねられる作りになっていて、映画鑑賞語もああでもないこうでもないと議論を戦わせる楽しみまでも与えられている。
観ている時と観終わった後と、場合によっては(DVD等では尚更)確認のため何度もプレイバックして見る楽しみまで与えられるという贅沢な代物。
いかようにも解釈できるように仕掛けてあるため、逆にどんな解釈をしても何処かに矛盾点や辻褄が合わない部分が必ず出てくるように思う。
勿論、製作者だけが知っている正解などというものはそもそも存在しないのであろうから、これはまったくオゾンに踊らされている感じで、忌々しい思いまでしてくるではないか。

見ている間は漠然とジュリーとのエピソードは作家サラの作り上げた虚構のエピソードなんだろうなぁとか思いながらも、だんだんその虚構の世界に嵌りきってしまって、虚構と現実の境界線が曖昧になっていく感覚・・・。
そんな中、突然出版社社長のジュリーとよく似た名ジュリアという歯を矯正した娘が登場してきて、回想シーンではジュリーとジュリアが入れ替わりながらサラに手を振っている。
???あ〜、もうなんだか解らなくなってきたぞ。

正解というものが釈然としないと気の済まないタイプの人は、相当イライラするんでないの。
こちとらはそもそも、そういう面倒臭いことはどうでも良いし、難解さを単純に楽しんじゃう口なので、問題なし。

意味深なパソコン接続シーン、キーボードに入力する指先のシーン、壁にかかった十字架の意味、プールの覆いを剥がす行為と水面の反射・・・。

また、考えるのが面倒な人や釈然としないと気の済まない方に対しては、ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)の抜群な肢体という大サービスが用意されているので、ただただサニエ嬢のビキニやヌードに見惚れてしまうという楽しみ方だってある。
それだけでもこの映画の価値はあろうと言うもんだ。

リュディヴィーヌ・サニエ。この前に見た「焼け石に水」の時とはまた全然違う、ナイス・プロポーションに成長している。
そのナイス・バディの彼女が引っ張り込む村の男連中が、どいつも醜い肢体だったりするのも気が利いてる。

サラ役のシャーロット・ランプリング・・・「愛の嵐」の彼女が中年、いや、初老の女流作家。いい塩梅に年を重ねられています。
後半にはきっちりヘア・ヌードで横たわっていただいたりもしていますが、こっちは何もそこまでというか、ストーリー的にも無くてもよさそう。裸の方は、すべてリュディヴィーヌ・サニエに任せておけば良かったに・・・と思っちゃいました。

なんだか、フランソワーズ・オゾンって、ずるいなぁと思いながら、唸ってしまいます。

シネマヴェーラ渋谷

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