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「罪とか罰とか」 DVD

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「罪とか罰とか」2008年 東京テアトル 監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

イケてないアイドルのアヤメは、久しぶりに掲載されたグラビア頁が逆さに印刷されているのを見つけ、その雑誌を衝動的に万引きしてしまい、逮捕を免れるために、警察署の“一日署長”を務めることになった。しかし、午前中で終る筈が「一日署長だから、夜中の12時まで」という奇妙な指示が。しかも、自分の担当刑事、春樹はアヤメの元彼だった。アヤメは春樹に、愛するあまり人を殺してしまう「殺人癖」があることを知っていた。

有頂天のケラって懐かしいね。
そのケラリーノ・サンドロヴィッチが演劇や映画で独特の世界を繰り広げているってんで、前から気にはなっていたんだけど初めて見た。

小ネタ、ブラック・ジョークのてんこ盛りで進む展開に最初は戸惑ってしまった。ギャグ盛り込み過ぎで疲れるんじゃないのかって。
でも、これがケラ・ワールドって事なんでしょうか。
劇団ナイロン100℃の「ビフテキと暴走」がベースになっているとの事だが、映画タイトルが振るっている。
まさに既成の倫理感などくそ食らえという感じのブラック・ギャグ連続でありながら、ユルくてすっとぼけた、人を食ったようなユーモア故に毒気はあまり感じない。
下ネタもふんだんだしね。
身ざり ちんこ 打ね肩・・・小学生レベルのギャグに見事に嵌って受ける。

段田安則がいきなり死んでしまうオープニング。妻に先立たれた平凡なサラリーマンはコンビニ店員の女の子(市川由衣の笑顔を見ることで癒されていたりするんだけど、通勤車両ではソフトな痴漢行為を楽しむ日課、って・・・オイオイ!

もちろん成海璃子目当てではありました。
昨年は高校部活物でストロングスタイルで決めてくれた彼女、今年も機会があれば観てやろうと狙っていたのですが出演作に、今ひとつ食指動かずだったもんで・・・
当時の成海さんはよく肥えてらして、まん丸のお顔と、あの額での困惑ぶりが、やっぱり良いのであります。ブルーの警察署長コスプレも凛々しく、スカートから覗くお御足の太さというお年頃感なんかにもやられちゃいます。
そんな成海さんを楽しむのも良いのですが、脇を固める方々も輪をかけてよろしいんであります。

コンビニ強盗の立本(大倉孝二)、マリィ(奥菜恵)、常住(山崎一)。大倉孝二と奥菜恵のキレ味鋭いコンビネーション。威力弱まったスタンガン自慰。
元彼の春樹(永山絢斗)に殺される佐藤江梨子の不死身なチェーンソー。このキャスティングはもうサトエリならではですね。
意味不明な存在感の麻生久美子さんは置いといて、イケてるグラビアアイドルではあっても実は引き立て役な耳川モモ(安藤サクラ)の不細工でもソソるエロ度。
風間マネージャー役でいい味出してるおばさん、犬山イヌ子はケラの劇団員で、その他にも名前も知らない劇団員の方も多く活躍されているようです。

自信を失くしているアヤメが連れ小便の警察官の噂話から、ちょっぴり自信を取り戻したり、開き直って署長権限を乱用しながら事件解決。

クスクス笑えたシーンはいくつかあるけど、最後にもう1個だけ挙げとこう。
コンビニ強盗が耳川モモとマネージャーを人質に立てこもった工場へ乗り込む際の成海さんの台詞がめちゃ、カッコ良いのだけれど、マネージャーさんが「何か、カッコ良いこと言ってるわよ」とまぜっかえす。

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末廣亭11月中席 夜の部

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木戸口で香盤を確認すると中トリの金馬に代演で一朝とある。
これは願ったり叶ったり。
他に市馬の代演にはん治。

2011年(平成23年)11月20日
新宿末廣亭
11月中席 夜の部

開口一番 三遊亭しあわせ 「転失気」

柳亭市楽 「松山鏡」
柳家小菊 俗曲
三遊亭美るく 「犬の目」
入船亭扇里 「紋三郎稲荷」
松旭斉美智・美登 奇術 奴さん
柳家はん治 (居酒屋の客)
むかし家今松 「干物箱」
林家ペー 漫談(座右のテレビ)
柳家小さん 「長短」
春風亭一朝 「芝居の喧嘩」

中入り

金原亭世之介 「星野屋」
笑組 漫才
柳家小袁治 「かかあ天下」
柳家 小満ん 「馬のす」
鏡味仙三郎社中 太神楽
柳家喬太郎 「宮戸川」

初めて見るのは市楽、美るく、世之介。
宮崎美子で売った駒平も真打ちになって早19年。
初めてじゃん!今まで一度も遭遇しなかったのは不思議。

最近の寄席は大卒、女流が増えたという話題が目に付く。
世之介の「落語会にも韓流ブーム」というネタはソフトな差別感で、ちょっと面白かった。

祝・二つ目昇進、三遊亭美るく。
女流真打ち、歌る多のお弟子さん。時代を感じますね。
オジサン達を師と仰いだ先輩女流たちと、どんな違いがあるかな。なんて考えるのもまた楽し。
大きなリボンを頭に乗せ袴での高座、大正浪漫の女学生か?
マンガのようなギャグ落語。ネタ選び良く救われる。でも、なんだか落研の女の子を聞いてるみたい。

扇里の「紋三郎稲荷」
この噺を生で聴くのは初めてかもしれない。
別段、面白いネタではない。

代演のはん治は「居酒屋」かと思ったが「の・ようなもの」の居酒屋でなく、同業者が居酒屋の主人に愚痴り、ストレス発散するというもの。
創作でしょうか。

久しぶりのペーさん。最近地元でもお見かけしないな。
マニアックな誕生日ネタとくだらないおしゃべり。寄席出演もそこそこあるので、たまには聞いておきたい。
「座右のテレビ」という言葉が面白かったので勝手に題名として記載。

むかし家今松。この方を聞くのも、もう何年ぶりでしょうか。
すっかり爺様になって、名前が合うようになった。客席から「待ってました!」の声あり。

小さん師、昔はこの方の口調が好きでなかったが、こうして年を重ねてくるとちゃんと個性になってくる。この方は小さんを襲名して正解だったなぁ、と思う。

本日の大収穫は御贔屓、一朝師。
昔、立川談志師で聴いたことのある「芝居の喧嘩」を一朝師が寄席で良く演っているのは知っていたので、一度は聴いてみたかったのです。
口調の関係で談志師と比べてどうなのか。と思ったが、流石、江戸っ子の喧嘩風景のスピード感と合間に入れるユルい小話の微妙なバランス。また、いつか聴きたくなるネタ。

小満ん師ももっと多く聴きたい噺家さん。
黒門町の十八番「馬のす」この話がまた好きなんです。
でも「電車混むね」は無しで3本毛の床屋話。

小袁治師、これまたずいぶんアナクロな・・・
銀行員の山田さんや岡蒸気まで。所謂大昔の新作。
女房に頭があがらない亭主三態という恐妻ネタは充分現代でも通用するテーマなんだけど、もうちょっと何とかなんないのかしら。

主任の喬太郎師。
枕で夢は五臓の疲れの説明をして、何に入るのかと思ったら「宮戸川」・・・え!後半部までやろうっての?
やっぱり通しで演じると前半と後半のギャップが激しい、変な話ですね。
初心な若者の馴れ初めの艶っぽさから、凄惨な輪姦暴行致死。しかも夢落ち。
鳴りものも入っての芝居仕立て。演者の力量を見せつけるには充分の内容。
そういえば、このような陰惨なシーンは双蝶々でも見てるから得意(好き)なんでしょうか。

そうであってもこの話は前半部の「本が千切れていて解りません」で終わる方が良いですね。
宮戸川のタイトルの意味が不明になるけど、それはそれで語感が艶っぽく感じれるし。実は怖い怖いタイトルなんですね。

お花と半七の夜でデットヒート演出が楽しい。

来るたびに、もっともっと寄席には多く通いたいと思うけど、どうも足が向かずに年1,2回になってしまう。

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「大脱走」 DVD

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「大脱走」1963年 米 監督:ジョン・スタージェス

第二次大戦中の出来事。ドイツの誇る、第3捕虜収容所に収容された連合軍将校たちが、大脱走を敢行した一大史実。
ドイツの北部第3捕虜収容所に、札つきの脱走常習者・連合軍空軍将校たちが運び込まれた。しかし早くも“心臓男”と異名をとったヒルツ(スティーブ・マックィーン)は鉄条網を調べ始めるし、ヘンドレー(ジェームズ・ガーナー)はベンチをトラックから盗み出す始末だ。まもなく、ビッグXと呼ばれる空軍中隊長シリル(リチャード・アッテンボー)が入ると、大規模な脱走計画が立てられた。まず、森へ抜ける数百フィートのトンネルが同時に掘り始められた。それはトム・ディックハリーと名付けられた。全員250名が逃げ出すという企みだ。アメリカ独立記念日トムが発覚してつぶされた。が、ほかの2本は掘り続けられた。

このオールスターキャストの大名作。小学校の時クラスでえらい流行りました。軽快なエルマー・バーンスタインの大脱走マーチは放送委員によって給食時に全校に流され、マーチで飯食うという変な思い出まである。
しかし、お恥ずかしながら、私、この映画を通しで観た事が無いのであります。
何度もテレビ洋画劇場で見る機会はあったけど、長いですしね。途中までしか見なかったり、途中からちょこっと観たり・・・
映画鑑賞に大きく偏りのある人なので、往年の名画というのは実はあんまり観ていない。いづれ、そのうちと思ってはいるのですが、なかなかそちらまで手が回らない。
午前十時の映画祭という企画は実に嬉しいのだが、あの企画は何故かすぐに見逃しちゃう。
DVDにて168分、一気に鑑賞。

捕虜たちのキャラ1人1人が魅力的で、それぞれの役割からつくあだ名の通り、創意工夫を凝らし力を合わせて大脱走。
大脱走マーチの影響もありましょうが、これが実に楽しそう。そもそも捕虜収容所の生活自体も、かなり緩めで捕虜として甘んじる選択肢もありそうなほど。
敵の後方撹乱という意味でも捕虜となった者は脱走を企てることが義務なんだとか。

やっぱり私は、脱走するまでの過程の面白さだな。
一般的に盛り上りとしてはマックイーンのバイク・シーンって事だろうけど、ライダーでもない私はそれほど痺れません。
そうなると、この映画面白いのだが頂点感に欠けるのか。
ただ、マックイーンのコスチュームは本当にカッコ良いなぁ。

独立記念日に米兵の3人が芋で作った酒を振舞うシーンが一番好きですね。
たくましい肉体に似合わず閉所恐怖症のトラウマで腰抜けなC・ブロンソンも良いね、見た目、かなり年下の彼氏とのホモっぽいやりとり・・・

視力をい失った偽造屋(ドナルド・プレザンス)と調達屋(ジェームズ・ガーナー)との関係。

少年たちが憧れる男らしさが確実にありますね。

それと、なるほどこの映画、ドイツ軍とゲシュタポをしっかり切り分けて表現されていますね。

収容所に舞い戻ってしまうヒルツ。独居房に逆戻りの際にお決まりで仲間がグローブとボールを投げ渡す。
いつものように独居房で壁うちを始め、次なる脱走計画を練る。
かべ打ちの音を怪訝そうに聞くドイツ監視兵のラスト・シーン。

う〜む、やっぱりこれ、死ぬまでに一度は劇場で観たいものです。

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落語家の立川談志さん死去 75歳

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落語家の立川談志さん死去 75歳

落語家の立川談志(たてかわ・だんし、本名松岡克由〈まつおか・かつよし〉)さんが21日、死去した。75歳だった。

1936年、東京生まれ。52年、五代目柳家小さんに入門し、二つ目になって「小ゑん」。才能あふれる高座で早くから認められ、63年に真打ちに昇進して五代目立川談志を襲名した。66年に始まった日本テレビ系「笑点」で司会をつとめ、五代目三遊亭円楽らとともにお茶の間の人気者になった。

71年には参議院議員に当選。自民党入りして、1期務めた。この間、76年には沖縄開発庁政務次官をつとめたが、辞任して離党。

83年には真打ち昇進制度をめぐって師匠小さんが会長だった落語協会を脱退し、「落語立川流」を作って家元に。古典落語の第一人者として高い評価を受けた。著書も数多く、「現代落語論」(65年)は若い落語家たちの指針となった。

_______________________________________

ついにこの日が来てしまいました。
そろそろ覚悟はしておりましたが、病気になっても意外と憎まれっ子世になんとやらで、もっと長生きされるものとも思っていました。
75歳とはお若い。

ラジオで談志氏の「黄金餅」に巡り合わなければ、これほど落語を好きにはならなかったでしょう。
あの時の衝撃は忘れません。
まさに、これだ!という感じ。鋭い口調で決して洒落っぽくなく、思っていた事を代弁してくれているような気がしたもんです。

青春時代、もっとやるべき事があったろうに、師の高座を追っかけまわしておりました。

談志師が40代の一番脂が乗っていた時期。池袋演芸場での主任を多く聴けたのは財産です。何の役にも立たんでしょうが…




That's A Plenty!


談志ネタ帳は後ほどあらためて・・・

Roaring 20s. :Ray Miller & His Orch. - That's A Plenty, 1929

Alexander's Ragtime Band - That's a Plenty - 1995

第42回明治神宮野球大会 第1日目

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毎年なかなか観戦が敵わなかった、この時期の明治神宮野球大会。
今年は、学生野球熱も高まり、神宮球場へ。
高校の部と大学の部が同時に行われるハードスケジュール。
初日は第2球場で1試合、第1球場で4試合。
1日4試合といっても夏の甲子園とは訳が違う。朝8時半からの第一試合、事によったら第三試合の後半から、早くもナイトゲームになるでしょう。

晩秋の日差しを求めて三塁側。
防寒体制整えるも、日当たりが良ければ温かいはず。
ところが風が冷たい。

2011年11月23日
第42回明治神宮野球大会
高校の部

本大会に出場を決めている10校は来春の選抜出場が確実となっていて、優勝するとその地区は明治神宮大会枠でプラス1校増加される。
このように来春の選抜と密接な関係を持たせる事により大会が面白くなった。
秋季大会で当落線上の成績に終わった学校関係者も注目でしょう。こういう他力本願的な要素もスリリングで面白い。

その意味では出場して欲しい学校が当落線上にある、中国地区、四国地区を応援。
優勝候補は関東の浦和学院、近畿の智弁学園。続くのが東北の光星学院、九州の神村学園あたりと見ていますが…。


1回戦第一試合

鳥取城北(中国地区・鳥取、36年ぶり2回目)VS 敦賀気比(北信越地区・福井、12年ぶり3回目)

鳥取城北 100 000 100 07=9
敦賀気比 000 000 002 02=4
鳥取:西坂-○平田
敦賀:山本翔-●岸本

球場に入ったら5回表を終わって1-0、鳥取城北が無安打ながら1点先制した模様。
選抜初出場が確実の鳥取城北。鳥取県が中国大会を制したのは47年ぶり。
昔は野球が盛んで強かったが、それは私も生まれる前の遠い昔の話・・・
鳥取の新勢力ではあるけど、36年前に出場していたんですね。
そうか、37年前なら川口和久(広島ー巨人)が居た頃だ。


鳥取城北 西坂投手、背番号10


敦賀気比 山本翔投手

鳥取城北、7回表に6番、7番が連打のあとバッテリーエラーがあり無死二三塁とし、8番の三遊間安打で待望の追加点。
しかし9回裏、敗色濃厚となった敦賀気比、一死から4番の打った高いバウンドのゴロを三塁手が午前の日光が目に入ったような形で失策。二死後。左中間安打で一気に同点に追いつく。

大会規定で延長は一死満塁からのタイブレーク。
これは、見ている方はなかなか面白いルール。だが精神的には後攻が有利でしょう。
先攻の鳥取城北は大量点に結び付けたい。
10回を凌いだ両校。
11回表鳥取城北、二死後、4番の三塁線安打でまず2点。さらに満塁とし6番の内野安打で1点。7番の走者一掃中越三塁打で3点、その後も1点追加してこの回計7点。
11回裏の敦賀気比の攻撃を2点に抑え、鳥取城北が2回戦に進出。
奈良の智弁学園と4強を争う。


1回戦第二試合

関東一(東京 4年ぶり2回目)VS 愛工大名電(東海地区・愛知、7年ぶり4回目)

愛名電 002 000 000=2
関東一 001 000 000=1
愛:○濱田
関:●中村-醍醐

第二試合は紫対決。見分けるにはストッキング3本線が愛工大名電、無地が関東一。
この足元すっきりも学生野球の良いところ。
先日の日本シリーズも好勝負で面白かったが、プロで流行のストッキングを見せない着こなしを見ると、どうにも心が萎える。見せるかと思えば川崎宗則のように膝下までと極端なんですよね。今後も高校野球は絶対真似して欲しくない。

気持ちは東京大会で2試合観戦した関東一を応援も、そのまま三塁愛工大名電側。
名古屋から30数人のチアガールとブラスバンドまで入って、応援は地元の関東一以上。


帝京戦で素晴らしい投球をした中村がエースナンバーになって先発。今日のピッチングに注目。


愛工大名電の左腕濱田との投手戦。

愛工大名電が3回表、8番の安打を犠打で進め、1番も続いての犠打が内野安打となり1死一三塁、盗塁で二、三塁としたところ、3番の左越二塁打で2点先制。
その裏、関東一も1番が三塁打。この走者を内野ゴロの間に返して1点。
しかし反撃はここまで濱田投手に抑えられ1点差に泣いた。

微妙な位置の帝京と横浜。後は浦和学院に期待ですか。

愛工大名電はその浦和学院と4強を争う。


大学の部
1回戦第一試合

東北福祉大(東北三連盟代表・仙台六大学、2年ぶり24回目)VS 桐蔭横浜大(関東五連盟第2代表・神奈川大学、初出場)

1回戦だけれど、中根と東明の対戦。 何気に好カードじゃないか。

先発オーダー

桐蔭横浜大

右 岩崎 (木更津総合・4年)
中 鷲谷 (志学館・4年)
遊 津久井(関東一・4年)
一 黒濱 (湘南工科大付・3年)
左 阿倍亮(青森山田・1年)
三 鈴木 (関東一・4年)
二 甲川 (高鍋・2年)
捕 氏家 (青森山田・2年)
投 東明 (富田・4年)

東北福祉大

三 生多 (智弁学園・4年)
中 樋口 (前橋工・3年)
右 尾形 (東陵・4年)
一 茂山 (智弁学園・3年)
左 三田 (前橋工・4年)
三 柴田 (光星学院・3年)
遊 柴崎 (常総学院・1年)
捕 真砂 (高崎商・4年)
投 中根 (仙台育英・4年)

出身校を見ても立派な物、楽しみです。
桐蔭横浜大には、この前の試合で敗れた関東一のOBが2人。
これも明治神宮大会の面白さ。

桐蔭横浜 000 000 001 110 0=3
東北福祉 001 000 000 110 1X=4
桐:東明-水毛(水戸商・4年)-●西村祐(浦和北・4年)
東:中根-橋本(学法石川・3年)-○伊藤(日本文理・2年)




中根祐二(2011年ドラフト、ヤクルト5位)

東北福祉大の中根が7回二死まで走者を出さないパーフェクト・ピッチング。
ドラフトは5位と思ったより下位だったけど、来年からホームグラウンドになるであろう神宮球場で快投。
流石、どっかの坊やみたいに「叔父さんと一緒じゃなきゃ嫌だ」なんて言わないでしょ。
でも、今日の投球見たら叔父さん(中根仁・横浜コーチ)の所に来てほしかったな。


桐蔭横浜大、東明投手


東北福祉大3回裏、短打を4本連ねて1点先制、尾形選手の適時打。

中根投手の偉業に充分立ち会える展開と思った7回2死、粘る津久井が四球を選んで場内、大きな溜息。
それでも8回も抑えいよいよ無安打無得点試合かと思った9回一死、代打の佐々木(一関学院・3年)が意地の安打。
こうなると1点差だ、試合の方も解らなくなってきた。
走者はバッテリーミスと盗塁で三塁に進塁、1番が四球を選び一三塁。二死となってから、なんとなんと暴投で同点に追いつかれ、中根投手降板。
球場には照明が入った。
またまたタイブレークの延長突入。



先攻の桐蔭横浜は大量点に結び付けたいが10回、11回と1点づつ、どちらも裏に追いつかれる。
延長13回裏、東北福祉大。
二死となってから8番の打ったボテボテのゴロが内野安打となってサヨナラ勝ち。

結局、打てなかった桐蔭横浜を東北福祉が破ったかっこうで順当な結果。
次戦は大阪体育大学と。

予定通り第4試合の函館大VS九州共立大は見ないで帰途。

この時期の野球観戦は寒い。第3試合の途中から予定外の出費、熱燗購入。

都合が付けば決勝も来よう。

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「現代ポルノ伝 先天性淫婦」

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「不良性感度100%のオンナノコ列伝 東映牝蜂NIGHTS」

「現代ポルノ伝 先天性淫婦」1971年 東映 監督:鈴木則文

東京の聖南女子学園に在学する尾野寺由紀の肉体には京都でバーを経営する母絹枝の淫蕩な血が流れていた。休みを利用して帰郷した由紀は、母の情夫安川に強姦され処女を失ったため、忌まわしい記憶を捨てるためゴーゴー喫茶で踊りまくる。トラブルから救ってくれたヤクザの大幹部大場と同棲するようになり、高級クラブで働くようになった。その間、大場は喧嘩で重傷を負い、みるかげもなく落ちぶれていった。傷が原因で性の営みが不能になった大場の愛撫に悶える由紀は、肉欲のおも向くまま男をあさり歩いた。ある日由紀は、若手建築家本間洋一郎と知りあった。

何しろ池玲子演じる「先天性淫婦」ですからね。淫蕩な血が流れる源の母親が三原葉子。ど淫乱親子ってことになりますか。
冒頭、いきなりミッションスクールの寮で「お姉さまぁ」とレズる相手が杉本美樹。
数々のダブル主演を演じているお二人。本作もそうかと思いきや。杉本美樹の出番はここだけ。なんと贅沢な。

母親の愛人である藤木孝に処女(処女なんですよ、池玲子!)を奪われるシャワーでのシーン。
「やめて、やめて」と言いながら、男にしがみついているようにしか見えない。とんだ処女があったもんです。いいんです、先天性淫婦なんですから。
先天性淫婦の血が開花した彼女は学校を中退してゴーゴー喫茶に入り浸り。そこで危機を救ってくれたやくざの幹部、小池朝雄に拾われます。ここまでは小池朝雄がクールに格好良い。
ところが抗争で大怪我してインポになってしまい、落ちぶれてダメなヒモになっちゃう。やっぱり、こっちの方が小池朝雄はよろしい。
元弟分の川谷拓三にボコボコにされます。拓ぼんはもともと脇役ですからこんな物なんでしょうが、今となっては贅沢な配役?

インポ男に先天性淫婦人は治まらず、男漁りを重ね、好青年、本間洋一郎の宮内洋と出会う。
最初は安物の娼婦呼ばわりされていたが、昼間に会うと清楚な感じ(本当かよ!)で交際スタート。
仕事で京都に行ってる宮内洋、したくてたまらない淫婦は当然追っかけるのですが、そこには宮内洋のフランス留学中の恋人、サンドラジュリアンが・・・

この映画人気ポルノ女優サンドラ・ジュリアンのために無理から作ったか?
このサンドラも淫婦で、刺青に下帯一丁の男どもにまさぐられる淫夢を見ていたり・・・。ここで名和宏が刺青男として登場。幻想の一コマのみの出演という贅沢さ。
なぜか恋敵同士のサンドラと池玲子がレズってくれます。
サンドラと宮内洋の京都でのスチールショット、池玲子とのおっぱいスリスリレズは見所として素晴しいです。

意外なことに淫蕩の血の源である母親、三原葉子の娘を思う母心がとても強い。ちょっと感動的(そんな代物じゃないか)

さて、このようにただのエロだけで終わらない鈴木則文。
後半、宮内洋の父親、遠藤辰雄。その娘婿の渡辺文雄への復讐劇へと発展していく・・・。
どうしたって池玲子は復讐しなくっちゃならない使命があるんですよね。

復讐でのクールな池玲子や、やっぱりエロとして秀逸だった女屋実和子のM女っぷりなど、見所の多いB級則文ポルノに満足でした。



ラピュタ阿佐ヶ谷

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「ジョージ・ハリソン/リビング・イン・ザ・マテリアルワールド」

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「ジョージ・ハリソン/リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」2011年 米 監督:マーティン・スコセッシ

メンバーの中で一番年下の17歳で、リードギターとしてザ・ビートルズの一員となったジョージ・ハリスン。その後ビートルズは世界でセンセーショナルを巻き起こし、富と名声を手にした彼は、誰からもうらやまれるほどの地位を得たものの、何かが足りないと感じる。そのとき22歳だったジョージは、その後インドへの旅などを通してインド哲学と音楽に陶酔していく。

ザ・ビートルズのメンバーとして絶大な人気を誇るジョージ・ハリスンの没後10年作品として、マーティン・スコセッシ監督が手掛けた音楽ドキュメンタリー。子ども時代からビートルズのメンバー時代、さらにはソロ活動の時代といった各年代の未公開映像が見られる。リンゴ・スター、エリック・クラプトン、ポール・マッカートニーらが登場し、ジョージのプライベートな素顔にも迫ることができる貴重な一作。

ご多分に洩れず洋楽への入り口はビートルズでした。小6の頃、興味を持ち始め中学で完全に浸りました。
では4人の中で誰が一番良いかという話になると、これはもう、メインを張るジョンやポールよりも一歩後ろでギターを弾く影のあるハンサムな男に目が行くのはどうにもできない習性でありまして、ジョージ・ハリソン。と言う事になりました。
小遣いで清水の舞台から飛び降りたつもりで買った3枚組「オール・シングス・マスト・パス」、次いで「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を買うとお年玉はほとんど無くなりました。
映画「バングラデシュ・コンサート」はその後、ビートルズとの決別のきっかけになりましたが、あの時のジョージの白いスーツはともかく、その下の茶色のシャツにいたく憧れ、現在に至るまで必ず茶色のシャツは1着持つという影響まで受け、コンサートのショージのポスターとデニムのボブ・ディランのポスターまで買った。画材屋でドライマウントをしてもらうも、哀しい事に予算の関係でアルミフレームは省略のため、歪曲に反っていくポスターを天井に針金を渡して飾った。長らく眠る時にはジョージとディランの姿を見上げるという生活までしていたもんです。

しかし根っから移り気なもので、広く洋楽に触れるようになると、アフター・ビートルズのジョージの楽曲、音楽性に、リフを多様する事のみ捉えて疑問を感じ、封印してしまいました。あれはマントラの影響だったのですね。
昔のレコードを引っ張り出して聴いたりしても、「オール・シングス・マスト・パス」と「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」に針を落とす事は高校以来無かったんじゃないか。
もう、ビートルズはジョン・レノンだけで良い、となってしまいました。

ボブ・ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」で実績のあるスコセッシ監督のドキュメンタリーなら、はずれは無いだろうと久しぶりにジョージ・ハリソンに会いに行きました。

長い封印を解いての鑑賞だけに懐かしさは一入でございます。、ジョージが亡くなって10年も経ち聴くALL THINGS MUST PASSなどは感慨深いですよ。この曲、当時はアルバム・タイトルになる割に退屈に感じたものですがね。

ジョンとポールとの出会いからホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」までの第1部。休憩をはさんで、以降亡くなるまでの第2部、トータル210分という、とてつもなく長いのインタビュー構成ですが、流石マーティン・スコセッシ、巧みな編集でまったく飽きさせません。

女房をクラプトンと取りあった話など周知のエピソードですが、当事者のクラプトンとパティが生々しく語ってくれちゃったりします。
ジョージが自宅で暴漢に襲われた事件。これには恥ずかしながら、そんな事あったけかな?という記憶。いかにどうでも良くなっていたかって事。
テリー・ギリアムとエリック・アイドルも登場。エリック・アイドル、爺ぃになったなぁ。そりゃそうだわな。

音楽的にはやはりビートルズ時代の物に名曲が。
やはり音楽的に懐かしさ以上の物は大してして感じません。
ただ彼のちょっと情けない歌声やユーモア、ジョークの才には見るべき所があります。
リンゴの感動秘話なんかウルッときちゃいます。

ジョージ・ハリソンは業を克服しようと戦い、修行する人。
だからなのか晩年の彼の刻まれた皺や若い頃は魅力的だった、きりっとした眉が、なんだか怖い感じで・・・
修行や精神世界への傾倒が良い方向に現れ、友達も多く、すごく大きな方なんでしょうけどね。
どうも私としては、業を克服しようとスピリチュアルな方面に走り、修行するという方向性は苦手で。
業を肯定してくれちゃうほうが安心できるようですよ。だからダメなんだろうけど、まぁ、そんなもんでしょ。

Sunrise doesn't last all morning
A cloudburst dosen't last all day
Seems my love is up,and has left you with no warning
But it's not always going to be this grey
All things must pass,all things must pass away.
Sunset does't last all evening
A mind can blow those clouds away
After all this my love is up and must be leaving
But it's not always going to be this grey
All things must pass
All things must pass away.
all things must pass
None of life's strings can last
So-I must be on my way...and face another day
Now the darkness only stays at night time
In the morning it will fade away
Daylight is good at arriving at the right time
No it's not always going to be this grey
All things must pass, all things must pass away
All things must pass, all things must pass away...

29日の命日には久しぶりに盤に針を落としてみましょう。

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ジョージ・ハリスン (George Harrison, 1943年2月25日 - 2001年11月29日)

舞浜 シネマイクスピアリ

第42回明治神宮野球大会 決勝

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明大、15年ぶり優勝=光星学院は初制覇−明治神宮野球

第42回明治神宮野球大会

2011年11月27日(日)神宮球場

23日よりやや暖か、でしょうか。

高校の部
決勝

愛工大名電(東海地区 愛知、7年ぶり4回目)VS光星学院(東北地区 青森、3年ぶり2回目)

23日に観戦した愛工大名電が決勝に残った。
濱田投手が好投を続け、関東一を2-1で破ったあと、優勝候補と目した浦和学院を8-1、北照を6-2と破り決勝進出。
対するは、昨夏準優勝の光星学院が新チームも引き続き強豪で、こちらは2回戦から神村学園を延長タイブレークを逆転満塁サヨナラ本塁打で降し、鳥取城北をコールドの7-0と退けての決勝進出。

愛工名電 011 012 000=5
光星学院 001 010 31X=6
光:城間-○金沢=田村
愛:●濱田=中村

光星学院、初優勝!

愛工大名電の左腕濱田投手に注目したが、この日は1回戦と打って変わって不調。やはり疲れがあるのでしょう、制球も甘く6四球の11被安打。
愛工大名電は2回表、9番の左越二塁打を捕逸で三塁に進め、1番の二ゴロ失で先制。
3回にも二死から5番の左前打のバウンドが左翼の頭を越えて二塁打、6番の適時打で2点目。
その裏、光星学院も二死から2番の左翼への打球、日光が目に入ったかのような形で二塁打となる。この時期の神宮の午前試合は左翼手が守りにくいのでしょう。他にも球の追い方のおかしなプレーもありました。3番が右翼へ二塁打で続き1点返す。
愛工大は5回表に3番4番の連打で追加点するも、その裏、濱田投手の制球が乱れ無死満塁から押し出しで1点を与える。
7回表の愛工大名電、5番の右中間三塁打で安打の走者を返し1点、さらに6番の犠飛で3点差と突き放す。


右中間三塁打の愛工大名電、5番、中野選手。

苦しみながら粘る投球の続いていた濱田投手もこれで少し楽になるかと思われましたが、そうはまいりませんでした。
その裏、光星学院は3番の左越二塁打、4番の右前打で一三塁から5番の犠飛でまず1点を返すと、7番の左線二塁打でさらに1点、8番の左前打でついに同点に追いつく。
8回裏には遊ゴロ失の走者を犠打で送って、4番、神村学園戦でサヨナラ満塁本塁打の北條が中越適時三塁打。


光星学院、4番北條三塁打でガッツポーズ。

これが決勝点となり、見事接戦を制して初優勝。



明治神宮大会枠として東北地区の出場が1校増えた。多分、県大会優勝の花巻東が恩恵に預かる事になるでしょう。大谷投手が甲子園に戻ってこれるのは楽しみですね。

東北は21世紀枠の候補に挙がっている被災地の石巻工がまず選ばれそうで、来春は4校出場となりそう。


勝利監督インタビュー
「まだまだ復興が大変で、東北から1校でも多くセンバツ出場できるようにと思い臨みました。」
明治神宮大会の、そして今年の大会ならではのモチベーションの持って行き方ですね。


優勝旗を受け取る光星学院、田村主将(捕手・3番)



大学の部
決勝

明治大学(東京6大学 2年ぶり10回目)VS愛知学院大(北陸東海3連盟代表 愛知大学L、4年連続16回目)

大学の部は明大が福山大を19-0コールドで降し、注目の東北福祉大戦も5-0で制し順当に決勝進出。
愛知学院大は初戦の佛教大、2回戦の亜細亜大を1-0で破り、準決勝の創価大も2-1と接戦を制しての決勝進出。
これまで放った安打が8本、1本、6本。被安打がいづれも継投で4本、5本、4本と投手力で勝ち上がってきた。
愛知学院の継投対明大打線が焦点となりそう。愛知学院大は1、2点勝負に持ち込みたいだろう。


愛知学院大の先発、永岡靖人投手


明大はエース野村祐輔(広島カープドラフト1位)



愛知学院大、二番手左腕、天池壮佑投手

明治大 000 001 010=2
愛学院 000 000 000=0
愛:永岡-●天池-嘉数-中根-武石-浦野=古川
明:○野村=川辺

明大15年ぶり史上最多の5度目の優勝!

予想通りの投手戦が展開された。明大の野村は準決勝は7回で11奪三振だったが、連投となったこの日は打たせて取るピッチング。
明治の今秋優勝は野村投手の精神的成長無くしては語れないが、本当に落ち着き、風格が出てきている。フィールディングもけん制も巧み。カープは楽しみですね。



愛知学院大は野村から4本の安打を放ちながら、併殺、けん制死、二塁を欲張り憤死、スクイズ失敗と残塁無しの27人での攻撃で終わってしまった。これも珍しい記録じゃないの。
特に7回裏では一死三塁からスクイズ敢行、捕手のタッチをかいくぐり同点に追いついたかと思われたが、これはバットに2回当たったとしてファール判定。仕切り直しで続けてスクイズに行ったところを野村が落ち着いて低めにはずした。これで勝負の流れは決まったようで、8回表には上本の中越三塁打を4番島内(楽天ドラフト6位)が逆にスクイズを成功させ2点差とした。
野村投手は8回からは三振も奪い危なげなく神宮大会制覇。
昨年の早稲田に続き東京6大学勢が連覇。



明治大

(中) 中村将(関西・4年)
(二) 上本 (広陵・3年)
(左) 島内 (星稜・4年)
(右) 中嶋 (桐蔭学園・2年)
(一) 竹田 (報徳学園・4年)
(遊) 阿部寿(一関一・4年)
(捕) 川辺 (日大藤沢・4年)
(投) 野村 (広陵・4年)
(三) 小林要(日大三・4年)

愛知学院大

(右) 濱内 (西日本短大付・3年)
(中) 古屋 (京都外大西・4年)
(二) 田中 (享栄・3年)
(三) 長田 (柳ヶ浦・3年)
(左) 森田 (愛知啓成・3年)
(一) 大迫 (樟南・3年)
(捕) 古川 (大産大付・2年)
 打  河田 (生光学園・1年)
(投) 永岡 (宇部鴻城・3年)
 投  天池 (美濃加茂・2年)
 投  嘉数 (沖縄尚学・4年)
 H  石橋 (佐賀商・2年)
 投  中根 (比叡山・4年)
 投  武石  登録なし
 投  浦野 (浜松工・4年)
 打  斉藤 (金光大阪・4年)
(遊) 源田 (大分商・1年)
 打  与世山(沖縄尚学・4年)


「4年生の力で日本一になれて嬉しい。後輩たちはもっと良いチームを作って欲しい。」と野村投手。高校時代、逆転満塁本塁打で日本一を逃した悔しい思いにも触れました。

明治は4年生中心にまとまったチームで、来季が心配になるほど。
でも、投手には岡大海(倉敷商・2年)も山崎福也(日大三・1年)も、それに今大会好投した今岡一平(横浜隼人・1年)も居りますから、野手を入れ替え、どのようなチームができるか楽しみですね。

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「モダン道中 その恋待ったなし」

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「東北映画紀行」

「モダン道中 その恋待ったなし」1958年 松竹 監督:野村芳太郎

銀行員鶴川松夫は3万円の金が思いがけず手に入り、東北・北海道の回遊旅行に。車中で亀野竹彦という自動車修理工と知り合い、同行、2人は旅行中に素晴しい花嫁を探すことに。その後、スリの梅吉と逮捕に執念を燃やす時化田刑事も加わっての珍道中、松島で松夫が見染めた海老原ゆりという富豪の令嬢と妹トシ子。北海道ではゆりを巡って牧場主の息子というライバル宝田が出現・・・。

当時、楽屋落ちの連発というナレーションがふざけ過ぎと松竹からお目玉を食らったという野村芳太郎のラブ・コメ。
楽屋落ちというのは一歩間違えると嫌みになったり、白けたりするものだが、なかなかどうして、本作のセンスのバランスが絶妙で楽しめる。
そう、暴投のテロップに出るように、まさに「明るく楽しい松竹映画」
PR効果も抜群といえるのに叱責するとは、時代が早すぎたことを考慮に入れても、お偉方が野暮なだけと思うほど。
当時の、今、見るとレトロな感覚と相まって、まさにモダンという言葉がピッタリの洒落た作品で、とても面白かった。

いきなり、キャストタイトルバックで
「このようなタイトルバックは退屈なものです。ここで2人の性格を・・・」と登場人物の紹介ナレーションへ。
そのタイトルバック、花菱アチャコの名が「アチャコ」だけになってたりもします。

「ここまではロケーションでございます」
「ここからはセットです」
というやりすぎとも思えるナレーションに思わず劇場から、和やかな笑いが・・・

東北旅行で出会った青年、鶴川松夫、亀野竹彦(佐田啓二、高橋貞二)が、それぞれ素敵な花嫁を捜す旅という他愛の無いラブ・コメ。
擦りの小金治と追う老刑事もからんでの東北・北海道珍道中。
「東北映画紀行」の名にふさわしく、当時の東北、ディスカバー・ジャパンな風景もよろしい。
憎き恋敵の永井達郎の登場もメロドラマの常道。

ラブ・コメってちょっと守備範囲外なんだけど、こういう物なら楽しめる。
そして、1958年頃の岡田茉莉子の美しさが、やはり感動的。
お嬢様のふりをしたデパートガールという設定。
お嬢様としても、裕福な暮らしにあこがれる庶民としても、演技とかそういうものを超越している美しさに見惚れちゃう。
引き立て役の妹、トンちゃん(宇野賀代子)が不憫に思える姉妹だな。
佐田啓二との遊園地でのデートシーンがとても良く、うっとり。
おふざけコメディを忘れそうになるけれど、
さんざん、ふざけていたナレーションが実は、「私、岡田茉莉子でした」と録音ブースに立っていて・・・
いや、気づきませんでした。声で解らねえかな、情けない。一本取られた感にまた満足。

津軽民謡を歌ってくれる桑名みゆきの田舎娘・鈴子も可愛く、この鈴子と亀野の仲を粋に取り持つ花菱アチャコのエピソードも嬉しい。
なかなか、こう幸福な気分にさせてくれる映画というものをあまり見てないからなんだろうな。イチコロですよ。

それもこれも偏に岡田茉莉子の美しさのお蔭なんではないかと…

神保町シアターの次回は岡田茉莉子特集。1958年前後の作品を沢山見たいけど、そうそう予定がつきそうにない。

神保町シアター

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「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」

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「鈴木清順 再起動」

「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」1963年 日活 監督:鈴木清順

ヤクザから獲物を掠め取る強盗団の黒幕を探るため囮捜査員となった探偵事務所ツースリーの所長・田島。しかし、田島の正体を疑うボスは・・・。大藪春彦の原作を大胆に脚色。二転三転するスピード感溢れた脚本と素晴らしい演出でアクション・コメディの金字塔となった。

宍戸錠の演じる探偵事務所ツースリー所長はハードボイルドとして吐く台詞のカッコ良さを充分に備えていて素晴らしいのですが、この映画は単なるアクション映画でなくアクション・コメディ。当時のアクション映画の常として魅力的なキャバレーが登場するが、そこで歌っている歌手(星ナオミ)に気づくと、途端にソワソワし始める田島所長。実は昔の恋人だってんで、レビューで一緒になって歌い踊る。
宍戸錠のとぼけたダンス!流石ゲバゲバ90分で鳴らしたジョーです。

宍戸錠&星ナオミ - 六三年のダンディ
ダンス映像が見れないのが残念です。

他にもキャバレーのショーでミュージカル調に進行説明がされていく場面が楽しい。

冒頭、立川基地でのドリンク・トラック襲撃シーン。掴みは十二分。

日本では馴染みにくい私立探偵、拳銃の所持を許可されたりする都合は気にしなくて良い。
宍戸錠と熊谷警部の金子信雄とのコンビネーションは流石。

囮捜査員としてクラブエスカイヤを拠点とする組織に乗り込む。
ここのボス畑野(信欣三)の執拗なまでの用心深さ。たいしたものです。

カソリックの息子と偽った田島、畑野から「教会に連れて行け」と迫られると駄々っ子のように抵抗。可愛い。
なんと実父(佐野浅夫)まで引っ張り出してボスを煙に巻いたかと思うものの、畑野がいつまでもどこまでも疑っていやがるってのが面白い。

畑野には美しい情婦(笹森礼子)が居るが、実は不能者で礼子は男を知らないようです。
笹森礼子がこのシチュエーションのヒロインを好演。
ゴーゴー喫茶で田島が迫りながらスーツに盗聴マイクをしのばせるシーンがナイス!

川地民夫が例によって若いチンピラ・真辺役であるが、年増の愛人(楠侑子)がいて嫉妬プレイとも思える変態愛を見せる。
嫉妬プレイが繰り広げられるアパートの照明もスタイリッシュ。

探偵事務所の助手が堀内(土方弘)と入江(初井言栄)。
初井言栄が良い味出してます。最初、初井言栄と解らず、この役者誰だろうと思っていた。
初井言栄というと、どうしても近所のおばちゃん役のイメージがあるが、こんな役もやっていたのか。
何が良いって、堀内よりもよほど有能そうな所員でありながら、実はほとんど役に立っていない所が素敵だ。

田島所長は実にかっこ良いわけだが、どこまで行っても警察の忠実な犬なんですよね。
シリーズで「探偵事務所23 銭と女に弱い男」も、ほぼ同じキャストで作られているので機会があればそちらも観たい。ただ、鈴木清順監督じゃないんだけど、どうなのかな。

シネマヴェーラ渋谷

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「前科おんな 殺し節」

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「不良性感度100%オンナノコ列伝 東映牝蜂NIGHTS」

「前科おんな 殺し節」1973年 東映 監督:三堀篤

マキ(池玲子)は政代(杉本美樹)たち女子刑務所の仲間の助けを借りて、殺された父の復讐をする。『女囚さそり』の脚本家コンビだけに刑務所内の描写は同シリーズのムード。東映ピンキー路線を支えた両輪、池玲子と杉本美樹の最後の共演作。

東映ピンキー路線のライバル関係にあった池玲子と杉本美樹。
主役は池玲子だから仕方ないが、やはりこうして見ると役柄、演技、肢体と池玲子が目立ち、杉本美樹はマイナー感があるよな。
それでもド派手な池玲子の顔立ちよりも狐顔の杉本美樹を応援したくなる、この心情。
杉本美樹は横顔が絶品。
今回は女博徒で背中一面の刺青も素敵。
刑務所の庭、木の下で一人でぽつんと座っている、渋い。

ただ、今回お目当てだった片山由美子が残念。
雑居房のボスかと思ったが見掛け倒しで小物。片山由美子の位置づけらしくはあるが・・・
むしろ、脇で注目は女スリの雪江(宗田政美)か・・・。

「東映雌蜂NIGHTS」特集のチラシを飾るスチール。滅茶苦茶いかしたトップレスの2人に誘われて鑑賞となったが、これは宣材スチールのようで、このようなシーンは残念ながらありませんでした。



女囚さそり脚本コンビとして刑務所の描写。
やくざの情婦になっている女博徒政代がプロの悪として貫禄を見せる。
復讐に燃えるマキ(池玲子)の方は、口を利かない、さそりスタイル。単なる娘が、どうした事か、根性と度胸が座り、素人ながら何故か天性の物を持っている不思議さ。ここいらもさそり同様。

刑務所内とラストでライバルのタイマンシーンが見所になっていて、刑務所内ではグラウンドのライン引きを倒し白い石灰まみれになって戦う。
復讐を遂げ、政代の情夫、大場を殺したマキだが、大場の情婦だった政代はマキに復讐の断念を説いたり、大場に捕らわれたマキを逃がしてやったりしていた。
私の顔を潰してくれたね。という事で再び決闘となる。
今度は大場興業の覚せい剤の白い粉まみれになって戦う。
この白い粉で繋がらせるシークエンスが洒落ていてナイス!

ファイトとしては特に刑務所内の物が素晴らしいです。
互いに口に咥えた紐を離せば、負け。ガラスの破片を武器に勝負。プロの政代に一日の長があり優勢となり、マキは武器を失う。政代も武器を捨て素手による勝負となるが、ここから敗色濃厚のマキは周囲に「決着ありだよ」と止められても、決して紐を離さず、執拗に食らいついてくる。ついに政代が「あんたの勝ちだよ」と紐を離してしまう。
ここから2人には不思議な友情が生まれるんですね。

2人、これが最後の競演作だったそうですが、最後を飾るに相応しい見事なファイトでした。



ラピュタ阿佐ヶ谷

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「霧ある情事」

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「女優 岡田茉莉子 デビュー60周年記念」

「霧ある情事」1959年 松竹 監督:渋谷実

土建会社常務の愛人になった女が、ふとした偶然が重なって、誤って人を刺してしまった社長秘書と逃避行する羽目になる。安易な生活に流されてきた女の諦めを見事に演じている。

この映画タイトルが良いよね。キリアルジョージ、何かエリモジョージ産駒みたいで…、
冗談はさておき・・・

「四万人の目撃者」「モダン道中 その恋待ったなし」と立て続けに見て、今更ながらであるが、つくずく1958年頃の岡田茉莉子の美しさに参っております。
今回の特集でも、その年代を中心に鑑賞できればと思います。
吉田喜重の持ち物になる前まで、ね。

この映画では土建会社の室岡常務(加東大介)の妾、園子役。
沖中仕上がりで背中一面刺青の加藤大介の女なんですね。
お妾役でもその美しさから漂う気品が素晴らしいです。
1958年当時の映画ですから濡れ場など皆無なのですが、この美女があの刺青に抱かれてるのかと、妄想を膨らませエロ度を想像する鑑賞は、あまりにも下衆でございましょうか。お許しくだされ。
美貌、ショートな髪型、着物姿での一挙手一投足。
洋装になってのファッションの素晴らしさ。
銀幕スターといえる日本人女優は岡田茉莉子1958をおいて他に居ない。
美しいだけでなく、なかなか可愛らしいのです。
まだまだ女性の自立という言葉が、やっと出始めたという時代でしょうか。
室岡常務に「わしと別れてお前に何が出来るというのだ。贅沢な暮しに慣れたお前は、もう元には戻れない」とくどかれ、悔し泣きをする岡田茉莉子。

映画の中で岡田茉莉子が抱っこされるシーンがいくつかあって、それが皆、良いんだな。
室岡に抱きかかえられ、じたばたともがきながら連れ去られるシーン。
馬小屋の2階から飛び降りるとき秘書の森野(津川雅彦)にふわっと抱きとめられる岡田茉莉子。
いよいよ森野と結ばれる段でのお姫様抱っこ。

室岡の世話する別の女、水商売の富子(京塚昌子、太ってはいるが、まだ巨大化する前)に対して酒に酔っての舌戦も嬉しくなるくらい可愛らしい。

前半の園子を中心とした女性映画的なほのぼのな感覚。
後半、物語は突如サスペンス展開となり、津川雅彦と岡田茉莉子の道行、心中か、という流れになるのだが、前半のほんわかムードを引きずっているのか、あまり悲壮感を感じない。
だからサスペンスとして見ると、ぜんぜんドキドキしないんですけど、この不思議な感覚は面白い。
それもこれも岡田茉莉子の完璧ともいえる美しさがあるからなんでしょうね。

今回の特集。岡田茉莉子さんによるトークやサイン会などイベントも充実しているようですが、
現在ではまた違った魅力をたたえた素敵な老夫人になっているのでしょうが、流石に1958年岡田茉莉子を観たあとではお目にかかりたくはないのでイベントは不参加で。
60年代半ば以降の作品の後でしたら是非とも・・・。

園子にたかる父親(菅井一郎)の強かさと、当時の現代っ子学生のちゃっかりさを好演した芳村真理もよろしかったです。

神保町シアター

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「女左膳 濡れ燕片手斬り」

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「昭和の銀幕に輝くヒロイン[第61弾] 伝説の美女・魅惑の独演 安田道代」

「女左膳 濡れ燕片手斬り」1969年 大映 監督:安田公義

隻眼隻手の女剣客・おきんが、愛刀濡れ燕を一閃、二閃、江戸無法街の悪人どもをたたっ斬る──! 鋭い眼光、キップのいい台詞まわし、痛快な殺陣。「女左膳」安田道代がほれぼれするほど格好いいヒロイン・アクション時代劇。

隻眼隻手の丹下左膳の女版、安田道代主演という企画。これはどうしたって観たくなるではないか。
しかし、期待が大きすぎましたかな。確かに女左膳の立ち回りはとても格好いいんだけれど、いろんな面でもうちょっと残念だったかな、という・・・
面白かったんですけど、そのあたりにシリーズ物としてヒットしてもおかしくない題材が、これっきりで終わってしまった因を感じます。

安田道代、アクションは良かったのですが、台詞回し。格好良いキメ台詞が、何かビシッと決まらない。時代劇ってこんな感じ?
「雲が出た。雨を呼ぶのか濡れ燕。濡れ燕が血を呼んでいる。」・・・あれれ〜?
ヒロイン、高笑いで登場も、・・・ウーム。
「こりゃ、しどい見世物だ。極楽どころか、地獄絵だぜ」・・・あれあれ?
「お前さんのご趣味にあわない女さ」うわ〜、格好良いんだけどなぁ。

それに当方が、勝手にもっとB級路線を期待しすぎたのかも。東映での企画を想定してしまったか?

高円大僧正を澤村宗之助が嫌らしく演じているもののエログロ度が今一。
青年剣士三輪栄三郎(本郷功次郎)の妹でやたら顔が白いだけで色っぽくもなんともない操(三木本賀代)にご執心と、女の趣味も良くないじゃないか。
刀好きの殿、青山大膳太夫の小池朝雄の悪人ぶりも、心なしかいつもより弱い。
小松方正の切られっぷりは良かったですが・・・。

今一つ感の中で作品を救っているのが浪人(実は隠密)蒲生泰軒・長門勇の飄々としたキャラクター。ところどころに見せるユーモアに思わず笑っちゃいます。
特に、気になる大目付への耳打ちの言葉。
それを知らされたときの左膳・おきんの中途半端なリアクションと共にナイスでございました。

鑑賞後、渡辺宙明さんのザ・ガードマンのようなテーマ曲が頭から離れなくなって困った。
冒頭で逃げる町娘(丘夏子)が、ちょっと三浦理恵子みたいで良かったです。



実は男の方の丹下左膳映画は何も観てないんです。大河内傳次郎のを観ておきたい。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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皆既月食

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2011.12.10 23:11 [宇宙]

月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が10日深夜、日本列島全域で起きた。

月は午後9時45分から南東の空で欠け始め、午後11時5分には全て隠れる皆既状態に。皆既は約50分間継続。

国立天文台によると、今回は欠け始めから終わりまで、全ての経過が日本の上空で起き、2000年7月以来の好条件という。

月食は、太陽と地球、月が一直線に並んだときに起きる。地球の大気がレンズの役割をするため、月は影に入っても真っ暗にはならず、明るいオレンジ色から黒っぽい色まで、条件によりさまざまな色になる。








11年前の7月、
そんな事ありましたかね。

今回はばっちり見ました。

2011年12月11日のスターハウス

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スターハウスの取壊し準備が始まっている。
現在は仮囲い設置工事中。
まもなく45〜48号棟の姿は仮囲いの中でしか見れなくなります。










トンネルができてからはまさに団地の顔として君臨してきたポイントハウスです。
小学6年の時、写生で描いたスターハウスです。
三点透視法を初めて使った思い出です。



工事のため最短の通り抜けが適わなくなり、所要時間が若干かかるようになっています。

スターハウス

スターハウスカタログ




ルイ・エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz, 1803年12月11日 - 1869年3月8日)

工事進捗 2010年1月17日


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「ある落日」

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「女優 岡田茉莉子 デビュー60周年記念」

「ある落日」1959年 松竹 監督:大庭秀雄

病妻を持つ実業家に、それでも抑えきれずに愛を告白するシーンの美しさに心を奪われる、不倫の文芸メロドラマ。その愛を受け止めるのは名優、森雅之。「浮雲」以来の競演である。

最近のマイ・ブーム、岡田茉莉子1958前後でございます。
今度は本格的なメロドラマ。就職を世話してもらった父の友人であり第一金属の社長小杉(森雅之)と不倫関係になる三名部清子役。
やっぱりこいういうのは自分は苦手でよく解りません。
岡田茉莉子も「霧ある情事」のときのようなコミカルさが少なく、
同僚達に恋人があるのではないかと嫌疑をかけられ「そんな事言われたら泣いちゃうわ」と半ベソになるところくらい。
不倫関係になってからは必死なばかりで面白くない。
と言うか、この美人顔にもそろそろ飽きてきたかな。(早いな、おい!)
洋装のファッションは相変わらず素敵。

愛の告白シーンはどうでしょう。

それまで女としてまったく見ていない素振りだった森雅之さん、あーぁ、据膳、食っちゃったよ〜。
あそこまでの美人なお嬢さんに慕われたら、そりゃあ、ね。
真面目に結婚相手を世話していながら、何処かで必ず妄想していたに違いない。
例によって1959年の作品ですから濡れ場は皆無。

苦手だなと思いながらの鑑賞も、物語が進むに連れて自分なりの見どころを見つけてしまった。
この映画は、三名部清子に真っ直ぐな思いを寄せ、清く正しく、明るい生き方をするべきとおせっかいを焼く設計事務所の箕原信次(高橋貞二)が面白い。
私同様、人間のどうにもできない愛、心情など理解せず、あくまで理性的な態度であるべきという自分の考え。それに全く疑問すら抱かない脳天気野郎なんだ。この只管、前向きで明るいダメ男が面白すぎ。
小杉と別れた清子の明るい将来を願いつつ、元の婚約者(朝丘雪路)と結婚するんであろうが、小杉や清子の将来よりも、この男の将来、結婚生活が思いやられる。朝丘雪路のような女性だから大丈夫なんだろうか・・・。と余計な心配。

神保町シアター

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「仁義なき戦い」DVD

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「仁義なき戦い」1973年 東映 監督:深作欣二

終戦直後の広島県・呉。菅原文太演じる山守組組員・広能昌三が目の当たりにした広島呉抗争を描く。男たちの謀略の渦に放り出された広能、その行方に手に汗握る一篇!現地に赴き取材を重ねた笠原和夫の脚本、深作欣二の斬新な演出、個性際立つ役者陣──。ヤクザ組織の内幕を鋭くえぐる傑作シリーズ、記念すべき第1弾!

「仁義なき戦い」の5作品は一応観ておこうとおもっているのだが、阿佐ヶ谷死闘篇(ラピュタの特集名)も結局一度も行かず・・・。
いつでも観れるという思いがあるんでしょうね。
今までには劇場で広島死闘篇を1回、TV、ビデオで広島死闘篇を2回ほど、のみ・・・。
何や、広島死闘篇しか観ておらんじゃないか。
10月に川谷拓三特集でかかったが、第1作の上映が無かった(拓三の登場はほんのちょっとだけ、これでは無理からぬ事)ので、DVDをレンタルしてみた。

「仁義なき戦い」といえば菅原文太の広能昌三だが、彼が主役となるストーリーはこの第1作目だけ。

終戦直後、のっけからのハイテンションぶりで一気に引き付けられる。原作、時代背景、脚本、演出、広島弁、例の音楽、脂の乗ったキャストが演じる1人1人のキャラ、ナレーション(小池朝雄)、手持ちカメラ、死亡者のテロップ、まさに奇跡の結晶。

広能が焼け跡から本物の極道に成り上がっていく成長過程なんですね。一種の青春映画とも言えますか。

主なキャスト

広能昌三(山守組組員) 菅原文太・・・ なるほどこの人の人気が解る。ヒットマンとして技術が未熟だったりするのもリアル。最初から最後まで基本クールで渋く、時に内に秘めた熱情が噴出する。
冒頭、焼け跡での「俺がやっちゃろうか?」 とラストでの「弾丸(タマ)はまだ残っとるがよ」が最高にカッコ良い。

坂井鉄也(山守組若頭) 松方弘樹・・・ 優しい目を隠したサングラス、広能が懐に手を入れると殺されると思い声がひっくり返るのね。
 
槙原政吉(山守組組員) 田中邦衛・・・殴りこみから逃げる際、身重の妻を言い訳にするヘタレぶりがGOOD!
土井組に殴りこみをかける相談の際に山守組の若い者たちの言い訳は寝床ですかね。

若杉寛(土居組若頭) 梅宮辰夫・・・「盃が無いけん、これ(剃刀)で腕ぇ切って、血啜ろうや」・・・それにしてもチンコロによって呆気なく死んだな。

国弘鈴江(若杉の情婦) 中村英子・・・やっぱり綺麗だ。このくらいの軽い役が良い。

有田俊雄(新開の舎弟) 渡瀬恒彦 ・・・若きやくざもなかなか強か、第3作ではもっと若い感じになるんですよね。

上田透(上田組組長) 伊吹吾郎・・・賭場で出されたビール馬の小便と難癖つけるが広能に「ホンマもんの小便飲ましたろうか!」と反撃食らう。床屋で死ぬ。

山守義雄(山守組組長) 金子信雄・・・この役者ならではですね。泣きの演技、言うこと無し。

利香(山守組姐さん) 木村俊恵・・・雌鶏ぶりが素敵。

神原精一(山守組組員) 川地民夫・・・名優揃いの中でも、この役者の胡散臭さは光る、ナイスです!

土井清(土井組組長)名和宏・・・ほとんどのヤクザが即死していく中、死に損ない病院に運ばれたためテロップが出されず可哀想。

後半、とにかくめったやたらと死んで行きます。命の軽い映画=子供のピストルごっこみたいで良いです。
これは、というキャラもピストルでパンパンでおしまい。

仁義もへったくれもない上の物により、鉄砲玉のように純真な若き血が流れる世の常。

名言、名シーンは数々あって、どれも優劣付け難いです。

最後に一箇所引用

「それで新開や矢野が戻ってくる言うの。おお。おのれの手は汚れとるんじゃ。はようやれや」
しかし、坂井は広能を殺すことなく、車中で・・・
「のお、昌三。我らはどこで道を間違えたんかのお。夜酒飲んでつくづく極道がイヤになって足を洗おう思うても、朝になって若いもんに囲まれるとコロッと忘れてしまうんよ。」
「最後に言うといちゃるがのお、狙われる者より、狙う者のほうが強いんじゃ。そげなこと考えると隙ができるど」



それにしても、あの津島利章の音楽。ワーグナーに匹敵する名曲じゃないの、興奮しますな。

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「アーサー・クリスマスの大冒険」(吹替、3D)

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「アーサー・クリスマスの大冒険」吹替え版3D 2011年 米 監督:サラ・スミス

子どもたちみんなに共通の「サンタさんはどうやったらプレゼントを一晩にして世界中に配れるの?」その疑問の答えは、北極の厚い氷の下に隠されている画期的な機械、ウルトラ・ハイ・オペレーション・メカにあった!? 
サンタとその息子たちは世界中にクリスマスプレゼントを配達するも、ひとりの子供へのプレゼントを配達し損ねてしまった。サンタとエリート息子のスティーブは“仕方ないミス“と諦めるが、末っ子・アーサーはこのプレゼントを予定通り届けることを決意する。

ディズニー、ピクサーの諸作に比べ宣伝が弱いため動員が少ないと噂の本作、意外と好評とのことでクリスマス・イベントとしてファミリー鑑賞。
なるほど、とても良かったです。

一夜に世界中の子供たちにプレゼントをデリバリーするために働く多くの妖精たちとハイテク技術という発想はもとより、ハイテク技術によっても、たった1人の子どもにプレゼントが届かなかった事実。それはエラーにもならない範疇の仕方ないミスとして処理されようとする事にドジの末っ子が勇気を出し世界中大冒険の末に届けるという基本ストーリーの発想が思いの外良いのです。意外な事に3D眼鏡の中で涙してしまいまスタ。
告白するとHero-Nに「泣くとこあったか?」突っ込まれましたが・・・

冒険のドタバタはちょっとシツコイ、ダレるところもある。また、ハイテク技術の指令センターの様子など、既に見知ったピクサーアニメの二番煎じとも取れる。
そして大好きなティム・バートンの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」からの影響も感じられたり(これはプラス材料)目新しさは無くても、基軸となるストーリーが良いので感動クリスマス映画になっているし、サンタ一家のキャラクターがはっきりしていて楽しめる。

兄のスティーブが開発した宇宙船S1はクリスマスで酷使した後で使えず、昔ながらのおじいサンタの橇で、どのようにしてたどり着こうというのかと思っていたら、この橇のすげーのなんの!、魔法の粉とか使ったりするが充分ハイテク。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」でジャックからおどろおどろしいプレゼントをもらって逃げ惑う子どもたちが、ここでは妖精として配達側に回っている・・・、のかと思うほど、タッチが似てますよ。
100万の妖精たちの、サンタへの疑惑の声、応援するアーサー・コール。
集団の魅力と、活躍する妖精個々の魅力も最高でした。



11歳Hero-Nは鑑賞前「オレと同じ年くらいの子どもは来てないな」とちょっと不安そうでしたが、満足できた様子。
サンタクロースの存在に疑惑を感じ始める年頃のお子様向け。というか、その年頃の子を持つ親向けとも言えましょう。もっと多くの人に観てもらいたいです。

実はHero-Nもまだまだ存在は半信半疑。
しかし鑑賞後の話の中で「やっぱり、オレはサンタクロースを信じたいな」と言っていたので、ほぼ気づいているのでしょう。
そして今年のサンタクロースからのプレゼントは「多分、無いだろう」と、一種賭けのような状態で待っているのです。
リクエストは「プレイステーション・ポータブル」・・・
これには親は、「DSだけで充分。使い方の約束もなかなか守れないのでサンタクロースに断っておかなきゃ」と言っているのです。
リクエストがゲームやゲームソフトになってきたら、もうサンタも卒業でいいんじゃないの?
やはりサンタのプレゼントはバズライト・イヤーとか、バービー人形、高くても、補助輪付自転車とかの方が良いです。
さて、サンタクロースはどう、判断するのでしょうか。サンタからの手紙には何と書かれているでしょうか。悩ましいイブがもうすぐです。

サンタクロースっているんでしょうか?偕成社発売日:2000-11-27ブクログでレビューを見る»

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市川森一さん告別式

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西田敏行が弔辞に、市川森一さん告別式

亡くなられていたんですね。
ニュースを見落としていました。

人気ドラマ脚本家・市川森一さん死去

「ウルトラマン」シリーズや「太陽にほえろ!」など多くの脚本を手がけ、コメンテーターとしても活躍した脚本家の市川森一(いちかわ・しんいち)さんが10日午前4時43分、肺がんのため都内の病院で死去した。70歳だった。先月11日にはNHKドラマ「蝶々さん」の会見に、原作者兼脚本家として出席。その際「こういう作品が生涯の遺作になれば幸運」と死を覚悟したコメントを残していた。
数々の名作を世に送り出し、先月3日に旭日小綬章を受章したばかりの市川さんが逝った。
関係者によると、市川さんは同受章発表に向けた報道陣用の事前取材が予定されていた10月27日に、急な発熱で入院。検査の結果、左胸にがんが見つかり、そのまま都内の大学病院に転院した。

「ウルトラセブン」と「傷だらけの天使」ですよね。
特に「傷だらけの天使」はタイトルを見ても内容を忘れてしまっているものもあるので、もう一度、じっくり見たいのですが・・・。


「ウルトラセブン」市川森一脚本作品

「V3から来た男」
「北へ還れ!」
「ひとりぼっちの地球人」
「月世界の戦慄」
「盗まれたウルトラ・アイ」
「恐怖の超猿人」上原正三と共同
「ダン対セブンの決闘」上原正三と共同

「北へ還れ」のカナン星人

「傷だらけの天使」市川森一脚本作品

「ヌードダンサーに愛の炎を」
「殺人者に怒りの雷光を」
「自動車泥棒にラブソングを」
「ピエロに結婚行進曲を」
「母のない子に浜千鳥を」
「街の灯に桜貝の夢を」
「渡辺綱に小指の思い出を」
「祭りのあとにさすらいの日々を」

ご冥福をお祈りいたします。

訃報 森田芳光監督

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森田芳光監督が急性肝不全で急死

今日は立川談志師とお別れをしてきたんだけど、またまた大きな訃報が・・・

「家族ゲーム」「失楽園」など多くの作品を手がけた映画監督の森田芳光さんが20日午後10時15分、急性肝不全のため都内病院で死去した。61歳だった。

61歳とはあまりにも早い。

何と言ってもお気に入りはデビュー間もない頃の「の・ようなもの」
こいつは以前からソフトの購入保有を考えているんだが・・・その前に立川談志師のDVDBOXかな。
あの頃は芹沢さんも柳朝師匠も内海好江先生もご健在で・・・

「家族ゲーム」はTVで何回も観ったけ。
「ときめきに死す」もTVで観たが、再度劇場で鑑賞したいものだ。先日のシネパトスは逃したから。

ロマンポルノ作品では
「○本(マルホン)噂のストリッパー」
「ピンクカット 太く愛して長く愛して」
を見ているはずなんだけど、前者は宮脇康之のゆるい身体しか憶えていないし、後者も確か見ているはずなんだが、内容が思いだせない。
追悼特集でかかったら要チェック。

最近作では「間宮兄弟」「サウスバウンド」あたりをDVDで観てみようか・・・。時間が無いけど。

ご冥福をお祈りいたします。


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