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立川談志師お別れの会 献花式

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1980年代を中心に良かれ悪しかれ多大な影響を受けた立川談志師のお別れの会、一般献花式に列席しました。

有名人のお別れの会に列席するのはこれが最初で最後でしょう。
どうしても、もう一度高座の談志師匠にお礼を言いたかった。

式は混乱することなく粛々と進んでいました。
会場のホテルニューオータニ鶴の間では大きなスクリーンに2010年の高座「落語チャンチャカチャン」「権兵衛狸」が流されています。
晩年の、もう声を出すのが苦しそうな高座がとても悲しい気持ちにさせます。もっと全盛の頃、せめて90年代の映像を流して送れないものかと思ってしまう。
テレビはあまり見ていないけど、ニュースでも晩年のお姿が多いような・・・
それはそれで落語家立川談志の生き様として凄い事だと思うのだが、芸として40代から60代くらいの立川談志を多くの人に見ていただきたい。

遺影の前では高座座布団がおかれ、生前愛用の湯飲み、扇子、手ぬぐいが置かれている。
もう、木賊刈りで唸りながら登場してあの丁寧なお辞儀から、どんな第一声が飛び出すかの、ワクワクドキドキ感は味わえないと思うと・・・。





献花を終えると、文字助師、里う馬師を始めお弟子さんたちに揃って送りだしていただく。
スタッフとして健気に働く若い弟子、孫弟子たちが印象的でした。
これからも立川流は応援します。談志の血を受け継いだ落語家は了見に間違いが少ないですから。

香典代わりに販売していた、御託週めくりカレンダーと手ぬぐいを購入。
ちなみに、カレンダーの1月第2週は
「金正日萬才ィー」キムジョンイルマンセイィー



落語、芸能関係者で送ったお別れの会では故人の生前からの望み通り、ディキシーランド・ジヤズで送ったとか。

ファンとしてもディキシーのBGMの中、盛大な拍手で送ってあげたかった、と思うのだが。

何はともあれ、

立川談志(松岡克由)師匠、本当にありがとうございました。

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「関東無宿」

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「鈴木清順 再起動!」

「関東無宿」1963年 日活 監督:鈴木清順

やくざの掟に背き、互いに惹かれあった伊豆組の幹部・鶴田とイカサマ博徒・辰子の哀しい運命を組同士の抗争を絡めて描く。冒頭の女学生によるガールズ・トーク、ハチャメチャなストーリー展開、強烈な色使いと、任侠ものというジャンルのお約束に抗う清順の反骨精神が横溢した異色のやくざ映画。

鈴木清順と言えば学生の頃、映画好きの友人から「ツィゴイネルワイゼン」を勧められ、ビデオでだったろうか、鑑賞してぶっ飛んだ事を思い出すわけです。
当時、映画などほとんど見なかった私でしたが、この意味不明なゲージュツさはなかなかおもろいと「陽炎座」ともども、御贔屓作品とさせていただきました。

年をとってから日本B級映画を中心に見まくるようになり古い清順作品も「殺しの烙印」(1967)、「野獣の青春」(1963)、「肉体の門」(1964)等々と、「ツィゴイネルワイゼン」とは、ちょっと違った美学を楽しませてもらってまいりました。

この1963年の任侠映画の範疇を越えた作品には、確かに行く末の「ツィゴイネルワイゼン」に通じる匂いがありますね。

特に鶴田が惚れる年上の女博徒・辰子(伊藤弘子)のミステリアスな存在感は大谷直子を連想しますし・・・
この伊藤弘子とういう女優さん、あまり聞かない名で、ヒロインとしてはやや地味なんですが、そこがまた良く、着物姿の平凡な熟女ぶりが素晴らしいです。

歌舞伎舞台調の演出、色使いは清順監督の十八番ってところで、見ていて嬉しくなります。

それにしてもハチャメチャですよね。早慶校歌をバックにスキップしながらおしゃべりしていた松原智恵子はどこ行ったのか・・・。

任侠映画がパターンを定着させようとしていた時代に撮られた、清順反骨のやくざ映画なんですと。

任侠の解らない親分衆に古い考えを持つ任侠青年が切りつける、やくざの黒い掟に押し流されて流れる若い血、というパターンは保たれていても、結局何も解決されていないモヤっと感。この異色さは好きです。

他ではダイヤモンドの冬(平田大三郎)が着物芸者とゴーゴーを踊っているシーンのアンバランス感覚。
前半、相当重要な約回りを演じる野呂圭介と小林旭の掛け合い。
小林旭の書いたような大袈裟な眉が気になってしょうがないのですが、頬キズはCOOLでGOODでした。

シネマヴェーラ渋谷

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「グレン・グールド 27歳の記憶」

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「グレン・グールド 27歳の記憶」1959年 カナダ 監督:ロマン・クロイター/ウルフ・ケニッグ
"Glenn Gould Off the Record/On the Record"

22歳で録音した《ゴールドベルク変奏曲》がクラシックの常識を破るベストセラーとなり、世界中の賞賛を浴びながら、32歳ですべてのコンサート活動から身を引いたグレン・グールド(1932-1982)。
歌いながらピアノを弾き、指揮するように腕を振り上げ、夏でもコートとマフラーと手袋を離さず、人前から姿を消し、レコードだけを発表し、生涯独身で過ごした。数えきれないエピソードは、奇人なのか?天才なのか?と人々を悩ませるが、確かなのは、その演奏には誰もが心奪われずにはいられなかったということだ。

クラシック・ピアノなんて全く守備範囲外なのですが、このドキュメント・フィルムの存在を知ってからグレン・グールドは是非聴いてみたいとCDも入手したほど。
前回の生誕75周年での上映では見逃してしまったが、「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」の公開に伴いあちこちで上映されている。

グレン・グルードのピアノの奥深い魅力を本当に理解するのは脳同様、耳がアホなんで無理と思うけど。

トロント郊外の別荘での練習風景のOff the Recordとニューヨークのスタジオでのスリリングな録音風景のOn the Recordの2部からなるシンプルで貴重な音楽記録映像、時間も60分と、これは思ったとおり、劇場で見るよりもDVDを保有して繰り返し見るべき作品。
DVDより劇場チケットの方が安いから劇場鑑賞にしたまでなんです。
DVD、欲しくなるね。

グレン・グールド 27歳の記憶 [DVD]紀伊國屋書店発売日:2001-06-25ブクログでレビューを見る»

トロントでの練習風景から伝わる迫力には圧倒される。物作りのプロセスが生々しい。
そして、天才はユーモアセンスも優れているんですね。
ワンフレーズを奏でながらのやりとりがカッコ良い。

彼の癖であるハミング。
クラシックでも唸りながら弾くって事はあり、なんだ。
しかし、録音となるとピアノ音以外の物を排除しようと技師たちは苦労する。
いいじゃないの、あの唸り、ハミングがバッハの曲に華を添えているんだから。ま、クラシックというものはそういう物なんでしょうかね。

スタインウェイでの椅子談義も面白い。意外と低い椅子で弾くんですね。




新宿 K'sシネマ

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「東京流れ者」

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「鈴木清順 再起動!」

「東京流れ者」1966年 日活 監督:鈴木清順

かつて”不死鳥の哲”と呼ばれた哲也も今は堅気の身。しかし、やむなく大塚組との抗争に巻き込まれて・・・。アヴァンタイトルから決まりまくったショット、ポップな色使いの美術、アクロバティックなラストの銃撃戦と清順美学全開!ハードボイルド、コメディ、任侠もの、ミュージカルとジャンルを横断するストーリーが、一度聴いたら忘れられない主題歌に乗せて展開する、海外でも人気の高い傑作。

彩度を強調したモノクロ画像のオープニング、大塚組ボス(江角英明)の黒眼鏡、黒い顔と叩きのめされた哲の白っぽいスーツのハレーション。
水色のスーツで逃走する哲。スーツの色はやがてベージュとなりホワイトとなる。それに合わせた舞台演出の色彩、清順お得意の・・・と言ったところですね。

ボスに忠実に従おうとする純粋な青年と腹黒く裏切るボスという図式は保たれる。

ミュージカルの色合い部分、渡哲也の「東京流れ者」が繰り返し繰り返し歌われ、ちょっと辟易。あまり良い歌とも思えず・・・。
ふくよかな顔立ちだった松原智恵子のクラブ歌手もミスキャスト。哲を慕うお譲さんで留まれば良かったんでしょうが、大人のイメージのクラブ歌手というのは早すぎたのでは?可愛いんですけどね・・・。歌は吹替えですよね。

スタイリッシュなアクション映画としての見所は多々あれど、渡哲也と松原智恵子の歌が邪魔して、残念。
テーマ曲をカッコ良く感じ、痺れる事が出来れば良いのでしょうが、私はダメでした。

匿われたキャバレーで米軍兵士たちと大乱闘になるドタバタ部分(哲がグラマーなヌードダンサーに言い寄られる)が良かった。

若き日の川地民雄(蝮の辰)の胡散臭さはここでも健在。

シネマヴェーラ渋谷

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エイジング・クリスマス

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今年のクリスマスは西日暮里で熟成和牛を食べさせてくれる、その名も「エイジングビーフ」さんにしました。来店は2回目です。

エイジング・ビーフ

前回、来た時は希少部位の盛り合わせにしましたが、今回は最高級熟成和牛5種盛り合わせに挑戦。


ザブトン、マキ、本みすじ、大トロカルビ、サーロイン・・・(食べた順)

これが、あまりにも美味いので吃驚でした。
こんな贅沢な物、食っていて良いのか?と思うほど。値段はリーズナブル。
特に、最初のザブトン、マキ、本みすじ、がとろけるようで・・・
この連ちゃんは罪悪感さえあるな。

我家は小食なので焼肉に行っても懐の方は案外安心していられるのだけれど、この日のHero-Nの食う事、食う事。
今年のクリスマスは故あってサンタから第一志望のプレゼントをもらえなくてとてもブルーだったのですが、これには大満足。

そのプレゼント。
11月の誕生日にPSPをリクエストするも、故あってNG。
ならばサンタクロースにお願いして、もらえるかどうかという一種の賭けに出ていました。
もし、サンタからPSPをもらえたら、PSPソフトが欲しいので、誕生日プレゼントはクリスマスの後まで熟成させていたのです。
結局、サンタからもらえたのは第2希望のダンボール戦機(これが、また、まったく解らん)プラモデルが1個。
失意の結果、誕生日プレゼントと両親からのクリスマスプレゼントでダンボール戦機プラモデルを2体、追加でもらいました。


ホルモン3種盛り・・・こちらはHero-Nは無理だったようで、ザブトンを追加注文して1人で食べていました。(普通の焼肉屋で満足しなくなったら困るなぁ

締めのつけ冷麺もGoodでした。

ダンボール戦機

来年はPSPがもらえるような精神的成長を期待してるよ。

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「濃厚不倫 とられた女」

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「濃厚不倫 とられた女」2004年 国映 監督:女池充

それは、運命的な一夜の過ちから始まった。
結婚を間近に控えた女は、狂おしくも恋の虜になり、妻子もちのレストランのオーナーは、女の盲目的な愛に戸惑いながらも人生の岐路に立つ。そして、その妻の人生を変える出来事に発展する。
妻もかつて、夫に言えない過ちを犯していたのだった・・・。


飲んだくれた男の回想シーンで始まる。
キッチンで言い寄られ強引に抱かれる主婦。処理された映像は無音。
いきなり林由美香の喘ぎが単発的に挿入される。これが変にリアルでエロい。

祥子(こなつ)は結婚を控え、婚約者が出張中に婚姻届を取りに行った際、その役所で離婚届を取りに来た1人の男と目が合う。
その晩、友人と訪れたレストランのオーナーが離婚届けの男・工藤(石川欣)と知り、マリッジ・ブルーに陥っていた彼女は衝動的に工藤を求め、抱かれる。

大胆な行動に出るこなつの演技と優しく包み込むような石川欣の演技がセックスシーンも含めてとても良い。
また、それをカメラがねっとりと丁寧に心情を写し取っていくように・・・
珍しくピンク映画の濡れ場でうっとりとしてしまうほど。中年男の上辺の優しさ、石川欣が良い味を出している。

マリッジブルーの女の子の心情を木目細かく描く作品かと思う一方、工藤と親友の吉田(佐野和弘)それに2人が奪い合った元吉田の女で今は工藤の妻である2児の母、恵子(林由美香)の物語が平行して行く。
ここでの主婦、林由美香が、これまた最高に素晴らしいので困ってしまう。
美人ではないし、可愛いといっても狸顔の林由美香、多数作品に出演するプロ根性を賞賛する気にはなっても素材を褒めたくなったのはこれが初めてじゃなかろうか。
優しげなショートヘアの主婦姿は人妻ファッションも良い按配。
本作で新境地を見せた林由美香に見惚れてしまったために、せっかくのこなつと石川欣の不倫が、頭の中で吹っ飛んでしまったほど・・・。
個人的には林由美香にのぼせて、焦点がぼやけてしまったといった印象。

こなつは婚約解消、恵子は離婚届けに署名した決意を見せる。
2人の女性を通じて描かれるのは、待ち受ける過酷な状況をも乗り越えようとする女の決断の潔さ。

飲んだくれ、ついには病に倒れる佐野和弘も良いのだが石川欣、林由美香と同級の仲間というのはあまりにも無理がありゃせんか。鬘のままでも良かったに。

ラストの踏切で再び映像処理。
京浜急行の赤で終わる。

こういう傑作ピンクがあるなら女池監督作品を他にも見たくなる。

上野オークラ劇場

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マイネタ帳(31)立川談志

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7代目(ただし自称5代目)立川 談志(1936年(昭和11年)1月2日 - 2011年(平成23年)11月21日)は、落語家、落語立川流家元。本名、松岡 克由(まつおか かつよし)出囃子は木賊刈り。

学生時代、短い期間に追っかけの如く集中して高座を聴く事ができた。
ネタ帳
その落語家の聴いたネタを記録しておいたのだが、愚かな事に初めて触れた高座の記録しか取っていなかった。
その落語家で2度目以降に聴いたネタは記録していない。
せめて、立川談志師匠のネタだけでも聴いたもの全て記録しておくべきだったとつくづく思うのだが、仕方ない事。

粗忽長屋 昭和54年6月9日 若手花形落語会(本牧亭)
反対車  昭和54年6月19日 紀伊国屋精鋭落語会
風呂敷  昭和54年7月25日 落語研究会
黄金餅  昭和54年9月12日 志ん生プレイバック
付き馬  昭和54年9月14日 池袋演芸場
子別れ(上・中)昭和54年9月17日 池袋演芸場
明烏   昭和54年9月20日 池袋演芸場
五貫裁き 昭和54年9月28日 鈴本演芸場
お化け長屋 昭和54年9月28日 東横落語会
品川心中後日譚 昭和54年10月16日 談志独演会
猫久    昭和54年10月16日 談志独演会
化物遣い  昭和54年10月16日 談志独演会
兵庫舟   昭和54年10月29日 東横落語会
八百屋   昭和54年11月12日 池袋演芸場
文七元結  昭和54年11月14日 池袋演芸場
鼠穴    昭和54年11月15日 池袋演芸場
三軒長屋  昭和54年11月16日 池袋演芸場
木乃伊取り 昭和54年11月18日 池袋演芸場
らくだ   昭和54年11月19日 池袋演芸場
権兵衛狸  昭和54年11月20日 池袋演芸場
よかちょろ 昭和54年12月3日 文楽プレイバック?
富久    昭和54年12月22日 花王名人劇場
芝浜    昭和54年12月27日 談志独演会
権助提灯  昭和55年3月24日 鈴本演芸場
代書屋   昭和55年5月2日 池袋演芸場
慶安太平記 昭和55年5月5日 池袋演芸場
二階ぞめき 昭和55年5月8日 池袋演芸場
芝居の喧嘩 昭和55年5月19日 池袋演芸場
め組の喧嘩 昭和55年5月22日 芝談志落語会
へっつい幽霊 昭和55年6月23日 花王名人劇場
雑俳    昭和55年6月23日 花王名人劇場
洒落小町  昭和55年8月27日 東横落語会
鉄拐    昭和55年9月30日 東横落語会
紺屋高尾  昭和56年3月31日 東横落語会
六尺棒   昭和56年7月30日 東横落語会
品川心中  昭和58年2月18日 東宝名人会
たがや   昭和59年8月29日 東横落語会
道具屋   平成15年3月4日 北とぴあ独演会
笠碁    平成15年3月4日 北とぴあ独演会
疝気の虫  平成17年3月4日 談慶真打昇進
慶安太平記 吉田屋の焼き討ち 平成17年6月11日 立川談春大独演会

社会人になるとそうそう追っかけが出来なくなってしまった。
やがて落語協会脱退騒動を経て、気楽に寄席で談志師を聴くことができなくなった。
再び落語熱がくすぶりだした頃にはある程度の努力をしないとチケットが手に入らない状況となり、そういのは談志師匠であってもやっぱり荷なんだよなぁ。ごめんなさい。
もっともっと聴いておけば良かったと思うのは名人を失った時に常に思う事。仕方がないのです。

でも、ばりばりの40代の頃にこれだけ聴けたのは宝です。
ご本人の落語だけでなく、アダチ龍光先生を池袋に引っ張り出してくれた夜、三平が亡くなった直後に、高座で三平を復活させてみせてくれた鈴本、賭博で干されていた月亭可朝をゲストで出した、あの高座、などなど。寄席演芸の素晴らしさを沢山勉強させていただきました。

ネタを並べてみて気づいたんですが
「ぞろぞろ」が抜け落ちている。何度も聴いた噺のはずなんだが・・・、多分記載漏れなんでしょう。

また家元は独特な文字で数々の御託を残しておられます。



「落語なんざぁ 家元が居るか居ないか・・・の問題である 立川談志」

これはCDBOX特典の湯飲みに書かれている物。

年に数回、落語を聴きに行くわけだけれども、それは直接、談志落語を聴けなくとも落語会に談志の存在があったればこそ、足を運んでいたというのは確かにあります・・・。

最後にお姿を拝見したのは
2010年3月

地下鉄上野広小路駅を歩いてらっしゃいました。
その歩行が彦六師匠と言っては大げさかもしれないが、実に弱弱しくゆっくり歩いてらして、茫然と見送ってしまい、寂しい気持ちになったもんです。

愛染恭子の未亡人下宿

談志師匠、お疲れ様でした。


祝 FC東京天皇杯制覇

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初優勝!FC東京 史上初“J2&天皇杯”の2冠も達成

第91回天皇杯は1日、国立競技場で史上初めてJ2同士による決勝戦が行われ、FC東京が京都に4―2で勝利し初優勝を飾った。FC東京は史上初となるJ2と天皇杯の2冠も達成した。

前半13分、FWドゥトラがドリブルからチャンスを作ると、こぼれたボールをMF中山がGKとの1対1を冷静に決めて、京都が先制。しかし、わずか2分後にFC東京がショートコーナーから、MF石川のクロスをDF今野が頭で合わせて、同点に追いつく。

勢いに乗るFC東京は、同36分に石川がFKを横に出すと、DF森重が豪快なミドルシュートを決めて逆転に成功。さらに、FWルーカスが京都のボールに反応すると、GKをかわして3点目を決め前半は終了する。

京都は後半序盤から、準決勝・横浜戦で決勝点を挙げた高校生のFW久保とMF駒井を続けて投入する。徐々に京都のパスサッカーが機能しだすが、FC東京が同21分、カウンターから再びルーカスが決めて、リードを3点に広げる。

同26分 CKから久保が頭で2戦連発となるゴールを叩き込んで、京都が2点差とする。この後、両チームともに好機をむかえる場面もあったが、得点が生まれずに試合は終了した。

退任が決まっているFC東京の大熊監督は、J2優勝に続く天皇杯のタイトルでシーズンを締めくくった。

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居眠りしながら久しぶりにサッカーをTV観戦。

トーナメントの面白さで、いつJ1以外の王者が生まれるかと思っていたが、今年はJ2同士の対戦になり、ある意味楽しみにしていたのだ。

J2と天皇杯を獲って、2冠という表現はどうなの?

2012年のFC東京のJ1、京都パープルサンガのJ2での活躍が楽しみですね。


ダシール・ハメット 小鷹信光・訳 「影なき男」

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映画記事が溜まってしまって追いつかなくなってきていますが、それ以上に溜まっているのがBOOK。
2011年に読んだ物を簡単に記載していきます。
ほとんど憶えていないものもあるかな。

影なき男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ダシール ハメット早川書房発売日:1991-09ブクログでレビューを見る»

映画の記憶が消えないうちに追読。
時に追読は映像をなぞるようで面白くもなんともない結果になりがちですが、これは問題無しでした。
ハメットのハードボイルドを大胆にコメディタッチに脚色したわけでなく、もともと、そういう作品だったのですね。
勝手に持っていたハメットの印象が変わりました。
映画のあとで読んだせいか、むしろ「マルタの鷹」あたりより楽しめた。
海外ハードボイルドはストーリー以上に登場人物の小粋な台詞を楽しむ方向になる。
本作、次から次へと沢山名台詞が飛び出しますが、読んでから時間が経ってしまって忘却の彼方・・・
面倒なので何点かの引用も割愛。

影なき男

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第60回全日本大学サッカー選手権(インカレ)

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初出場の専修大が明治大との関東対決を制し初優勝/全日本大学選手権

第60回全日本大学サッカー選手権(インカレ)の決勝が5日に東京・国立競技場で行われ、初出場の専修大学が2大会ぶり3回目の優勝を狙う明治大学を3−0で下し、初優勝を果たした。

両者ともに譲らず0−0で迎えた53分、専修大は長澤和輝(2年/八千代高)のミドルシュートで先制すると、66分には右サイドを崩し、最後はゴール前のこぼれ球を大西佑亮(3年/鹿島ユース)が押し込み2点目。さらに80分には、カウンターから仲川輝人(1年/川崎U−18)が抜け出し、GKをかわして無人のゴールへシュートを流し込んだ。

専修大は今季、関東大学リーグ2部から1部に昇格したばかりのチームだが、圧倒的な攻撃力で同リーグを制し、インカレへの切符を手にすると、同大会でも初戦で9得点をマークするなど、他校を圧倒し頂点に輝いた。
(SOCCER KING 1/5配信)

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お正月となると、天皇杯、箱根駅伝、大学ラグビー、高校ラグビー、高校サッカーと恒例のスポーツが盛んに行われ注目を集めるわけですが、そんな中、何故か注目度が滅茶苦茶低い大学サッカー。TV中継無いし・・・。
マイナーなスポーツでなく、日本においてメジャー・スポーツのサッカーであるのにこの認知度の低さ。

職場でもスポーツ好きの者たちが、やれ駅伝がどうだったの、ラグビーがどうだの、と盛り上がる中、「今日はサッカー、インカレの決勝戦やぞ!」と言っても皆、「何、それ?」状態。

西ヶ丘サッカー場が近かったため、中学時代は良く関東大学サッカーも観に行っていたよしみで、ネットなどで結果に注目している私としては、ちょっと淋しい。

ちょうど柏レイソルが1部昇格年に優勝を飾った日、関東大学サッカーでも1部に昇格したばかりの専修大がひっそりと初優勝を飾っていた。こちらに関しても話題にしても周囲ではだ〜れも知らん。

実を言うと、インカレの方は私も去年まで、認識してませんでしたが・・・

とにかく、専大イレブン初優勝おめでとう。
サッカー部も1部、2部を行き来するレベルではあったものの、強くなるという勢いは感じていました。しかし、まさかこんなに早く全国を制覇するとは思いませんでした・・・。アッパレ



http://blog.goo.ne.jp/imapon1960/e/8aa940a22c62a2b89d5f49b6420e92ac

http://blog.goo.ne.jp/imapon1960/e/58590f54b7fd5f349e0c24514d1ce584

野球、駅伝、ラグビーと専修スポーツの凋落著しい中での、サッカー部の活躍。

野球部も古豪復活に向けて頑張れ。

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「ミスピーチ 巨乳は桃の甘み」

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「ミス・ピーチ 巨乳は桃の甘み」2005年 OP映画 監督:吉行由実

桃の美味しさをアピールするミス・ピーチのミキ。実は年は10鯖読みしていて、17年前、死別した彼との間の子を施設に預けている。準ミスのサキエ、特別賞のアケミの3人で世界のミス・フルーツたちが競い合うミス・フルーツ・インターナショナルの日本代表の座を手に入れるべく、桃のキャンペーンに精を出す。ある日ミキに取材の依頼が来る。気合を入れて出かけるミキだが、そこで出会った記者は死別した元彼に瓜二つで・・・。


あるときは主役、あるときは端役、ちょい役と数多くの作品に出演し、これからますます円熟すしたピンク女優として歩む最中に早世して一気に伝説となっていまった林由美香さんの遺作となる作品。
その守備範囲の広さは晩年、立川志らくの「SF小町」、映画監督として志らくと敵対関係の姿勢を貫く快楽亭ブラックの「『四谷怪談』でござる」(未見)の両作品への出演からも伺える。

未見ではあるがお岩の怨念とも言われた「『四谷怪談』でござる」が遺作でなく、このような明るく主役を演じる林由美香アイドル映画ともいえる作品が遺作となったことは、変な話だが、つくづく良かったなぁ、と感慨深い気持ちになるじゃないですか。

ここで彼女が演じるのはミスピーチのミキ。10歳も鯖を読み応募したミス・ピーチになんと優勝し、準ミスと特別賞の娘(小島三奈)、3人で「ミスフルーツ・インターナショナル」の日本代表の座を手に入れるべく、キャンペーンをしながら厳しい特訓を受けているという設定。
17年前、地元のヤンキーだった彼女は暴走族のリーダー沖田(岡田智宏)の子を身ごもったものの沖田は直後に事故死。生活力のないミキはタクヤと名づけた子を施設に預けるしかなかった。立派な大人になってタクヤを引き取ろうと決心したミキの思いがミス・ピーチとしての活動の原動力となっていて、意外と真面目で健気なんです。

沖田の弟分でゲイの二階堂と共同生活をしながら、健気にキャンペーン活動をするミキと沖田と瓜二つの週刊誌記者、宇都宮(岡田智宏・二役)とのラブコメ。

ベテラン林由美香のコメディエンヌとしての可愛らしさを十二分に引き出した作品で、とにかく、その軽さが良いのです。
軽いながらも美談としての息子との再会シーンのベタっぷりに、ちょっとキュンとなってしまうでないの。
ピンク映画でのハートウォーミング方面展開にはしばしば辟易としてしまう事も多い中、素直に胸キュンになれるのも演出の妙と林由美香の演技の賜物かしら。

タイトルの「巨乳のたわみ」はもちろん林由美香のペチャパイの事ではなく、準ミスでミキを失脚させようとスキャンダルをかぎまわっている準ミス、サキエ(薫桜子=後に愛奏)の事で、ミキは再三サキエからペチャパイをバカにされているのです。
ミス・フルーツ審査員とデキてるサキエはスキャンダルを暴くためタクヤの童貞まで奪っちゃうんですけど・・・

特別賞の娘、小島美奈もキャンペーン中のクレーマー、ミス・スイカたちに対して、ミキと一緒に上着を脱いで土下座をする、とても良い子。
ただ、無理から入れた感のエッチ・シーンの「金魚」は無いよなぁ。

とってもキュートで可愛い林由美香の遺作です。良かった良かった。

上野オークラ劇場

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「マルクス一番乗り」 DVD

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「マルクス一番乗り」1937年 米 監督:サム・ウッド
原題: A DAY AT THE RACES

財政難のため買収され、競馬場へと改造されてしまいそうなある診療所。オーナーのジュディは、入院患者で富豪のアプジョン夫人に援助を求めようとするが…。
マルクス兄弟MGM時代の第2作目にしてマルクス映画のうち最もヒットした傑作。

名作DVD3枚パックというお得な商品を購入しておいたんです。
「マルクス兄弟オペラは踊る」「マルクス一番乗り」「マルクス捕物帖」の3作品。
まずはその中で未見の「マルクス一番乗り」を見てみる。

ここでのマルクス兄弟のギャグは凡庸に感じる部分もあるのだが、繰り返し見て行くとどんどん味が出てくるスルメギャグ。随分古いスルメだな。

グルーチョの速射砲ジョークは常に英語圏でない事に嫉妬を憶えるものの、特に前半部のギャグに秀逸な物が多く、字幕でも充分に洒落ていて楽しい。

競馬場でチコがグルーチョにペテンで必勝法を売りつけ、ちゃっかり勝馬馬券の資金を手に入れるギャグが最高。

お馴染みの演奏シーン。
チコに続いてハーポもピアノを演奏。これが御多分に漏れず、超破壊的。山下洋輔も逃げ出す
ピアノを散々破壊して最後はピアノ線部分を取り出しお得意のハープ演奏。
MGM映画では彼らの演奏が見所としてはずせないようになっていますね。

マルクス映画に欠かせない熟女名脇役マーガレット・デュモントはグルーチョを名医(実は獣医)と思い込んでいる金持ちのアップジョン夫人。
グルーチョから暴言を浴びせられた時に一瞬見せる困惑の表情もお馴染みですね。

アップジョン夫人の検査室でのドタバタは少しタルい。
夫人も待ちくたびれています。

数度に渡る音楽シーンが冗長すぎやしないかと思いますが、終盤のハーポが「ガブリエル」となって、笛を吹きながら黒人たちを率いるゴスペル調の展開は必見。
黒人のダンス・シーンもソウル・トレインの元祖で凄い事になってます。
ここから、競馬場へのドタバタへ繋がる展開、エンディングへの流れは圧巻。

病院の債権者モーガンの事が嫌いな競走馬ハイハット号も大活躍!


名作映画DVDプレミアムエディション3枚組パック

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平野啓一郎 「滴り落ちる時計たちの波紋」

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映画記事が溜まってしまって追いつかなくなってきていますが、それ以上に溜まっているのがBOOK。
2011年に読んだ物を簡単に記載していきます。
ほとんど憶えていないものもあるかな。

滴り落ちる時計たちの波紋 (文春文庫)平野 啓一郎文藝春秋発売日:2007-06ブクログでレビューを見る»

「顔のない裸体たち」「決壊」がそこそこだったので、短編集を読んでみる。
この方のインテリジェンスの部分は自分にはほとんど理解できないながらも愉快な部分があると思ったのだが、あまりに技巧に溺れてしまうと面白くも何ともなく、むしろ「ほとんど理解できない」という側面によって苛立ちを覚えてしまうので、とっても厳しい。

白昼

初七日

珍事

閉じ込められた少年

瀕死の午後と波打つ磯の幼い兄弟

les petites Passions

くしゃみ

最後の変身

『バベルのコンピューター』

我慢しながら読んでいるうち、ついに「瀕死の午後と波打つ磯の幼い兄弟」のところで言いようのない憤懣が湧きおこり、余程、中断してしまおうかと思った。
それでも短編なので気を取り直して読み進み、やっと「最後の変身」あたりで冷静さを取り戻し、読む事ができた。カフカの変身をモチーフにしていながら、内容的にはドストエフスキーの「地下生活者手記」に近い?
横組み活字という実験性はとまどうものの、次第に慣れる。いや、慣れないか。何度かページを逆流しそうになる。
ひきこもりの独白が妙にリアルで面白かったように思うが、全て忘却の彼方・・・
古今東西の名作を下敷きにした、極めて個人的なお遊びに付き合えるかどうかといった所なんでしょう。

「バベルのコンピューター」はボルヘスの「バベルの図書館」をコンピューターに変えて論じる発想の面白さだけでなく、難解なインテリジェンスを楽しむ、何だか解らない面白さがあったと思える。
知能や偏差値の低い人間が忘却しているので理屈は無理。ただ、読んだだけって事で・・・
 
その他の作品はつまらなかった事しか覚えていないし、再読する気も無い。ごめんよ。

古い作品ばかり馴染んで、新しくて面白い作家に巡り会えない中、期待を持っていたのに、多分、もうこの方の本を読む事は無いでしょう。それは、幻滅しただけでなく、2011年、最高に面白い現代の小説家さんに出会ってしまったから・・・・

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恋はルックで

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アルバム発表当時は懐都合でシングル盤のみ購入。
変態兄弟スパークスの曲の中で、最もPOPで完成度が高いと思う。ホーンセクションの採用が成功してますね。

お気に入りのシングル盤で今でもたまに聴いてますが
動画で見るとその良さが倍増。ノスタルジーでなく、今でも新しい。
ミュージカルか映画の中で使ってほしい。




フランス映画の巨匠ジャック・タチが立案していたというスパークス主演の映画って・・・
実現しなかった事が惜しまれます。

スパーク・ショー +3スパークスユニバーサル インターナショナル発売日:2001-12-21ブクログでレビューを見る»

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市立船橋5度目の優勝(高校サッカー)

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市立船橋が四日市中央工を延長戦で下し9大会ぶり5度目の大会制覇

第90回全国高校サッカー選手権は9日、東京・国立競技場で決勝が行われ、市立船橋(千葉)が延長戦の末に四日市中央工(三重)を2−1で下し、9大会ぶり5度目の大会制覇を果たした。
四日市中央工は開始1分、CKのこぼれ球に反応したFW浅野拓磨がゴールネットを揺らし先制。しかし、市立船橋も粘りを見せ、後半ロスタイムにCKからFW和泉竜司が押し込み、試合は10分ハーフの延長戦へ突入する。
そして迎えた105分、市立船橋は和泉がこの日2点目となるゴールを叩き込み、逆転に成功。その後はこのリードを守り切り、2002年度大会以来となる頂点に輝いた。
第70回大会に元日本代表FWの小倉隆史氏や同DF中西永輔氏らを擁して帝京(東京)と両校優勝を果たして以来、20大会ぶり2度目の優勝を目指した四日市中央工だが、延長戦で力尽きた。(SOCCER KING)
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初優勝が6年続いた高校サッカーの決勝は久しぶりに伝統校の対戦となった。
今大会TVで生中継観戦できたのは、市立船橋対長崎日大と準決勝、市立船橋VS大分の後半、四日市中央工VS尚志。
やはり伝統校が勝ち上がると盛り上がる。余程、国立まで足を運ぼうかと思ったが、家で留守番となりTV観戦。まぁ、寒いしね。

主将を出場停止で欠く四日市中央工が開始1分の先制で勢いと一体感が生まれたのか、動きの良さ、球際の強さが目立ち90分間のゲームは四中工の物に見えた。
しかし、市立船橋の反撃の脅威。長崎日大との逆転勝利という伝統校の強さを観ているだけに後半30分過ぎからの両校の気魄のこもった攻防は手に汗握る熱戦で、感動的でした。

やや、四中工贔屓で観ていたのでロスタイムの失点は残念でした。
あの小倉隆史の同点ゴールから早、20年。やはり優勝を単独で決めるのは悲願でしたからね。
結局は準優勝に留まってしまいましたが、若いチーム故、単独優勝に向けて今後、更なるパワーアップが期待できそう。
点にはならなかったけれど延長前半の浅野(2年)の技ありシュートには痺れたもん。

市立船橋のあきらめない底力もお見事。名門復活おめでとう。



このところの初優勝続きはレベルの平均化と、ユースでの育成にも関係しているのでしょう。
この世代の最高の選手が高校サッカーに集まるのは難しいけど、やはり学校単位の大会は盛り上がります。

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「人妻不倫痴態 −女医・弁護士・教師−」

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「人妻不倫痴態 −女医・弁護士・教師−」1999年 エクセス 監督:新田栄

<女医篇>女医みさえはラブホテルを経営する俊弘と不倫関係を続けている。二人はいつも午後の診療室で密会していた。<弁護士篇>弁護士芳子は、土木業の和也と不倫中だ。いつも泥と汗まみれの体にメロメロなのだ。いつも人気の無い河原で密会を重ねている。<教師篇>英語教師の尚美は教え子の一平と関係を結んでいる。夫とのセックスに厭き足りない尚美はセックスに興味深々の高校生に夢中なのだ。


大蔵劇場の林由美香特集3本目はオムニバス。林由美香は女医篇の女医みさえ。
3本目にオムニバスであっさりと流すプログラムが憎い。

不倫に励む女医、弁護士、教師が夫にばれそうになった時に咄嗟に吐く言い訳がポイント。どれも無理があるけど、ピンク映画ならではの展開で振るっています。
不倫のばれないテクニック集。

肛門科女医はラブホテル経営者と診療室で楽しんでいたが、たまには別の場所でとの呼び出しにラブホテル街を歩いていると、営業に回っていた夫とばったり、遭遇。「何でこんな所に?」に「往診よ」と大胆にもホテル内に夫を同行させ、実際に白衣に着替え痔の診察に取りかかる。学会出席前のことで鞄に白衣を持っていた事が功を奏した。
消毒液の匂いで証拠を隠すテクニックも手慣れた物。

女弁護士芳子(佐々木基子)は証拠を残さないため穴開きハンカチを使ってカーセックス。うっかり夫(こちらも弁護士)に穴開きハンカチを見つかってしまって「それは今、扱っている離婚調停の証拠品なの」・・・信じた夫は必死にハンカチの使い方を推理。解ったぞとばかり自分たちでも試してみようと芳子に迫る。今話は夫との性生活描写に重点がおかれている。夫からの申し入れを拒まない事もバレない秘訣。

男子校女教師尚美(川原理香)は教え子と楽しむ際のコンドームの箱を夫(こちらも教師)に見つかってしまい「エイズ予防の性教育の時に使ったの」と苦しい言い訳。男子校はいろいろ大変だね。またしても放課後に教え子を挑発して励んでいるところに夫が用のついでに妻の学校を訪問、見学に来る。今まさに騎乗位でせっせと腰を使う尚美だが、廊下から覗いた夫は「ほう、やってるやってる」・・・。ブラウスのまま励んでいた妻を見て、競技会前で忙しいと言っていた妻のトレーニングと認識した様子。夫が去るタイミングでブラウスも脱ぎ、本格的に喘ぐ尚美。

簡潔なオムニバスで尺の長さが最適であるのと脚本が良いためか、期待していなかった割りに案外楽しめる人妻不倫テクニック集。
不倫人妻の方々は本作を観て勉強してくださいね。

上野オークラ劇場

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「マルクス捕物帖」 DVD

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「マルクス捕物帖」1946年 米 監督:アーチー・L・メイヨ
”A NIGHT IN CASABLANCA”

戦争は終わっても、カサブランカにはナチの残党が暗躍しているという噂があった。豪華なホテル・カサブランカでは、支配人が三人続けて奇怪な死をとげた。そこで誰もなり手のない支配人に就任したのが他ならぬロナルド・コーンブロウ(グルーチョ)だった。ホテルの雑役夫ラスティ(ハーポ)と遊覧会社で客をカモっていたコーバッチオ(チコ)と共にドタバタの末、事件の背後にあるナチ残党の陰謀を偶然に阻止する。

3枚組で980円は嬉しいよ。
本作のマルクス兄弟は、その狂気の度合いはかなりマイルドで、この作品で初めてマルクス兄弟を知ったなら、単なる古いコメディ集団という認識を持ってしまうかもしれないし、散々マルクス兄弟を観てきた人には物足りなく感じてしまうのではないか。

冒頭のハーポが建物を支えている有名なギャグ。これが見たかったのだけれど・・・。
文面でそのギャグを知り、勝手に想像していた身としてはちょっと拍子抜け。
それでも、確かに本作で1番秀逸なギャグには違いないのだ。
終戦後のカサブランカの街とするなら、もっと壮大な建物を過大に想像していたこちら側に非がある。

他に、レストランのダンスホールにチコとハーポが次々と客席テーブルを並べて行き、空席待ちの客を座らせるものだから狭い中グルーチョがダンスを踊る羽目になるギャグも「オペラ・・・」の船室ギャグを連想するが、いかんせんパンチ力が弱い。
3人が荷造りをするプフェファマン伯爵の死角に入り荷造り妨害をするシークエンスもお約束。これは急いでいるのに準備が一向にはかどらないという、私も良く見る悪夢を思わせ、とても面白い、ただ、やはり「オペラ・・・」程の決定打には至らない。
後半の飛行機でのドタバタにしても「二挺拳銃』のような驚きには届かない・・・。あ、でも、ここでのハーポはやっぱり凄いです。
気絶した操縦士を皆が必至に覚醒させ操縦席に座らせて、やれやれ難を逃れたかと思った瞬間にくらわす一発!

お馴染みチコのピアノ、ハーポのハープ演奏も披露されるが大人しめ。

速射砲の如く言葉で責めるグルーチョに光る部分がある。
フロントで宿泊しに来たモロッコクリーニング社社長夫妻とのやりとり。
「結婚証明書を見せろ」とかグルーチョの散々無礼な発言に呆れて、弁護士を連れてくると吐き捨て去ろうとする社長に、また「結婚証明書を持たせてくれ」

これは秀逸なコントとして笑った。

それでもお決まりのギャグが満遍なく無難に散りばめてあり、安心して鑑賞ができる・・・とも言えましょうか。
マルクス兄弟を初めて見る方には、本作は薦められない。
全盛のマルクス兄弟はこんなもんじゃないですから。



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「監督失格」

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「監督失格」2011年 国映画 監督:平野勝之

元恋人で仕事仲間だった女優、林由美香との自転車旅行を記録した『由美香』がヒットした平野勝之監督。その平野監督の11年ぶりの新作。
200本以上の作品に出演し、映画に愛された女優・林由美香は、2005年に34歳という若さで急逝。彼女の生前の姿を捉えた映像を交えながら、平野監督のカメラは、彼女と親しかった人々が、彼女を失った悲しみと向き合う姿を捉えていく。由美香と関わってきた15年間の記録に新たな映像を加えて構成したドキュメンタリー。

34歳で急逝した林由美香。そのようなAV女優の名は知っていたけど、彼女の名を認識する決定打は確か1997年の映画「由美香」だったと思う。
AV女優と監督との北海道自転車旅行のドキュメンタリーという事で公開時に大いに興味をそそられたもんだが、当時は映画鑑賞のフットワークが甚だ悪く、ついに未見のまま過ぎ去ってしまった。
林由美香が没してから見てみたいという気持ちは募るばかり。しかし、なかなか機会に恵まれなくて・・・。
松江哲明監督の「あんにょん由美香」公開時にもチャンスが無く、今回の「監督失格」でも同時に上映して欲しいと思っていた。
しかし、これは同時上映の意味はありませんでしたね。
前半部は平野監督の「由美香」のシーンのダイジェスト版。未公開シーンがあるのかどうかは知らないが(ことさら言ってないので多分無いのでしょう)これだけで「由美香」を見たような気持ちになる。これでまた「由美香」鑑賞が遠のいてしまうかなぁ・・・

「由美香」の頃の丸膨れ顔。確かに可愛いともとれるが、やはり30過ぎ手からの由美香さんが素敵です。
「由美香」を振り返り、「監督に怒られるかもしれないけど、私のネタ帳の中でいいネタが加わったなという感覚」という発言がとても共感を呼び、嬉しいです。やはりこの女優さんは偉い!

早世が希代のピンク女優の伝説化に拍車を掛けていますが、なんだか死までも筋書通りのような気がしてきます。

噂の映像は確かに凄かった。
ちょっと息を飲んでしまう。

元恋人、林由美香との仕事で、再び彼女の前でカメラを回し続けていた平野監督が第一発見者だったのですね。
異常な事態に床に置かれたままのカメラが、娘を失った母親(父みたいですけど、母親です)の慟哭が生々しく・・・
このお母さんがまた、とても魅力的なんですね。
おっさんのような所謂、おなべタイプは個人的にまったく受け付けないはずなんですが・・・。
ラーメン食べてみたいっす。

母親と監督、製作会社の間で封印されていた映像。
由美香の母親が平野監督に疑念を抱くのも当然。

しかし、その封印が解かれて、今作が世に出た。それはいみじくも平野監督がある感情に気づく事になるのだが・・・。
立ち直るまでには長い歳月が必要だった。
それは母親も同じ。というか、それ以上計り知れないものがあったでしょう。
平野監督のカメラの前で目線をはずしたまま、ポツポツと語るおっかさんの表情を見ていて苦しくなりました。

先に公開された「あんにょん由美香」にも登場していた平野監督。
平野監督が追悼作品を作った方が、さらに強烈なものができるであろう事は予想できましたね。
あの「あんにょん由美香」が今作の製作の足がかりになったかどうかは解りませんが、あの作品によって何か後押しされたのでは?、と思いたいところです。

カンパニー松尾監督。
亡くなった晩に振り出した雨。アスファルトの雨跡が増えていく様子。あの日撮った映像?
映像に携わる人の感性、というか宿業に感心するやら呆れ返るやら・・・





吉祥寺バウスシアター

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THE ART PEPPER QUARTET

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SIDE A
1. Art's Opus
2. I Surrender, Dear
3. Diane

SIDE B
4. Pepper pot
5. Besame Mucho
6. Blues At Twilight
7. Val's Pal

Art Papper (as.)
Russ Freeman (p.)
Ben Tucker (b.)
Gary Frommer (ds.)

1,3,4,6,7のアート・ペッパーオリジナル曲も素晴らしいのだが、このアルバムはオリジナル曲に挟まった2と5で決まりだ。
スタンダードはお馴染みの曲を奏者がいかに解釈してアレンジ、アドリブに展開するかが魅力だけれど、このBesame Muchoのセンスは本当に素敵。
有名なフレーズが徐々に崩れてきてアドリブに入って行く。う〜ん!たまりませんなぁ。
「べっさめ〜 てけてけ、むーくるちょぅ」 てなもんです。
原曲はとても濃厚な愛の曲というイメージですがアート・ペッパーにかかると、何だか可愛らしいおねだり・・・

アート・ペッパーに対してリクエストが最も多かった曲というのも頷けます。
後年も同曲を録音しているようですが、聴き比べると、この1956年タンパ盤がいかに優れているか解ろうという物。

いつも Besame Mucho ばかりに気を取られていますが
I Surrender, Dear
これまた素晴らしいアレンジ、アドリブじゃないですか。

他の I Surrender, Dear を探してみたので・・・

Bing Crosby

The Four King Sisters

Madonna

Kenny Burrell

Django Reinhardt

Benny Carter and His Orchestra




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「人間ムカデ」 DVD

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「人間ムカデ」DVD 2011年  監督:リー・ロイ・メイヤーズ
THE HUMAN SEXIPEDE

2011年最大の話題作であり、各国映画祭を席巻したカルトホラーのエロティック・パロディ!


「ムカデ人間」をポルノでリメイクというとかなり興味を曳くものの、借りてみると、そのあまりのくだらなさに、時間を無駄にすること受け合い。解っていても、つい借りちゃう阿呆なんだよね。

どんなにしょうも無くても、早送りせず最後まで見ようと覚悟を決めてスタート・・・。いやいや、それは無理でございました。
これって単なるハードコア・ポルノさんじゃないですか。女女、男女、男女女とゆるめのボカシの中せっせと励んでいらっしゃる映像が延々・・・。その合間に体裁でムカデ人間の展開。
これではパロディにも何にもなってやしないじゃないの。

まさに、ムカデ人間と間違って購入、レンタルする人がターゲット!
実際に、間違っちゃった方も多いようです。気をつけましょう。

人間の繋ぎ方もポルノなのであれは必然だろうが・・・

それではハードコア・ポルノとして優れているのかどうかというと、これはちょっと当方には判定しかねる。

ただ、マッド博士の元カノのSUCKシーンはさすが洋モノというエグさでありんした。Amber Rayne

人間により実験の前にいろいろ試しているのをOHPで説明。
犬、うさぎ、ときてHAT・・・。ここだけですね。

こうなると、ますます本家本元の続編に期待。これ、見れんのかな。
予告を見る限り、楽しそう・・・

The Human Centipede II



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