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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「色恋沙汰貞子の冒険 私の愛しい性具たちよ」

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「色恋沙汰貞子の冒険 私の愛しい性具たちよ」2010年 エクセス 監督:山内大輔

「このビデオが発見される時、私はもう、この世にはいません…」 コンクリート壁に囲まれた薄暗い部屋の中。パイプ椅子に腰掛けた一人の女。まるでミイラ男のように顔面は包帯に巻かれており、その表情を窺い知る事は出来ない。女の名は、サダコ(26)。サダコは三脚に据えられたビデオカメラに向かって静かに語り始める。「26年間の人生で、私は幾つもの愚かな罪を重ねて来ました。自ら最期を迎える決心をした今、せめてもの懺悔の印として、ここに至るあらましをすべて語り、ビデオに残す事にしました…」


おおっと、これはかなり本格なホラー展開。
猟奇スプラッターのピンク映画とノリノリのスプラッター描写おふざけ気分というのでなく、これは陰惨なイメージに包まれた作品。

血を滲ませた包帯でミイラのようにグルグル巻きの顔。包帯のせいでくぐもった声になっていて、ビデオの前で語る半生と共に陰湿さがいやが上にも増す。



サダコの半生。近親相姦で自分を犯した義理父を愛するようになり母親への嫉妬から、まず第一の事件を起こす。
そう、サダコの名は阿部定から来ているのですね。

施設を出て初めてのOL勤めではケチな社長、前川(佐々木恭輔)の愛人となり逢瀬を重ねる。
抵抗しながらもいづれは憎き男の性の虜になってしまうサダコの性。演じる北谷静香もエロい。

やはり本妻への嫉妬から同様の事件を犯す。
「私だけを愛して欲しかった」・・・。
切り取った局部を持ったままの逃亡生活は、やがて娼婦となり、麻薬密売人キーチ(柳東史)と出会い幸福で濃密なドラッグ・セックスに溺れる。
しかし、借金のあるキーチからは裏切られ、変態男コバヤシ(サーモン鮭山)に売られる。
果物野菜用のピラーで顔の表皮を向かれながらのセックス。
ついには乞食に身を落とすサダコ・・・。

しかしビデオに向かっているサダコは実は・・・というトリックがあって・・・
夫を廃人にされた前川の妻・ハルカ(里見遙子)の復讐劇であったのです。
このハルカの狂いっぷりによって従来のはじけたスプラッター物展開へと盛り上げる、
いいぞぉ、里見遙子!

夫の一物を取り戻し、廃人となった夫の目の前に一物を放り出す。自分の物ににじり寄る廃人を尻目にコバヤシとカーセックスに突入するハルカ。



水中眼鏡とレインコートで猟奇的復讐をするハルカ。
陰惨なホラーだけで終わらせなかったのは大成功。

上野オークラ劇場

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Ole (John Coltrane)

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確かコルトレーンのレコードで一番最初に買ったやつ。
エリック・ドルフィーが参加していたから・・・
コルトレーンの中では地味な方かもしれませんが、なかなか好きです。

ジョー・パスのギターやら、シェリー・マンなどのウエストコースト、ビヴァリー・ケニーのヴォーカルなんてのを聞くような昨今、ジョン・コルトレーンのレコードに針を落とすのが難儀になってる。

でも聴くと、やっぱり凄いです。良い、良い。
2本のベース(レジー・ワークマン、アート・デイヴィス)で始まる導入部の不穏な事と言ったら・・・

久しぶりに聴くきっかけとなったのが
amazonでのこちらさんのレビュー。
Terakadoさん

「極悪人の中に現れた気弱な青年が実は一番冷酷な殺人鬼だった、みたいな存在感。」

ナイス!

1. Ole'
2. Dahomey Dance
3. Aisha
4. To Her Ladyship

John Coltrane(ss,ts)
George Lane(fl,as)=Eric Dolphy
Freddy Hubbard(tp)
McCoy Tyner(p)
Reggy Workman(b)
Art Davis(b)
Elvin Jones(ds)

amazonで試聴

レコードリスト(開店休業)

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2011春季東京六大学野球 慶応VS法政、早稲田VS明治

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東京六大学野球春季リーグ戦第3週は早大-明大、慶大-法大の2カード。今春の優勝の行方を占う実力校同士の対戦は激戦必至。連覇を狙う早大は明大のエース野村祐輔投手(4年=広陵)を打ち崩せるか。明大も打撃の奮起がカギとなる。劇的勝利で立大から勝ち点を挙げた慶大は、東大戦2試合で25安打を放った好調法大打線をどう抑えるか。白熱した好ゲームに期待だ。(日刊スポーツ特別版)

今季2度目の神宮。やはり六大学は早明慶法の4チーム激突の週が面白い。
昨日、雨で中止となったため日曜日の今日が1回戦。

第一試合
法政 000 000 000=0
慶応 001 001 10X=3
法:●三嶋-吉越-北山=原田
慶:○竹内大-福谷=伊場
本塁打:宮本真(慶)ソロ(6回)

立大戦では昨年のような投球が出来ず苦しんでいた竹内大(中京大中京)だが、この日は復調。福谷(横須賀)との完封リレー。奪った三振は2人で13。この日も6番の宮本慎に本塁打が出る打線は脅威で、竹内大復調なら慶大が優勝に大きく近づきそう。
この試合の得点は犠飛で2点、本塁打で1点。適時打のない試合だった。
河合(中京大中京)が2年になっての大きな活躍を期待していたが、今年新入生に中田翔(大阪桐蔭→日本ハム)の高校本塁打記録を破った伊藤諒介(神港学園)が来た。
この三塁のポジション争いは酷だなぁ。
吉越(4年=国学院栃木)というサウスポーはいいね。

法政は明日、エース三上(4年=県岐阜商)で巻き返すか。慶応は田村(3年=慶応)でしょう。

第2試合
明治  000 102 001=4
早稲田 100 000 100=2
明:○野村=川辺
早:●有原-大野健-高梨-高橋哉
本塁打:中嶋(明)ソロ(9回)

雨で延びたため実現したのでしょう。野村(4年)=有原(1年)の広陵対決。
初先発の有原が先輩と堂々と渡りあい互角の投手戦になりそうだったのに、有原が6回、死球、四球を足掛りにされ打たれたのは残念。次の登板に期待。
投打の広陵対決では野村の投球が土生のバットを2球続けてへし折った。
有原対上本(3年=広陵)では先にも書いたように、上本に死球を与え逆転を許してしまった。
接戦の展開も9回の中嶋(4年=桐蔭学園)の本塁打で決着。

立大に勝ち点を奪われた明治が先勝して面白くなってきた。
ところで今日は杉山(3年=東総工業)がスタメン落ち。
セカンドの渡辺侑(4年=聖光学園)がサードに入り、ショートの佐野(4年=早大本庄)がセカンド。ショートには松本歩己(4年=千葉経大付)が入っている。
代打で出るかと思ったがそれも無し。怪我でしょうか。
明日、明治は関谷(2年=日大三)でしょうか。早稲田は横山(2年=聖光学園)?・・・楽しみですね。

次回は第6週の早=法、明=慶に来てみましょう。

お隣、神宮第二球場では春季高校野球東京大会の準決勝。
日大三と佼成学園が勝ち上がり5月1日の決勝に進出した模様。

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「杏っ子」

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「華麗なるダメ男たち 〜色男、金と力はなかりけり〜」

「杏っ子」1958年 東宝 監督:成瀬巳喜男

高名な作家の娘・杏子(香川京子)は漆山(木村功)と結婚する。しかし、漆山の仕事は長続きせず、ついには専業作家を目指すと言いだし、杏子の嫁入り道具を売って食いつなぐ始末。夫婦仲は冷え切り、義父への劣等感が反感に変わった漆山の態度はますます悪化して・・・。

神保町シアターの今回の特集。ダメ男好きには堪りませんがな。
とは言うものの、この室生犀星の私小説が原作という「杏っ子」に於ける漆山(木村功)のダメさ加減は見ていて居たたまれない物がある。
成瀬巳喜男の辛辣なまでのダメ描写。
立派な義父への劣等感と嫉妬によって父親を尊敬する娘にまで当り散らす。才能が無い事に気づかないで(気づこうとしない)の執筆活動は生真面目で根気に溢れている。
そんな婿を義父は、直接叱りつける事もなく、娘を心配しながらもあくまで冷静に第三者として観察している。これも堪らんでしょうな。
惨めさがいや増すのは義父の所に来ていた編集者(中村伸郎)が遠目に覗いていて、作品は決して褒めないながら、「書く時の姿勢がよろしい」と褒めらたりしている。相変わらず中村伸郎が素晴らしい。
このどうしようもない甘ったれ婿殿に対して同情したくなるのは、これが室生犀星の私小説の題材として発表されていると言う事。私小説家の家族になんて決してなるものじゃないが、脚色は合っても、一応は事実に即しているわけだろう。そりゃないよねお義父さん。

漆山が杏子に求婚する動機にしたって、杏子と見合いにやってきた軍隊時代の上官(土屋嘉男)への嫉妬から中傷して、結婚しようという醜悪さまで描かれちゃうわけです。

杏子(香川杏京子)の方はといえば、これは昔の女性だからか、いや、そうであっても我慢強いのなんの。亭主の才能など端っから信用していないのに「亭主兵営には給料がない。一生兵役に縛りつけられる」と愚痴りながらも三行半をたたき付ける事はない。凄いです。
しっかり者で、ダメ女じゃないですからね。(三行半をたたき付けられないところがダメ女とも言えますが)
今の女じゃ絶対無理だね。ダメ男が所帯を維持していくには生きにくい世の中。昔はまだまだ付け入られる女が多かったんでしょうか。
香川京子がだんだん生活に困窮してきて、服や履物がみすぼらしくなっていく様は絶品。

さて、物語は、今回も決して何らかの決着を見る事もなく、杏子が一旦、亭主の元に帰っていくところで終わる。その後の二人の人生は観客側の想像に委ねられる。このパターンて成瀬の特徴らしい。
物語の途中、詩人の菅さん(加東大作)がやってきて、進行にガツンと衝撃を与えてくれるのかと思いきや、庭を箒で掃くだけでした。

親戚の娘で杏子と対照的な現代娘のりさ子役は三井美奈という方。映画出演は少ないようです。
ちっと気になって調べた。

神保町シアター

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サコミズ隊長が自殺?

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<俳優>田中実さん自殺か 自宅で死亡

昨日、ニュースで知った時・・・・誰?それ?

「かっこいい人だよ、朝の連ドラにも出てた」と言われても・・・?
最近TVドラマに出る若手俳優さんには全く疎いので・・・
ニュースの画像を見ても「ふ〜ん」てなもん。

・・・朝のTVで田中実さんの動画を見て、やっと気付く!
そっか、サコミズ隊長や!そうだ、そうだ、田中実という平凡な芸名だった。

ウルトラ隊長の中でも若々しく、いつも冷静で、ヒビノミライを優しく見守っていた。
ベース内でよくコーヒーを飲んでいた。
とても好印象な役者さんで、良かったですね。

妻子を残しての自殺には謎も多い。
遺書も見つかっておらず
何があったのか知る由もありませんが、GUYS隊長の死は本当に惜しまれます。(昨日まで誰だか解ってなかった癖に・・・)
ニュースはもっとちゃんと出演作として「ウルトラマンメビウス」を紹介すべきじゃないか。
という事は、ヒーロー物出演だけに留まらず、有望な方だったって事ですね。

田中実さん、自殺の前日に担当マネージャーと電話で会話 撮影現場に姿を見せず 母親が遺体を発見

ご冥福をお祈りいたします。

「暴る!」

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「暴る!」1978年 日活 監督:長谷部安春

休暇も終り、東京へ帰る途中のまゆ子(八城夏子)は、山あいの国道で路肩に停まっていた故障中のトラックに遭遇。運転手が彼女の車を停め、オドオドするまゆ子からジャッキを借りて修理を終えると、急に態度を変え、彼女をそばの森に連れ込んで、荒々しく犯して立ち去ってしまう。彼女は涙をおさえながら近くの警察にかけ込むが、刑事は、まゆ子を辱しめるようなことばかりを尋ねるのだった。


ルビを振って「やる!」当て字ですね。
犯され女優、八城夏子が不条理に犯されまくる楽しい作品。
「犯す」では加害者側の蟹江敬三が素晴らしすぎて、八城夏子さんが目立たなかった感じもあったけど、本作は完全に主役。
台詞が少なく、大人しい感じで、ちょうど良いやられ頃。
刑事の事情聴取でも辱められ、次には車が故障してしまいガソリンスタンド店主(本田博太郎)に親切にモーテルに泊めてもらう事に、店主は紳士的で一緒に泊まる事は無かったけれど、ホテルの部屋ではマジックミラーで覗きをしていた中年男に無残に犯されちゃう。
隣室の八城夏子の様子を覗きながら女主人と事を始める男。何も知らず鏡に向かって涙を流している娘のマジックミラーを活かしたシーンなんかでも犯され女優としての純真さが何とも良い塩梅になっている。
翌朝、紳士的と思われたガソリンスタンド店主に法外な修理料を請求され、払えないとなるとまたまた、油まみれに犯される。このシーン脱いでませんが油でスーツを汚す凌辱度はなかなかナイスでした。
こうなると次から次へと徹底的にやられまくるのかと思うと、ちゃんと変化も持たせてあって・・・
ドライブインで目を付けられたニヤケた中年男にも狙われる。林へ逃げ込むと、やはりドライブインに居た革ジャンの暴走族風の2人組までやってきて、すわ輪姦かと思いきや、回されるのは中年男の方だった。カマ堀輪姦と意外な展開に爆。
怪我の治療をした病院の医者にまで暴られる八城夏子。
ついには町の悪徳警官から付け狙われる始末。果たしてこの不条理な世界から抜け出す事が出来ますでしょうか・・・。

BGMのジャズ・ナンバーが「マイルストーンズ」そっくりのテーマを持つ曲。

八城夏子に近づくトラック野郎専門のちょんの間売春婦ハニー。
警察とも通じている彼女、いい味出してる脇役女優さんだと思ったら、青山涼子。
ん?青山涼子って愛染恭子の事じゃないですか。
ちっとも気付かなかった。情けない。
ドライブインのトイレ内で稼ぐシーンでの窓越しのロングショットがカッコ良かったです。

シネロマン池袋

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「天国は待ってくれる」

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「映画史上の名作5」

「天国は待ってくれる」1943年 米 監督:エルンスト・ルビッチ
原題:Heaven Can Wait

生前の浮気癖故に地獄行きを覚悟したヘンリー。閻魔大王の前で、妻のマーサがいるにも関わらず、女性遍歴を繰り返した自分の生涯を回想するが…。男女の心理の機微を、洗練されたユーモアと心温まるストーリーで描き、観る者すべてを幸福にせずにはおかないルビッチ最晩年の傑作。テクニカラーの美しさを今こそ堪能されたい!

上流階級の甘ちゃん息子のドンファン、ヘンリー(ドン・アメチー)を主人公としたスクリューボール・コメディ。
「これまでの人生を振り返れば、自分は地獄行きで当然だ」というヘンリー。
「皆が、私の顔を覗き込んで、私の事を褒めていたから、ああ、自分は死んだのだなと悟った」というヘンリー。
いったいどのような極悪なプレイ・ボーイ、ダメ男ぶりなのかと人生を追っていくのだけれど、これがちっとも極悪じゃない。女に目がない、女ったらしという事だけで地獄に落ちなきゃいけないんだったら大変です。
優等生の従兄弟、アルバートから婚約者を略奪(しかも2度までも)したのだから親族から見れば問題児ですがね。

何しろ、このヘンリー君、浮気はするけど(その辺りの描写も敢て控えめにしてある)いつでも奥さんを愛している事は明確。
妻も愛想をつけて駆け落ちから10年、一度は逃げ出すけれど、「10年間は十分幸福で、否定される物でない」と見栄でもなんでもなく本心で言っているみたいです。
女に手は早いけれど、1人の女もまともに愛せないダメ男等に比べれば、立派なものであり、その人生は幸福であるという事です。
そんな簡単な事に気づかず「自分は地獄行きで当然だ」と思い込んでいる所がいかにもお坊ちゃんなんでしょうね。
ただ、10年後、家出した妻が、何とか取り成そうとする夫の手口を知り尽くしていて、なかなか許さない辺り。この辺がヘンリーのわがまま、ダメ坊やぶりを想像する事ができる唯一の場面として、ワクワクする。それでも地獄行きでは無いでしょう。

ヘンリー・ヴァン・クリーヴのドン・アメチーとマーサのジーン・ティアニーが青年から老齢にいたるまで、老けメイクで演じます。
両人の老け方がとても自然で見事。
特にジーン・ティアニーの若いころの美しさ、可愛らしさ。そして白髪の混じった、老けメイクになっても品が漂いとっても素敵な麗夫人。

脇役のキャラクターも優れ、親族の中で何故か気の会う祖父のヒューゴ(チャールズ・コバーン)とか
決して直接、口を利くことのないマーサの不仲な両親。(ユージン・バレットとマージョリー・メイン)
長いテーブルの両脇で使用人を介して新聞の取り合いをするギャグは秀逸。
勘当した娘の帰還では、娘版火事息子の如き人情も垣間見え、この仲が悪いまま暮らし続ける父、母の夫婦からでさえも、何故か人生の幸福感が漂うから不思議です。

アメリカが戦時中に作ったロマンチック・コメディ。テクニカラーの鮮やかな色合いの中、ファンタジーの世界へ誘われます。

シネマヴェーラ渋谷

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いちご、しいたけ、芝桜

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2011年4月29日
GW日帰り秩父へ

晴れ→曇り


小松沢レジャー農園

付くなり、Hero-N
「ここコスモの遠足で来た・・・」
幼稚園からずっと所属しているスポーツクラブの遠足。
年長の時に鱒掴み取りに行った遠足はここであったか。
もっと自然の中でやってきたのかと思っていたが・・・。

それでは、ここはHero-Nが案内してくれ。

12日に2匹の赤ちゃんを産んだヤギのゆきちゃん。
1匹は元気が無いようでまだ隔離中との事。


遠足のバーベキューもここで食べていたのか・・・
まずは、食事。
アルコールを伴わないバーベキュー。

いちご狩り



べにほっぺ、30分摘み放題、食べ放題。
http://www.kudamonoya.biz/benihotupe.htm


一度にこれだけの量を食べたのは初めてかも・・・(普段、あまり食わんので)

しいたけ狩り



原木しいたけ
http://www.kinokoya.org/keitai/k-syouhinn/genboku.htm



初体験。もぎる時の感触が気持ち良い。



はーべすと
バーベキューのしいたけが美味かったので期待。
それにしても3人で約1Kg
沢山食わされるな。
コレステロール値低減に期待。

http://cookpad.com/category/1364


羊山公園 芝桜の丘










マックダニエルクッション
スカーレットフレーム
オータムローズ
リトルドット
多摩の流れ
アメージンググレイス
エメラルドクッション
オーキントンブルー
ホワイトデライト

花のじゅうたん。
彼女らは団体戦でこそ、力を発揮するようではありますが、一つ一つの可愛い花を愛でるのも良いですね。













今季、羊山公園は東北地方太平洋沖地震の影響を考慮し、入園料は全期間無料。
芝桜の丘が、震災等で疲れた心を癒していただこうという事。
100円募金をすると芝桜のポストカードを2枚くれます。

秩父路の特産市の方によると
「今日は人出が多いようだけれど、例年に比べればぜんぜん、何分の一って感じ」だそうな。
とても分母が気になるけれど、通常のGWの人出を想像すると、ちょっとウンザリ。



B級グルメみそジャガ食べて帰る。

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当方迷人会

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2011年4月30日

当方迷人会

お江戸日本橋亭

快楽亭ブラック 「紀州飛脚」
梅田佳声 紙芝居「黄金バット 怪獣の巻」
立川龍志 「義眼」

中入り

立川左談次 「宗論」
快楽亭ブラック 「お若伊之助」

中野の川柳川柳傘寿を祝う会があるのを、行かず、あえてこちらへ。
GWというのに、またブラックかよ!
このあと中野の夜の部へハシゴも可能だが、本日はこちらのみ。
出演メンバーも中野の打ち上げに合流するらしい。

「落語物語」の監督、しん平が、いかに映画が素晴らしいか自慢して、快楽亭ブラックどのように批判するのか、楽しみだったのだが・・・

艶笑小噺2つとバックが好きな小林旭ネタから「紀州飛脚」へ
上方ネタで、初めて聴く噺。
なるほどブラック師が取り上げる、デカマラネタで後半何故か芝居噺になる。
関西弁にさほど違和感なく、このあたりは流石、元桂サンQという事なのか。
落ちは、なるほどねと思うが、もっと面白い事になるのを期待していた。まぁ、上方落語の故障ぶりが味わえる。
桂米朝が得意としていた?それは聴いてみたい。

梅田佳声の紙芝居。お年を召していて、滑舌がおぼつかないのが、返って味。
黄金バットの絵やストーリーにアドリブ的な突っ込みを入れながら。これが意外と面白かった。

龍志師、安心して聴けます。高座での手の置き方を見ているとついついニヤけてしまう。

中入り後

本日お目当ての左談次師
先日、ここの川柳祝う会での川柳一代記が受けたので、客も違うし、同じのをやろうとしたらブラック師に咎められたとして、落語「宗論」へ
「ブラック師が読まない私(左談次)を聴くのは2年半ぶり」と言っていましたが、私も師の初めて聴く古典ネタは5年ぶりなので嬉しい。そんなに追っかけてるわけじゃないが・・・。
枕での被災ネタ。被災から50日もたつのでいくらか洗練されてるって、それほどのものじゃないけど。
陰陽枕で馬生師(先代)や小三治師の登場サービス。
「宗論」ヤソ教を信じる幸太郎の描き方がポイントなんだろうけど、この噺が面白いと思った事があまりない。左談次師を持ってしても・・・
イエスと福田秀文を一緒にするクスグリ。

結局、しん平は来なかった。
楽屋からブラック師が電話を入れたらすっかり忘れていたとか。
名古屋まで行って(最近の活動からして、わざわざでは無いと思うが)出演交渉したのに忘れられちゃしょうがないとブラック師が再登場。
客席から落胆の声も上がったが、補うに余りある「お若伊之助」の熱演。
熱演の中、昨年12月に聴いた時に効果的だった仕草がこの日は地味目だったようなのが残念なのと結末に至る頭の重要な台詞が抜けたように思ったが・・・あれ?ま、いっか。

おまけ
イカしたイラストのチラシをもらったのでご紹介。


気狂いライブ第三弾 真昼の暗黒
快楽亭ブラック、元気いいぞう、大本営八俵
5月3日(火祝)13:00 阿佐ヶ谷Loft A


カルト寄席 時局大演説会 「鬼畜東電・撃ちてし止まむの巻」
川柳川柳、快楽亭ブラック、鳥肌実、大本営八俵
7月9日(土)13:00 お江戸日本橋亭

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大日本橋亭落語祭

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2011年5月2日

「大日本橋亭落語祭〜全てはジャンケンで」

5年前(もうそんなになりますか)黒門亭で一度だけ見た笑福亭たま。
その時は新作だったけれど、上方でもの凄くおもろい噺家とインプットされ、機会があればまたたまを、と思っていました。
毎年ゴールデンウィークになると東京に出稼ぎに来ているようだけど、なかなか機会に恵まれず、5年も経ってしまった。

その、たまが企画演出する落語祭。
東西協会を超えた30〜40代の精鋭メンバーなので、今年はふと予約してみた。
予約は笑福亭たまの留守番電話。
例の上方特有の素っ頓狂なイントネーションで「笑福亭たまです。」と留守電でやられるだけで笑っちゃう。

祭の方は、まず演者6名が軽く一席ずつ、ネタ出しで。その出番をジャンケンで勝ったものから順番を決めるというもの。
中入り後はお祭りの大喜利的出し物。2チームに分かれて、客からお題をいただく即興リレー落語。
ジャンケンの時からにぎにぎしくお祭りとして盛り上がっていく。

三遊亭遊馬  「禁酒番屋」
三遊亭兼好  「夏どろ」
春風亭一之輔 「蛙茶番」
笑福亭たま  「青菜」
旭堂南湖   「子ほめ」
柳家三三   「魂の入れ替え」

中入り

即興リレー落語
Aチーム:兼好→たま→一之輔
Bチーム:遊馬→南湖→三三
お題「猿回し」「おぼろ月」「カーネーション」「出稼ぎ」「中学生」「海」「卵焼き」「ボランティア」「ぽぽぽぽ〜ん」

15分の佃祭り(ネタ出し)を聴きたかったが、「禁酒番屋」に変更した遊馬。芸術協会でもちろん初見。
精鋭で、よろしい。この人が主任なら芸協の末広に行ってもいいかも。でも行かないんだけどね。芸協を嫌ってるわけじゃないんだけど、手が回らない。

好楽の弟子である兼好も、もちろん初見。この手の佇まいは好きな噺家。間抜けな泥棒と泥棒からちゃっかり金を巻き上げる男がこの人に合っている。気に入りました。

談春とか三三のチケット入手が難しくなって、さて次は?と数年前から狙ってみようと思っていたのが一之輔。1回しか見てないし、その時の記憶も無い。漸く見ることができた。もっと他の噺も聴いてみたい。

上方版「青菜」は多分、枝雀で聴いている。いや、勢いがあるし、もう大爆笑編。おもろい。
マクラでは東西でのお囃子と落語家の関係の違いについて、いや、初めて知りました。
東京では下座は養成所などから出て、落語の師弟とは別の世界。上方では完全に同じ仲間内で先輩のお囃子さんが後輩の落語家に奢ったりする事もあるという。

南湖の「子ほめ」はただの酒を飲ましてもらおうとする落語の子ほめではなく、昨年6月に生まれた自分の子の子ほめ。
なかなか子供を授からなかったご夫婦にできたお子さん。幸福そうな家庭が微笑ましいけど、まあ、勝手にしてろって感じ。「自分で褒められるのも赤ん坊のうちだ」とは三三。

「魂の入れ替え」珍しい噺だが、過去に誰かで聴いてるはず。記録をめくっても解らない。ノートなので検索機能がないのが残念。
SF的で、はたしてどんな事がおきるのだろうとワクワクしていると、落ち。え?これで終わり?って感じの噺。意外と最近このネタをやる人が増えているようだ。何でだろ。三三で聴いても「ふ〜ん」という感じ。

お祭りのリレー落語。これは各人の機転を一夜限りで楽しめば良い。
1人2題ずつ担当して次へつなげていき、アンカーはきっちり落ちを付ける。
お客から出されたお題は意外と平凡で素直、一般的。「原発」や「ビン・ラディン」などは出ない。こういう一般的な題と時流に乗ったり、ひねくれた題。どちらがやり易いのでしょう。
そこは流石、お題を仕込んで行くにも、直球勝負をせず変化球で攻めるのがミソのようだ。時には、あえて苦しい駄洒落で。
そんななか、そのまんまのお題を並べて、2番手以降に全て託す手法に出た遊馬。なるほど、そのまんまの呆気無さで笑いを取る。ありですね。
楽屋でどのような、どこまで、打ち合わせをしているのかを知りたくなりますね。
Aチームは相撲噺に持っていく展開。これはずるい。しこ名にすれば何でもありじゃんか。最後は怪談噺風。一之輔の物真似が悲惨。
Bチームはたま(猫)登場で人情恩返し物になりそうな雰囲気を醸しつつ、出鱈目の面白さ。三三が上手く落とした。

さて、今回、もう一つ思わぬ収穫が・・・
一度見たかった前座のこはるを見る事ができました。
開口一番も無く、着物にさえ着換えてませんが、リレー落語では鳴り物よろしく「夜空のムコウ」を歌ってくれちゃったりして。
中学生のように小柄。眼鏡っ娘。足を怪我していました。

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東都大学野球2部 専修大VS日本大

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5月3日(火)

甲子園ベスト8で活躍した新潟明訓の池田駿投手が専修大に進学して1年生ながら好投を見せている。
日大戦第2戦に先発するであろうと、初めて東京農業大学グラウンドに足を運んでみた。

これまた初体験の世田谷線乗車。
上山駅から歩いたが結構遠いのね。
入場無料の本当に練習グラウンドでスタンド数が少なく、試合開始にピッタリと間に合った頃には立見するしかなかった。
近くで見れるのは良いが視界はあまりよくない。
延長15回の死闘。いやいや疲れる試合です。

専大 100 000 000 000 000=1
日大 000 000 001 000 000=1
日:田山-松本-戸根-山井=紫原
専:池田駿-春山=箕浦

1回表幸先よくDH荒木(1年・横浜)の適時打で2点先制・・・と思われたが、エンタイトルになり2点目の走者が三塁に戻される。
これが運の尽きだったか、その後、この1点が取れないこと、取れないこと。
残塁の山を築き、あと1本がどうしても出ない。痛烈な当たりが正面を付いたり、外野の美技に阻まれたり・・・。
ところが、池田駿投手が想像以上に素晴らしい投手でした。
グラウンドが近いので気合の声が聞こえてくる。1年生の力投も援護が無ければ厳しいと思って見ていましたが、終盤になっても球威、気力は衰えず。スミ1のまま完封するのではないかと思えるほど。精神面もタフなんでしょう。
だが、あれだけ逸機が続くと嫌な流れです・・・。
案の定、9回の嫌らしい内野安打からついに土壇場、同点に追いつかれちゃう。
延長になるとやや日大が押し気味でサヨナラのチャンスが続くが、二番手、春山(桐蔭学園)も良く踏ん張り、なんとか引き分け。
日大にしてみれば儲けもんの引き分けでしょうね。
これで日大の1勝1分。
専修は日大からあと2つ勝つのはしんどそうですが、どうでしょう。
好投手が揃ってきているので打線の奮起を期待したいところ。
いつの日か来る古豪復活(いつ来るんだ?)に向けて是非とも奮闘していただきたい。


力投する池田駿。セコなカメラなのでこれが限界。
3連続完投勝利は逃しましたが本当にナイスピッチングでした。今後も楽しみです。

4時間を超える熱戦の立見は疲れた。(延長に入ってからはコンクリート瓶に腰かけましたが)帰るに帰れない展開で手に汗握りましたけど。
今日は3時半くらいに帰宅できると思ったのに、帰ったら5時。1日がかりじゃ〜。
と、言うことで明日、予定していた東洋大対中央大の観戦は取りやめ。

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「肉体の学校」

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「華麗なるダメ男たち 〜色男、金と力はなかりけり〜」

「肉体の学校」1965年 東宝 監督:木下亮

元男爵夫人で六本木に洋裁店を持つデザイナーの妙子は、離婚後、同じ境涯の二人と仲良くなり、裕福で自由な生活を楽しんでいた。三人は、ある日池袋のゲイ・バーに足をむけた。頽廃的なムードの中、カウンターの中で精悍な顔をしたアルバイト学生の千吉の存在は、妙子の眼を奪った。デイトを重ねると妙子は、この怪物じみた青年にすっかり魅了された。2人は、お互いの自由を縛らないという契約のもと同棲生活を始めたが千吉は、妙子のもとへ帰ることは少く、妙子は苛立つ・・・。

はい、待ちに待った、岸田今日子様の主演作、三島由紀夫原作の「肉体の学校」でございます。
しかも、才能やキャリアを持つバツ1、で可愛くも妖艶な女性をやらせれば、岸田今日子様というぐらい嵌り役なのですから、見る前からワクワクです。
加えて、木下亮の撮るモノクロの絵がレトロ・モダンと言うか、演出も極めてスタイリッシュ。
ところどころ、涎を垂らさんばかりに岸田今日子様に見惚れてしまいます。
特に千吉(山崎努)と1回目のデートでファッションが合わず、2回目にトレンチコートで登場する妙子(岸田今日子)のエロカワいさが堪りません。
でも、これまでの端役での岸田今日子様のカッコ良さを見てきて、もっともっと見たいという渇望感が伴わないためか、だんだん普通に思えてきちゃいました。

有閑マダム・妙子が若くてクールな野心家でバイセクシャルの学生、千吉に目を付けペット化しようとするのですが、この対決はしばし、千吉有利に進み。妙子は翻弄されっぱなし。
この翻弄され続ける段階の面白さはとても良いのです。

とても可愛いとっておきのワンシーン
「ちょっとほっぺた拝借」
パシン!
ブチュー

お互いを縛らない同棲ルールの一つ、外泊禁止を破る千吉に悶々とする妙子。
新しい中年のおじ様(山村總:出番も台詞も少なめですが充分エロいオヤジ)を紹介された事により、千吉の恋人との合同デートを持ちこむと、千吉の連れてきた娘は、なんと、自分の仕事上カモにしているおばはんの芋娘(中川ゆき)で・・・。どんなに強がっても、ますます妙子の心情が乱れ翻弄されてしまいます。いいですね。

でも今回の特集は「ダメ男」でありました。
千吉の山崎努のダメっぷりが発揮されるのは、形成逆転となる、ゲイバーのテルが温めていた自分の過去の忌まわしい写真によって。
実は家庭への憧れから芋娘との縁談にかけていたという、それまでクールだった千吉の崩壊ぶりの情けなさは見どころ。
逆転され、妙子にジリジリ苛められる。それは良いのだけれど、既に妙子の方は千吉に興味を失い「肉体の学校」の1課程を卒業し、次なるステップへ・・・。
したたかに次なるステップへ進む女。物語としてはこれで良いと思いますが、岸田今日子様としては物足りなさを感じてしまいました。贅沢でしょうか。

妙子にアドバイスや入れ知恵するゲイボーイのテル(かつて千吉とも関係あり)がとても良いです。いつも思いますがこのようなゲイボーイが知り合いに1人いるというのは楽しそうじゃない?

神保町シアター

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「ヒッチハイカー」

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「映画史上の名作5」

「ヒッチハイカー」1953年 米 監督:アイダ・ルビノ

1950年に起こった事件を、女優でもあるアイダ・ルピノが映画化。初のフィルム・ノワールとされる作品。メキシコに向かう2人の男が拾ったヒッチハイカーは逃亡中の殺人鬼で、2人にリボルバーを突き付け…。不幸な生い立ちと閉じない右目という身体障害のせいで犯罪に走ったと自己正当化する殺人鬼・マイヤーズの強烈なキャラクターが際立つ。

ボーエンとコリンズの2人が殺人鬼マイヤーズをヒッチハイクで拾う。マイヤーズはサンタロサリアへと逃げようとしている。
2人を後部シートからピストルで威嚇しながら車中に拘束しての道中。
メキシコの荒野の風景、インディオとロバに行き交ったり、モノクロ画面でも、ラテン・アメリカ好きにとって、このロード・ムービー的な光景は大変好ましいです。

捕らわれている2人、冷静なボーエンと時にウロが来たり何かしら行動を起こそうとするコリンズの対比も面白い。
明らかにコリンズさんのおかげで道中のストーリーを退屈なままで終わらす事なく進む。

やがて車を捨てた一行。車という密室を失った事と、何しろマイヤーズさんはスペイン語を理解しないので、立場が微妙に苦しくなってきているようです。

さらには船を使って逃亡しようとするマイヤーズですが、桟橋にて、実に呆気なく御用となってしまいます。

しかし、実を言うとこのフィルムノワールの中で一番見ておきたかったのは、シネマヴェーラの紹介にもある、犯行を不幸な生い立ちと閉じない右目という身体障害のせいにして自己正当化するマイヤーズの言動でありました。
ところが、前半部に例によって睡魔が襲ってきて、いつの間にか、肝心のその辺りをすっかり見逃してしまったではありませんか。
あぁ、なんて勿体ない。
僅かに、眠っていても右目の閉じないマイヤーズの不気味さを確認する事のみ。
従って、この映画の面白さを本当の意味で理解できていない状態であるでしょう。平にご容赦。

シネマヴェーラ渋谷

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「若妻の性欲 だらしない肢体」

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「若妻の性欲 だらしない肢体」エクセス 監督:金田敬
「若奥様狩り 性感帯をなぶれ!」1991年の改題

フィリピンから出稼ぎに来ていたはるみ(須磨れい子)とさゆり(五島めぐ)は、実の姉妹ではないが、さゆりははるみのことを姉のように慕っていた。ビザが切れてしまったはるみは、日本にいたいがため、村岡の斡旋で偽装結婚をすることにした。籍を入れるだけの結婚でもさゆりは反村した。何も変わらないと言っても聞こうとしない。さゆりの心配はうれしかったが、偽装結婚以外に日本に居ることの出来ないはるみは、強引に話を進めた。
この偽装結婚の仲介を務める村岡は、別れた妻・今日子(岸加奈子)とズルズルと肉体関係を続けていた・・・。


須磨れい子と五島めぐがフィリピーナの役ってのが、そもそも無理ありなんだけど、そんな事言っても仕方ないか。
なんだか騒々しいな。

門司港発祥のバナナの叩き売り口上のセリ歌「バナちゃん節」(もちろん知りませんけど)を使ったりしていて面白い。

「この棒一本備えあれば、世の中のあらゆる悪事は逃れ、安全は保障される」?でしたっけ?

偽装結婚を仲介する村岡(小林節彦)とその別れた妻(岸加奈子)のずるずるべったり情事。
こたつを使っての濡れ場が素晴らしい岸加奈子さんでしたが、その後あまり物語にからまない。所謂脱ぎ要員で終わってしまって、極めて勿体ない。
本作のエロ・シーン、ナンバー・ワンは須磨、五島の姉妹でなく、岸加奈子で間違いありません。

なんだかんだ有って(もう細かい所はあまり憶えてない)、フィリピン店従業員のケンちゃん(松村透)とさゆりが河原のワゴン車内でアヘアヘ。
夢中になってサイドブレーキがさゆりの足ではずされ、川にドボ〜ン。
画面からゆっくり消えるワゴン車と音だけで表現する演出は予算の関係の苦肉の策で苦笑もの。
え?結局それでさゆりは死んじゃったんだ。

個人的には、山本竜二が「高砂や」(ウェディングマーチの節に乗せるエノケン物真似)を歌っているのが嬉しい。

山本竜二の歌と岸加奈子の炬燵からみだけでも満足です。

シネロマン池袋

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訃報 団鬼六氏

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作家の団鬼六氏が死去、79歳 官能小説で独自の境地

花と蛇〈1〉誘拐の巻 (幻冬舎アウトロー文庫)

SMの古典と言ってもいいですからね。偉大なる巨星堕つ!です。
「花と蛇」読みました・・・けれど、最後まで読了したでしょうか?多分6巻くらいまでかな。
ある程度まで進むといい加減飽きてきましたから・・・
千草先生ほど股間に訴えるエロさは無いものの静子夫人の言葉使いは大値打ち。
他の作品をほとんど読んでいないので「お柳情炎」くらいは読んでみようかな。

団鬼六先生といえば深夜番組「平成名物TV ヨタロー」(古いね)の審査員などもされていて、その好みからか、志らくのピンにもゲスト出演。
スクリーン上で女の子を緊縛するもトホホの先生だった事を思い出しました。

志らくのピン?
平成15年11月27日
「素人鰻」
「シネマ落語 タクシードライバー」
「たいこ腹」
「シネマ落語 ライムライト」



奇しくも、この日(6日)より上野にて小向版「花と蛇」上映。

「原作通りになったことがない(ぐらい過激すぎる)ドスケベたちが勝手に作った映画。本当にみんな変態ですわ」
昨年8月、舞台挨拶でのお言葉。

団鬼六先生の訃報も知らず、早速見に行こうとしたんですが、今日のところは直前で気が変わり止めてしまいました。
DVDで充分と思っていたけれど劇場で見たくなってきています。12日まで公開。
原作者を追悼・・・いやいや小向美奈子のエロボディが目当てに決まってるでしょ。

ご冥福をお祈りいたします。


「張込み」

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名画座サスペンス劇場 第2幕「松本清張特選映画集」

「張込み」1958年 松竹 監督:野村芳太郎

警視庁捜査第一課の下岡(宮口精二)と柚木(大木実)は、質屋殺しの共犯石井(田村高弘)を追って佐賀へ発った。主犯の自供によると、石井は兇行に使った拳銃を持っていて、三年前上京の時別れた女さだ子(高峰秀子)に会いたがっていたと言う。さだ子は今は佐賀の銀行員横川の後妻となっていた。石井の立寄った形跡はまだなく、両刑事はその家の前の木賃宿然とした旅館で張込みを開始した。さだ子はもの静かな女で、熱烈な恋愛の経験があるとは見えず、二十以上も年の違う夫を持ち、不幸そうだった。猛暑の中で昼夜の別なく張込みが続けられる…。

野村芳太郎の松本清張もの第一作であり、名作と言われるだけあって、見応え充分。
原作も読んでないし、何度となく映画やドラマになった物も見ていないので面白さを楽しめた。
リアルを追求した作品作り。
物語は昭和30年代で風景や鉄道の様子はレトロ感覚に溢れているし、女の幸福という面にも古めかしい所が残っているにも関わらず、作品として古さをあまり感じさせない。

柚木刑事と下岡刑事がお誂え向きの宿屋の2階から、石井の元恋人、さだ子を見張り続ける。
原作と違い、刑事を2人組にしたと言う。これは大正解(原作読んどらんが)でしょう。張込みの苦労や、今回がいくらかましな仕事(宿で寝てばかりいられる)であるか、等もさりげなくしゃべらせている。
カメラはほとんど刑事視線なので、両刑事とともに平凡な人妻、高峰秀子を覗き見、ストーカーする楽しみを味わえます。
この高峰秀子が、ホント素晴らしいんです。
後半にかけて、ほとんど遠景、俯瞰の中にいて淡々とした生活を不幸そうに送っている、女を演じる。
この遠目の演技が後半、石井との高原での再会シーンで柚木刑事が「これが自分が6日間、見張り続けてきた女だろうか」と呟かせる、積極的接吻・抱擁と情熱を交わす台詞などに生きてくる。
少女じゃない高峰秀子も凄いんだという事を認識させられました。

「この女は数時間の生命を燃やしたに過ぎない。明日からまた、あんな情熱が潜んでいようとは思えないようにミシンを踏んでいるだろう・・・」
さだ子を見続けた事により、女の幸福について考えさせられた柚木刑事の行動。自分の恋人にはっきり結婚の意志を打電するなども微笑ましい展開。
また、殺人犯、石井にしても大した役を担った訳でない。凶悪とは程遠い朴訥な青年。
再起を励ます柚木刑事の言葉に急行「西海」の東京までの停車駅を並べるアナウンスの入るラストも最高に決まってるし、爽快な気持ちにもなる。

行きの下り急行「薩摩」の三等車、20時間を掛けての車中の描写もお値打ち。
記者の目をくらまし、横浜から乗車。席を取れずに九州まで行く行程の大変さを丁寧に描いている。
もちろん冷房なんかないし、通路に座り込んだ柚木刑事がおもむろに煙草をふかしちゃったりする。
分煙にも慣れてしまった現代人からは想像を絶する長旅苦行ですよね。

銀座シネパトス

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「スティング」

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「午前十時の映画祭 Series1 赤の50本」

「スティング」1974年 アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
THE STING

詐欺師のフッカー(R.レッドフォード)は、師匠であるルーサーとともにギャングの一味をだまし大金を手にする。だが、そのギャングのボスであるロネガンにルーサーを殺されてしまう。復讐を誓うフッカーは、師匠の旧友であるという伝説の詐欺師ゴンドーフ(P.ニューマン)と会い、彼とともに一世一代の詐欺を仕掛けることに。仲間を募り、偽の賭博場も用意し、ロネガンを引き込むことに成功するものの、想定外のトラブルが連発。はたして彼らの賭けは成功するのか……。

午前十時の映画祭です。
昨年このプログラムが六本木でやっていた時も見に行こうとしたのですが、朝、行ってみると前売りが必要で既に完売という状況。事前に予約して見るのは荷なので、以降も諦めました。
今回はみゆき座にて、午前十時だけでなく一日中上映という。行ってみると楽勝で席を取れた。これならこの企画、見ておきたい作品がいくつかあるぞ。

見てない名画を劇場で見る楽しみと、以前見た映画を再び見る楽しみ。
熱心な映画ファン歴が無く、あくまで見る映画が偏っている身としては、数少ない映画体験をもう一度追って見るほうを優先してしまう。

この作品は学生時代に見て、そのスタイリッシュで洒脱な内容にすっかり惚れ込んでしまった。最も好きな洋画といっても過言じゃないね。
スコット・ジョプリンのラグタイム音楽も最高に素晴らしい。

OST - 'The Sting'

STING PINEAPPLE RAG /スティング パイナップル・ラグ

劇場以外でも2度ほど見ていると思う。
一番最近では、志らくがシネマ落語で取り上げるというのでレンタルで鑑賞した。
だから内容はもうほとんど頭に入っているし、忘れていても見ていればどんどん思い出す。
それでもこんなに楽しめるのだから、やっぱり名画だね。
今更、詳しく内容に触れるまでもないですね。

騙しの手際良さは、TVで見ていた「スパイ大作戦」にも通じるんだね。
ロバート・レッドフォードもポール・ニューマンも粋で良いが、今回見て、特にロバート・レッドフォードが街を全力で走り抜けるシーンが良かった。

あと、脇役陣にいい顔した役者が揃ってますよね。
ロネガンの一番手の手下。ルーザーの情婦のおばちゃん、ルーサーたちの仲間で鼻先を打ちつけ赤くしている人とか・・・

この映画。またいつかきっと見そうな気がする。

スティング [DVD]

有楽町 TOHOシネマズみゆき座

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「100,000年後の安全」

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「100,000年後の安全」2009年 デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア 監督:マイケルマドセン

毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。



日頃エログロ映画にうつつを抜かしている者でございますが、こんなのも観る。
今回の事故で、皆さんそれなりに関心を持ったわけで、当方もご多分に漏れず・・・。
何しろ、震災直後にCDショップで、この映画でも使われているクラフトワークの「放射能」をチェックしたら2、3枚置いてあったのだけれど、1ヶ月後に再チェックしてみたら完売でした。

ゴールデンウィーだクはポレポレ東中野のチェルノブイリ特集も興味あったんだが、そんなに沢山、時間を裂く事もなかろう。1本選ぶなら本作と思っていました。
UPLINKでの緊急上映も盛況だったようです。
続々と全国での上映が決まっているようで、まったくタイムリーでございました。
ただ、この日のシネマロサはガラガラでしたけどね。

反原発運動の機運は高まっております。
鬼畜東電とは叫ばないまでも・・・
20年くらい前にあれだけ叫ばれていた反原発が嘘のように治まってしまって、気付いたら・・・というのが恐ろしいですね。

個人的には、この時代に生きる、地元民の安全、国民の安全、世界人類の安全を叫ぶより原子力で発電をすると当然のように発生する核廃棄物の処理というこの問題に目を向けた方が、反原発の説得力は強まるように感じます。
100,000年後ですよ。
そのような廃棄物の出るエネルギー源を使い続ける事って?
代替のエネルギー策が1日も早く上手く行く事を願うしかありません。

あと、節電で薄暗い町、店舗はなかなか良いではないですか。
エネルギー供給が復旧しても続けるべきと感じます。

http://blog.goo.ne.jp/imapon1960/e/f2333c48bd44ad77e35a64f0bb28e705

映画は重たい問いかけをするノンフィクションでありながら、それを忘れてしまうほどのSF的な映像美に魅了されました。

映画『100,000年後の安全』

映画『100,000年後の安全』

映画『100,000年後の安全』

映画『100,000年後の安全』

映画『100,000年後の安全』

映画『100,000年後の安全』

映画『100,000年後の安全』



Kraftwerk- Radioactivity

放射能(ラジオ-アクティヴィティ)クラフトワークEMIミュージックジャパン発売日:2009-11-04ブクログでレビューを見る»

Kraftwerk - Stop Radioactivity [Fukushima Video-Edit, Long Version] HD

カバーズRCサクセションUSMジャパン発売日:2005-11-23ブクログでレビューを見る»


放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策

核処分場 モンゴルに計画…


7月9日 鬼畜東電、撃ちてし止まむの巻

さて、シネマヴェーラでは「官能の帝国」が始まりました。
ラピュタでは、また「60年代まぼろしの官能女優たち」が始まります。
当分エロによる汚染が続くと思いますがお許しください。

池袋 シネマロサ

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「キートンの西部成金」

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「映画史上の名作5」

「キートンの西部成金」1925年 米 監督:バスター・キートン (活弁版)
原題:Go West

ひょんなことから西部の荒野で牧童となったキートン。雌牛のブラウン・アイズとすっかり相思相愛の仲に。ところが牧場の牛が出荷されることになり、それを聞いたキートンは愛しい彼女を救うため…。出荷先のロサンゼルスを5,000頭の牛の大群が暴走する様は、まるで動物パニック映画。群れを先導するのが赤い悪魔の全身タイツを着たキートンだから、もうたまりません!キートン全盛期の隠れた傑作。

古いフィルムなので明暗のコントラストが曖昧で見にくいので、活弁ナレーションは助かる。
いつの時代にナレーションを入れたのか知らないが、それと同時に音楽も付けたのだろう。
バート・バカラックのTHIS GUY'S IN LOVE WITH YOUが使われている。
キートンとバカラックの組み合わせが最高!

映画の方は友達も金もないキートンがカウボーイとなっての牧場場面。
キートンよりも雌牛ブラウン・アイズを始めとする、牛さん、お馬さん、ロバさん等のお目々の可愛い演技に萌え萌え。
キートンは地味に小ネタを散りばめ対抗。

風で飛ぶカンカン帽をさっと片手で掴み被りなおす。
井戸のバケツが落ちて回転する把っ手に頭をぶつける。
ガンホルダーに極小のピストルを忍ばせ、取り出しにくいので、ピストルに紐を付けてさっと取りだす。などなど・・・
優しくされた事から恩返しでキートンの危機を救う雌牛ブラウン・アイズ。
ブラウン・アイズも屠殺場に送られる事になり、なんとか阻止しようとするキートン。
牧場の娘も父親に「彼にブラウン・アイズを売ってあげれば」と説得するが破産がかかっている牧場主にとってはそうはいかないのだ。

やはり圧巻はキートンが屠殺場へ列車輸送の牛たちを町に放してしまってからのドタバタ。
千頭からの牛たちが集団で走り出す。
いつの間にか店に忍び込んでいる数頭の佇まい。パニックで逃げ惑う人々。
可愛くもユーモラスな牛さんたちの演技。
キートンが赤い布を探して、見つけたのが悪魔の全身タイツ。
モノクロだからブラック・デビルみたいだけど、これ、レッド・デビルなんだよね。消防士たちとのドタバタなんかカラーで見たいなぁ。

脱ぎにくいデビル・タイツを脱ぐ場面でも小ネタが光るキートン。
結局、レッド・デビルの活躍で牛たちを屠殺場へ追い込む事に成功。
牧場主に喜ばれ、「何でも欲しいものを言え」と聴かれて
「彼女を・・・」
もじもじする牧場の娘の脇からヌッと現れる雌牛ブラウン・アイズ。

シネマヴェーラ渋谷

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「火宅の人」

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「華麗なるダメ男たち 〜色男、金と力はなかりけり〜」

「火宅の人」1986年 東映 監督:深作欣二

作家・桂一雄(緒形拳)は、最初の妻に死なれ、後妻・ヨリ子(いしだあゆみ)と再婚。ヨリ子は一郎(利根川龍二)、次郎、弥太、フミ子、サト子と5人の子どもを育ててきた。昭和31年夏、一雄は、同じ九州出身の新劇女優・矢島恵子(原田美枝子)と事をおこしてしまう。それより前、次郎が日本脳炎にかかって言葉も手足も麻痺してしまい、ヨリ子は怪しげな宗教にすがるようになり、あげくの果ては家を出ていってしまう。
 
原作は大昔に読みました。5年前に沢木耕太郎の「檀」を読みました。そして今回、映画です。
それぞれ、もうちょっと間隔を空けずに読んだり見たりしておけば、もっと楽しめたろうに。ま、それは仕方がない。

「火宅:燃え盛る家のように危うさと苦悩に包まれつつも、少しも気づかずに遊びにのめりこんでいる状態を指す。」
・・・良い言葉だな、これ。
しかし、檀一雄は手足が麻痺した次男を始め幼い子がありながら、よくぞここまで徹底しました。これには一種の憧憬の念を禁じえない。
羨ましいというよりも、何もそこまでしなくても。というか、本能のままに生きる事を少し我慢した方が余程、楽だと思いますでしょ、普通。

本人としては、解っちゃいるけど止められないんでしょうね。また、それを浮気小説にしてしまうんだから、自分の置かれている、そのような状況を楽しんでいるようにも思えます。
「恵さんと事を起こしましたから」という言い回しが良いですね。

映画の方は、これはキャストがとても良い。
緒形拳の桂一雄はともかく、三女優が光りますね。

若い新劇女優の原田美枝子。桂との喧嘩のシーン・・・、
喧嘩のシーンと言えば、中原中也(真田裕之:ちゃんと例の帽子を被って登場)と太宰治(岡田裕介)とで居酒屋で口論からの喧嘩場面や桂が運転手にボコられる場面に監督が深作欣二である事を思い出させます。

松坂恵子。この人は臭い演技があってこそのオーラが輝きますね。
大柄で迫力もあるし、旅の道連れで結局、華僑に嫁ぐため桂と別れる葉子に合ってます。
ジーンズの太腿にエロさを感じます。

本妻のいしだあゆみの細さ、薄幸さは、肉感的な原田美枝子や松坂恵子とまったくタイプが違うので、一層哀れに感じます。
それでも、嵐の夜に、一生次郎と子供たちのために生きる覚悟を決めたと家に戻り、雷に怯える幼子を庇う。超スピードで桂の口舌筆記をする。と言った本妻としての強さ。気丈さに女のたくましさが見えます。

檀一雄の火宅は、これでも決して妻子を愛していないわけでないという所が恐れ入ります。

女優と言えばもう一人、忘れちゃならない。
冒頭の回想シーンで神経衰弱の夫と子供たちを捨て、駆け落ちする桂の母親、檀ふみ。
映画の中での実際のふみちゃん(檀ふみじゃなくて子役さんね。ややこしい)はチチに庭に向かっておしっこさせてもらっていましたが・・・

もう一度、原作を読んでみたくなりました。

神保町シアター

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