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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「明日に向かって撃て!」

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「午前十時の映画祭 Series1 赤の50本」

「明日に向かって撃て!」1970年 アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
原題:BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID

西部の悪名高い強盗団「壁の穴強盗団」のリーダー、ブッチ(P.ニューマン)とその相棒サンダンス(R.レッドフォード)は、列車強盗を繰り返していたため、鉄道会社が派遣した凄腕の刺客に追われることに。あわやこれまでというところ、なんとか逃げ切ったふたりはサンダンスの恋人エッタ(C・ロス)とともにボリビアに逃げ込む。しかし、そこは彼らの想像とは違う国だった。

未見のものより、昔見て好きだった物を優先してしまう「午前十時の映画祭」
これは、学生時分に上映があって、私はこの映画の知識がほとんど無かったのですが、ラテン・アメリカ好きの同志から「ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドが追われてボリビアに行くストーリーなんだ」と聞き、それは見ておかなきゃいかんと、やはり同好の先輩女子を誘って3人で見に行ったものです。
同好の彼としてはブッチ、サンダース、エッタを気取りたかったんでしょうね。

30数年ぶり2度目の鑑賞。
有名なB.J.トーマス「雨に歌えば」のシーンが随分と唐突に感じた記憶がありました。
今回、見返してみて、唐突どころか音楽をこれほど巧みに入れ込んでみせる映画全体の完成度に唸らされます。
アメリカン・ニュー・シネマの傑作と言われています。
実話のストーリーを映画として昇華させた、その手法の完璧さ。
カラカラ鳴る映写機の音から始まるオープニング。
ポール・ニューマンとキャサリン・ロスの自転車。自転車に未来への思いを乗せていたが、後にボリビア行きが決まって荷造りの際「何が未来だ」と自転車を勢い良く投げ出すシーンからボリビアへの旅程。セピアのスチールと音楽だけで見せて行く、追われている物とは思えない楽しそうな3人の逃避行。
40年の時を隔てて、いや、40年という歴史が作品に更なる輝きを与えたのじゃないのか。見ていて、とっても幸せな気分に浸る。
これほど奇跡的にパーフェクトな作品は滅多にお目にかかれないんじゃないだろうか。

崖っぷちまで追いつめられた、ブッチとサンダンスの会話。泳げないサンダンスを伴い決死のダイブ。などなど、好きなシーンは多いけれど、
やっぱりボリビアへ到着してからのエピソード。
ボリビアのとある駅に辿りついて、その何も無さに落胆するレッドフォードが可笑しい。
スペイン語が理解できず困惑する2人に、エッタのスペイン語教室。
カンペを読みながら銀行で強迫するまぬけさ。
真っ当な職に付こうとして用心棒に雇われるエピソードが楽しい。

Going to Bolivia! (Butch Cassidy and the Sundance Kid)

Don't tell me how to rob a bank (Butch Cassidy and the Sundance Kid)

これまた有名なラスト・シーン。
実話を元にしている悲しい結末も、あまりに優れた邦題によって、一級の青春映画として輝く。

でも、シンプルな原題も捨てがたいですけどね。

「スティング」ともども所有欲を掻き立てる名画。

明日に向かって撃て! ― オリジナル・サウンドトラック
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明日に向って撃て! ―特別編― [DVD]
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明日に向って撃て! [Blu-ray]
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有楽町 TOHOシネマズみゆき座

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「影なき男」

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「映画史上の名作5」

「影なき男」1934年 アメリカ 監督:W・S・ヴァン・ダイク
原題:The Thin Man

探偵家業を引退して金持ちの妻・ノラ(マーナ・ロイ)と優雅な新婚生活を楽しんでいたニック(ウィリアム・パウエル)は、友人の娘(モーリン・オサリヴァン)から事件の依頼を受ける。行方不明の父に殺人容疑がかかっているというのだ。ニックは捜査を開始し……

原作はダシール・ハメット。「血の収穫」「マルタの鷹」「ガラスの鍵」は昔、読んだし、「マルタの鷹」は映画でも見ている。
そのようなハード・ボイルド作品イメージから本作を観るので、ちょっと驚いた。これって、ハメットなの?
未読の「影なき男」自体もそれまでの作品に比べて通俗的であるらしいが・・・

主演のウィリアム・パウエル。この時代の映画知識に乏しい私としては、「お、この人見たことある『襤褸と宝石』に出ていた人だ。」と・・・、これはシネマヴェーラさんのおかげ。
2作しか見てないけど、この手のコメディタッチの中年役がカッコ良く、楽しい。

かつては名探偵だったニックも今や大富豪の娘と結婚して平和な日々。そこに持ちかけられた事件。ニックはあまり気が進まないようで、むしろ若妻のノラの方が「探偵として活躍するあなたの姿が見たい」なんて大乗り気。
この夫婦のユーモアたっぷりの会話に愛犬アスタのとぼけた活躍を中心としたラブ・コメ要素の強い推理サスペンス。
落ち着いた大人で、やはり推理にキラリと光る物を見せるニックに対して、ノラの見せる無邪気さが可愛い。

容疑者とされる発明家の男。冒頭の研究所のシーンからして、何を発明しているのやら怪しさ満点でワクワク。

流石に後半は推理物の展開となり、パーティーに事件関係者を呼んでニックが推理を語っていく。果たして犯人は誰か。
登場人物も多くて、推理の段はちょっと戸惑ってしまいましたが、例によってそういう事は面倒臭いので、気にしない。
得てして、意外な人物が犯人なわけで、そういう意味では意外じゃない犯人です。

ニックは推理だけでなく度胸も俊敏な運動神経も備えており、身の危険を2度ほど、強烈なパンチで神業的に切り抜けています。
このパンチの唐突であり電撃な様が、また笑えます。

ニック&ノラの理想的な夫婦の関係は好評で、シリーズ化されているんですね。
他も見てみたい。
「夕焼特急」1936年
「第三の影」1939年
「影なき男の影」1941年
「風車の秘密」1944年
「影なき男の息子」1947年
とあるそうですが、DVD化もされておらず、シネマヴェーラさんに期待するしかないようです。

ダシール・ハメットの原作にも当たってみたいところです。


ジョニー・ディップでリメイクされるそうです。
文庫本も復刊される可能性が高いですが、その前に・・・

シネマヴェーラ渋谷

「小向美奈子 花と蛇3」

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「小向美奈子 花と蛇3」2010年 新東宝 監督:成田裕介

イタリア帰りの新進チェリストにして才気溢れる美貌の持ち主である静子は、関西財閥の会長・海東義一郎と結婚。公私共に幸せな生活を送っていた。だがそんな平穏な人生に魔の手が忍び寄る。遠山グループの総裁・遠山隆義だ。己の欲望の為には卑劣な手段も厭わない野心家の遠山は、静子を我が物にしようと画策。静子の夫を破産に追い込み、借金の抵当として静子を自らの妻にする。遠山の正式な妻として屋敷に迎え入れられた静子は、執事の伊沢、お花やお茶等の作法を仕込む折原、メイドの美沙江らと生活を始める。しかしこれは静子を貶める罠の始まりに過ぎなかった。これから静子の調教を目的とした、歪な共同生活が始まるのだった…。

直前で劇場鑑賞を見合わせ、いづれDVDでと思い帰ったその日に団鬼六氏の訃報を知った。
それで、やっぱり劇場鑑賞する事に変更。
団鬼六先生を偲んで・・・っても、タイトルと原作者名を使っただけの作品なんだけどね。
タイトルは「花と蛇3」で良いのだろうけど、劇場側はタイトルに小向美奈子の名を入れているので準じます。

原作とは全く違う物とは知りながらもやっぱり原作を意識して見てしまうと・・・。
あれ?静子夫人が捕らわれ凌辱される以前に既に海東氏と変態的性生活送ってて良いの?
貞淑であるからこそ、後のSMが生きるんじゃ?・・・。
でも、見ていると、これはこれで良いと思える。SMの扱い方が原作とは全く違う「花と蛇」なのだ。
鬼源は「あんた(静子夫人)を最高の女に仕上げるために居るのだ」と言い、遠山隆義は、欲しい物は手段を選ばず手に入れるが、ドSという雰囲気は無い。静子夫人も遠山の手紙の言葉の呪縛もあり抵抗少なく、遠山家の生活に自然と順応して行き、早速幸福そう。
繰り広げられる緊縛SMにしてもやっている事はハードでもソフトSMのように感じる。
調教というよりブライダル・エステ?
嫌がる貞淑夫人を肉体的に責めて凌辱する事よりも恥辱や羞恥など精神的な責めによって魂を支配されていく様を主眼に描いている。
その割に、静子夫人の復讐を匂わせるラストには違和感があったな・・・
全て他人にお膳立てしてもらう遠山隆芳はいけ好かない奴だからいいけど。

火野正平って久しぶりに見たけど、こんな事になってるのか。スキンヘッドの鬼源が渋い。低い、静かな声が良いです。
甕に一滴、一滴たまる水が溢れるのと放尿を合わせるアイデア。ちょっと綺麗事すぎるけどなかなかです。
浣腸はありません。

花と蛇だからと言って暗示的な蛇のCGを多様するのはどうかと思うが、それを見ていて「へーびーしーじーいーえふじー」と喜んでいるいる自分もどうかと思う。

主演の小向美奈子。アイドルのロック座出演から始まり、覚醒剤事件と世間を騒がせていますが、実は裸を見るのは初めて。
重力に逆らわないお乳は着衣ならではの巨乳ちゃんなのでブラウス着衣緊縛とかも見たい所。
あくまで主演として輝きを保っていましたが、助演の水谷ケイ、琴乃にバストで劣ってしまうのが残念。
それにしても目ん玉ギョロギョロは異形な美しさがあり淫らでよろしい。
覚醒剤はキャリアに箔を付ける程度で深入りせず(もう深入りしてるか)早期に復活して、バンバン、エロい仕事をして欲しいですね。

最後に原作者、団鬼六先生の舞台挨拶時の一言
「原作通りになったことがない(ぐらい過激すぎる)ドスケベたちが勝手に作った映画。本当にみんな変態ですわ」

上野オークラ劇場

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訃報 児玉清さん

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訃報;児玉清さん77歳=俳優、「アタック25」司会者

俳優の児玉清さんが亡くなりました。

黒い画集 あるサラリーマンの証言
その場所に女ありて

この方の場合、どうしたって「アタックチャ〜ンス」ですっかりお茶の間でお馴染みなもんで、私も子供の頃から親しんでましたから、映画で若かりし頃の児玉さんが出てくるだけで嬉しくなるんですね。
児玉清の出演だと認識していないと気づかないかもしれない。

最近では華丸・大吉が物真似をして笑わせてもらいましたが、今まで物真似する人が出てなかったのが不思議なくらいでした。

「黒い画集 あるサラリーマンの証言」
記事では児玉さんに触れてませんが、江原達怡の友人役。ちょい役ではありますが、確か事件発覚に一役かってたと思います。

「その場所に女ありて」のダメ男ぶり、与太郎演技は必見ですぞ。

児玉清さんの推薦する本は読んでません。

ところで「パネルクイズアタック25」唯一現存する視聴者参加クイズ番組なんですね。
司会の児玉さんもクイズ司会者としては最長記録とか。
児玉さん亡き後は局の浦川泰幸アナが代役を勤めて存続させるようで、何よりですが、児玉さんの名調子の後を継ぐのは大変でしょうね。

初期のアタック25のCM

アタック25 90年代後半

アタック25 20110410  最後の出演ですね。

「パネルクイズアタック25」に先行して放映されていた視聴者参加クイズ番組「クイズグランプリ」の司会は「マタンゴ」で名演した俳優小泉博さんでしたから、児玉さんの起用はその辺りを意識していたんでしょうか。
あ、小泉博さんは、84歳、ご健在です。

児玉清さんのご冥福をお祈りいたします。

「若妻官能クラブ 絶頂遊戯」

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「官能の帝国 4」
「若妻官能クラブ 絶頂遊戯」1980年 にっかつ 監督:伊藤秀裕

最初の妻はまったくのウブ、2人目は色情狂と、立て続けに結婚に失敗しノイローゼになったカメラマンの朝倉。次は3人の男とセックスした女が良いという医者のアドバイスに従い、婚約者の小夜子にある計略を仕掛けるが…。

小夜子(日向明子)は当時の髪形からして三択の女王っぽい、お嫁さんにしたいと思われそうな美人。
ヌードカメラマンの浩一郎にとって、3人の男と経験を済ませた絶好の婚約者だが、まだ4人目の男にはなっていない。婚約指輪に感激した小夜子と出来ると思っても「せ・い・り・・・」小夜子は初体験のオーラルでご奉仕。
そんな可愛らしい小夜子であるが、カメラマン助手の男の子と簡単に寝るは、姉の男の広瀬ともと?の展開。
これは勘の良い人なら気付くが、小夜子の信じ難い女心から出た信念の行動。それが解るのはまだ先・・・
ますます意味不明の展開は、山荘での乱痴気パーティーをドレス姿のまま抜け出し、テニスコートに立つ小夜子。
後を付けてきた姉の夫が勝負を挑む。これは男の方が1枚も2枚も上手のようで敵わない。すると・・・
「もう一度試して」とおもむろにドレスを脱ぎ、ブラとパンティーになる。???
強烈なスマッシュショットが胸を襲い、フロントホックが弾ける。
あとは「エースを狙え」の猛特訓さながら裸体にぶつかるボール、ボール、ボール。
テニスコートに散らばる大量のボール(しかし、数は中途半端)
敗れた小夜子はついには全裸になり、ここで雷光、大雨に・・・
雨の中グラウンドネットに肢体を押し付け後ろから・・・
もう、ここらへんの不思議展開は撮りたいシチュエーション、イメージありきで脚本を作ったに違いないと思うほど(実際はさだかじゃないけど)
でもそういうのもポルノだから大いに結構。実際、笑えましたから。

姉役の林理恵という女優さん。あまり見ないけど、顔がエッチでよろしい。
他に、マリア茉莉がモデル役で出てからみを見せてくれます。
この人は個人的にポルノ初体験の時の主演の方なので思い入れあり。
頭の悪そうなナイスボディという印象は変わらない。

モデルのマリア茉莉を含めて男女5人の狭いサウナ風呂での情景もマリア茉莉が加わる事によって効果的。

さて物語は、アシスタント君の謀によって、すは!、殺人事件に発展するのか?
まさか、そういう事は無く(そうだったらホント、トンデモ映画だ。それまででも充分トンデモだけど)浩一郎は無事でした。
でも、無免許運転を見過ごすのはよくありませんよ。

シネマヴェーラ渋谷

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「美しい庵主さん」

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「日活青春グラフィティ 泣いて、笑って、突っ走れ!」

「美しい庵主さん」1958年 日活 監督:西河克己

ひっそりと佇む古びた尼寺・明秀庵。そこへ庵主の姪の女子大生がボーイフレンドを連れて転がりこんできた!旭&ルリ子の学生アベックが、若い尼との交流を通じて、青春の尊さを知る──。

今時(当時)の学生の最先端を行くようにドライに稼ぐ2人。昭夫(小林旭)はバーテンのバイト先でマダムの若いツバメとして多くの貢物をもらっているし、悦子は何やら売春詐欺のような事をして稼いでいるらしい。この2人はとても仲の良い友達だが、まだ恋人では無い。
2人がテンポの良い会話でポンポンとしゃっべていると、周囲では交通渋滞を引き起こすなんてベタなギャグがあったり・・・。
ちょっと浅丘ルリ子の甲高い声が気に障るけど、息の合った会話は楽しい。
会話の妙と言ったら、負けていないのが明秀庵の庵主さん、昌光尼(東山千栄子)と栄勝尼(高橋とよ)の会話も楽しい。
代々美人が庵主となる明秀庵。東山千栄子も昔は美人だったのだろう。確かにお嬢様ぽい品はある。対して、物事をズケズケとはっきり言う栄勝尼。
昭夫と悦子の関係を心配する庵主さんと、そんな事はあまり気にしていない豪放な栄勝尼。
この尼寺の良いところは、昭夫が帰り際に感謝したように説教じみたことを一切言わないところ。
確かにゆるめの尼寺です。

さて、映画は東京から来た若い2人が、次代の庵主候補で口減らとして明秀庵に入り、修行を重ねる女学生、昌妙尼(芦川いづみ)との交流を通じて青春の尊さを知るという物なのだが、はっきり言ってこの映画、尼姿の芦川いづみを見るだけで価値があります。
もともと可愛い女優さんだとは思っていましたが、これは本当に似合う。可愛いったらないです。
くりくり頭になで肩の法衣、後ろ姿も可愛い。
こんな、昌妙ですから、昭夫も気になるのは当然、女を捨てた尼さんであっても、世の男性が放っておくわけがありません。大竹屋の息子(小沢昭一)は出汁に使っただけでしたが、駅の改札の男が何度も付け文をしていました。
太った改札員が片思いに敗れ、ラブレターを持ちかえるエピソードなんか、なんとなく良い感じ・・・。

しかし、昌妙の胸のうちは、やはり自分の生活、将来に不安を感じていて、知らぬうちに自分の中に「普通の女の子」として自由を求める気持ちがあったんですね。そりゃそうだわ。
あまりの清らかさゆえに、昭夫も自制して抱擁までに留まってしい、結局、昭夫は悦子への愛情を確認して尼寺での短い生活に充足感を持って去ってしまう。
残された昌妙が悦子から記念にと渡されたトランジスタラジオから流れる強いビートサウンドを聞きながら木に凭れ、目を閉じている・・・。
やはりちょっと不憫です。

明秀庵の他の尼さんたち(方言丸出し尼と男嫌い尼)のキャラも楽しい異色の青春映画。
尼物というと、すぐにエログロ映画を想起してしまうけれど、こういう清らかな尼物は捨てがたい。

原作は有吉佐和子なんですね。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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「エロス学園 感度ばつぐん」

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「官能の帝国4」

「エロス学園 感度ばつぐん」1977年 にっかつ 監督:蔵原惟二

学校一の人気者である少女が、ある日転校してきた少年によって変わっていく物語を描くエロス・コメディ。学校の人気者・日向みさは対抗戦を控え、友人たちの応援を受けて練習に励んでいたが、強姦の常習犯で少年院を出たばかりの桂木竜が同じクラスに転校してくる…。

これ、なかなか面白かった。
城南高校ではなく、英呂西学園。
高校一番の文武両道みさ(小川亜佐美)はライバル校との陸上対抗戦を控えていたが、ある日、柔道部の明美(森川麻美)、新聞部の佳江(結城マミ)と下校中、そのライバル校スケ番グループに絡まれる。番長の富子(桂たまき)は陸上競技で良い記録を出す女子は、まれに男である場合が多いのでみさのセックスチェックをすると言う。
「女に決まっているでしょう!」と叫ぶ明美と佳江の影で不安気なみさ。実は彼女は未だに初潮を迎えておらず、婦人科の診察を受けていて、女性になれるのかという不安を抱いていたのです。
危機一髪を救った麦わら帽子に下駄履き、ガクランの男は富子を一気に犯してしまう。

この男が英呂西学園に転校してくる。彼は強姦を繰り返し少年院を転々とし、高校もこれで5校目「犯しの竜」と異名を取る桂木竜だったのです。
流石、「犯しの竜」だけあって、次々に女子を犯していくのだが、抵抗する女子も一刺しでいつの間にか感じさせてしまうという実に羨ましい特技を持つ。
これには新聞部のダメ男子2人組も羨ましがるが、憧れのみさが狙われているので、彼女に惚れている男の子は穏やかでない---

エロ・コメディなので、気に入ったギャグ(?)を記しておきましょう。

明美と佳江が竜をやっつけるようダメ男子をけしかけるのだが、その際のハイスピード往復ビンタを連発する。このクラス女子がアマゾネスばりに強いのだ。

ダメ男子がギターの弾き語りをする(もちろん女子たちには下手糞で最低とこき下ろされている)のが「やりたい、やりたい・・・」と童貞の心情を歌う春歌。これが陸上対抗戦のシーンで応援団が歌っている。なんと英呂西学園の校歌だったのだ。

意外とセーラー服役も多い小川亜佐美。時折見せる展開に反する一瞬の表情がよろしい。
ハードル競走前の今一、様にならないウォームアップの蹴り上げ。こういうコミカルな動きができるのか。

他の女優陣も桂たまきを含めてツブ揃い。

特に森川麻美が光る。
素肌に柔道着で男子との乱取りで寝技がおっぱい吸われて悶える、森川麻美の汗が美しい。
トイレで竜に犯されそうになり放尿シャワーを浴びせ逃げる。

結城マミも小柄ながら、「みさをやるのならもう一度私を犯しなさいよ」とセーラー服を脱ぎ捨て身で友人を守る。(竜は同じ女を二度抱かない)
犯され感じてしまっても惚れてないところが良い。

一番良いのは、みさに惚れてるダメ男子が最後までダメっぷりを貫き通してくれる所かな。
好きな女を助けられず、犯されているみさの足をちゃっかり舐め、挙句の果てに竜の飼っている雌豚(女の事じゃなくほんとにPIG)に腹いせ獣姦。

ラストで女子たちが貞操を奪って退学になった憎っくき竜を今頃どうしているかなと懐かしがり、それぞれ犯された時の彼の口真似をしてハッピーに終わるという、最悪の強姦魔を英雄として美化しているのも好ましい。

シネマヴェーラ渋谷

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「夜ごとの美女」 ビデオ

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「夜ごとの美女」1952年 仏 ルネ・クレール
原題:LES BELLES DU NUIT

貧しい音楽教師のクロードはピアノを弾けば、アパートの前のガレージの親父に怒鳴られ、学校に行くと生徒たちにバカにされ、念願の作曲コンクールに出品する作品の完成もはかばかしくなく、面白くない。安らぎを得られるのは夢の中でだけ。夜ごと現われる夢の美女たちと恋を囁きあう。

2年前のジェラール・フリップ特集上映で見ておきたかったのだがスケジュールが合わず。
また、いつの日か見たい映画リストの中の1本。
その後「黒い画集 あるサラリーマンの証言」の中にも出てきたりして、ますます見たくなってきた。
そして、この作品へのオマージュとして実相寺昭雄も1本、作っている。
ウルトラセブン 第45話「円盤が来た」だ。
そうと知っては、やはり元ネタを見ておかなくっちゃ。劇場まで待たずにレンタルビデオ。

思った通り、楽しいコメディ映画で堪能しました。音楽もテンポも、とても良い。
オペラ作家を夢見るクロードは、現実逃避から夢の世界に浸り続ける。ただ、現実世界で彼を襲う不条理な状況(常に規則が付きまとう)は、クロード自身がかなり常識を弁えない面があって、その振る舞いは褒められたものじゃないんだけど・・・

ジェラール・フリップは美男というだけではなく、彼のコミカルな一挙手一投足がいちいち決まっていてお見事。
ピアノと修理工という双方の騒音を背景にしているが、劇中多様される消音のゼスチュア表現もオシャレ。
何気ないユル気味のユーモアも好ましい。

また彼の周囲のオチャメな友人たちが楽しい。クロードが自殺するのではないかと心配する彼らの友人思いの優しさ。そんな事も知らず自分勝手な暴言を吐くクロード、実はダメ男。

夢の中では、どんどんどんどん時代を遡って美女と逢瀬を重ねていく。
1900年、1830年アルジェ制圧、ルイ16世、ルイ13世・・・三銃士から恐竜まで登場。
このフランス映画で恐竜を見るとは思わなかった。書き割りですけど・・・
いつの時代でも登場する「なんて時代だ!」オヤジのキャラが楽しい。

夢に登場する美女たちも、また楽しみの一つ。特に1830年のアラブの姫君(ジーナ・ロロブリジータ)の美しさ。
アラブ衣装の顔ヴェールって何で女性をあんなにも美しく見せるのでしょうかね。

早い所、DVD再発して欲しいですね。

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訃報 長門裕之さん

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訃報:長門裕之さん77歳=南田洋子さんとおしどり夫婦

多くの映画に出演されていますが、この方の作品はあまり見ていない。(相変わらず偏ってるので)
20代の頃に日活青春映画の「太陽の季節」は名画座で見てますけど・・・
現在のラピュタでの特集で「われらの時代」なんぞは見たかったんですけど・・・。
スケジュールが合えば「狂熱の季節」に出演されているので偲んでみましょう。

奥さんの南田洋子さんは、日本映画でも私のもっとも好きなニ大傑作「幕末太陽傳」「競輪上人行状記」に出演がありながら、訃報記事UPし損ねてます。
ご主人の方は上げときましょう。

果てしなき欲望

学生野郎と娘たち

秋津温泉

赤ちょうちん

昭和9年会の方々も少しづつ、召される時代になってしまいました。
29年前に亡くした母も昭和9年生まれですので、そういった感慨もあります。

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

「現代娼婦考 制服の下のうずき」

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「官能の帝国 4」

「現代娼婦考 制服の下のうずき」1974年 にっかつ 監督:曽根中生

孤児院から祖父・斉木に引き取られた真理。しかしそこでは、従妹の洋子に“娼婦の子"と苛められ、蔑まれる生活が待っていた。大学入学後も洋子からの苛めは続き、屈辱に耐えかねた真理は…。荒木一郎の原作コミックを映画化した作品で、潤ますみの代表作。彼女が歌う寺山修司作詞の主題歌『裏町巡礼歌』は、怨み節歌謡の傑作!

荒木一郎はコミックの原作もしていたのか。多才な人だ。「玉割人ゆき」の潤ますみもそれ以前に日活ロマンポルノに出ていたのか。知らんかった。
想像するに原作コミックの方はかなり奥深い大作?
真理の生涯を描く作品で時間軸もかなり長い物なんでは?「制服の下のうずき」と言いながら制服を着て出てこないのも、コミックでは真理のセーラー服時代に大きなウエイトがあったとか?そうではなくて、単にポルノにありがちなタイトルのいい加減さなのか?

娼婦の子として苛められ、悲惨な幼年期を育った真理が、しっかり、現代娼婦になっていく経緯も、彼女が殺意を抱くに至る過程も、ちょっと解りにくかった。原作の下敷きがあった上での真理のキャラクターという気もする。

それでも潤ますみのやさぐれた女子大生がカッコ良く、キャラクターとして秀逸なので楽しめる。
制服こそ着ていないものの、白いブラウスにミニスカート。ブラウスの背にくっきり浮かぶブラの線が懐かしいです。
いつの日からか、女子の心理のはブラ線クッキリが恥ずかしくて、カッコ悪いものだと言った風に進化していったのでしょう。残念ですね。

潤ますみ劇中歌として歌うやさぐれ歌謡の名曲「裏町巡礼歌」
ここは、物語とは別に一つの見所、聞き所。

Jun Masumi [Side A] "Pilgrim Song Slums"

Jun Masumi [Side B] "Cat Burglar

娼婦となった真理がベッドの向こうから細い腕だけを出して、マルボロをまさぐるシーン。

仇役の洋子(安田のぞみ)のお嬢様らしからぬイモっぽさも、若々しさでカバーと言う感じでぎりぎり許せる。

また、曽根中生監督らしい凝った映像も見る事ができる。
回想シーンのハレーション。
洗車機の中での凶行と、洗車を抜け出た瞬間の眩しい、そして変哲のない風景・・・。

どしても原作コミックが気になる1本でありました。

シネマヴェーラ渋谷

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「(秘)ハネムーン 暴行列車」

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「官能の帝国4」

「(秘)ハネムーン 暴行列車」1977年 にっかつ 監督:長谷部安春

結婚式を挙げたばかりの秋子夫婦の前に突然現れた2人の男。現金強奪に失敗した彼らは、秋子に銃を突き付けて人質にするが…。貨物列車に乗って逃亡を続けるうちに仲間意識が生まれ、食料を強奪しながら旅を続ける1人の女と2人の男。アメリカン・ニューシネマのような設定の本作は、長谷部安春監督が最も気に入っていた1本だという。

アメリカン・ニューシネマを意識しているので雰囲気だけは「明日に向かって撃て!」っぽい。
音楽もバカラックには遠く及ばないが、カントリー調だったり、南部サウンド調で味わいがある。

なんともポルノ映画でこそ許されるトンデモ展開が微妙なユーモアを生み、楽しい。ある意味傑作。
長谷部安春監督、他にいくらでも傑作はあるけど、本作に愛着を持っていたというのは解るような気がします。

花嫁秋子(八城夏子)は式を挙げた直後、控室で新郎にウエディングドレスのまま卑猥なポーズを取らせれ、乱暴に犯される。
どうやらこの結婚に幸福を感じているわけではなく、「卒業」みたいに誰かに連れ去ってもらいたいと思っていたんでしょうね。
そこに強盗の2人組、春夫(加藤寿)と冬彦(阿部徳昭)が現れ、逃亡のため拉致されるのだけれど、そのような心持の挙式であったためと、この2人組がめちゃいい奴らなので、早い段階で打ち解ける。
2人組は仲間思いで、決して裏切る事もなく、車を転落させてしまう秋子に対しても責める事なく、身体を気遣ってくれる。
指名手配写真に気づかれた時は所持している拳銃に頼る事なく、相手を犯す事のみで口止めしようという、リアリティを無視した甘い犯罪者。
秋子の方は駄菓子屋のオヤジに卑猥ポーズを見せて食糧をせしめる。このシーンなんかクスクス笑っちゃう。新郎に鍛えられた淫猥ポーズ。
スーパーで万引きが見つかると、店長とガードマンに3Pで犯される。このあたり、流石、犯され女優の異名を取るだけのことはある八城夏子。今回も口数が少ない娘役でボロを出さない。
前方車両に行って、うまい具合に水を調達したり、貨物列車の運行時刻をどう把握しているのかなど、敢えてリアリティを無視しての展開が面白い。

ただ、貨物列車が動き出すと、カメラ揺れすぎで目が疲れ、気持ち悪くなる。この大げさな揺れ表現もリアルじゃないよね。

再三、強姦を繰り返したものの、現金強奪も未遂だし、婦女誘拐も紳士的(もちろん3Pの関係にはなるんですが、和姦)
この程度の犯罪で射殺は間借に合わない。警官隊と銃撃戦で弾切れになり、置かれた状況を笑いあう2人。とってもドジなブッチ&サンダンスって事で・・・

ところでピンクレディ
不良グループに秋子が輪姦されるシーンに「S・O・S」
助けるために冬彦が現場に乗り込むシーンに「ウォンテッド」
こうして聞くと、やっぱり良いね。時代的にロマンポルノでは良く使われてるみたい。

シネマヴェーラ渋谷

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東洋大2季ぶり16度目V

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東洋大2季ぶりV 藤岡三回途中降板で2敗目も

おめでとうございます。
結局、神宮には一度も行けなかったけど。
東洋大学、まさに黄金期、2007年から9季中7季制覇。春5連覇。
藤岡投手(桐生第一)を擁してブッチギリの完全優勝かと思いきや青学が一矢報いて、面白い展開になりましたが、最後は青学、力尽きましたな。

結果だけを見て試合内容は不明なのですが、今季の投高打低ぶりったら・・・
第6週2回戦の亜細亜VS中央から4試合連続1-0
亜細亜VS駒沢の2-0を挟んで青学VS東洋がまた1-0
本日の中央VS青学も含め1-0の最小得点ゲームが7試合。

過去の記録は解りませんが、これって・・・

投手戦なのか貧打戦なのか・・・
いづれにしても球場観戦の場合はもう少し活発にダイヤモンドを駆け巡って欲しいですね。

2部の方は日大が優勝を決め、国学大か駒沢大と入れ替え戦に挑みます。

応援観戦した専修大。
今期は1年生、池田投手(新潟明訓)の好投もあり、早々に勝ち点2を挙げたので、最下位脱出かと思いましたが、終わってみれば勝率により2季連続3部との入替戦に回る事となりました。まただよ。
結果論としてはあの日大戦を勝ち切れなかったのが響きましたな。
古豪復活の道は厳しいのであります。

首都は東海大がV9を逃し、日体大が優勝。
東京六大学は立教と慶応に優勝の可能性がありますが、ビッグ3の抜けた早稲田に精彩が無く、順当に行けば慶応の2季ぶりVでしょう。早稲田が早慶戦で意地をみせますでしょうか。楽しみ・・・。

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「セックス女優 残酷史」

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「60年代まぼろしの官能女優たち Part?」

「セックス女優 残酷史」1968年 日本芸術協会 監督:向井寛/脚本:浜多加志/撮影:伊藤正治/美術:清水好/音楽:芥川隆
出演:一星ケミ、久保新二、相原香織、井川美千代、相澤梨花、火鳥こずえ、佐東洋一、小野保、城浩

肉体を武器に芸能界を生き抜く女優。写真家の秋山庄太郎にスカウトされ、人気モデルから映画界に進出、トップ女優になった一星ケミ自身の生き方をも想起させる物語。私生活ではクスリと酒に溺れた破滅型の女優だった。当時同棲中だった久保新二とのピュアな共演が必見だ。

「まぼろしの官能女優たち」の特集がまた始まりました。Part?

「社会も世相も激しく揺れ動いた1960年代。「独立プロ」という砦から勇猛果敢に闘いを挑んだ活動屋たち。その先頭には、いつも「官能の女神」たちがいた。美しく、愛らしく、甘くせつなく、鮮烈に。彼女たちの挑戦は、多くのフィルムが原版から消却され、永遠にこの世から忘れられたかと思われていた。だが、奇跡的に消滅を免れたフィルムがある。発掘され、修復された映画から、いま、伝説の女優たちが甦る!伝説の物語とともに!」

一昨年の特集で巡り合った傑作「暴行少女日記 ♀」は衝撃でした。トップはその向井寛、一星ケミの作品と言うこともあり期待高まりすぎ。
モノクロの黒味にブルーフィルム調の映像を覗き見るようなオープニング、力強いタイトルの入り、しっかり一星ケミの脇毛から入るあたりに、ますます期待を持ったのですが、作品としては並かな。冷静に考えれば、同じコンビだからと言ってそうそうピンク映画の傑作が埋もれてるあるわけは無いんだけど・・・。
貴重である、珍しいというだけで満足するべきプログラム。

一星ケミ自身の生き方云々とあるのでセックス女優=ピンクと思ってましたがそうではなく、TVの帯ドラマの主演の座を獲得するためには身を捧げてでも。というセックス女優。
同棲しているヒモ学生が久保新二。若い!これが久保新二なのかと疑うが、間違いなく久保新二。
実生活でも一星ケミと同棲していたというので、そのあたりもお値打ち作品?

女優は、「帯ドラマの主役を取れれば生活にも余裕ができ、恋人とも楽しい時間が増える」なんて言っているが・・・本気なのか?

プロデューサーと寝てきた事を知り嫉妬の腹いせで娘を輪姦する久保新二。ここで褪色したパートカラー。
当時はカラーにすれば、少しは欲情が増したんだろうか?
この程度で欲情していた時代、男たちに一種の憧れを感じるね。

今回も、どうしても一星ケミが清川虹子とダブる。
基本、不細工ではあるが、時には可愛くもあり、清川虹子も若かりし頃はこの程度の可愛さがあったって事か?

女優の弟子にして欲しいと訪ねてくる娘が火鳥こずえ。ピンクの助演として活躍した方らしいが、クールな感じがとても良い。
鑑賞後、久保心新二のブログで知ったけれど、美人でもボディの方はたいそう貧相で、裸は吹き替えだったとか。
それを知っていれば、もっとじっくり見ていたのに。
プロデューサーに襲われ、「やめて、やめて!」と悲鳴を上げるシーンあたりから眠ってしまったよ。
その後、彼女が物語にどう関わったのかが解らん。ま、いいや。

結局ライバル女優の差し金でおっかない男たちに犯される。それをヒモの久保新二が強制的に8ミリカメラで撮らせる。
久保ちゃんは「大事な女を命がけで助けられないの」と罵られる。恋人の目の前でモンモンのお兄さんたちに犯される展開も、迫力に欠け、残酷史と言うほどの事は無い。
ただ、ちょうど時間が来たのでテレビを付けて「うそよ、うそよ!」のセリフをバックに犯されるケミが良かったけど。

脅迫までされて今後の破滅が気になるけれど、案外あっさりした2人は仲良く抱擁、再出発を誓う・・・意味不明。

向井寛監督は、何かとても意味深な絵を撮ろうとしているようで、その辺りでもって、当時の規制・環境によりおとなしめの性描写を辛うじてカバーしている。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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慶応33度目のV

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慶大、33度目の優勝=早大に連勝、立大2位−東京六大学野球

投打の軸がしっかりしていた慶応が頭一つ抜けてましたね。
もっと神宮観戦したかったのですが、なかなかそうも行かなくなって・・・

早稲田の低迷が想像以上でした。ベストナインも誰も選ばれていません。
秋への巻き返しに期待ですね。
リーグを面白くしたのは立教でした。

東都一部ニ部入替戦は国学院大VS日大
ニ部三部は、雨のためまだ専修の相手が決まっていません。

東都入替戦日程
6月4日(土)5日(日)神宮球場
国学院大VS日本大
 
6月6日(月)神宮球場
専修大VS学習院大or大正大
成蹊大or一橋大VS芝工大

6月7日(火)神宮第二球場
専修大VS学習院大or大正大
成蹊大or一橋大VS芝工大

第60回全日本大学野球選手権記念大会
6月7日(火)〜12日(日)
東京ドーム、神宮球場

天候が気になります。観戦は無理そうです。

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ユニクロ(ブログパーツ)

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ちょっと、投稿がままならなくなっております。

溜まった草稿中の記事を調べてみると・・・

映画(DVD)15本

BOOK 5本

音楽 2本

でした・・・・。

少しづつ片づけていく心算ですが、中には永久お蔵入りもあるでしょう。

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Since October 15, 2007 Mr.Bation UNIQLOCK

DVD 「電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ! ホウホウ! 香港大決戦」

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草稿原稿を整理していたら、こんなのが見つかった。
本日は蔵出し・・・

「電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ! ホウホウ! 香港大決戦」2007年 東映 監督:中澤祥次郎

ケモノを心に感じ、ケモノの力を手にする拳法−「獣拳」地上最強の拳法・激獣拳ビーストアーツを携えて、ゲキレンジャーが立ち上がる!世界制覇をたくらむ邪悪の獣拳・臨獣拳アクガタを倒すため、正義の情熱『激気』を燃やせ!スーパー戦隊史上空前のスピードバトルに、スクリーンが熱い!!

長い歴史のある戦隊物ではあるけれど、第1作目のゴレンジャーでさえ、もうお兄ちゃんになっていたので観ていない。親になるまで未知の分野。
Hero-Nとメチャクチャ夢中に嵌っていたのがデカレンジャー。その後のマジレンジャーで私の方は完全に覚めてしまいもうダメ。その後ボウケンジャーなど、たまに脇から見ていると真剣にみればなかなか楽しめそうとは思っていました。
このゲキレンジャーは多くのカンフー映画を元にしているようで楽しそうです。
しかし、カンフー映画もてんで詳しくないので・・・カンフー映画ファンにはたまらないシリーズだったようですね。

乾坤一擲武術会の企画などワクワクもの。

インリン・オブ・ジョイトイも大活躍。

インリン様

呉越同舟

ただ40分くらいの作品で突っ走っています。お子様を飽きさせないためで仕方なし。
もうちょっと落ち付いてジックリ作って欲しいと思うのはカンフー映画好きの親たちの都合かもしれませんが、ルーツ映画にオマージュ捧げまくった大人版ゲキレンジャー(お色気あり)なんて作って欲しいと思ったりして。バカか!

「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のルーツを探せ!

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「ピンクのカーテン」

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「感応の帝国4」

「ピンクのカーテン」1982年 にっかつ 監督:上垣保朗

結婚相手と破局した野理子が、兄・悟のアパートに転がり込んできた。かわいい妹との生活は楽しいが、美しく成長した野理子の身体に悟は悶々とするばかり。妹への欲求を抑える為、ホステスの直子と関係するが…。内気な兄と自由奔放な妹との近親相姦的な関係を軽妙に描いてヒットした。美保純は若い男性を中心に人気を集め、一躍アイドルとなった。

公開時、観ているはずだけど、ほとんど憶えてない。
愛人の美容師先生の陰毛白髪の部分だけは憶えていたね。
とにかく当時、美保純のアイドル人気ぶりは凄くて、ピンクのカーテン・ポーズのテレカ等も持っていたと思う。
兄の前であっけらかんと着換えるいつのまにか成熟した美しい妹。
妻子持ちの先生との爛れた関係と失恋。
美保純のあっけらかんとした明るさがアイドルとして輝く。

最近も、案外TVなどで見かけ、活躍しているようで嬉しいです。
個人的にはウルトラマンメビウスの食堂のおばちゃん役が印象に残ってる。
現在の美保純を知ったうえで見ると、当時とは違う感慨が湧きます。

原作マンガについては妹物という事でろくすっぽ読まずに「ジョージ秋山がこんな甘ちょろい物、書いちゃいかん」と無視してました。

今回久しぶりに映画を見て、本作が藤田敏八の「妹」へオマージュ入ってる事を初めて認識(今さら、遅いね)

兄の同僚の彼女で売春婦になる直子(萩尾なおみ)もインパクトあります。
彼女が熱にうなされる晩、兄は看病に行くのですが、辛抱たまらず高熱の彼女と・・・。
この兄がエンジョイしている妹に比して、徹底してモテナイ童貞という設定が生きてるし「妹」との違いでもあります。

近親相姦の犠牲者である直子の存在。
妹・野理子への妄想が膨らみ、失恋して酔いつぶれた妹とギリギリの行為まで行く悟。
「お兄ちゃんはあんなことしないよね」・・・。

ラストは自慰に耽る美保純で。

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「あまい唇」

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「60年代まぼろしの官能女優たち Part?」

「あまい唇」1966年 葵映画 監督:千葉隆志(西原儀一)/脚本:中原朗/撮影:池田清二/音楽:吉野達弥
出演:香取環、志摩みはる、谷口朱里、森幸太郎、椙山拳一郎

売れっ子の人気画家は、別荘のある軽井沢で陽気で無邪気なホステスと出会う。美大女子学生、原稿依頼の新聞記者などと清冽な空気の別荘地にくりひろげられる愛欲図。初代「ピンクの女王」香取環と葵映画・西原儀一監督コンビ2本目の作品。原案は谷崎潤一郎『痴人の愛』。
 
やっぱり、あったか、ピンク映画版「痴人の愛」
あくまで原案。
ナオミじゃなくてカヨちゃん。
当然、谷崎潤一郎のクレジットは無し。関係各位の許可とかとってないだろうからタイトルを「痴人の愛」とする事が出来なかった?残念。
香取環のバカ女演技はむかつくほど素晴らしい。
でもラストで、お人よしの本当のバカのまま、身を引く事は無いだろう。やっぱりナオミじゃないんだな。

冒頭、画家のモデルにしてくれと迫る志麻みはるの気の強そうな顔がナイス。
そうか、この人「胎児が密猟する時」に出ていた志麻みはるじゃないですか。まぼろしの官能女優としては香取環よりこちらの方を多く観たいぞ。

スナック・ママの谷口朱里も画家先生との一夜。時代的におとなしい性描写ながら、大人の情事はGOOD。成人映画の域としては未熟だけれど、それは今観てるからだろう。

なんだかんだ言って新聞記者の椙山拳一郎が良い思いしてます。

しかし、この映画の一番良いところは音楽。吉野達弥のオルガン曲。
とても牧歌的で微笑ましく、観ていて思わず笑みがこぼれる。
カヨが英語の勉強中、「せん・せい」といいながらお股開帳の効果音のバカバカしさなんかも嬉しい。

ラピュタ阿佐ヶ谷



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日大が6季ぶり1部復帰 國學大は転落(東都大学野球)

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東都大学野球春季リーグは5日、1、2部の入れ替え戦2回戦を行い、日大(2部1位)が國學大大(1部6位)に連勝し、6季ぶりの1部復帰を決めた。昨秋優勝の國學大は6季ぶりの2部転落。日大は2点を追う九回、打者一巡の猛攻で5点を奪い逆転した。

一部・ニ部入替戦

一回戦

日大(2部1位)4−0國學大(1部6位)
日大1勝

ニ回戦

日大(2部1位)6−4國學大(1部6位)
日大2勝

○…1部優勝22回の名門・日大が強心臓の1年生の一振りで返り咲きを決めた。九回、1点差に追い上げた無死満塁、打席は八回の代走から指名打者に入っていた谷(報徳学園)。「しっかり振ろう」と初球のストレートをフルスイングし、右中間を破る走者一掃の適時三塁打。大学での公式戦初安打が値千金の決勝打となった。仲村監督は「とにかく気持ちが強い。やってくれると思っていた」と昨夏甲子園4強の経験を持つルーキーをたたえた。谷は「甲子園の方が緊張しました」と大仕事にも、けろりとした表情。

6月5日
毎日新聞

調べみたんですけど
過去20季の入替戦勝敗は
2部1位の14勝6敗。6敗のうち5敗が専修大です。
昨季優勝校の降格は、2009年秋の立正大以来です。
東都では有り得る事で驚きませんが・・・

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「闇に浮かぶ白い肌」

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「官能の帝国4」

「闇に浮かぶ白い肌」1972年 日活 監督:西村昭五郎

父の莫大な遺産で暮らす一彦。その妻・響子が失踪して半年、医者に付き添われ記憶を失くした状態で帰ってきた。だが、一彦の盲目の妹・綾子と盲導犬のジェロニモは、響子の様子に疑惑を抱くのだった。

記事をほぼ書き上げたところで上書きミスをして、全文消失。
最近は自動保存機能も付いているけど、こちらの上書きミスだからどうにもならず、滅消た。

簡単に・・・

書いていた事はシネマヴェーラの紹介文からミステリーかと思っていたら、これは、傑作ゴシック・ホラーだったって事。
白川和子は初代女王だけあって、この人のエロさは超一級。抱かれの演技と時代を感じるアイメイクからくる恍惚の表情は絶品で、もっともっと白川和子の作品は観ておきたい。

山科ゆりも盲目演技で負けていない。近親相姦に対する恐れと憧れが上手く現れた。

やっぱり益富信孝は味がある。
ホラーな感じの登場シーン(記憶喪失になった響子を従え嵐の中ドアの向こうに現れる医者、何故か白衣着てますよ
綾子の弾くグランドピアノ上での無言(兄と兄嫁の情事と思わせるため)の情事。
からまる足が鍵盤を強打し、美しい旋律を破る。
しかし、盲目で視覚以外の感覚が鋭敏になっている綾子を簡単に騙せるのか。それを言ったら話が進まないけど。
そういえば、この盲目シチュエーションは白川和子でも演じられていた作品を見ているな。・・・「引裂れた処女」でした。

財産目当ての悪党の最期があまりにも呆気ないのは残念だったけれど、一彦を殺すことなく毒薬で失明させたのは正解。
なんとも背徳的な怪しいお屋敷のラストが出来上がっている。

西村昭五郎、良いです。

シネマヴェーラ渋谷

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