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「悪女の季節」

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「渋谷実のおかしな世界 The Bizarre Warld of Minoru Shibuya」

「悪女の季節」1958年 松竹 監督:渋谷実

老実業家の泰雄の財産を巡って、内縁の妻・妙子とその娘、妙子も元愛人、殺し屋秋ちゃんなど欲の皮が突っ張った奴らが争奪戦を繰り広げるスラップスティック・サスペンス。油ものを沢山食べて精力を養う泰輔を東野英治郎が大熱演。終盤の破壊的展開に開いた口が塞がらない怪作!

これまたチラシ紹介にあるようにとんでも展開のカルト作品。
ただ全体的にテンポが悪いからなのだろうか、カルト作品として決して質が高いとは言えない。かまされるギャグも頑張っているんだが今一つ笑えない。

役者陣の描き出す各キャラが面白いので、どうにか恰好は付く。

山田五十鈴の出演作は多くは見ていないのだけれど、今回はビックリ。こんな役やっていたんですね。コメディも行けるんだ。
これはもう鑑賞作品が少ないのに言うのも何ですが、「女ひとり大地を行く」と対照を為す山田五十鈴代表作って事に決めました。素晴らしい!
大柄グラマラスボディを和服に包み、シナを作るは、猫撫声で甘えるは、巧みに女の涙を操るは・・・
入浴シーンのサービスもありまっせ。

さて、お目当て岡田茉莉子1958であります。
一番綺麗な頃の茉莉ちゃん・・・、あれ?美人だけど今回はさほどでもないかな。ウーム、いかんいかん、個人的に1958岡田茉莉子を神格化しすぎていたか?
今回、山田五十鈴の娘役、またしても薬剤師。
母親の家に現れてから、終始、けだるそうに「ママぁ~」なんて甘えた声。今回はこういうキャラで行くのかと興味深く見ていたら、東野英治郎に手切れ金替わりに百万円ねだるシーンでジャガーチェンジ!
岡田茉莉子ならではの、いつものサバサバタイプ。
そこからはもう岡田茉莉子が破壊的展開の中を疾走します。



眼球目当ての片目の運転手で妙子の元愛人が伊藤雄之助。今回も例によっての怪演。
新人の杉浦直樹が岡田茉莉子といとこ同士で恋に落ちる。こちらの狙いは亡き両親の敵討ち。

岸田今日子の出演も楽しみにしていたが、こちらは極めてチョイ役で残念。

破壊的展開は別荘に行く段から加速度を上げる。
山道でキスしたまま転落死したアベックを「ハレルヤ!」で賑やかに送る若者たち。なんかおかしな方向へ進み始めてきてますよ。
そして殺し屋秋ちゃんが、いい仕事をしてくれるんですよね。



という事でかなり楽しめるんですけどね。前に見た「二人だけの砦」が素晴らしすぎたんで、辛口にならざるを得ない。



シネマヴェーラ渋谷

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これ借りよう!

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3連休ですが、金曜からバカな夏風邪をひきまして出勤日の土曜フラフラと勤め日月と完全に安静療養に充てていました。

テレビやDVDを観る気力も無く薬飲んじゃ、熱と暑い日差しに耐えながら時にフローリングで身体を冷やしゴロゴロ。
2日間グダグダしている間、PCのYOU TUBEにてTBSラジオ「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!総集編」+αでこれまでの85回をぼんやり聞き流しておりました。

ラジオを聞く環境はほとんどないのですが、今はYOU TUBEでまとめて聞けますね。

映画に一言も二言もあるゲストに1本紹介してもらい、皆で借りて観て、2週間後ゲストとともに感想を述べ合うという企画。
この番組を初めて聞いたのはTSUTAYA店内で流れていた山本晋也の会だったと思います。

聞き手の伊集院光とアシスタントは映画の素人ですよ。というスタンス。

自分は遅れてきた映画ファンとして、観ておかなきゃいけない宿題がありすぎて手に負えなくなっている上に新たに推薦され宿題が増えるのも困ったもんですが、なかなか面白く聞かせていただき、是非観ておきたい物も増えました。

伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!

現在、紹介されている85作品中
既に観賞済のものが

情婦(戸田奈津子)
裏窓(松尾貴史)
愛のむきだし(水道橋博士)
リトル・ミス・サンシャイン(竹内香苗)
ロング・グッドバイ(菊地成孔)
ダイハード(三村マサカズ)
オーメン(爆笑問題:田中裕二)
8 1/2 (爆笑問題:太田光)
ヒポクラテスたち(宮沢章夫)
拳銃は俺のパスポート(宍戸錠)
(平田満)
遊星からの物体X(蛭子能収)
ラスト・タンゴ・イン・パリ(太田光)
兵隊やくざ(柴田理恵)
ロッキー・ホラー・ショー(IVAN)
12モンキーズ(本谷有希子)
ローズマリーの赤ちゃん(崔洋一)
エターナル・サンシャイン(PERSONZ JILL)

の18作
マークは番組を聞いて再度見直したくなったもの。

今回、番組を聞いて、是非観てみたいと思った作品(別に聞いたからというわけでなく元々観たかったものもあります)

太陽がいっぱい(清水ミチ子)
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(コトブキツカサ)
ウインターズ・ボーン(園子温)
ブラック・ブック(田原総一郎)
お早よう(山本晋也)
SMOKE(玉袋筋太郎)
ブルーノ(電気グルーブ:石野卓球)
カッコーの巣の上で(黒沢和子)
モンパルナスの灯(宮内鎮雄)
太陽の墓場(崔洋一)
第三の男(若山弦蔵)
パララックス・ビュー(大槻ケンジ)
大人の見る繪本 生れてはみたけれど (行定勲)
ドクトル・ジバゴ(ブラザー・トム)
冒険者たち(森本レオ)
ミッドナイト・イン・パリ(小出恵介)


この中で「太陽の墓場」はTSUTAYAさんに頼らず我慢して劇場観賞を目標としていきます。
無声映画の「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」も借りる事は無いでしょうね。劇場機会待ち。大画面でこそと思える「ドクトル・ジバゴ」も、これはシネコンじゃない方が尚良いんですが、そこまで贅沢言えるでしょうか。
「第三の男」は実はワンコインで入手したまま未見の状態。
あとはポツポツ借りたいと思いますが、いつの事になるやら。

番組として面白かったのは「ドクトル・ジバコ」のブラザー・トムの会。
観たいリストには上げませんでしたが石井ふく子等の推す木下恵介作品。番組を聞いてるだけでも良い作品であることがひしひしと伝わりお腹いっぱいになります。今後も劇場上映機会はあると思うので気が向けば・・・
町山智浩の解説は流石に面白く、グレアム・グリーンを久しぶりに読みたくなった。
それから、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「乱暴と待機」の本谷有希子さんの声に萌~。作品読んでみたくなります。
根が真面目で屈折している伊集院光が時に鋭い切り口を持ってくるのも面白い。
宣伝臭がキツすぎやしないかという回もありますが総じて楽しめる番組。

良い企画と思いますので今後もガイドとしてYOUTUBEチェックです。

それにしても、一気に番組を聞きまくったというのにTポイントはぜんぜん付かないだよなぁ。そりゃ、手前の勝手か・・・

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高校野球予選

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風邪で寝込んでる間に予選がどんどん進んでますね。
今のところ、この炎天下に観戦する気力はございませんが、週末までの回復度合いが気になります。

東京では話題を掻っ攫っている清宮君の早稲田実業が昨日も打ち勝ちました。KKを中心に強力打線のようですが、春に課題と思われた投手力がまだまだ不安定のようで、ネックですね。とにかく打撃戦に持ち込んで西東京を打ち勝つしかなく厳しいと思いますよ。

同様に物議を醸しているのが大阪大会。シード制を採用していないので初戦(2回戦)で大阪桐蔭と履正社が激突。このところの大阪桐蔭は甲子園に出てくれば優勝という快進撃ですので、今年もどこが大阪桐蔭を止めるのかに注目しております関係上、履正社に大いに期待していたのですが、惜しくも敗れてしまいました。
それにしても球場は大変な事になっていたようですね。

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高校野球:2回戦で大阪桐蔭vs履正社 球場外まで列

第97回全国高校野球選手権大阪大会(大阪府高野連、朝日新聞社主催)で19日、昨夏の全国覇者、大阪桐蔭と昨春のセンバツ準優勝、履正社が初戦(2回戦)で対戦した。シード制がない大阪ならではの序盤での好カード。会場の大阪市此花区の舞洲ベースボールスタジアムには観客約1万3000人が詰めかけ、外野席にも立ち見が出た。試合は大阪桐蔭が5−1で勝利した。
大阪府高野連は「平等な実力勝負」を尊び、全都道府県大会で唯一、シード制を採用していない。今回は多数の来場が予想されるため、抽選後に急きょ会場を舞洲ベースボールスタジアムに変更したが、それでも満杯に。入場できなかった人が球場の外に列を作った。
試合は、先制された大阪桐蔭が逆転勝利。大阪大会初の4連覇を狙う大阪桐蔭10+件の福田光輝主将(3年)は「手ごわい相手と組めた経験を次に生かさないといけない」。履正社の西村卓浩主将(3年)は「絶対勝ちたい相手だった。悔しい」と目を赤くした。

毎日新聞
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さて、この試合を伊集院光さんが観戦に行っていたそうで、その観戦記がなかなか面白いので紹介しておきます。
このところ、自転車などの旅の話題が少なかったのですが、久しぶりの旅行談義じゃないですかね。

馬鹿力 2015年07月20日

大阪桐蔭VS履正社 観戦記は59:50あたりから聞けます。
ただ、舞洲ベースボールスタジアムまでたどり着く道中のドタバタが面白いので、そちらも楽しみたい場合は33:00あたりから聞いてやってください。


シード制は敷くべきですね。弱小校は強豪校と対戦するまで勝ち上がる事を目標に出来るしね。
経験から言っても同級生が快進撃して前年全国優勝の桜美林に玉砕したときは盛り上がったもんなぁ。教師も「ここを勝てれば甲子園も夢じゃない」なんて寝ぼけたこと言いはじめましたもん。

さて来週は振休も含め3連休。
東東京の関東一・オコエ君が残っているか、西東京では早稲田実か日大三か、千葉の専大松戸も気になるし、横浜・渡辺監督のラストサマー、プロ注目の2投手を持つ東海大相模の神奈川か、旅に出るなら春観戦の静岡高校の応援も良いな。
とにかく体調を立て直さなければ・・・

「トゥルー・ロマンス ディレクターズ・カット版」

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「トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版」1993年 米 監督:トニー・スコット

デトロイトのコミック・ブック店で働くクラレンスは、プレスリーとクンフー映画に夢中の若者。誕生日の夜、場末の映画館で千葉真一の映画を観ていた彼は、アラバマという女の子と知り合う。ベッドの中で彼女は、実はクラレンスの店のボスから、「誕生日のプレゼントに」と頼まれたコールガールであることを明かす。だが、2人は激しく愛し合い、翌日には結婚する。

タランティーノが脚本を手がけた本作はお勧めされていたんだ。そのうちDVD鑑賞しようと思っていたが、早稲田松竹偉い!劇場鑑賞となりました。
ラブストーリー的なぬるいタイトルが地味で、ついつい忘れてしまうところ、気がついた自分も偉い。タイトルだけ聞いたら絶対スルーだもん。



タランティーノの脚本だけあって、バイレンス描写の痛さは半端じゃない。
それでいて根底に流れるラブ・ロマンス。
クラレンスの嗜好趣味は明らかにタランティーノ自身の分身。このクラリスとアラバマが単にアツアツカップルというのでなく、素人のくせしてかなりタフなのです。
映画オタクが降って沸いたように美女と恋に落ち、彼女にエロいファッションさせて、電話ボックスやらところ構わず愛し合う。タランティーノの願望でしょう。



親父さんのところ現れた追っ手の殺し屋。親父さんのシチリア・ニグロ話の面白さなんかはまさにタランティーノならでは。
どうも監督よりも脚本の方ばかりに目が行っちゃいますが、脚本と大きく違って作られたのはハッピー・エンドとなるラストだそうで・・・。
何でもかんでもハッピーエンドにしたがるアメちゃんの風潮はいかがなものかと思うけれど、この作品はハッピーエンドでよかったんじゃないかしら。
ただ、タランティーノが怒ってへそ曲げたというのは実によく解りますよね。
自分をモデルにしてるんだから良い思いをしても最後は死んじゃわなくっちゃ、そりゃ、こっ恥ずかしいでしょ。そんなズーズーしい話へ変えられちゃヘソも曲げるわ。なんとしてでもハッピーエンドは阻止したかったはずです。

タフな2人に比べ、ヘタレでジェットコースターが苦手な彼が良かったですね。どことなく原田大二郎的な。
検問にひっかかり、彼女に裏切られて粉まみれななっちゃうとか、いい役演じてます。



早稲田松竹

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「YYK論争 永遠の“誤解” 」

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「沖島勲監督の全七作品、七週に亘り、一挙公開!! 過激で、キュートな、ユートピア。」

「YYK論争 永遠の“誤解” 」1999年 YYKプロダクション 監督:沖島勲

Y(義経)Y(頼朝)K(清盛)そして常盤御前が、八百年の時を超えて色々語り合う。そしてその様をたったの三日間で撮り上げようとしている撮影隊。その現在・過去の入り混じった中で、美しい絵本に描かれた牛若丸の慕情とそれを踏み躙った史実への沖島の怒りが発意させた映画。

特集上映公開中に逝去された監督。本作鑑賞時はまだ息が合ったはず・・・

これ、鑑賞予定では無かったんですが今回の特集上映前に本作の予告編が流れるんですよね。その予告編が映画の内容を見せるものではなく、劇場で開演を待つファンによるコントのような、実にくだらない予告編だったもんだからついつい観に来てしまったよ。宣伝効果ありってわけだ。

映画劇中作品として予算わずか300万円、たったの三日間での撮影という「YYK論争」
楽屋で、出演者である義経と頼朝がその役柄のまま、日本の歴史を高校受験の記憶とともに語り合ったり、なんとも言えぬユーモアが好もしい。
監督の外波山文明は300万の予算や、映画製作事情について愚痴る愚痴る・・・
次回作構想で清盛役の役者を主演にしての「はめ殺し」について語る。これがまた可笑しい。
常盤御前は重要な役だがYKKT論争とはなっていない。あさいゆきのの芸は決して褒められたものではないが、急に現代風になる母君のちょっとエロい演技は微笑ましい。

うだつの上がらなそうなスタッフが菓子パンを万引き。とっ捕まえて撮影現場に連行してくる店主が室田日出男。今回は出てきてすぐに解かりました。安堵。
万引きスタッフはただ万引きするために出演していた。心情とか言い訳とか一切語られず、無視状態。しょーもない。

というわけで、この映画をニヤニヤ楽しんでいたら、自衛隊員たちが穴を掘って撮影スタジオに登場。
あまりにシュール。
シュールな展開は嫌いじゃないけど、それまでのほんわかしたユーモアと相性が合わないのような気がして、どうしても白ける。
従って、自衛隊の登場以降は外波山文明の愚痴や映画論も一気につまらないものに感じてしまい、だんだん眠気が襲ってきてしまった。

でも、なんか、コレ嫌いじゃないです。まさに過激でキュートなユートピアでした。



ラピュタ阿佐ヶ谷

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「夜ごとの夢」

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「渋谷実のおかしな世界 The Bizarre Warld of Minoru Shibuya」

「夜ごとの夢」1933年 松竹 監督:成瀬巳喜男 35mm

女給をして息子を育てるおみつの許に、かつて家族を捨てた夫が戻ってくるが・・・。幸せな家庭という夢がことごとく打ち砕かれる現実に、毅然と立ち向かおうとするおみつとダメ夫。成瀬の永遠のテーマである男女の相克が描かれたサイレント期の代表作。渋谷実は助監督を務めた。

「淑女は何を忘れたか」で良かった栗島すみ子を再見しようと観にきたが、あの映画では鼻にかかった台詞回しが良かっただけにサイレントでどうなのか。しかも、伴奏、活弁無しの完全無声。
お相手も同様に斎藤達雄です。

若い栗島すみ子、決して際立つ美貌というわけではないのだけれど、やはり風情がある。和服の女給姿で歩く後ろ姿、煙草を吸う。火鉢の前、窓枠に腰かけ・・・
扁平な顔立ちは当世では田中裕子といった感じでしょうか。
気性のしっかりした様は台詞はなくても字幕だけで充分に伝わる。
「一本おくれよ」の船員2人とのやりとりの洒脱な感じ、ご執心のスケベ親父を振る勇ましさ。
家庭を捨てた夫との再会も気丈に跳ね返す。いいぞいいぞ・・・
でも隣人のおせっかいもあってすんなりダメ夫を受け入れる哀しさ。
同僚の「あんたも見かけ倒しね」の返答に親子3人の欠けがいのない幸福への夢が垣間見えるが・・・。

母子家庭で貧しいといってもドン底、極貧ではない様子。
坊やの服などいい所のボンボンのようだし。
女給の手当てはどのような物だったでしょうか。

おみつが必至に前を向いて生きていこうとする姿と対象的にどうにもダメ夫の方は、ウジウジと自分の不遇を運や社会のせいにして常に後ろ向き。
可愛い息子のために一念発起を誓うが、困難を前にすぐに挫けるタイプ。どうにも変われない男のようです。
ダメ男作品は好物だが、この男の辛い所は根は真面目である事と、女のように考えが浅墓。いざという時に間違った方向に発せられる誤った勇気を持ち合せてるので始末に負えない。
強盗したり自殺する勇気があるだけめっけもんか?



おみつの悔しさは遺書を食いちぎり、「意気地なし!」「弱虫!」・・・罵倒字幕攻撃の迫力で表現。
「坊やだけは強い人になって・・・」あの父親の影響化で育てられないのは良い事。案外このような母子家庭ではしっかりしと育つ場合もあるが、タネの問題も心配ではありますね。

坊やが土管の上で子供たちと野球に興じているニート親父の靴の穴をキャラメル箱で修繕してあげるシーンが良い。
坊やが交通事故に会う悲劇の伏線に無理やり感あり。

やはり栗島すみ子の表情を堪能する作品。日本髪を結いあげてる時代的な風情も含めて。



シネマヴェーラ渋谷

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「あんみつ姫 〈妖術競べの巻〉」

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「夏休み特別企画 漫画から生まれた映画たち」

「あんみつ姫 〈妖術競べの巻〉」1954年 東京映画 監督:仲本繁夫

頓珍漢な発明に没頭する甘辛城・城主と、好奇心旺盛でお転婆盛りのあんみつ姫が巻き起こす騒動を描いた、歌と笑いに溢れる愉快な一本。

倉金章介のまんが「あんみつ姫」は小学生の頃「のらくろ」ブームがありハードケース入りの全集を貯めた小遣いで少しづつ買い揃えてた頃、ついでに読んだ事がある。幼いながらもその古さに郷愁を感じ、嫌いじゃなかった。唯一読んだ少女マンガといっても過言じゃない。
あんみつ姫がその後も根強くリバイバルを繰り返し少女マンガのスタンダードになっていったのは知らなかった。キョンキョンとかも映画でやってんのね。けれどあんみつ姫は倉金章介でしょう。

54年の映画なら倉金章介の世界が味わえそう。

観賞前にエチオピアでカレー(5倍)を食べたら腹一杯になって、瞼が重い(いったい、何回同じ過ちを繰り返すんでしょう)
ということで、ところどころ(かなり広範囲)で眠ってしまいました。
あんみつの前にカレーというのはいかにも無謀。

それにしても期待通りの緩さだなぁ。
あんみつ姫はお城の教育で「殺す」とか「盗む」という言葉の意味さえ知らない雛つば状態。これぞファンタジー。

遊園地の遊具以下のヘリコプターに乗りこむ丹下キヨ子のカステラ夫人。
甘辛城・城主に藤原鎌足。
松島トモ子はまだ子供。


悪役の益田喜頓が一つ目小僧やからかさに化ける。ますますチープ。

あんみつ姫の雪村いずみが歌いだす。逆にこの歌唱力がゆるくチープな世界感にそぐわない。まぁ、下手くそな歌ではしょうがないけれど、ここまでの歌唱力が無駄に感じてしまうほどだ。

雪村いづみはやっぱり上戸彩なんだな。これは長門裕之=桑田 佳祐、小林旭=吉川 晃司に次ぐ3番目の継承だ。

もし自分に娘がいたら、アンパンマンとかプリキュアとかまだ何もわからないうちにこの映画を見せたい気持ち。喜頓の一つ目小僧がトラウマになったりするだろうか・・・

神保町シアター

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第97回全国高校野球選手権 東東京準決勝 帝京VS関東一

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高校野球の予選が佳境に入る今週末。今日25日(土)から3連休にして、勝上がりを気にしながら観戦試合を決めていきましょう。
まずは、東東京の準決勝。帝京VS関東一
明日、もし静岡VS静岡商の対決になれば草薙遠征も考えています。
対決が実現しない場合は千葉か西東京の決勝戦。
27日は、横浜と東海大相模が勝ち上がっていれば横浜スタジアムへ、もしくは、関東一の勝ちあがりで東東京決勝という予定です。

事実上の決勝戦ともいえる好カード。昨秋、今春と試合を見ている関東一。注目のオコエ選手。
残念ながら本家・龍谷大平安は消えてしまいましたが、オコエ・ボレロをまた聞きたい。



ここ数年、東東京屈指の好カード、毎年どちらが上回るのか楽しみです。今年はオコエ選手を中心に関東一がやや実力上回るか。全盛期から比べると強さにやや陰りがみえる帝京が気になります。

先発は帝京が16番の安村投手。関東一も18番の金子投手と、どちらもエースナンバーではありません。もっとも関東一は投手陣が豊富ですからね。


帝京・安村投手 この日は0回1/3で交代。

関東一・金子投手

初回、死球の走者を置いて関東一の3番伊藤選手が本塁打で2点先制。次の打者に四球を与えたところで帝京は早くも投手交代。エース稲毛田君を投入。これがどう出ますでしょうか。傷口を広げたくないという思いか、ある程度想定していたのか?
稲毛田投手が後続を絶ちます。


帝京・稲毛田投手

ダイナミックなフォームの関東一金子投手は2回に犠飛で1点、これは作戦通りか4回から二番手阿部投手にスイッチ。
5回に適時で同点に追いつかれなおも二死一二塁で打者に3ボールから一つストライクを取った時点で継投。このタイミングも微妙ですね。
救援した左サイドハンドの小松原投手。3B-1Sから2球で見逃しの三振を奪う。これは痺れる救援。その後の投球から決して三振を多くとるタイプでない様子なだけに。関東一側は盛り上がるよ。
タイプからショートリリーフっぽいけれど、そこは高校野球、その後もロング・リリーフで踏ん張ります。


関東一・二番手、阿部投手


好救援の関東一・小松原投手

7回表、走者を犠打で二塁に送って1のオコエ選手。この日はちょっと不発でタイミングが合ってない感じでしたが、帝京は敬遠策。二死一二塁で二番の伊橋選手が良く安打で繋ぎ満塁とし、伊藤選手がこの日5打点となる走者一掃適時打が飛び出し帝京を突き放し主導権を得ると9回にもダメ押しの2点を加え決勝進出。




7回表、均衡破る伊藤選手の走者一掃打


5打点の大活躍、3番ショート伊藤君




東東京大会準決勝第一試合、関東一8-3帝京
神宮球場

オコエ選手がダイヤモンドを駆け巡る姿は見れなかったし、春のオコエ・ボレロも、あれは正規の関一応援でなかったのか、使われませんでしたが、このチームはなかなか魅力的。
大型小型の野手の組み合わせ。3番大活躍の伊藤選手とオコエ選手のような素材が居るかと思えば、伊橋三塁手や黒田二塁手の小兵選手が実に良い働きをします。4番で適時打を放った森山選手も小柄なんですよね。
決勝はこの次の試合で勝った日大豊山戦。ダークホース的で不気味ですが今年の関東一なら出場を決めてくれるでしょう。東西ベスト4の中でも最も甲子園でも活躍が見込めそうな感じです。出場すれば最も注目されるのは早稲田実でしょうけど・・・

おや、静岡の準々決勝、磐田南VS知徳が延長15回引き分け再試合で日程が一日ずれてしまってるじゃないですか。
しかも、静商負けてる?・・・あ、逆転した!・・・追いつかれた!・・・延長だ!・・・よっしゃ、勝った!・・と、熱くネット観戦。
憧れの草薙のために渡辺監督の横浜高校は見送りかな。磐田南と知徳が決着付いておればなぁ・・・。

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タイヤ履き替えましたのよ

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消耗品のタイヤ。もういい加減交換しないとあかんやろと思ってから半年以上引っ張りました。
チャリ屋さんに放り込んで総合点検とタイヤ交換お願いしときました。
「どんなタイヤにしますか」、と言うから「今のんと同等品でええよ」「ではパナソニックで」と言うので「何でもええ、走れたら。安いんで・・・」
「色はどうしますか?」「え?色。・・・今のんと同じ黒でええよ」
と言う事で変わり映えはしませんがクッキリミゾが戻って来ました。
外見上のミゾって、最初の印象だと、もう数回走ったらけっこう摩耗したと思う。
目安は6000キロなんだそうですが、サイコンとか使わない主義なので何キロ走ったか解りャせん。



前後輪タイヤ交換と点検で1万円強。元の自転車がスポーツタイプの割に安もんなもんで比率からいうと高く感じる。と相変わらずのしみったれ根性。
「前輪のチューブは替えて間もないから替えなくて良いよ」とケチろうとしたが「やはり替えないといろいろと・・・」と微妙な口車に乗って、前輪チューブのみお引き取り、その他は廃棄でお願いしときました。

神宮球場からチャリ屋に回ってお引き取り。
土日が雨だったり台風が来たり、風邪で体調崩してたりで引き取りが遅くなっちゃいまして、久しぶりの乗車。鼻水すすり、時に咳き込みチンタラご帰還。

そもそもフィットネス目的だったが、休日の都内移動手段になり下がってるな。
短い距離でも早起きして走ってあげなきゃなとは思うのですが。

次タイヤ替える時はホイールごと替えてみようかな。きっとケチってやらないだろう。


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第97回全国高校野球選手権大会 千葉決勝 習志野VS専大松戸

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静岡の準決勝がずれてしまったので千葉の決勝へ。
今年の千葉決勝は自分的にはベスト・カードとなった。ただ、久しぶりに市立習志野には甲子園に行ってもらいたいし、持丸専松も7年目。届きそうで届かない甲子園切符の悲願達成も願いたく複雑な心境。
こういう場合の観戦はどうしても劣勢側に肩入れする。したがって逆転が起こると掌を返す事になります。

試合開始1時間前にマリンスタジアムに着いたが、読みが少し甘かった。すでにスタンドはほ満員。どうにか2階席のホームからやや習志野の三塁寄りに席を確保。もう少し遅かったら立ち見になるところでした。

ギッシリ埋まったスタンドは右が専松のグリーン、左が習志野のエンジと真二つに分かれた。外野席も開放満員札留めだ。

 





市立習志野の場合、やはり野球部の活動はブラバンも含めての評価になる。
5年前の山下斐紹(ソフトバンク)の時以来だけれど、その時以上にブラバンを中心にした三塁側の大応援の迫力といったらない。


専大松戸の先発はエースで4番、ドラフト候補の原投手


習志野は10番の土井投手が先発

試合は初回から「レッツゴー習志野」のかかる攻撃。二死から作った好機に5番八木選手の適時打で幸先良く習志野が先制。
その裏、習志野先発の土井投手が制球さだまらず無死で2人を歩かせ、早々に投手交代。エースナンバーの深田投手登板。


習志野 深田投手

習志野は4回にも8番幸坂選手の中前適時打で追加点。7回には専大松戸の二番手角谷から1年生の4番・吉野選手に適時打が出て専松には重くのしかかる3点目を奪う。


専大松戸は左の好投手角谷君にスイッチ

ジリジリと窮地に追い詰める習志野の攻撃に、やはり専大松戸が甲子園に行くには霞ヶ浦や二松学舎並みの試練が必要なのかと思った。なおも一死二三塁。これ以上点をやれない専大松戸はスクイズ警戒気味に2ボールとした後、捕手のはずす仕草と逆にストライクが入った後の4球目、飛び出した三塁走者を良く見極め挟殺プレーで二死とし、三塁を狙った二塁走者もタッチアウトでピンチを切り抜ける。習志野の機動力を封じたプレーは見ごたえがあったし、ここを1点で抑えたのは残りイニングから大きいと思われたが、まさかこのプレーが流れを専大松戸に引き寄せる大きなプレーになるとは・・・

7回裏、それまでポンポンと投げ込んで来る深田投手に翻弄されていた専大松戸、なんとか塁に出てリズムを代えたいところ。先頭5番河村捕手の安打を足がかりに二三塁とし、8番寺元選手が2点適時打。習志野は尾形投手に継投するが1番渡邊選手がついに同点となる三塁打。習志野は小刻みな継投も防戦一方。いや、投手陣も豊富です。


習志野の4番手阿部投手

二死満塁から4番原選手の放った当たりは中堅前へ、この試合、それまで絶妙な守備の位置取りが目を引いていた加藤中堅手の前に落ちたボール、いしゅんの判断の隙があったか、なんとボールを後ろに逸らしてしまう。外野を転々と転がる間三走者どころか打者走者の原選手もホームイン。劇的な満塁ランニング本塁打となった。原選手は今大会2本目のランニングホームラン。


逆転のランニングホームランに歓喜の専大松戸ベンチ


これで一気に7-3と専大松戸が逆転。

魔の7回となった後の習志野応援席の重苦しい空気に8回の攻撃で静寂を破る「アフリカンシンフォニー」
9回最後の攻撃、専大松戸側に自然と起こる手拍子を突き破る「レッツゴー習志野」の応援に鳥肌立ちまくり、思わず泣きそうになりましたよ。
なんと勇気を与える、素晴らしい応援なのでしょう。
とにかく習志野のブラバンのおかげで何十倍も感動的な決勝戦を体験した思いです。






専大松戸、悲願の悲願の悲願の初甲子園おめでとう!やっぱり、今年は専修の年かな?
んあー、習志野の甲子園も見たかったがなぁ。

ところで今年、ネットニュースで初めて知りましたが、東海大系列校で甲子園出場経験が無いのは東東京の東海大高輪台だけなんだそうで、凄いですね。
実は専修の付属校もこれでコンプリにリーチ(たった4校ですが)。ただ、残る杉並の付属高校は東京代表の座を獲得した年(京王商時代)の甲子園大会が戦争で中止になったトラウマと、経営的に野球部を強化しようという気は無さそうですので、コンプリの可能性は東海大の方が高いですね。

甲子園で久しぶりに茨城のとっつあん持丸節が聞けますかね。
千葉代表として健闘を祈りましょう。

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第97回全国高校野球選手権大会 神奈川大会準決勝

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結局、静岡大会は磐田南VS知徳の延長15回引分け再試合のあと決勝前に予定されていた休養日を先に持ってきて準決勝、決勝を連戦にする措置が取られました。これで休みは27日(月)しか取って無いので静岡遠征プランは飛びました。運営としては当然の事であり仕方がないのですが自分的にはとても残念、静岡VS静岡商のカードが接戦の末実現しただけに・・・。

気を取り直して横浜スタジアムです。
何、こちらだって横浜・渡辺監督最後の夏であるし、東海大相模にプロ注目の2枚のうちどちらかが投板するわけで、全国からも注目の準決勝ですからね。ただ、今一気分が乗らないんですけど・・・

平日でも開門は早まりそうなので開門1時間前に到着。予定の開門時間が30分繰り上げられ9時開門。試合開始まで2時間です。席を確保したら日陰で涼風の来る休憩場(階段踊り場)で一休み。



一塁側、例によって高位置から。
このあたりまで横浜高校応援歌のチラシが配布されているのでもらっておく。
応援は何故か黄色のメガホン。


横浜高校先発は11番の2年生石川投手。今年も下級生の多い若いチームです。


桐光学園はエースで4番、恩地投手。

初回、横浜が二死三塁から4番公家選手の投手強襲内野安打で先制。
その後もバントヒットなど安打を連ね押し気味に試合を運ぶ横浜でしたが桐光学園の守備も堅い。
3回には投手と一塁手を入替え。特に併殺網でピンチを切り抜け流れを完全には相手に渡さない。


桐光学園の一塁手は下手投げ二番手投手、中川選手(2年生)

5回には横浜の3番三河選手の適時打で追加点を奪われ0-2となたが、6回表、ついに桐光学園が反撃。横浜の二番手・春日井投手を満塁と攻め、変わった3番手エースナンバーの藤平投手から暴投で1点を奪うと、6番の適時打が続き同点、7番が初球を鮮やかにセーフティースクイズでついに試合をひっくり返す。


横浜二番手長身の春日井投手


三番手はエースナンバー藤平投手、2年生です。


横浜も7回、1年生の1番打者増田選手が左翼へ値千金の同点本塁打。
1点を争う好ゲームは延長戦へ。
延長10回裏、再びマウンドに上がった恩地投手を攻め、二塁に走者を置いた5番石川選手の一振りは右翼を越えてサヨナラ勝ち。







桐光学園も互角に戦いましたが、わずかに横浜の成長力が勝ったという感じ。


渡辺監督の夏はまだまだ終わりません。

一塁側のこの位置で熱烈な横浜ファンがメガホンを打ち鳴らす。ただ、前日に習志野の応援を体験しているだけに・・・
すみません、それにはマリンスタジアムには屋根があるけれど横浜スタジアムは照明燈がわずかに影を作るだけの直射日光。それにここまで2日は午前中の試合だったけれど、この日は11時試合開始というのもあって、厳しい暑さという環境影響が大きいもんで。
ビールとか飲んでも追いつかない。珍しくみかん氷なんてのを所望。


という事で第二試合開始までノックとかは見ずに再び休憩場で涼をとっていたら戻るのが嫌になった。
それでも重い腰を上げスタンドへ。日光の強さが一層厳しくなってるような・・・日大藤沢のピンクが綺麗なんだけれど、ボンヤリしてきました。


東海大相模の先発は吉田投手


対する日大藤沢、滝川投手。

東海大相模が初回から4番の2ラン本塁打で先制すると、回にも2点と、点差以上に圧倒。ただ得点経過とかもぜんぜん頭に入らなくなってきた。
5回裏の東海大相模の猛攻中に諦めない日大藤沢ナインに申し訳ないけれどこちらは早々とギブアップ。水筒の麦茶も尽きてるし、帰った方が身のためと判断。ほうほうの態で帰還。

結局、東海大相模VS日大藤沢は8-1の7回コールドで東海大相模が2連覇へ王手。

明日(もう今日ですが)の決勝は横浜VS東海大相模の名門対決です。

東東京は関東一がオコエ選手の活躍もあり圧勝。甲子園での活躍に期待です。

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「三匹の和服牝美人 十人十色の性」

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「三匹の和服牝美人 十人十色の性」2008年 Xces
監督 羽生研司 脚本 遥香奈多
出演 佐々木麻由子、南あみ、くすのき琴美
旧題「和服熟女の性生活 二十・三十・四十歳」2001年


40代の古道具屋の未亡人、30代の茶道の家元である人妻、20代の義母と3様の和服美人がスクリーン狭しと痴態をくり広げる。


<第一話>亡き夫の古道具屋を営む春江。店に日野という男が毎日のようにやって来て、夫が春江を描いた油絵を熱心に見て、売って欲しいと言った。春江はその代わりに彼に自分の絵を描かせることを承知する…。


<第二話>華道教室の家元秋子は、夫の宏のインポに悩んでいた。そんなある日、童貞の弟子の松任谷に相談され、秋子はセックス指南をしてやることに。それを覗き見た宏のイチモツは見事勃起し…。


<第三話>夏美はスナックを経営する若山の後妻になった。以来、息子の明がグレ始め、店の金を持ち出して遊び回るようになった。明は夏美の元恋人だったからだ。彼は夏美と父と衝突を繰り返し…。

狂言回しとしての陶製人形の持ち主が変わっていくオムニバス作品で案外楽しめる。

第一話、ソバージュ気味の和服未亡人、佐々木麻由子。姿見の前で全裸になる。竹本泰史の絵のモデルをしている時、陶人形の前に張り型が置きっぱなしになっているのを気づきうろたえる表情が。
この人いくつになっても可愛く見える瞬間がある。それを優しく包み込むのが絵画で成功を納めている竹本泰史。今回、彼はカッコ良すぎでしょう。

第二話、茶道じゃなくて華道ね。南あみの品質が良好。こんなお師匠様なら華道も良いかもよ。柳東史の包茎をクスっと笑う南あみ。盗み聞きの夫、野上正義がひっくり返って腹抱えて笑う(無音)、カメムシまでもが仰向けで笑ってる。

第三話、20代の和服美人、くすのき琴美はまだニキビの残る若々しさ。同級生で元彼の父親の後妻になる。そりゃ、息子がグレてもしょうがないか。父親は息子の元カノとは知らない様子。そんな夫婦の性生活。若妻の髪を梳きながら愛し合う濡れ場が綺麗。

脚本は遥香奈多、助監に城定秀夫の名あり。
それぞれ一話物として広げてもそこそこの物が出来上がりそう。その際は陶人形はいらんけど。



シネロマン池袋

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「ワンダとダイヤと優しい奴ら」 DVD

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「ワンダとダイヤと優しい奴ら」1988年 英 監督:チャールズ・クライトン
A FISH CALLED WANDA

4人組の強盗によってロンドンの宝石店から1300万ポンドのダイヤが盗まれた。主犯格のジョージは捕まったものの、肝心のダイヤの行方はようとして知れない。強盗団の紅一点ワンダはオットーと組んで、ジョージの弁護士に色仕掛けで接近、ダイヤの隠し場所を聞き出そうとする……。「モンティ・パイソン」一派のJ・クリーズ(共同脚本も)とM・パリンが参加して贈る、ブラック・コメディ。

お気に入りの映画。英国はモンティパイソン組のジョン・クリーズ、マイケル・ペリン。米からはケヴィン・クラインとジェイミー・リー・カーティス。内容の方も英米双方に皮肉たっぷり。
ジョン・クリーズは製作総指揮、脚本、音楽と監督以上に本作に関わり、ジョン・クリーズの作品と云っても良いくらい。彼はさえない中年の英国弁護士アーチー役で色仕掛けにメロメロ。




マイケル・ペリンは吃音者で熱帯魚(ワンダと名付けてる)や動物を愛する優しい男・ケン。
1988年の作品だが、既に双方共かなり老けてる。特にマイケル・ペリンはモジャモジャ頭で当初、精彩を欠く感があったが、獄中のジョージから目撃者の婆さんを消すよう命じられてから、輝きを取り戻す。もう口笛あたりから、その細かい演技、振る舞い。青野武の声が聞こえてきそう。モンティ・パイソン・ファンには堪りません。
婆さん殺害しようとして何度もしくじり、その度に婆さんの愛犬を死なす事になり墓の影で涙するケン。
愛犬の上に16tならぬ物が落下しぺしゃんこにする。



ジェイミー・リー・カーティスは色仕掛けで才気にあふれるセクシー担当。イタリア語やロシア語などの外国語を耳にすると発情してしまうがためにおバカな恋人と組んでいる。裏切りなんてのは朝飯前の食わせものワンダ。




ケヴィン・クラインは強烈に危険でバカ・キャラ。哲学書を曲解していて、バカと言われるのを執拗に嫌う嫉妬深い男オットー。
このおバカな大活躍を大いに楽しませてもらおうじゃないですか。





この4人のキャラが個性的でコメディが軽快に流れていく。
アーチー邸での浮気現場が発覚しそうになるシチュエーションの見事さ、オットーの無謀な登場と夫人とのやりとり。

あと一人、アーチーの奥さんのパトリシア・ヘイズもいい味出してくれてます。



ワンダとオットーの荒荒しいイタ語セックスとアーチー夫妻の就寝の様子が同時に進行していく面白さ。



堅物アーチー弁護士がメロメロになっていく過程。そして純愛ぶりが愛しい。
ペンダントを口移しでワンダに返します。

今回DVD特典で初めて知ったのですが、アーチー弁護士とケンが初めて会うシーン。ダイヤのありかを聴きだそうとするがケンがどもってしまって埒が明かない。ここで次々に盛り沢山のコントが演じられていたんですね。これはモンティ・パイソン・フリークに堪らなく嬉しいのですが、映画としてはここを完全に切り捨てる大英断があったのね。
この未公開シーンの特典映像は必見。DVDが欲しくなっちゃうな。

ジョン・クリーズが裸になるシーン(靴下を脱ぐところはシリー・ウォークっぽい)は、ジェイミー・リー・カーティスに出演交渉の際、ヌードになるシーンがあるが大丈夫か打診したところ、彼女が新婚だったため、あなたの方が脱いだほうが面白いという提案があったためとか。

クライム・コメディでありながら、最後はラブ・コメってのも後味が良くて・・・。ホント良く出来てる作品です。







それよりも劇場版モンティパイソンで未見のものがまだあるので、そっちも早いとこやっつけとかなくっちゃ。







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残念甲子園2015

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高校野球 49代表出そろう 100年の節目 10回以上出場は18校

大会創設100年の節目を迎える第97回全国高校野球選手権は31日、大阪大会決勝が行われ、36年ぶりの夏制覇を狙った大体大浪商を4―3で下した大阪偕星が初出場を決め、出場49校が出そろった。
最多出場は南北海道代表の北海で36回で、西東京・早稲田実の29回、愛知・中京大中京、奈良・天理の27回と続き、20回以上出場は計7校、10回以上が11校とおなじみの学校が多く出場することになった。
初出場は千葉・専大松戸、岡山・岡山学芸館など7校。福島・聖光学院は戦後最長の9年連続、高知・明徳義塾は6年連続、栃木・作新学院が5年連続出場となる。春の選抜から引き続き出場するのは優勝の福井・敦賀気比、宮城・仙台育英など7校を数えた。

全国大会は8月3日に対戦カードの組み合わせが決まり、6日に開幕、15日間の熱闘を繰り広げる。高校野球100年の節目を迎える今夏甲子園では、早実OBの王貞治ソフトバンク球団会長が開幕の始球式を行う。
(スポニチアネックス)

今年の残念甲子園は以下

北北海道 旭川実 5年ぶり4回目の出場を逃す
南北海道 北照 2年ぶり4回目の出場を逃す
青森   八戸学院光星 2年連続8回目の出場を逃す
岩手   一関学院 5年ぶり7回目の出場を逃す
秋田   秋田南 初出場を逃す
山形   羽黒 12年ぶり2回目の出場を逃す
宮城   古川工 4年ぶり2回目の出場を逃す
福島   日大東北 12年ぶり8回目の出場を逃す
茨城   日立一 30年ぶり2回目の出場を逃す
栃木   國學院栃木 30年ぶり2回目の出場を逃す
群馬   桐生第一 7年ぶり10回目の出場を逃す
埼玉   白岡 初出場を逃す
千葉   習志野 4年ぶり9回目の出場を逃す
東東京  日大豊山 15年ぶり2回目の出場を逃す
西東京  東海大菅生 15年ぶり3回目の出場を逃す
神奈川  横浜 2年ぶり16回目の出場を逃す
山梨   甲府城西 初出場を逃す
新潟   日本文理 3年連続9回目の出場を逃す
長野   佐久長聖 2年連続7回目の出場を逃す
富山   富山東 初出場を逃す
石川   金沢 4年ぶり14回目の出場を逃す
福井   福井工大福井 3年ぶり8回目の出場を逃す
静岡   飛龍 初出場を逃す
岐阜   斐太 初出場を逃す
愛知   愛工大名電 2年ぶり12回目の出場を逃す
三重   いなべ総合 5年ぶり2回目の出場を逃す
滋賀   近江 2年連続12回目の出場を逃す
京都   立命館宇治 33年ぶり3回目の出場を逃す
大阪   大体大浪商 36年ぶり14回目の出場を逃す
奈良   大和広陵 初出場を逃す
和歌山  和歌山商 58年ぶり5回目の出場を逃す
兵庫   明石商 初出場を逃す
岡山   創志学園 初出場を逃す
広島   市呉 初出場を逃す
山口   下関国際 初出場を逃す
鳥取   鳥取西 7年ぶり24回目の出場を逃す
島根   大東 初出場を逃す
香川   丸亀城西 10年ぶり5回目の出場を逃す
愛媛   小松 2年連続2回目の出場を逃す
徳島   城南 初出場を逃す
高知   高知 6年ぶり14回目の出場を逃す
福岡   東海大五 初出場を逃す
佐賀   唐津商 4年ぶり5回目の出場を逃す
長崎   海星 2年連続18回目の出場を逃す
大分   大分商 2年ぶり16回目の出場を逃す
熊本   文徳 18年ぶり3回目の出場を逃す
宮崎   宮崎学園 初出場を逃す
鹿児島  鹿児島城西 初出場を逃す
沖縄   糸満 4年ぶり2回目の出場を逃す

やはり初出場を決めた7校に対し後一歩で初出場を逃したのは18校
連続の残念甲子園は日大東北(3年連続)、東海大菅生、福井工大福井、高知(5年連続)、文徳(3年連続)の5校。残念甲子園の常連だった霞ヶ浦は嬉しい初出場。昨年の残念から見事出場を決めたのは
、その霞ヶ浦の他に花巻東、専大松戸(初)、高岡商、天理、智弁和歌山、広島新庄(2年連続残念から初)、鳥取城北、創成館(初)、明豊の10校。

もともと9連覇なんてバカげた事が起きないからプロ野球より高校野球が好きになったようなところがあるが、その高校野球でも地方大会とはいえ9連覇が出てしまいました。目の上のたんこぶを破って日大東北が甲子園に帰ってくるのを待ちましょう。目の上のたんこぶというなら高知の明徳義塾はもっと凄いですね。高知は明徳が不祥事を起こさない限り出れないんでしょうか。高知県も2校以外に台頭する学校が待望されます。
昨年、衝撃的な敗戦をした小松大谷が準々決勝で星稜に最終回3点差逆転というリベンジには思わず笑っちゃいました。そのまま甲子園まで突っ走るかと思いましたが、そうは行きませんね。
今年の甲子園は大阪桐蔭をどこが止めるかがポイントと思っていたのに、甲子園前に大阪偕成学園が止めました。これが一番驚きだったかな。後は県立のミラクルの前に散った浦和学院。

しかし、牛島=香川からもう36年も経ってるんですね。月日はどんどん速くなるなぁ。

個人的に出場して欲しかった学校に印を付けておきます。

◎鳥取西
○大体大浪商
▲習志野
△大分商
△横浜

残念甲子園2014
残念甲子園2013
残念甲子園2012
残念甲子園2011
残念甲子園2010
残念甲子園2009
残念甲子園2008

映画INDEX

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何やかやと土日の午前が忙しく、岡田茉莉子特集に行けないではないか。

2015年7月劇場観賞記録

「ラブ&ピース」 TOHOシネマズ新宿
「コングレス未来学会議」 シネマカリテ新宿
「悪女の季節」 シネマヴェーラ渋谷
「トゥルー・ロマンス」 早稲田松竹
「インヒアレント・ヴァイス」 早稲田松竹
「一万年、後・・・・。」 ラピュタ阿佐ヶ谷
「もず」 シネマヴェーラ渋谷
「夜ごとの夢」 シネマヴェーラ渋谷
「気違い部落」 シネマヴェーラ渋谷
「あんみつ姫〈妖術競べの巻〉」 神保町シアター
「風流滑稽譚 仙人部落」 神保町シアター
「バナナ」 シネマヴェーラ渋谷
「ゾンビーバー」 新宿武蔵野館
「飛べないコトリとメリーゴーランド」 新宿シネマ・カリテ
「怒る西行 これでいーのかしら。(井の頭) 」 ラピュタ阿佐ヶ谷
「怪談昇り竜」 シネマヴェーラ渋谷
「三人の女 夜の蝶」 シネマヴェーラ渋谷
「WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!? 」 ラピュタ阿佐ヶ谷



【あ行】


【か行】

 
【さ行】

 
【た行】 


【な行】


【は行】

 
【ま行】


【や行】


【ら行】


【わ行】


取り残され群
「恋恋風塵」「疑惑の影」「生活の設計」「OL日記 濡れた札束」


自宅鑑賞(DVD等)お蔵入り・・・
「ロスト・ワールド」「マルクス兄弟 オペラは踊る」「ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯」「荒野の決闘」再鑑賞可能。
「ファーゴ」「ブラック・スワン」「オーメン2/ダミアン」「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレル」「エターナル・サンシャイン」「アメリカン・ハッスル」以上レンタル返却。


「ボルドー展 美と陶酔の都へ」

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国立西洋美術館
「ボルドー展 美と陶酔の都へ」に行ってきた。

美術館はよほど好きな作家の出展とかがないとまず行かないわけで、今回は何が目当てかと言うと、別に何もない。
中学生の夏休みの宿題にお付き合い、で、まぁ行ってみた。

ルーベンスの首提灯が観賞できる展覧会です。



「はいごめん、はいごめん」とは言わなかった「聖ユストゥスの奇跡」であります。

宿題は展覧会の中で印象に残ったもの3点選んで文章で説明、選んだ理由とか書くらしい。
衝撃度は一番ですからこれは当然中学生も選びます。

南フランス、ボルドーにゆかりのある画家・作品だけでなくボルドーの25000年前の発掘壁像から現代まで幅広く展示。
ボルドーはワインだけじゃないんですね。芸術の街。有名な画家のレアな作品が多く、玄人好みの展示かと思います。
夏休みの土曜午後というのに混んでないのが良いです。掘出物感がありますね。


今回の目玉、ドラクロワの「ライオン狩り」
残念ながら火事のため上部が焼失。目玉の割にはフーム・・・・

焼失前の状態を模写したのがオディロン・ルドン


本展示、ルドンのレア作品が多いようです。
良く知りませんがルドンといえば”ノアール”とか”一眼国”の人というイメージですので、「ほーう!」という感じ。そりゃ、最初からあんな絵ばかり描いてたわけじゃないわな。





でも妙な暗さが、やはり良いですね。またルドンの作品展とか見つけたら今度は行ってみたいと思います。

中学生にとっては世界史で学んだフランスの17,8世紀頃のものも多く、親しみはあると思うのですが、彼はそのような蘊蓄には一切触れず宿題を書いていました。美術の宿題だから自分の印象を素直に書く。それでいいのかもしれませんね。
宿題プリントには美術館入場券の半券を貼る欄がある。ネットで調べるだけというインチキ防止でしょうか。でもボルドー展は中学生無料なんだよね。
「証拠のため正面玄関で写真を撮ったる」と言うが、そこは写真嫌いのお年頃中坊、断られました。

ちょっと残念だったドラクロワは教科書でよく見る「民衆を導く自由の女神」の人ですから、あれは見てみたいですね。

展示絵画は自然主義や印象派とか、宗教画、肖像画が多い。
その後、写真の登場で取って変われるような作品とかは個人的にはまったく興味はありません。
でもそんな絵でもやっぱり本物は絵ハガキや写真で見るのと違って心魅かれるもの、ありますね。特に大作は。

中学生の選んだ残り2点は大作「ボルドーの港と河岸の眺め」と「フロクラックからのボルドーの眺め」
後者はネットで検索しても出てこないからそんなに有名でないのかも。でも確かに印象的でした。
美術館も悪くないです。
でも、今回は赤ワインが飲みたくなる。もちろん販売もしていますが、そこはグッと堪えて・・・

グッズ販売で、中学生に「ボルドーの港と河岸の眺め(シャルトロン河岸とバカラン河岸)」の栞、自分にはいかにもボルドーを象徴するジャン・デュバ「ボルドー 港・歴史建築・ワイン」ポスターのポストカード購入。








9月23日まで

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朝霞水門

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タイヤも替えた事だし、久ぶりに早朝フィットネスとして純粋サイクル。
連日日中の厳しい暑さ、やはり夏の朝は運動に最適。気持ち良い。

本日は一般17号北上で戸田橋から荒川サイクリングロードに入り朝霞水門まで・・・



カメラ持ってこなかったので携帯で。

何だか戸田橋から土手に入りにくい感じなのは
前夜、板橋花火大会の名残があるため。
そうでした、昨夜は地元のガキ、ジジババ対象のお祭りと遠方板橋花火大会でいつになくご近所が賑やかなのでした。
家からも板橋花火は見えますが、うちは1階なので、ちゃんと見ようとするなら上層階へ上がった方が良いのだけれど、暑いし、どうでも良いのでここ数年上らない。

まとめられたゴミの量に賑わいの名残が見える日曜の朝・・・



グランドに観覧用折り畳みイスが設けられていたりするのね。

夏の間の休日は天気が良い限り短距離でも乗ってみましょう。
この日も用事があるので7時半にはおうちに戻らなければならない・・・


「一万年、後・・・・。」

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「沖島勲監督の全七作品、七週に亘り、一挙公開!! 過激で、キュートな、ユートピア。」

「一万年、後・・・・。」2007年 YYKプロダクション 監督:沖島勲 DVCAM

岡山の田舎に住む正一・淳子の兄妹のところへ、一万年前に伯父さんだったという男が、奇妙な衣装を着て時空を切り裂いて現れる。今や家の周辺には怪物がばっこし、兄妹の両親は怪物に食われてしまったという話だ。“叔父さんたちは傲慢だった。だから怪物に喰われても仕方ないんだ!!”少年が、叫ぶ。

おいおい、この監督に誰かもうちょっと予算付けてやれよ。と、言ってももう亡くなられてしまったんですけどね。この作品鑑賞時にはまだ訃報に触れていなかったので、そんな事を思った次第。
予算が無い事をいいことに、というか狙いなのか一万年後のSFを緩~く描いていて、なかなか味な作品で好きだよ。
第一、一万年というスケールが良いよね。すぐにバケの皮が剥がれる近未来SFと違って現世の物には検証しようもないので、好きにやれる。
何故か高度成長前の昭和の古いアパートが舞台。ほとんどこの部屋から出る事はないので、小劇場で演劇として見ても良さそうな脚本。

言葉遊びのセンスもなかなか良くって、映画のことは「やめとけ」、砂場くらいの大きさになったアメリカのことは「なんでや」と呼ばれている。
阿藤海の叔父さんは沖島監督自身がモデルなのか映画製作者であり、電波のひずみからアパートの壁に映し出される映画が「ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ」
阿藤海のお母さんとして洞口依子も映し出されるのが嬉しい。

妹の淳子ちゃんは学校のお誕生日会の出し物が決まらなくて困っているので映画監督でもある叔父さんが寸劇指導。
寸劇の名は「膵臓」
この小学生の演劇と踊り、一生懸命やっていながら小学生らしさが出ている按配が実に好ましい。

近未来SFのようにすぐに化けの皮が剥がれる事が無いと言ったが、沖島勲氏の死因は膵臓癌でも糖尿でも無かった。こんな所で化けの皮が剥がれるのも、まぁ、それはそれで・・・

エンディングに向かってちょっと過激な現代批評をチラっと見せながら煙に巻くような感じも憎い。




ラピュタ阿佐ヶ谷

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「うらめしや~、冥途のみやげ展」

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ちょっとしたドジをやらかして2日連続上野の西洋美術館に足を運ばにゃならなくなった。この暑いのに・・・
それじゃあって事で「ボルドー展」の半券があると100円割引っていう「うらめしや~、冥途のみやげ展」の東京芸大まで足を伸ばす。っていうかボルドー展よりこっちの方が面白そうではないの。
実際、昨日のボルドー展より若干客の入りが良いようです。混雑というほどではありません。

「うらめしや~、冥途のみやげ展」
東京芸術大学大学美術館

東京・谷中の全生庵には怪談を得意とした明治の噺家三遊亭圓朝(天保10〈1839〉-明治33〈1900〉ゆかりの幽霊画50幅が所蔵されています。本展は、この圓朝コレクションを中心として、日本美術史における「うらみ」の表現をたどります。



展示は4章からなり、全生庵所収の圓朝遺品の数々をみせる「圓朝と怪談」、幽霊画コレクターでもあった圓朝による「圓朝コレクション」、歌舞伎など芝居絵を中心とした「錦絵によるうらみの系譜」幽霊画がそのまま美人画になっていく、選りすぐりの名作集「うらみが美に変わる時」

これだけずらりと幽霊の(幽霊とは関係無いだろうと思えるものも数点ありましたが)掛け軸が並ぶというのも、なかなか無いですね。
この掛け軸に囲まれ怪談噺とか演出すると面白そうですけど、そこはそれ、当然一龍斉貞水が呼ばれて先週開催されたようです。ぬかりはありません。

男のうらみよりも(小幡小平次は良いですが)やはり女の、それもとびっきり美人の幽霊画が良いですね。
崇徳院のうらみを描いたものもありました。「瀬をはやみ~」と歌いながら半泣きで床屋を回る絵ではありません。恋しい人に会えないうらみなんですね。青い顔の崇徳院が恐ろしいです。

今回のミス幽霊はダントツで鰭崎英朋の「蚊帳の前の幽霊」
今回、歌川国芳とか月岡芳年の作などが多く展示されていますが鰭崎英朋という画家はこれ一作ですね。
月岡芳年では「幽霊の図 うぶめ」のバックシャン美人ぶりが艶めかしくエロチックでした。
他にも伊藤晴雨の幽霊図もありましたが縛られてはいませんでした。
幽霊といえば円山応挙ですがね・・・、幽霊の割にふくよかなような気が・・・

本展示は期間によって展示入替が多くあります。「うぶめ」が見れるのは私の行った2日が最後だし、メインビジュアルに使われ強烈なインパクトを持つ上村松園の「焔」はメインビジュアルのくせに9月1日からの展示のため、この日は見れませんでした。

他にも、気になる曽我蕭白は「柳下鬼女屏風」のみの展示で、もう一品「美人図」が見れるのは8月18日以降。

この辺は2,300円の図版で我慢するか、後半もう一度足を運んで観賞するかという選択になります。金額的にも生観賞できる後者を選択。
気が変わらなければもう一度来たいと思っています。



グッズ・コーナーにて、図版は例によって高いのでポストカードを3点ほど「冥途のみやげ」として購入。暑中見舞いに使いましょうか?



怖い女の幽霊 松本楓湖「花篭と幽霊」 


歌川広重「瞽女の幽霊」現代の怪奇劇画でも通用しそうな画風。


鰭崎英朋 「蚊帳の前の幽霊」

「幽霊の図 うぶめ」のポストカードは売ってませんでした。



なお、この展示企画は2011年に予定されていた所、東日本大震災の発生で流れてしまった経緯があり、今回4年ぶりに実現した企画との事。

9月13日まで。

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第97回全国高校野球選手権大会 1・2回戦組合せ

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夏の甲子園組合せ抽選が行われ1・2回戦の相手が決まった。
どんな結果になったとしても多くの組合せが必ず興味深いものになる。近年は地域格差が無くなったし、むしろ九州や四国より東北の方が強豪のイメージさえ着いてきている。
今年もまた好カード目白押し。
強豪校が総じて初戦で手強い相手との対戦となっている事と、何故かご近所対決がやたら多いですね。
そうかと思うと、悲願の悲願の初出場を決めた者同士の霞ヶ浦対広島新庄なんてカードもある。両校は今までの鬱憤を爆発させての、ダークホースと見ていたので初戦対決には驚き。

初めて抽選でなく指名で選手宣誓が(京都二中の流れをくむ=このフレーズ好きです)鳥羽に決まりました。
出場自体が何か運命的なものを感じますので、全員一致の承認も納得です。


3回戦以降の組合せが決まっておりませんが、例によって8校を選んでおきます。

東海大相模
静岡
仙台育英
関東一
作新学院
天理
専大松戸
中越

強打、早稲田実は投手陣に不安ありで無印。1回戦は今治西。かつての強豪も近年、甲子園で精彩を欠いています。1つは勝つかも。早稲田実と鳥羽は早いとこぶつかりませんかね。

8校とは別に
恒例、「あぁ、青春の甲子園」エントリー

10 静岡
9 中越
8 関東一
7 東海大相模
6 智弁和歌山
5 鳴門
4 秋田商
3 作新学院
2 中京大中京
1 専大松戸
-5 龍谷
-10 創成館
-15 岐阜城北
-20 津商
優勝 静岡
準優勝 関東一
決勝スコア 7

週刊朝日、表紙変わったね。

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