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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「OL日記 濡れた札束」

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「加藤彰 たゆたう愛」

「OL日記 濡れた札束」1974年 日活 監督:加藤彰

前年秋に起こったばかりの滋賀銀行巨額横領事件がモデル。オールドミスになりかけの銀行員の女が、偶然知り合った若い男を愛し、彼のために横領を働いてしまう。逃亡中の彼女が人のいい中年男と同棲する姿や、孤独でやるせなかった時期が静謐に、現在と過去を往来しながら描かれる。主演の中島葵の謙虚な立ち居振る舞いが胸に染む、特集の最後を飾るにふさわしい厳かな冬の陽光に満ちた作品。

今回の加藤彰特集で観た作品の中でダントツの1本。傑作でした。
それなのに記事にし損ねていて。得てして良い作品ほどし損じるってのはある。眠っちゃったやつは「眠ってたよ」でいいし、つまらなかったら「つまらん」でいいからね。

観賞当時の事を思い出しながらポツポツと・・・

加藤彰ポルノ作品、どれも傑作とは思うけれどその女性心理の巧みな描き方に自分との相性面ですこし疑問が残りモヤモヤしていたのは事実。

まず、中島葵の嵌りっぷりが良い。
この人はまだ成人映画観賞年齢に到達していない頃、雑誌グラビアで観て、ポルノ女優にも強烈なおばはんが居るはなという思いがトラウマとなり、ずっと良い印象を持ってなかったんだけれど、男に騙される地味なオールドミスがピッタリだし、その演出方法も秀逸。逃亡中の中年男とのつましい同棲生活の描き方から漏れ出す愛の形。
男を見送る度に庭にしゃがみこむシーンが陽光と相まって、とても印象的で良いシーン。
間違いなく中島葵の代表作でしょう。

題材からして昨年観賞して、これまた優秀な邦画であった「紙の月」と題材的には被るので、どうしても比較してしまう。比較するもんじゃないと思うが・・・
映画が古い作品である事、まがりなりにもポルノである事、滋賀銀行の横領事件の記憶が生々しい時期に撮られた事。どれを取っても軍配は加藤彰に上がってしまう。「まがりなりにも」と言うのは、情事シーンも多く出てきますが、いい意味で抑制が効いている。現代なら一般映画にしても問題無しとは言いすぎ、・・・でしょうけど。
例えば姉役で絵沢萌子が出てくる。絵沢さんは脱がないので、ポルノ的には残念なんだけど、不満に感じない。あ、それは絵沢さん自体の優れた特性ではありますが。

「紙の月」はそんな不利な状況でありながら現代の作品として充分に優れている事に意味がある。

それにして、見事なまでに騙されますね。
飛行場の脇でのやり取りのせつない事ったらない。
何故、あんないかにもな男に騙されるのかと言っても、そういうもんだから仕方ないのですね。
男がひどく描かれれば描かれるほどモテナイ女の悲哀が浮かび上がります。男女逆転されてもそれは同様の事でしょうね。



ラピュタ阿佐ヶ谷


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「激動の昭和史 沖縄決戦」

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戦後70年企画第二部
「映画を通して検証する日本の戦争 今こそ、反戦平和の誓いをこめて」

「激動の昭和史 沖縄決戦」1971年 東宝 監督:岡本喜八

沖縄軍10万人、民間人15万人、(県民の1/3)が命をおとし最大の激戦地となった沖縄。岡本が提起した「沖縄は本土のためにあるという沖縄軽視の考えがあるのではないか」というテーマは基地問題など現在も我々に突き付けられる。

太平洋戦争の悲劇は、最後の攻防・沖縄決戦に集約された。昭和19年10月10日、沖縄大空襲。那覇の町は一瞬にして灰となる。県民の動揺を煽るように、知事は本土に出張したまま、再び沖縄には帰ってこなかった。昭和20年1月、死を覚悟した新知事島田が着任。民間人も臨戦態勢で米軍の攻撃に備えた。4月1日、海を埋め尽くす20万の米兵が上陸。牛島司令官と長参謀長は割腹自殺を遂げ、軍部も壊滅の状態で沖縄は、女、子供、見境のない殺戮の地と化していった。

日本の夏は毎年、戦争映画の季節。今年は戦後70年。たまにはガチでこういうものに向き合いましょう。
岡本喜八の戦争ガチ側面がビンビン。戦争を娯楽に昇華した名作「独立愚連隊」とは意味合いが違います。
もっとも、あれだって戦争に対しての反骨は潜んでるんですけどね。
脚本は新藤兼人。
娯楽要素は娼婦から看護婦になった丘ゆり子のみです。

沖縄の惨状を再現。その戦場に圧倒されてしまう。
日本人の戦いという事を差し引いても、つい何日か前に見たキューブリックのベトナム戦争描写なんて手ぬるく感じる。実は「フルメタル・ジャケット」の第二部評価が辛いのはすぐ後にコレを見ちゃったからだ。

多くの登場人物によって描かれるそれぞれの死。
キャストがとても豪華。ほんの少しだけ顔を出す名優たち。
日本には良い役者が居る(居た)んだなぁ、あらためて思う。

中心となるのは、牛島中将(小林桂樹)、長参謀長(丹波哲郎)、八原高級参謀(仲代達也)
それぞれのキャラが明確で、戦争における仕事のできる人たちという感じで実にカッコ良く感じてしまったのだが・・・

さまざまな死に方をしていく中でもあらゆる自決が描かれている。
窮地に立っての牛島中将と長参謀長の勲章付き軍服を着た美学のみのようなハラキリ自決に口あんぐり・・・
降服もせずにカッコ良く死んでしまって、それによって戦況はますます悲惨な事に。

ある意味人間らしいし、日本人リーダーらしさ。
戦争という異常事態の中に現れます。

美学にすがるしかない状況。それは一種の逃避なのかもしれない。
美学なんてクソみたいなもんだけれど自分を守るためには大事な事?

それだけに自決志願する子供たちに「生きよ!」というメッセージを送る、校長(天本英世)や小倉曹長(地井武男)が救い。

クールな軍医(岸田森)の自決には、それまでお笑い担当の丘ゆり子の一言が!

ひめゆりの教師役で先ごろ亡くなった滝田祐介。「細腕繁盛記」くらいしか憶えていないので訃報記事は見送りましたが名バイプレイヤーですね。ご冥福を祈ります。

女優陣では「お嫁に行けなくなる!」絶叫の酒井和歌子と「あなた、軍人でしょう!」の大谷直子が印象深い。

確かに映画を通して日本の戦争が検証が出来ます。

見て損はない・・・
というか日本人は皇室も含め一度は見ておくべき傑作。






池袋 新文芸坐

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「メキシコ・オブ・デス」

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「夏のホラー秘宝まつり2015」

「メキシコ・オブ・デス」2014年 墨 監督:アーロン・ソト、エドガル・ニト、ジジ・サウル・ゲレーロ、イサーク・エズバン、 ホルヘ・ミシェル・グラウ、 レックス・オルテガ、 ロレット・フローレス、 ウリセス・グスマン
Mexico Barbaro

メキシコ版「ABC・オブ・デス」と言える、メキシコの監督達によるホラー・オムニバス!
メキシコの新鋭監督達による超一級のホラー・オムニバスが日本公開決定!
メキシコ版「ABC・オブ・デス」と言える恐怖のバラエティ溢れるラインナップだ。まだまだ世界には才能豊かなホラー映画監督が存在することを証明した傑作!

上映後トークショー付き。
誰が出るのか知らなかったけれど、ホラー秘宝まつりのプロデューザーの山口氏を進行に、山口雄大監督と特殊メイクでお馴染み西村喜廣監督。何気に豪華。



8話オムニバス

1.何やら儀式的私刑。生首ならぬ干首

初っ端から面白くも怖くもなくメキシコの良さも無い。こりゃ先行き心配・・・

2.傷ついた相方を休ませ廃墟で一夜を明かそうとする盗賊。

獲得した金塊や馬、ソンブレロ、ボニータ。メキシコらしさは出てきたがまだまだ・・・

3.姉の膣から経血を取って持ってこないと尻から魂抜かれる。

エロいHelmanasが出てきて良い。妖怪の造形や動きも良い。こけて経血を顔面に浴びるドジな妹。だんだん面白くなってきた。

4.山小屋で妖精に処女を奪われる話

唐突に姿を現す妖精のデカチ○コ。終映後のトークショーで西村さんが大層気に入っていたご様子で恵方巻チ○コと後ろのおむつの2人の話ばかりするので、結果もっとも印象に残る作品になってしまった。説明不足の他作品に比べ解りやすいのが良い。
ちんちくりんでギャーギャーとうるさい処女女優。



5.フレンドリーな浮浪者が子供の内臓を医者に売ってる話。

地味だけど好き。妖精のEpから徐々に乗ってきた。内臓抉るグロ表現もあるけれど、兄に依怙贔屓する母親の慟哭の顔、シャドーが流れて極めてメキシコっぽいおばさんの方が怖い。妹の足ギブスが妙。スペイン語でお化けをcocoと言うのかと調べたら。お化けも幽霊もFantasma
所謂幼児言葉なんでしょうね。

6.人形島

モノクロ作品。一度は行ってみたいソチミルコの人形島を舞台に撮影。それだけで嬉しい。人形島の伝説がそのまま物語になっているみたいです。作品クオリティは全て吊るされた人形達によるもの。

7.ケロイド男が死者を蘇らせてまでも復讐を遂げようとする。

これが一番好き。とてもメキシコ的だし、風景、雲の移り変わりも良い。ケロイド男の幻覚に女のクリーチャー登場のサービス。
説明不足な面は否めないけど良かったです。

8.メキシコのやり手婆ぁがドクロメイクのポールダンサーに酔客を襲わせる。

男達に女の子を襲わせていたからこれも復讐。インターナショナルな商売になっているので突然、日本語が聞ける。
軽いスプラッターがあり、解りやすい。とても楽しい作品で最後を飾るにふさわしい。



オムニバスだけれど全体のトーンに統一感がある。

最初はどうなる事かと心配したけど、なかなか楽しめた。



キネカ大森


・・・・
おまけ「メキシコ・オブ・デス観賞記念」
昨年販売されて通販購入して飲んだっきり記事にし損ねたメキシカン・クラフトビール 「デイ・オブ・ザ・デッド」のいかしたボトルラベル。
流石に今年の販売はありませんが、amazonに少し在庫があるみたいですよ。

メキシカンクラフトビール デイ・オブ・ザ・デッド


「ビールが苦手なひとにもお薦めな、バナナやクローブの香りを持つフルーティでまろやかな味の『デイ・オブ・ザ・デッド ヘーフェバイツェン』。
トフィー、キャラメル、コーヒーの香りとホップの苦みが心地よく、クリスピーな味わいのエール『デイ・オブ・ザ・デッド アンバーエール』。
ホップを豊富に使い強力な苦みとフローラルな香りの対称がクセになる『デイ・オブ・ザ・デッド IPA』。
そして米ビール専門誌『DRAFT MAGAZINE』にて、ビール・オブ・ザ・イヤー2013において最高得点を獲得した『デイ・オブ・ザ・デッド ポーター』。焙煎した茶色麦芽を用い、コーヒー、チョコレート、キャラメルなどの香ばしさが特徴の黒色エールだ。」

美味しかったですよ。
ただIPAは私には苦すぎました。口直しにチョコレートが欲しくなりました。


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Benny & The Jets 桃尻娘 ロリィタ族。

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桃尻娘のTV版があるのは知りませんでした。

帰ってきた桃尻娘 1986年 フジTV




続きが見たくなるでしょ。
YOU TUBEで分割UPされてるみたいなので、観てみましょう。

相築彰子 - 榊原玲奈
金子美香 - 醒井涼子
黒沢ひろみ - 牧村久美
米山善吉 - 木川田源一
豊原功輔 - 大西唯史
松田洋治 - 磯村薫
徳丸純子 - 竹場百合江
瀬山修 - 滝上圭介
阿部雅彦 - 磯村尚治


田中くんのキスなしSEXに憤慨している榊原玲奈。
リメイクするならキスを●ンニに変えたらいいね。

ロリィタ族。の元カレ全員芸人あるある 第02回


Elton John - Benny & The Jets (original 1973)

「アメリカン・ハッスル」 DVD

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「アメリカン・ハッスル」2013年 米 監督:デビッド・O・ラッセル

詐欺師アーヴィンと、その相棒で愛人のシドニー。彼らはFBI捜査官リッチーに逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長に近づくが、二人の仲を嫉妬するアーヴィンの妻ロザリンがおとり捜査の邪魔をする。

これは面白かった。傑作でしたね。
ちょっと返却から時が過ぎてしまいましたので、例によって思い出しながら・・・

実際にあった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を題材にした詐欺映画。
役者良し、脚本良し、音楽良し。
時代は70年代。
クリスチャン・ベイルの役作りハラポテ、はげのブサイク男。彼をはじめとして主な出演のみなさんの頭髪がポイント。



詐欺映画といえば傑作「スティング」が浮かび、流石に「スティング」を越えることはないと思いましたが、その代わりこちらにはエイミー・アダムスが居る!ジェニファー・ローレンスが居る!

エイミー・アダムスの出演作を初めてまともに見ましたが、なるほど、これは良いです。ノーブラ・エロの度合いが絶妙。
基本、親しみやすい庶民派なんでしょうけれど、キュートな悪女。



個人的には、ノーブラでケバい彼女よりほぼスッピンのエイミーが良いです。
一気にファンとなりまして、他の作品も観たいと思います。やっぱ「ビッグ・アイズ」行くべきでしたか。
前半はアーヴィンとシドニーのロマンスが見所。





ジェニファー・ローレンスはとんでもない22歳ですね。お肌の綺麗さを除けば完全にオバサン演技。ここまでやり抜きますか。
「死ぬのは奴らだ」のお掃除シーンに爆笑。



音楽は他にも「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」「ジーン・ジニー」とヒット曲目白押しで、それだけでも素晴らしい。加えてデューク・エリントン。
これはディスコ・シーンでヴァン・マッコイの「ハッスル」が登場するだろうと思いましたが、それは無し。

FBI捜査官のドジぶり、当初の志とは反して、ホンマルの悪者を摘発できずに、善意の政治家を逮捕。
それだけにラストに向けての騙しは痛快。

劇場観賞を逃し、DVD観賞となりましたが、こういう傑作はむしろDVDでも充分に楽しめるので、これで良し。
しょうもない作品ほど劇場で観て価値を高めてあげましょうという当方のスタンスに間違いは無しですね。







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「WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?」

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「沖島勲監督の全七作品、七週に亘り、一挙公開!! 過激で、キュートな、ユートピア。」

「WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?」2013年 YYKプロダクション 監督:沖島勲

“何さらしとんねん政権”から、 “お前等、阿呆ちゃうか政権 ”“えゝ加減にさらせ政権 ”と目まぐるしく政権が変る中、男に性的瑕疵がある場合、女は二人目の亭主を持つ事が許され、それはドンドンエスカレートされて、八人目迄O・Kとなった。ゴミ程の価値も失った男たちが、街中の公園で放浪する。

とうとう沖島監督作品コンプリート。寡作の人だけに、こういう緩めでピリっとした(?)作品をもう少し観たかった。
こちらは一応近未来SFという事になりましょうか。政権名のアホらしさに沖島色が現れ、また役者の顔がひきつる演技はお寒い限りだけれども皮肉というかテーマの捉え方がとても好ましい。

公園でたむろする価値を失った亭主たちだが、最終的には経済破綻をきたすが、ちゃんと女房と2番目以降の夫もすべて養っているわけで社会的にはそこそこ立派な男なのです。

実際、性のありかたが変わってきた現代において、もっともカッコ良い(価値がある)熟年男とは、中折れしようが勃起不全と戦いながら女房の要求に定期的に応える男であるという事をあらためて感じる次第。ましてや相方を満足させていればスーパーヒーロー以上の存在でしょう。
若くてもセックスレスに陥りやすい現代日本人男性の傾向の中にあってつくづく思うのでありました。



沖島監督、お疲れさまでした・・・・
お前もな・・・

ラピュタ阿佐ヶ谷

(おまけ)
最近のナイス!なフレーズ

「クンニをしない男は来世バッタに生まれかわれ!」By ロリィタ族。

『ロリィタ族。の元 カレ全員芸人あるある』月曜深夜3時30分から期間限定、今夜ラスト。
どなたか、この一言だけで映画化してください。

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映画INDEX

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8月劇場観賞記録でございます。ウニャ
残暑が無くって急に肌寒くなるとともに劇場観賞意欲が萎えてきたよ。


「インサイド・ヘッド」吹替版 MOVIX川口
「女の坂」 ラピュタ阿佐ヶ谷
「静かなる男」 シネマヴェーラ渋谷
「知られぬ人」 シネマヴェーラ渋谷
「わが友イワン・ラプシン」 早稲田松竹
「フルスタリョフ、車を!」 早稲田松竹
「道中の点検」 早稲田松竹
「戦争のない20日間」 早稲田松竹
「フルメタルジャケット」 ユーロスペース
「エボラ・シンドローム ~悪魔の殺人ウイルス~」 ヒューマントラストシネマ渋谷
「激動の昭和史 沖縄決戦」 新文芸座
「裏切り者は地獄だぜ」 ラピュタ阿佐ヶ谷
「メキシコ・オブ・デス」 キネカ大森
「八仙飯店之人肉饅頭」 ヒューマントラストシネマ渋谷
14(111)


【あ行】


【か行】

 
【さ行】

 
【た行】 


【な行】


【は行】

 
【ま行】


【や行】


【ら行】


【わ行】


取り残され組
「恋恋風塵」「疑惑の影」1月


自宅鑑賞(DVD等)お蔵入り・・・
「ロスト・ワールド」「マルクス兄弟 オペラは踊る」「ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯」「荒野の決闘」再鑑賞可能。
「ファーゴ」「ブラック・スワン」「オーメン2/ダミアン」「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレル」「エターナル・サンシャイン」以上レンタル返却。

東都大学野球秋季リーグ開幕

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早くも秋季リーグ戦開幕です。

専大が黒星スタート=復帰の日大、サヨナラ勝ち―東都大学野球

東都大学野球秋季リーグ戦は2日、神宮球場で開幕。
1回戦2試合が行われ、春秋連覇を狙う専大が亜大に2―6で敗れた。7季ぶりに1部復帰の日大は国学院大に5―4で逆転サヨナラ勝ち。
亜大は相手投手のボークや宮崎(3年、帝京三)、遠藤(4年、聖光学院)のソロ本塁打などで加点。諏訪(3年、下妻二)が8回無失点と好投した。日大は1点を追う九回に根岸(4年、樹徳)が逆転の2点二塁打を放った。 

時事通信

春は僅差のゲームをモノにして勢いに乗ってまさかの一部復帰即優勝を決めた専大、当然連覇を狙うリーグ戦ですが東都はそんなに甘くはありません。他校の研究も進んでいる事でしょう。嫌な予感はしていたのですが、案の定、初戦躓きましたね。

プロ野球は長年のベイスターズ贔屓の私ですが、今年の専大野球部に何故か今シーズンのベイスターズを重ねてしまうんですよね。
それぐらい、ここ数年の低迷からの優勝は信じ難く嬉しいものでした。
今季、最下位で入替戦の末、あっと言う間に2部逆戻りなんて事も充分考えられます。他校も同様ですが・・・

それにしてもベイスターズ、今年はクライマックスは行けると思ったんだがなぁ(まだ消滅したわけじゃないけれど、こうなったら今シーズンは最下位になる方が面白い)

明日以降の専大、ベイスターズの健闘を祈りましょう。

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Mr.Bojangles

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Jerry Jeff Walker - Mr. Bojangles (Lyrics)

私はこの歌、ボブ・ディランで知りました。
カバー曲ですけど、ディランの中でも好きな曲で、時々不意に脳内出現する一曲。
多くの方々、あらゆるジャンルでカバーされていますのでクラシックなスタンダードナンバーと思ってましたが1967年なんですね。


Sammy Davis Jnr "Mr Bojangles"

サミー・デイビスJr.のパフォーマンスでまた有名になったりするので、古き時代の曲という誤解イメージが着くんですね。
そして歌の元ネタに関する誤解もサミー・デイビスJr.のこの曲に対するあるコメントから広がって行ったようですけれど、その辺りの経緯はなかなか面白いもんがあります。

Mr. Bojangles 誕生の真相

Mr. Bojangles - Nitty Gritty Dirt Band - [With Lyrics]

連れもこの曲は知ってました。甘い甘いレゲエ歌手、ジョン・ホルト版。これもイイですよ。

John Holt Mr. Bojangles

ドキュメンタリー映画の日本公開を実現して欲しいニーナ・シモンも歌ってます。

Nina Simone- Mr Bojangles + Lyrics


I knew a man Bojangles and he'd dance for you in worn out shoes
Silver hair, ragged shirt and baggy pants, that old soft shoe
He'd jump so high, he'd jump so high, then he lightly touch down?
Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, dance.

I met him in a cell in New Orleans, I was down and out
He looked to me to be the eyes of age as he spoke right out
He talked of life, he talked of life, laughing slapped his leg stale
Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, dance.

He said the name Bojangles and he danced a lick all across the cell
He grabbed his pants for a better stance, oh, he jumped so high and he clicked up his heels
He let go laugh, he let go laugh, shook back his clothes all around
Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, dance, yeah, dance.

He danced for those at minstrel shows and county fairs throughout the south
He spoke with tears of 15 years of how his dog and him but just travelled all about
His dog up and died, he up and died, and after 20 years he still grieves
Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, dance.

He said, "I dance now at every chance at honky-tonks for drinks and tips.
But most of the time I spend behind these county bars, 'cause I drinks a bit"
He shook his head, yes, he shook his head, I heard someone ask him, "Please,
Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, dance, dance, Mr. Bojangles, dance."


歌詞があってこその曲というイメージでしたが
インストも悪くない。名曲?

Mr Bojangles Chet Atkins

YOU TUBEでは肝心なBOB DYLANが見つけられませんでした。Face Bookに上げられてる奴で。

Bob Dylan - Mr. Bojangles

こちらの動画でも前出の誤解がありますね。
往年のタップ・ダンサーであり、サミー・デイビスJr.の師匠でもあるビル・ロビンソン(Mr.Bojangles)の落ちぶれた姿を歌った曲ではありません。
そもそもビル・ロビンソンの晩年は落ちぶれていなかったそうですし。
どうせ、誤解するなら人間風車の曲という事にしておきましょうか。

日本人も沢山、いろんな訳詞でカバーしています。沢田研二、山本リンダ、マイク真木、フォーリーブスのター坊まで見つけられました。
日本語が解ってしまうだけに訳詞の問題でなかなか上手く行っていないようですので割愛しますが。
オリジナルで口(耳)直しする必要が出るもんで。

自分なりにこの曲が多くの人にカバーされる魅力、その意味をなんとなく感じていたのですが日本語訳詞からは、なかなか自分の捉えた魅力とは違った側面からカバーされているのではないかとさえ思います。

やはり、最後のリクエスト dance...
あのニュアンスが日本語訳では難しいですね。




「モール☆コップ」 TV

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「モール☆コップ」 2009年 米 監督:スティーヴ・カー TVサタデイナイト・シネマ

少々肥満ぎみのポールは警察官になることを夢見ながらもショッピングモールでセグウェイを乗り回しながら警備員として働くマジメでドジなシングルファーザー。そんなある日、強盗団がモールを襲撃し人質を取って立てこもる事件が発生する。人質の中にはポールの意中の女性エイミーの姿も。偶然犯人の目を逃れていたポールは、外に待機する警官と連絡を取りながら、気持ちだけは“ダイ・ハード”になって犯人グループに立ち向かっていくのだが…。

面白かった。個人的には「ダイ・ハード」より、こっちを推したいくらい・・・

またしても頭痛発症で夕方から伏せっていたら深夜に目覚め、たまたまTVのチャンネル回してたら始まった。勿論、最後まで観る気は無かったんだけれど、一度もチャンネルを回す事なく観賞。

デトロイト・ロック・シティに燃える!

微妙に動けるおデブ・キャラのポール(ケヴィン・ジェームス)セグウェイのドライビング・テク!
強盗団の身体能力が素晴らしくアクションも本格。負けじとおデブもアクション!機転も効いてる。

あれだけ暴れまわって小さなキズ一つ。ラブリーな絆創膏で自ら手当。致命傷じゃない・・・

ラスト、上司の一撃。こここそ「ダイ・ハード」にも負けない爽快感。



エンタメ性は水準に達していると思うのに、ビデオ・スルーだなんて。少し考えて欲しい。大ヒットしないと思うけど。

久しぶりにセグウェイ込みのポールのフィギュアとか欲しくなる、そんな作品。
機会があったら2も観るよ。

<羽田空港>警備にセグウェイ 警視庁が全国初

Kiss - Detroit Rock City

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「女の坂」

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伝説の美女、魅惑の独演
「昭和の銀幕に輝くヒロイン[第78弾」 岡田茉莉子」

「女の坂」1960年 松竹 監督:吉村公三郎

当主の亡きあと、老舗和菓子屋を継ぐことになった現代娘が京女として稼業に打ち込んでいくまでを描く。岡田茉莉子の溌剌とした輝きが実に魅力的。

所謂女性映画という事なんだけれど、商魂モノとしては挫折に乏しく、メロドラマとしてはあっさり気味でどっちつかずの感。「坂」というほどの波乱さに欠けてる。
事がポンポン進んでいく様は例によって現代娘・明恵役の岡田茉莉子のキャラクター性と伴い軽快で重苦しさはなく楽しくめる。

若い岡田さんの作品探訪を続けていると、ホントにこんな役ばっかりなんですね。「またかよ」という感想は否めません。
でも、「ハイキングにいくような格好」と言われた岡田さんの御用聞きの姿が良いです。
対して、友人である河内桃子のイケて無さが最後まで悲しい。実際、死んでしまうし・・・

小舟でのラブシーンが印象的。岡田さんの美貌は隠されるショットなんですけど。ロケーションもバッチリ。
色男の版画家矢追三郎は佐田啓二。男のずるさを演じる。



妻子もちの矢追との不倫関係。
本妻宅に押しかける場面が坂道になっている。翻る洗濯物を見て一瞬にして何かを悟る明恵。
クラシカルな子供の野球ユンフォームがカッコ良い。
胸のGマークはジャイアンツなんだろうけれど、そこは敢えて学習院として見ると、矢追の生活ぶりも少し違って見えて面白い。

忘れちゃいけないのは、乙羽信子。明恵の母親で矢追とは長らく関係を持っていた。
最初に娘に紹介する段の目配せの厭らしさから、娘に男を取られた時の厭らしい女演技がもう最高でした。なるほど名優なんですね。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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「風たちぬ」 DVD

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「風立ちぬ」2013年 スタジオ・ジブリ 監督:宮崎駿

大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。

零式戦闘機設計者、堀越二郎の生涯と堀辰雄の「風立ちぬ」をミックスして作られた作品だが、堀辰雄のサナトリウム小説は読まずにすませてきた。
印象としては、堀越次郎の朴訥で落ち着いた雰囲気でなんだか穏やかなまま、すんなりと終わった感じ。
自分の開発した戦闘機で多くの戦死者が出た葛藤を声高に表現するわけでもなく淡々としているし、物語に盛り上がりやカタルシスも入れてこないのであれ?という感じが正直なところ。

計算尺とか難解な数式、取付金具、枕頭鋲とか自主研究会の盛り上がりの拘りはワクワクするし、宮崎アニメならではの飛行シーン、大震災の表現の仕方なんかは流石。

堀越二郎の天才特有の好きな事に没頭するあまり人の話とか聴いて無い感じは良いのだけれど、彼の正義感や親切心で常に人から好青年と呼ばれちゃうキャラに騙され面白さが伝わりにくい。



ところが、これを町山智弘氏の解説や岡田斗志夫氏の解釈なんかを聴くと、そのテーマが俄然浮かび上がり好ましいものになっていく。これって久しぶりに男目線のエゴイズム映画なのか!大好物なテーマじゃないですか・・・
なかなか素人凡人にはそこまでの深読みはできません。

と言う事で改めて2回観賞しちゃいました。

宮崎氏も堀越氏も庵野氏も夢に向かった才能ある天才だからまだ許される部分あるけれど、この気質でそういったものが無いと、ホントろくでなしですからね。自分か?感情移入しやすいですよ。

しかし、解説が無いと魅力が伝わらないというのは・・・。解る人に解れば良いというスタンスですから映画作品が良かったというより、今回は町山氏と岡田氏に★5つって事で・・・・

伝わらない中でも楽しめる作品かと言ったら、それはやっぱり、計算尺と数式、枕頭鋲だけになっちゃうからね。

町山氏の解説

岡田氏の解釈


Das gibt's nur einmal (Der Kongreß tanzt)

Yumi Matsutoya - Hikoukigumo



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「フリーダ・カーロの遺品-石内都、織るように」

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「フリーダ・カーロの遺品-石内都、織るように」2015年 ノンデライコ 監督:小谷忠典

国際的に活躍する写真家の石内都が、メキシコ出身の著名な画家フリーダ・カーロの遺品にカメラを向ける姿を追ったドキュメンタリー。死後50年以上の歳月を経て日の目を見た数々の遺品の撮影風景に迫る。
写真家の石内都は、フリーダ・カーロの遺品を撮影するためにメキシコシティへとやって来る。“青の家”と呼ばれるフリーダ自身が生まれ育った場所で、石内はコルセットや洋服や靴などを次々と写真に収めていく。



メキシコの著名な女流画家フリーダ・カーロとその作品に興味があったのと、やっぱりメキシコ萌えしたいので鑑賞。
まずメキシコのフリーダ・カーロ美術館の青く塗られた壁が良い。オープニングとエンディングに使われる。
「死者の日」の祭りの様子から始まるのも期待が高まる。



これはフリーダ・カーロの遺品を撮影する石内都のドキュメンタリー。なんだか主役はフリーダ・カーロなのか、フリーダ・カーロの遺品なのか石内都なのか曖昧な感じで進み、やはり石内都というおばはんの映画なのか…という感じ。
フリーダ・カーロとその遺品が目当てだったんだけど・・・
まったくのおばはんなんだけれど、アーティストなのでそれらしく微妙なファッションセンスをしている。
撮影者はモノトーンの目立たない服でいてくれた方が良いとか、ジーンズでしゃがみこんだ時のおばはんのハンケツまではいかないが腰肌なんか見たくねぇなぁ・・・と否定的な気持ちにも。

写されているスタッフが日墨双方、ほとんど女性という現場にも少し抵抗を感じるし。

しかし、ラスト写真展に訪れた人々のインタビューの後で全貌を現す石内都の作品に圧倒される。
遺品を撮影した写真を小谷忠典がカメラで捉えているわけで言わば二重三重のフィルターなんだけれども、その質感、色彩の再現、自然光の美しさ。
なるほど。石内都のワークに敬意を表したい。
「遺品を撮るということは過去を撮っているという事ではないのよ」

途中、メキシコ観光になり、ティオティワカンに行ったりするのでメキシコ好きには眼福。

メキシコのJKがフリーダ・カーロについて語るところが好き。
ふくよかなダンサーが民族衣装を纏って踊るダンスが静かで良い。



眉毛がくっついてうっすら口髭の生えたフリーダ・カーロの絵画と遺品の展示、石内都の写真の大展覧会を見てみたい。コルセット、義足、ブーツは実物展示希望。





マグダレーナ・カルメン・フリーダ・カーロ・イ・カルデロン(1907年7月6日 - 1954年7月13日)






















渋谷 シアター・イメージ・フォーラム

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My My, Hey Hey

「桃色の馬に乗れ」

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「映画史上の名作 13」

「桃色の馬に乗れ」1947年 米 監督:ロバート・モンゴメリー HDデジタル上映
Ride the Pink Horse

国境の街に現れた元陸軍兵士のラッキーは、友人を殺した男を強請ろうとするが・・・。土俗的な祭りの不気味さ、ラッキーを始めとする謎めいた登場人物たち、奇妙なタイトルの由来となった回転木馬・・・。フィルム・ノワールの傑作としてカルト的人気を博す日本未公開。



前半、謎めいた登場人物各人の認識や物語の概要を掴む段階で眠りに落ちた(またしてもかよっ!喝だぁ!
なんかダラダラのテンポなんですもの・・・

目覚めて、必死に目を擦りながら・・・
国境というのはメキシコ国境。サンパブロ。儲けもん!
でかい人形山車を引っ張るシエスタの様子や貧しきメヒコの方々の登場。回転木馬の初期型感。



回転する木馬からメヒコのサンチェスが悪人2人にボコボコ拷問するシーンが360分の1で見える。サンチェスは口を割らない。
主人公ラッキーを助ける娘がミステリアスに可愛い。



手負いのラッキーの頭を胸で支えてやる。顔の大きさの違いが際立つ。
予知能力があるらしくて、何か一点遠くを見つめる眼差しが印象的。眠っていた私としてはこの娘は盲目なのかと思ったほど。
悪役は補聴器がないと聞こえてないようだし、娘が盲目なら、また違ったカルトムービーになったろうに。



ラスト、チビの警察官とイラ着きながらの食事シーンでのやり取りから娘との別れのシーンがとても良いのだけれど、肝の部分を眠っているので心情や意味が今一解らぬ。残念である。
娘が駆け寄ってきた友達たちに聞かせる、物語冒頭のシーン、どういう意味や心情なのだろう。気になる。
リベンジのチャンスがもう1回あったけれど、面倒なのでやめといた。

ピンクの回転木馬からタイトルが付けられているけれどモノクロ作品なので桃色感覚は希薄。関係ないけど、昔、子供の頃好きでよく見ていたモノクロの(モノクロ放映だったのか我が家の受像機がモノクロだったためなのか不明)アニメ「ピンクパンサー」を思い出した。






シネマヴェーラ渋谷

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「許されざる者(1992)」 DVD

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「許されざる者」1992年 米 監督:クリント・イーストウッド
Unforgiven

荒事からは足を洗っていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦に傷を負わせ賞金をかけられた無法者を追うためだ。マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者の保安官ビルは疎ましい賞金稼ぎたちを袋叩きにしているところだった。

昨年逝った父親遺品のDVD観賞。映画の好きな人で、なかでも西部劇、チャンバラは若い頃よく観たらしい。あまり影響を受けず映画を見ない息子だったが今なら古い映画の話をもっと聞けたと思う。

出す作品、出す作品、高水準で評判の良い監督・クリント・イーストウッドだが、実は監督作を1本も観ていない。公開の評判を耳にする度に今回は観ようと思うのだが結局、劇場に行かずに上映が終わっちゃう。
という事で恥ずかしながらイーストウッド監督作初体験。



なるほど引き込ませるドラマを作りますな。
往年のアクション西部劇とは一味も二味も違う。
ウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)の老いぼれ描写が実に良いのでラストに向かっての復讐鬼と化す段が映える。断っていたウイスキーを呷って初めて往年のマニーが戻ってくるのがポパイのホウレン草みたいで良い。
埋葬の指示と娼婦を人間らしく扱う事。残虐性の割に年長の者として最高にカッコいい締めくくり。
彼を更生させた妻クラウディアとの物語もスピンオフで観たいと思うほど。

それにしても、本作では随所に見られる生命の重さ、人殺しの重大さに関する描写が印象的なので深みが半端ない。
マニーよりまだ若く腕も鈍って無いように思えたネッドの尻ごみ。
初めて人殺しをしたキッド。
牧童に自業自得だと言うとマニーは「(人間は誰しも罪深い)俺たちもだ」と呟く。
保安官ビルの徹底したやり口に、イングリッシュ・ボブも手も足も出ない意外性。

公開時「最後の西部劇」と言われたりしたそうだが、そのコピーに相応しい内容。以降も、また今後もたまに西部劇が作られるだろうけれど、最後の西部劇というコピーは本作のためであり続けると言って良いと思う。



最近洋画DVDを観る時、まず吹替え版+日本語字幕で観て、気に入って時間があれば吹替え無しで2度目の観賞をするようにしている。
クリント・イーストウッドの吹替え、山田康雄の声がホントに渋くてカッコ良い。



物書きのブーシャンプに「物書き?手紙か」という台詞がツボでした。

デライラの傷がひっかき傷にしか見えないのが残念なのと、娼館でのエロ・シーンがもっと充実していれば尚良かったが・・・・

マニーはそれほど求めないと言っていたが、やはり処理は手慰みでしょうね。





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フェルナンド・ソル 「モーツァルトの主題による変奏曲」

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F. Sor: Variations on a theme of Mozart - 魔笛の主題による変奏曲













































MXの円谷劇場、録画しておいた実相寺昭男、最高傑作の「京都買います」を久しぶりに観ていて・・・
ラスト近く、京の町を散策する牧の姿がリリカルで珠玉すぎて震える。

「モーツァルトの主題による変奏曲」が効果的なので音をいくつか探したけれど、奏者によってギターの音色がずいぶん違い、あの「京都買います」のギターに勝るものはなかなか無いですね。

音楽監督:山本直純
音楽:玉木宏樹

とありますけど・・・
音楽監督は山本直純。主題歌は作曲・編曲共に山本の名義になっているが、「編曲は玉木が担当した可能性がある」とされ、玉木は「主題歌の絡みは僕もアレンジを手伝ったんじゃなかったかな」と語っている。

「京都買います」の劇伴「モーツァルトの主題による変奏曲」はオリジナルでは無いはず、音源及びギター奏者は不明。


ソル 魔笛の主題による変奏曲 ギター Variations on a theme by Mozart J. Williams Sor


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「進撃の巨人 ATTAC ON TITTAN」

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「進撃の巨人 ATTAC ON TITTAN」 2015年 東宝 監督:樋口真嗣

100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。エレンやミカサもそんな中の一人だった。そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。

例によって大ヒットマンガの実写化で評判が芳しくないようなのでスルーかなとも思い延び延びにしてましたが、後編の始まる直前なので観賞に踏み切りました。
実は「進撃の巨人」は漫画もアニメもまったく知らないので敢えて。返ってそういう客の方が楽しめるかもしれませんからね。

結論。私はこれは怪獣映画としては、なかなか楽しめたと思うのです。
捕食シーンがグロく残虐だと聞いていましたが、それに関しては事前知識がハードルを上げたためか、そこそこ。ただ、確かに執拗ではあります。
それより怪獣としての巨人たちがイイッ!とっても良いです。
始めは表情筋が露呈したようなカッコ良い(?)巨人が身体から煙を巻き上げながら登場したので、こいつらが一杯出てくるのかと思うと、そうではなくて(あいつはいったい何だったんでしょう?後半解き明かされるの?)人を捕食する巨人たちは皆さん、日本人顔のブサメン。ブサ女。一歩間違えればお笑いなんですけれど、これがキモチ悪くて好きだなぁ。

怪獣映画として東宝の人型怪獣の系譜をしっかり踏まえている、と言うか進化させているのが良い。それは特撮技術とかそういう事ではなくて、サンダ対ガイラだって人型ではあるけれどあくまでその姿は怪物でした。こういう巨人はウルトラQの「変身」を思い出しますが、奴は残虐凶暴とは違いました。ヒトが巨大化しただけのバケモノがヒトを捕食する共食い感覚がカニバリズム的でエグい。
また、巨人の赤ん坊の登場シーンのホラーな感じもよろしい。
エロシーンに行きかけると巨人の大きな目が覗いているなども怪獣映画ならではの嬉しい描写。

原作をまったく知らないので、展開にも驚きを感じる事ができたのは良かったですね。まさかウルトラマン作品とは思いませんでした。
「我々の味方なのか?」はずーっと受け継がれてきたウルトラマンシリーズ第一話を踏襲していて嬉しいです。
全裸で生殖器が無いのが不自然と思いましたが、これはすぐに説明してくれました。謎は大事かもしれません。


ただ、「進撃の巨人」初体験の身には、なぜ?どうして?と腑に落ちない事も多く、そのへんはもっと親切に説明が欲しかったと言うと、観客のわがままでしょうか。
特に立体起動装置がわけ解りません。使いこなすには相当の訓練が必要と思われますが、訓練しているようには思えないし、初心者がそこそこカッコ良く立ち回る。
非常に危険な戦略と思うし、巨人の足を狙ってダウンを奪えるのならもうちょっと効率良く戦えないものか。絵的なカッコ良さだけが優先されたような・・・。原作ではもっとすんなり入れるのでしょうか。

人間ドラマパートが今一乗れない最大の理由は若い男優陣にあるのかも。三浦春馬は名前は聞いた事があるから有名俳優なんでしょう。この三浦春馬と本郷奏多の顔や演技がどうしてもネックになるようです。
比して女優陣は良いです。(ま、若い女優には甘いわけですけど
石原さとみがコメディチックなキャラで外しまくる感じがいいです。
アンチさとみからは格好の標的とされそうですもんね。眼鏡女子ならぬゴーグル女子。




水原希子の後半のクールな感じも良いし、水崎綾女のチョイエロ。エロシーンから襲われる時の尻のライン。
ただ、武田梨奈と桜庭ななみのあの役は無いよね。
武田梨奈は勿体無さすぎるし、桜庭ななみに至っては芋女って・・・・、弓矢が得意らしいけれど役に立って無いし。ま、可愛いから許すわ。
AKBの高橋みなみの顔は解るようになったつもりでしたが、あまりにチョイ役で気づきませんでした。

後編はなるべく早い所、観に行くとしましょう。





ユナイテッドシネマ浦和

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「キングスマン」

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「キングスマン」2014年 米 監督:マシュー・ヴォーン
KINGSMAN: THE SECRET SERVICE

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。

原作と監督が「キック・アス」コンビという事でそこそこの期待を持って、珍しく公開早目(2日目)に鑑賞。
そうしたら、これは良い意味で期待を裏切る(要するに期待以上の)オモシロさにびっくり。
わずかな事前知識では「キック・アス」同様にダメな少年がスパイとなって活躍する、つまりギャグ満載のコメディ映画と思っていたのですが、ここが大きく認識違いでした。
不良少年エグジーは、母親の後添えがDV夫で、そこから抜け出せなく閉塞していただけで、実はエリート・スパイの血筋を見事に受け継いだ才能と、オリンピック選手も夢ではない運動神経の持ち主。才能に恵まれた少年がDV父親のせいで腐っていただけ。ダメ男話が好物な身としてはこれでは感情移入しがたく、最初は不満を持ったものです。
また007のパロディー映画という側面からも、お笑い系作品を連想しておったのですが、痛烈にパロディーを仕掛けながらも、本家007にも負けないサスペンス・アクションものであったのも意外。
007と真っ向勝負しても負けない(特に劇中台詞にもありますように最近の007より昔の方が面白い。その往年007への愛で、これが本物のスパイ・アクションだ!と宣言するかのようです。)傑作になってるんですね。



とにかく、ベテランスパイのハリーが渋くてカッコ良く、惚れ惚れします。
エグジーの方もマッチョでカワユク・・・、眼鏡男子好きの女性からも相当支持を得られるはずです。





スパイ学校での決死の訓練から、IT富豪のバレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)との対決までノンストップなスリル・サスペンス度合いは高水準にありながら基本コメディなんです。(コメディである事を忘れるほどのアクション・エンターテイメント)



そこはキック・アスでも見られるたように、殺戮シーンの凄まじさを見せられるので、「ああ、コメディなんだなぁ」とふと気付く。





そしてそのコメディ要素が爆発するのが、「威風堂々」花火大会のシーン。それまで手に汗握るサスペンスで、そっち方向でのアドレナリンが活性化していただけに、このシーンは大爆笑。やってくれました!
劇場であんなに腹抱えて笑ったのも久しぶりと思う。

紳士服店の試着室から組織へ通じるといのは懐かしい0011ナポレオン・ソロですね。
鑑賞後に知ったのですが、この監督はナポレオン・ソロのロバート・ヴォーンの息子という事だったのですね(事実は違うようですけれど)監督自身がエグシーに置き換えられている。
さすればエンドロールの捧ぐ言葉の意味も解りました。

さて007の魅力と大きく違うのは、ボンド・ガールの存在かなと思って見ておりました。 同僚のロキシー(ソフィー・クックソン)は素敵な女性ですが、エグシーとは友情以上のものは生まれません。
しかし、この点もラスト近くで一発逆転の解決を見せます。
幽閉されたスカンジナビア王女のヒーローへ向けたご褒美の一言。囚われの身でボンド・ガールのようにヒーローとともに戦ったり逃走したりはしませんが、この一言とちらっと見せる綺麗なヒップだけでボンド・ガールの存在感までクリア。お見事です。





当然、突っ込みどころも多々あるのですが、この際そういう事は問題にしません。
ひとつ残念だったのは両足義足の凶器を持ったガゼル。  
せっかくナイスなキャラなのに演じる女優の魅力に欠ける点。キル・ビルのゴーゴー夕張(栗山千明)や悪役じゃないけれどキック・アスのヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)のような魅力キャラになっていれば、満点越えてたよ、コレ。




















ユナイテッドシネマ浦和

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江戸川の早法戦

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今年は夏が突然終わって、台風やら大雨やら。
それでもシルバー・ウィーク初日は天気も晴れて、良い気候になりそうなので久々に荒川CRを走って江戸川球場へ行く事にしました。
荒川CR舗装が少し綺麗ななったようですが、砂利道も残ってます。
ところどころ昨日までの雨が残っていてドロ跳ねがひどい。洗車は明日って事で。

秋季高校野球東京大会一次予選。
関東一高が当番校を務める第4ブロックは江戸川球場。ほとんどは学校のグラウンドで行われる予選にあって江戸川球場は良いですね。
そしてこのブロックが豪華なんですね。
甲子園4強の関東一は勿論、昨秋都4強の法政大高、夏東東京8強の東京高校、夏西東京8強の聖パウロ学園、そして西東京16強の早大学院。
本日は東京大会出場をかけて

関東一高対大島高校

早大学院対法政大高

の2試合。

500円くらいとられるのかと思ったら無料でした。

球場に着く頃には関東一のコールド展開かと思われた第一試合。
6回裏で4-0
大島高校が踏ん張っている。
タレント揃いの甲子園メンバーのほとんどが抜けた新生関東一は小粒になった感はあるものの、名門強豪校に変わりは無い。
その後も関東一の猛攻を、いつでもビッグイニングになりかねないピンチを継投で凌いでの大善戦。
一塁側の大島高校側に回って観ると、例によって母親連の熱烈応援。大島からは大変でしょうね。
8回9回の反撃は本当に惜しかった。
無死一二塁からの反撃に併殺があり二死三塁となった8回は1点をもぎ取りましたが、最終回、先頭の安打に続き次打者の強襲打球が方向を変えて一二塁間を抜けるが次の塁を狙った走者が三封。打者走者の二封で万事休す。
積極的に先の塁を狙っての拙走ですが、このあたりが強豪校との壁なんでしょうね。関東一の右翼ナイスカバーでした。
離島から参戦の大島高校。部員数も少ないようです。これで自信を付けて春、夏に旋風を巻き起こして欲しいですね。

無料なので一端、球場を出てエリトリート西葛西で昼飯。エンチェラーダ3タコス1のクアトロランチ。

第2試合は江戸川の早法戦。
注目は早大学院の柴田投手。4番でエース。



早実との違いは帽子まで大学と同じ丸い形。
エンジTシャツ父兄の三塁側から紺碧の空。
7回攻撃には都の西北。

オレンジTシャツの一塁側は劣勢の中、8回の反撃で1点もぎとると、法政おお我が母校
チャンス法政・・・

思った通りミニ神宮になって盛り上がってました。

試合の方は、早大学院が下位打線の長打で快勝。




関東一高と早大学院が東京大会に進出です。
東京はあと2年は早実フィーバーでしょうけど、ここは一つ早大学院に注目したいですね。

早実も清宮選手の2戦連発で東京大会進出を決めたようです。
法政大学は東大に負けてしまいましたね。

ところで法政大高。何故、法政一高から名前変えちゃったんでしょう。法政二高はそのままなのにね。




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