「レイプゾンビ　２＆３」　DVD

「レイプゾンビ２」2013年　アルバトロスフィルム　監督：友松直之

不死身のレイプ魔（毒男）と化した男たちが女たちに襲いかかる。童貞オタク以外の全男性がゾンビ化し、某国からの核攻撃まで受け壊滅した東京。生き延びた市民たちは、オタク男子たちによって作られたアキバ帝国と女たちが武装したアマゾンに分かれて戦っていた。そんな中シンジとマキの一組の夫婦の生存が発覚。シンジはオタクでもないのにゾンビ化を免れていた。一方米軍は東京の状況を調査すべく、ブロンドの女サイボーグを諜報員として送り込み･･･。

「レイプゾンビ３」2013年　アルバトロスフィルム　監督：友松直之

東京では童貞オタクが勃興したアキバ帝国と三次元女たちが集まる女村避難所の戦いが続いていた。女村に身を寄せていたノゾミには目的があった。それはアキバ帝国からモモコを奪還する事。レイプゾンビの子を産み人格崩壊したモモコは帝国民たちの現人女神として崇められ、そして軟禁されていた。また、レイプ魔化をのがれていたシンジは、その原因を探る三次元女たちの研究対象となっていた。混乱渦巻くなか、それぞれの戦いはさらに激しくなって行くが。

友松監督「レイプゾンビ」の続編。「２」「３」と表記されているが前・後編の形式。「３」のラストではTo Be Continued の表記はないものの物語を完結させない惜しい切れ場なので、まだ続くようです。現在、友松監督が何処までの構想をお持ちなのかは知る由もありませんが、これは当分注目せにゃならん。

「レイプゾンビ」

前作よりも世界感、各キャラクターがますます濃くなって奥深い事この上ない。

低予算エロ・スプラッター・ゾンビ・ムービーといった所だけれどもその底辺には明確に友松監督の「やらせてくれない女に対する恨み」などの男女の性界感思想が明確にある。
その辺りが作風として、おバカで明るいお下劣な井口昇作品とは好対照で陰陽を成しているのが面白い。
友松監督の理屈っぽさが全体に根暗な雰囲気を醸し、･･･私は好きですね。

今回、何んと自ら出演しアキバ系おたく達を猛烈にアジる場面がある。友松監督危ないです。

童貞オタク側の立場ではあっても肉食系おたくである友松思想。燃え上がるアキバ系童貞おたく。これではテストステロン噴出して童貞オタクも毒男化してしまうんでないかという矛盾点には監督自身もやっていて気づいてしまったようだけれど、そんな事はぶっ飛ばすくらい勢いがあって、行ってしまえ！状態。

ヒト型汎用兵器T101089アンヌとアイパッチの進化論者による会話、矢上ミツコ女史と毒男検体との会話によって展開されるセックス論、文明論、風俗論etc･･･
「詫び、寂び、萌え」

人類のため愛の研究と称する女性博士矢上ミツコとゾンビ検体の主張する男の生理。どこまで行っても解りあえない男女をバッサリ斬っていて実に爽快。

しかも、愛を説くミツコ博士に淫乱度全開で毒男化したイケメンを強チンさせてしまうのだから痛快だ。

前回もオタクが女子高生に誘惑され毒男化したが、今回はセックスレスのインポイケメンが同様にエロ処女女子高生に誘惑され毒男化。
「当たり前だ！家庭内セックスなんて近親相姦だ」とまで言う毒男検体。

これVシネマって事になるようだけど、今回もまたピンク女優さんが大挙出演で豪華キャスト

亜紗美は全開爆死したカナエのクローン再生。多数の亜紗美がカッコ良くアンドロイド・アンヌを取り囲む、こ〜れからが面白いんでけどね、本日はここまで、と絶好の切れ場。

前回女子高生のあいかわ優衣は役が変わってアンドロイド・アンヌ。口からバズーガ！
セックスレス夫婦の夫婦愛を演じた宮村恋。
矢上ミツコ女博士は熟女優、冨田じゅん。エロぃ！

その助手に里見瑶子。博士の慕い、影に隠れているけど、実はエロぃ。

女自衛隊軍曹が青山真希（おっかない）、そのレズ相手に吉瀬リナ（芸名からも解るように誰かさん似てる）秩序破りの自衛官ヤヨイに文月（このキャラ、カッコ良いです）
キャリアOLは女子アナだった幸田李梨。その恋人に佐倉萌。
関西弁の女、松井理子。
着物で犯される三次元女に若林美保。
エロ処女女子高生は初脱ぎの鬼塚あみ。
毒男で矢上博士に飼育されているゾンビはなんと池島ゆたか。その他男優では津田篤など･･･
これに小沢アリス、小林さやが加わってくり広げられる前作の後日譚。